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12 小さな手に引かれて
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「ヴィオラおねえしゃま……こっち!」
小さな手に引かれてやって来たのは、陽光に包まれたガラス張りの温室。
その温室には色とりどりの花や、見たこともない珍しい植物が植えられていた。
「わっ……ここ、すごいね!」
「ふふん! でしょお? あ、あのおはな……いいにおい、するよ」
ぐいぐいと手を引いて私に温室を案内してくれるルイスは、ここにやって来るまでの間にすっかりと元気を取り戻した。
そしてさっき起きた出来事など微塵も感じさせないような満面の笑顔を、その愛らしい顔に浮かべている。
「ルイス、そんなに急いだら転んじゃうよ」
その小さな背を見失わないように、後ろをついて歩いていると。
背後から砂利を踏む足音が、耳に入る。
近付く足音に私が振り返るよりも早く、ルイスがぱっと顔を輝かせた。
「あー! ちちうえっ!」
「え?」
そして弾かれたように元気よく駆け出し、勢いよく――大公に抱きついた。
「っ……ルイス」
そんなルイスを大公は片手で受け止めて、そっと頭を撫でた。
温室に突然現れた大公の額には、うっすらと汗が滲んでいた。
呼吸も、ほんのわずかに乱れている。
……ここまで、急いで来たのだろうか。
――ふと、大公と目が合った。
私は慌てて頭を下げる。
「あの、大公殿下……!」
「歩けるように、なったのですね」
「え? あ、はい。おかげさまで……」
短い会話、それ以上続かない。
気まずい沈黙が落ちる。
温室の穏やかな空気だけが、場違いなほど静かに流れている。
「ちちうえ、ぼくね……がんばったの!」
「そうか」
重苦しい空気を壊してくれたのは、ルイスだった。
ガラス玉のような赤く大きな瞳を真っ直ぐに大公に向けて、飛びつくように話す。
「ちちうえ! ぼく、なかなかったの! それでね、んと……ヴィオラおねぇしゃまが……」
弾んだ声で今日の出来事を告げるその姿に、少しだけホッとする。
あの出来事が心の傷として残ることはなさそうだったから。
「……よく、頑張ったな。後で褒美をやろう」
「ほんとー!? やったぁ!」
「ああ。だからルイス、少し一人で遊んできなさい。私は彼女と話すことがあるから」
「ん……わかった!」
そう言って元気よくパタパタと温室の奥に駆けていくルイス。
その小さな背中を見送った大公は、私へと向き直る。
そして向けられた視線。
その目で見られると少しだけ、居心地が悪い。
私という人間を見定められているようで。
「……セバスティアンから話は聞きました。ですが、どうしてあんなことを?」
それは私への問いというよりも、なにかを確かめるためのもの……のようだった。
「子どもを守るのに理由が必要でしょうか? 目の前で子どもが傷つけられていれば、止めるのは当然のことかと存じます」
「それは相手が誰であっても、ですか」
「はい。どんな立場にある方であろうと――子どもに鞭を振るう理由にはなりません」
私がそう答えると、大公は目を細める。
……うん、大公はやっぱり怖い。
流石は怪物と言われるだけの事はある。
「あまりに軽率な行動です。場合によっては貴女自身の立場を危うくしてしまう」
「そ、それについては……承知しております」
「わかっていて、なぜ?」
「守るべきものを見捨ててまで守る立場なら……そんなもの、私は要りません」
私の言葉に、大公は眉間に皺を寄せる。
『信じられない』とでも言いたげに。
「……礼は言います。息子を守ってくれたことに対して」
告げられたのは感謝の言葉。
「あ、いえ、お礼を言われるようなことはなにも……」
そう返すと。
大公の視線が、ほんのわずかに鋭さを帯びた。
「ですが――今後は不用意に動いてはなりません。なにかあれば私に相談してください。次も同じように済むとは限らない」
それは警告。
……のはずなのに、私を案じているように聞こえた。
「は、はい」
「……ただ、同じ状況であれば。私も貴女と同じことをしたと思います」
紡がれたその言葉に、胸がどきりと跳ねる。
「大公殿下……」
――その時。
ルイスがパタパタと足音を立てて駆け寄ってきた。
手には、一輪の花。
「ヴィオラおねぇしゃまっ!」
「ルイス、温室で走ったら……」
大公はルイスを手で制するが、その視線は私から外れない。
「ごめんなしゃい。でも、んと、これ……ヴィオラにプレゼント」
ずいっと差し出された、赤い花。
それをそっと両手で受け取ると、ルイスは満足そうに微笑む。
「ありがとう、ルイス。とっても……綺麗」
「ヴィオラおねぇしゃま、だいすきっ! ぼくのおよめさん、なって?」
「えっ……ふふっ! 素敵なプロポーズね、ルイス」
小さな紳士からの求婚に、自然と笑顔になる。
すると――
「こういうことは、お前にはまだ早い。それに彼女は……ヴィオラは私の妻になる人だ。だから駄目だ」
と言って、大公は私の手から赤い花を取り上げる。
その声は優しい、けれど有無を言わせない圧があった。
「ええー?」
むすっと頬を膨らませるルイスに対して、大公はどこか呆れたように息をつく。
そして大公は花をちらりと一瞥し、わずかに眉を寄せる。
けれどその視線は、ふとした拍子に私へと移る。
――まるで、何かを確かめるように。
「ヴィオラ」
「は、はい……!」
不意に名を呼ばれ、びくりと肩が跳ねる。
その反応を見てか、大公の眉がわずかに寄せられた。
「すまない、困らせたな」
「い、いえ……そんなことは」
本当に困っているのは、むしろ今この状況の方で。
どう返すのが正しいのか分からず、曖昧に言葉を濁す。
すると大公は、ほんのわずかに視線を伏せた。
「その……」
途中まで言いかけて、なぜか言いよどむ。
まるで言葉を選んでいるような様子に、思わず息を呑んだ。
「あの、大公殿下?」
「……あまり、軽々しく受け取らない方がいい」
「え?」
「貴女にとっては子どものお遊びでも、相手にとってはそうではないこともある」
「そうでない?」
「ですから――不用意に、相手を期待させてはいけませんよ」
そう言って、大公はゆっくりと私を見た。
――まっすぐに。
「……っ」
血のように赤い瞳に捉われて、心臓がどくりと大きく鳴る。
その言葉の意味を、理解するより先に。
なぜか、逃げ場を失ったような気がした。
――期待、って。
誰が、誰に?
「ちちうえ、なんかこわいー! やだー」
ぽつりと漏れたルイスの一言に、張り詰めていた空気がふっと緩む。
大公ははっとしたように目を瞬かせ、すぐに表情を和らげた。
「……すまない」
そう言ってルイスの頭を軽く撫でると、そのまま私から一歩距離を取る。
なにかを押し留めるように。
「先ほどの花は……後で返しましょう。それと、今のは忘れてください」
「え? あ、はい……?」
なぜ、後で……なのか。
なにを忘れればいいのか。
問いかける間もなく、大公は踵を返した。
「ルイス、戻るぞ」
「えー! もう?」
「また、来ればいい」
「……うん!」
名残惜しそうにしながらも、ルイスは素直に頷く。
去り際、私の方にくるりと振り返って――
「ヴィオラおねえしゃま、また……あそぼうね!」
「ええ、もちろん」
そう返すと、ぱっと花が咲くようにルイスは笑う。
無邪気な笑顔に、思わず頬が緩む。
ふと視線を上げると。
大公が、こちらをじっと見ていた。
なにか言いたげに。
けれど結局なにも言わず、そのまま背を向けて歩き去っていく。
残された温室は、先ほどと同じように穏やかなはずなのに。
胸が妙に、ざわついていた。
「ヴィオラおねえしゃま……こっち!」
小さな手に引かれてやって来たのは、陽光に包まれたガラス張りの温室。
その温室には色とりどりの花や、見たこともない珍しい植物が植えられていた。
「わっ……ここ、すごいね!」
「ふふん! でしょお? あ、あのおはな……いいにおい、するよ」
ぐいぐいと手を引いて私に温室を案内してくれるルイスは、ここにやって来るまでの間にすっかりと元気を取り戻した。
そしてさっき起きた出来事など微塵も感じさせないような満面の笑顔を、その愛らしい顔に浮かべている。
「ルイス、そんなに急いだら転んじゃうよ」
その小さな背を見失わないように、後ろをついて歩いていると。
背後から砂利を踏む足音が、耳に入る。
近付く足音に私が振り返るよりも早く、ルイスがぱっと顔を輝かせた。
「あー! ちちうえっ!」
「え?」
そして弾かれたように元気よく駆け出し、勢いよく――大公に抱きついた。
「っ……ルイス」
そんなルイスを大公は片手で受け止めて、そっと頭を撫でた。
温室に突然現れた大公の額には、うっすらと汗が滲んでいた。
呼吸も、ほんのわずかに乱れている。
……ここまで、急いで来たのだろうか。
――ふと、大公と目が合った。
私は慌てて頭を下げる。
「あの、大公殿下……!」
「歩けるように、なったのですね」
「え? あ、はい。おかげさまで……」
短い会話、それ以上続かない。
気まずい沈黙が落ちる。
温室の穏やかな空気だけが、場違いなほど静かに流れている。
「ちちうえ、ぼくね……がんばったの!」
「そうか」
重苦しい空気を壊してくれたのは、ルイスだった。
ガラス玉のような赤く大きな瞳を真っ直ぐに大公に向けて、飛びつくように話す。
「ちちうえ! ぼく、なかなかったの! それでね、んと……ヴィオラおねぇしゃまが……」
弾んだ声で今日の出来事を告げるその姿に、少しだけホッとする。
あの出来事が心の傷として残ることはなさそうだったから。
「……よく、頑張ったな。後で褒美をやろう」
「ほんとー!? やったぁ!」
「ああ。だからルイス、少し一人で遊んできなさい。私は彼女と話すことがあるから」
「ん……わかった!」
そう言って元気よくパタパタと温室の奥に駆けていくルイス。
その小さな背中を見送った大公は、私へと向き直る。
そして向けられた視線。
その目で見られると少しだけ、居心地が悪い。
私という人間を見定められているようで。
「……セバスティアンから話は聞きました。ですが、どうしてあんなことを?」
それは私への問いというよりも、なにかを確かめるためのもの……のようだった。
「子どもを守るのに理由が必要でしょうか? 目の前で子どもが傷つけられていれば、止めるのは当然のことかと存じます」
「それは相手が誰であっても、ですか」
「はい。どんな立場にある方であろうと――子どもに鞭を振るう理由にはなりません」
私がそう答えると、大公は目を細める。
……うん、大公はやっぱり怖い。
流石は怪物と言われるだけの事はある。
「あまりに軽率な行動です。場合によっては貴女自身の立場を危うくしてしまう」
「そ、それについては……承知しております」
「わかっていて、なぜ?」
「守るべきものを見捨ててまで守る立場なら……そんなもの、私は要りません」
私の言葉に、大公は眉間に皺を寄せる。
『信じられない』とでも言いたげに。
「……礼は言います。息子を守ってくれたことに対して」
告げられたのは感謝の言葉。
「あ、いえ、お礼を言われるようなことはなにも……」
そう返すと。
大公の視線が、ほんのわずかに鋭さを帯びた。
「ですが――今後は不用意に動いてはなりません。なにかあれば私に相談してください。次も同じように済むとは限らない」
それは警告。
……のはずなのに、私を案じているように聞こえた。
「は、はい」
「……ただ、同じ状況であれば。私も貴女と同じことをしたと思います」
紡がれたその言葉に、胸がどきりと跳ねる。
「大公殿下……」
――その時。
ルイスがパタパタと足音を立てて駆け寄ってきた。
手には、一輪の花。
「ヴィオラおねぇしゃまっ!」
「ルイス、温室で走ったら……」
大公はルイスを手で制するが、その視線は私から外れない。
「ごめんなしゃい。でも、んと、これ……ヴィオラにプレゼント」
ずいっと差し出された、赤い花。
それをそっと両手で受け取ると、ルイスは満足そうに微笑む。
「ありがとう、ルイス。とっても……綺麗」
「ヴィオラおねぇしゃま、だいすきっ! ぼくのおよめさん、なって?」
「えっ……ふふっ! 素敵なプロポーズね、ルイス」
小さな紳士からの求婚に、自然と笑顔になる。
すると――
「こういうことは、お前にはまだ早い。それに彼女は……ヴィオラは私の妻になる人だ。だから駄目だ」
と言って、大公は私の手から赤い花を取り上げる。
その声は優しい、けれど有無を言わせない圧があった。
「ええー?」
むすっと頬を膨らませるルイスに対して、大公はどこか呆れたように息をつく。
そして大公は花をちらりと一瞥し、わずかに眉を寄せる。
けれどその視線は、ふとした拍子に私へと移る。
――まるで、何かを確かめるように。
「ヴィオラ」
「は、はい……!」
不意に名を呼ばれ、びくりと肩が跳ねる。
その反応を見てか、大公の眉がわずかに寄せられた。
「すまない、困らせたな」
「い、いえ……そんなことは」
本当に困っているのは、むしろ今この状況の方で。
どう返すのが正しいのか分からず、曖昧に言葉を濁す。
すると大公は、ほんのわずかに視線を伏せた。
「その……」
途中まで言いかけて、なぜか言いよどむ。
まるで言葉を選んでいるような様子に、思わず息を呑んだ。
「あの、大公殿下?」
「……あまり、軽々しく受け取らない方がいい」
「え?」
「貴女にとっては子どものお遊びでも、相手にとってはそうではないこともある」
「そうでない?」
「ですから――不用意に、相手を期待させてはいけませんよ」
そう言って、大公はゆっくりと私を見た。
――まっすぐに。
「……っ」
血のように赤い瞳に捉われて、心臓がどくりと大きく鳴る。
その言葉の意味を、理解するより先に。
なぜか、逃げ場を失ったような気がした。
――期待、って。
誰が、誰に?
「ちちうえ、なんかこわいー! やだー」
ぽつりと漏れたルイスの一言に、張り詰めていた空気がふっと緩む。
大公ははっとしたように目を瞬かせ、すぐに表情を和らげた。
「……すまない」
そう言ってルイスの頭を軽く撫でると、そのまま私から一歩距離を取る。
なにかを押し留めるように。
「先ほどの花は……後で返しましょう。それと、今のは忘れてください」
「え? あ、はい……?」
なぜ、後で……なのか。
なにを忘れればいいのか。
問いかける間もなく、大公は踵を返した。
「ルイス、戻るぞ」
「えー! もう?」
「また、来ればいい」
「……うん!」
名残惜しそうにしながらも、ルイスは素直に頷く。
去り際、私の方にくるりと振り返って――
「ヴィオラおねえしゃま、また……あそぼうね!」
「ええ、もちろん」
そう返すと、ぱっと花が咲くようにルイスは笑う。
無邪気な笑顔に、思わず頬が緩む。
ふと視線を上げると。
大公が、こちらをじっと見ていた。
なにか言いたげに。
けれど結局なにも言わず、そのまま背を向けて歩き去っていく。
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胸が妙に、ざわついていた。
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