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<新フォーメーション>1
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母親から担任と話していた内容を教えられないまま、次の日を向かえたチビは普段どうりの一日を過ごしていた。
「トイレにしては団長遅いですね~」
基地で健太を待つハカセとチビが、退屈そうに辺りを見渡していると「奇跡や~!今日は奇跡の起きる日や~!」と自転車を飛び降り駆け寄る健太は、満面の笑顔を見せている。
話しの意味が理解出来ないハカセとチビが、呆気に取られていると「ジャジャジャ~ジャン!!」とまるで手品師のように健太が両手を差し出した先には、洋介とナナが立っていた。
引越してきた頃から親しくしてくれていたナナの登場に、チビは大口開けて驚いている。
「コイツがしつこいけ断るの諦めたわ!」
格好つけたセリフと同様に、洋介の視線はチラチラと明らかにナナを意識していた。
「すごいやろ!いっきに二人入団やで!」
「そういう事だったんですか、良かったですね団長‥‥」
有頂天な健太は、他人行儀な返答をするハカセの違和感に気付いてもいない。
「光久君も応援しているの?」
悪意の無い優しい口調でナナが聞くと、チビは誇らしそうに笑顔で頷く。
親しげに話す二人に苛立ってか「コイツは大声出せれんけ~、お飾りやろ!」と洋介はチビをバカにして突っ掛かる。
「お飾りなんかではないですよ!立派な役目が有りますからね」
チビの代わりにハカセが反論すると、洋介は不機嫌そうに舌打ちを返す。
二人のやり取りを気にもしていないのか「そうか~!二人の役割を考えなアカンな~!」とご機嫌な健太は、両腕を組んで嬉しそうに考え始めていた。
「私はマネージャーが良いかな‥‥」
「お~!マネージャ~か、めっちゃ良いやん!」
健太は今にも跳びはねそうに喜び、チビも笑顔で頷く。
「マネージャーだと、実際に何をするかが難しいですけどね」
ハカセはまだ納得していなさそうに考えているが「ええねんええねん!応援団の応援みたいな感じやろ!」とお気楽な健太の返答は、すでにマネージャーで決定している。
「俺は何でも出来るけ何でも良いわ」
「よっしゃ!先ずはコレやろ!」
健太はチビから団旗を受け取ると、バックからペンを取り出す。
「何やソレ?名前書くんけ?」
大して興味もなさそうに洋介は覗き込むが「キレイに書くから任せとけって!なんせ団旗は仲間の証やからな!」と幸せ一杯な健太の勘違いは留まる事を知らない。
「マネージャーの名前も書いて~♪出来た~!完成や~!」
完成した団旗を健太が両手で掴み、見せつけるように抱え上げると「まあまあ良いやんけ」と洋介もまんざらではなさそうに、団旗を見上げていた。
「それではメンバーも増えた事ですし、今日の練習はどんな感じにしますか?」
まだ感動の余韻に浸って団旗を抱え上げている健太に、ハカセが改めて尋ねると「私は塾が有るから今日は帰るよ!また来るね~!」とナナは元気良く手を振り、自転車で走り去って行く。
ナナの後ろ姿が見えなくなると同時に、何だかつまらなさそうな表情をした洋介は「俺も忙しいけ帰るわ」と呟き去って行く。
「え~!?帰るの~!?」
肩透かしを喰らったかのように、崩れ落ちた健太の悲しい叫び声が響く。
「言わんこっちゃないですよ‥‥」
慰める気も無さそうにハカセは嫌味を呟き、チビは何も聞こえなかったかのように下を向いている。
この日いつものように三人になった基地では、練習に取り掛かれない程の重い空気に覆われていた。
そんな出来事も翌日になると忘れたのか「そろそろ、みんな来るかな~!」とソファーに座った健太は、辺りを見渡しながら待ち切れず両足をバタつかせている。
「どうせ忙しいとか言って二人共来ないですよ、まぁ‥‥その方が良いですけどね」
それほど興味が無いのか、ハカセはノートから視線を外そうとしない。
「何で~?人数多い方が良いやん!まだ洋介イヤなんか~?」
「また揉め事になるのが嫌なだけですよ」
洋介の話しをしたくないのか、ハカセは白々しく強めにノートを閉じる。
「サドルの時みたいにか~?もうブラバンの奴達も来んやろ~!」
それでもまだ夢見心地な健太は、団員名が増えた団旗を嬉しそうに見つめている。
「そんな事よりも、そろそろ練習始めましょう」
話しを逸らすかのようにハカセが太鼓の準備を始めると「え~!?まだ全員来てないやん~!」と健太は不服を言いながらも立ち位置に並び、結局三人はいつもどうりのメンバーで練習を開始した。
ただひとつだけいつもと違ったのは、ハカセの予想が外れ来ていた洋介に一部始終を聞かれてしまっていた事だった。
「トイレにしては団長遅いですね~」
基地で健太を待つハカセとチビが、退屈そうに辺りを見渡していると「奇跡や~!今日は奇跡の起きる日や~!」と自転車を飛び降り駆け寄る健太は、満面の笑顔を見せている。
話しの意味が理解出来ないハカセとチビが、呆気に取られていると「ジャジャジャ~ジャン!!」とまるで手品師のように健太が両手を差し出した先には、洋介とナナが立っていた。
引越してきた頃から親しくしてくれていたナナの登場に、チビは大口開けて驚いている。
「コイツがしつこいけ断るの諦めたわ!」
格好つけたセリフと同様に、洋介の視線はチラチラと明らかにナナを意識していた。
「すごいやろ!いっきに二人入団やで!」
「そういう事だったんですか、良かったですね団長‥‥」
有頂天な健太は、他人行儀な返答をするハカセの違和感に気付いてもいない。
「光久君も応援しているの?」
悪意の無い優しい口調でナナが聞くと、チビは誇らしそうに笑顔で頷く。
親しげに話す二人に苛立ってか「コイツは大声出せれんけ~、お飾りやろ!」と洋介はチビをバカにして突っ掛かる。
「お飾りなんかではないですよ!立派な役目が有りますからね」
チビの代わりにハカセが反論すると、洋介は不機嫌そうに舌打ちを返す。
二人のやり取りを気にもしていないのか「そうか~!二人の役割を考えなアカンな~!」とご機嫌な健太は、両腕を組んで嬉しそうに考え始めていた。
「私はマネージャーが良いかな‥‥」
「お~!マネージャ~か、めっちゃ良いやん!」
健太は今にも跳びはねそうに喜び、チビも笑顔で頷く。
「マネージャーだと、実際に何をするかが難しいですけどね」
ハカセはまだ納得していなさそうに考えているが「ええねんええねん!応援団の応援みたいな感じやろ!」とお気楽な健太の返答は、すでにマネージャーで決定している。
「俺は何でも出来るけ何でも良いわ」
「よっしゃ!先ずはコレやろ!」
健太はチビから団旗を受け取ると、バックからペンを取り出す。
「何やソレ?名前書くんけ?」
大して興味もなさそうに洋介は覗き込むが「キレイに書くから任せとけって!なんせ団旗は仲間の証やからな!」と幸せ一杯な健太の勘違いは留まる事を知らない。
「マネージャーの名前も書いて~♪出来た~!完成や~!」
完成した団旗を健太が両手で掴み、見せつけるように抱え上げると「まあまあ良いやんけ」と洋介もまんざらではなさそうに、団旗を見上げていた。
「それではメンバーも増えた事ですし、今日の練習はどんな感じにしますか?」
まだ感動の余韻に浸って団旗を抱え上げている健太に、ハカセが改めて尋ねると「私は塾が有るから今日は帰るよ!また来るね~!」とナナは元気良く手を振り、自転車で走り去って行く。
ナナの後ろ姿が見えなくなると同時に、何だかつまらなさそうな表情をした洋介は「俺も忙しいけ帰るわ」と呟き去って行く。
「え~!?帰るの~!?」
肩透かしを喰らったかのように、崩れ落ちた健太の悲しい叫び声が響く。
「言わんこっちゃないですよ‥‥」
慰める気も無さそうにハカセは嫌味を呟き、チビは何も聞こえなかったかのように下を向いている。
この日いつものように三人になった基地では、練習に取り掛かれない程の重い空気に覆われていた。
そんな出来事も翌日になると忘れたのか「そろそろ、みんな来るかな~!」とソファーに座った健太は、辺りを見渡しながら待ち切れず両足をバタつかせている。
「どうせ忙しいとか言って二人共来ないですよ、まぁ‥‥その方が良いですけどね」
それほど興味が無いのか、ハカセはノートから視線を外そうとしない。
「何で~?人数多い方が良いやん!まだ洋介イヤなんか~?」
「また揉め事になるのが嫌なだけですよ」
洋介の話しをしたくないのか、ハカセは白々しく強めにノートを閉じる。
「サドルの時みたいにか~?もうブラバンの奴達も来んやろ~!」
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「そんな事よりも、そろそろ練習始めましょう」
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