7 / 84
【日曜日、中庭の人影】
しおりを挟む
日曜の朝、ラッキーなことが起きた。
テレビのスーパーヒーローをなんとなく流しながら、母さんの冷凍食品で朝食を食べているときだった。
白米、カマスの塩焼き、小松菜と油揚げの煮びたし、卵焼きに具沢山味噌汁(素)。
(うちの朝食って、どうしてこんなに古臭いんだろ)
シリアルとかトーストとか、そういう方がパパっと食べられるし、今時なのに。全く時代遅れの朝食だ。
(昭和かよ。って、昭和知らねーけど)
「あのな、柚樹」
ため息交じりに箸で煮びたしをつついていたら、父さんが喋りかけてきて(またかよ)とげんなりする。
と、その時、テレビ台の上で父さんの会社携帯がブー、ブブーと音を立てて細かく振動し始めた。
「なんだ、日曜に」
文句を言いながらも「はい、秋山です」とすぐに出る父さん。
(真面目だな。オレだったらぜってぇ出ねぇ)
ま、どうでもいいけど。と、柚樹は味噌汁を啜りながら鼻を鳴らす。
「はい。ええ。ええ。は? ええ~?」
(?)
いきなり父さんの声のトーンが上がった。慌ててビジネスバッグから資料を出して「ええ、ええ」と深刻そうにメモを取り始めている。
(トラブル発生?)
柚樹は食事を進めながら、その様子を見守る。
「しかし、あの工場は……。はい、はい、はい。……今からですか?」
なんか知んないけど、大変そうだな……
(それってチャンスじゃん?)と、柚樹はほくそ笑んだ。
父さんが仕事に出かけてくれれば、リビングでゲームが出来る。YouTubeも見れるぞ。
「はあ、高橋君がチケットを持ってるんですね。わかりました。はい、はい。ええ、大丈夫です。では、失礼します」
電話を切った父さんが「柚樹、すまん」と申し訳なさそうに手を合わせてきた。
(来たぞ!)と思いながら、柚樹は平然を装い尋ねる。
「休日出勤?」
「いや、それが……ちょっとトラブルがあって、父さん、今からベトナムに行かなきゃいけなくなったんだ」
「は? ベトナム? 今から?」
これには、さすがの柚樹も目を丸くする。父さんの海外出張は珍しくないけど、こんなにいきなりは初めてだ。
「え? いつ帰ってくるの?」
「……戻るのは次の土曜日になりそうだ。さすがに一週間もお前一人にさせるわけにはいかないから、秋山か春野のおばあちゃんに連絡して」
「ダメっ!」
反射的に大声を出した柚樹に、父さんが片眉をよせた。
「ダメって、この前からなんでそんなに嫌がるんだ? 秋山のおじいちゃんおばあちゃんも春野のおじいちゃんおばあちゃんとも仲がいいじゃないか」
「そういう問題じゃないんだよ!」
「じゃあ、どういう問題なんだ?」
そう尋ねられて、柚樹は口ごもる。
どういう問題かは自分でもうまく説明できない。仮に説明できたとしても父さんには言えないことだった。
「とにかく、オレ、一人で大丈夫だから!」
「だけどな」
「夏目のばあちゃんもその方がいいって言ってただろ」
「それは父さんと二人の場合だ。柚樹一人きりとなると話は違ってくる」
子ども扱いされたみたいで、ちょっとカチンときた。
「それって、オレが信じられないってこと?」
「別にそういうわけじゃ」
困った顔で時計を気にしながらそわそわする父さんを見ていたら、ふと、名案が浮かんだ。柚樹は懇願するような表情を作って言ってやる。
「オレだって、家族の一員としていろいろ協力したいんだけど」
赤ちゃんのためとは言わなかったけど、案の定、父さんは都合よく解釈したみたいだった。
「そうか。……そうだな。お前ももうすぐ兄ちゃんになるんだもんな」
感慨深げに頷く父さんにシラケつつ「じゃ、決まりだね。後片付けはオレがやっとくから、早く行きなよ」と、ダメ押しの優等生を演じる。
小6ともなると、大人の顔色を窺って行動したり、大人たちが喜ぶ発言をしたりするのが得意になる。親や先生たちの見ていないところで悪さをして、表面上は優等生ぶるスキルが急激に上がるのだ。
柚樹だけでなく、学年全体がそんな感じ。おかげで柚樹は現在、クラスに居場所がないのだけど。
「母さんの言う通りだな」と父さんが感心したように柚樹を見つめた。
「何が?」
「最近の柚樹は頼もしいって、母さんが嬉しそうに言ってたんだ。お前も大きくなったんだな」
「……急がないと、飛行機に間に合わなくなるよ。オレも食器洗ったら、明日提出する作文の宿題しなきゃだし」
「そうだな。じゃ、いろいろ頼むよ」
父さんはぽんと柚樹の頭に軽く手を乗せ「キャリーバッグは二階だったか」と独り言を言いながら階段を上がっていった。
(なんか、微妙に罪悪感……)
母さんがそんなこと言ってるなんて、知らなかった。だってオレには「ちゃんと片付けなさい」とか、「宿題はやった?」とか、小言ばっかじゃんか。
頬をぽりぽり掻きながら、柚樹はランドセルの中から作文用紙を取り出した。
『大切な家族について書きましょう』
四百字詰めの原稿用紙二枚分もある作文の宿題。実は、二週間前に出されていたものだ。
何を書けばいいのか今の柚樹にはわからなくて、時間はあるしと放置していたら明日はもう提出日だった。いよいよ書かなきゃならない。
「……」
とりあえず、作文用紙は重ねて二つ折りにし、テレビ台の上にぽいと乗せて食べ終えた食器をキッチンへ運ぶ。
なんか、どんどん自分が嫌いになっていく。でも、どうしたらいいのかわからない。
支度を終えた父さんは「何かあったら、すぐにばあちゃんたちに連絡するんだぞ」と何十回も念を押して、キャリーバッグを転がしながらベトナムへと旅立っていった。
母さんは入院し、父さんも出張でいなくなった。
「イエ~イ! 今からオレは自由の身ぃ~」
柚樹はラップっぽく歌ってテンションを上げる。
「な~にしよっかなぁ~」
まずは、YouTube祭りでもすっかな。
口うるさい母さんもいないし、風呂も歯磨きも面倒だからやらないことにしよう。
すっげーオレ。超絶幸せじゃん。一人暮らし万歳!
ぼふんっと、ソファにダイブすると、視界の端に作文用紙が映ってしまった。
『大切な家族について書きましょう』
家族。
(普通に考えれば、生まれてくる赤ちゃんも含まれる、よな)
ぶ~と、柚樹は唇を震わせたあと、一息に文句を吐き出す。
「ぜんっぜん、大切じゃねーし。お前なんか生まれてくんな! お前はオレの妹じゃねーよ、バーカ!」
静まり返った部屋に、自分の声だけが響いて消えていった。
「……」
むなしい。
(誰もいないと静かだな)
柚樹の家はだだっ広くて古い。独りだと寂しいなと考えて、慌てて首を振った。
一週間、アニメもYouTubeもゲームだって時間制限なしのやりたい放題、見放題だぞ。夜におやつもオッケー。なんならご飯がおやつもオッケー。風呂に入らなくてもオッケー。歯を磨かなくてもオッケー。オールオッケーだぜ。
『エロ出産』
はしゃいでいるはずなのに、いきなり朔太郎の声が頭上に降ってくる。クラスのひそひそ話まで耳に聞こえる気がした。
(明日学校、さぼっちゃおうかな)
憂鬱になった時、中庭に続く大窓の方で何かが動くのが見えた。
「?」
柚樹は半身を起こして窓の先を凝視する。よく見ると中庭に誰か立っている。レースのカーテンが邪魔してここからでははっきり見えないけれど、まあ、父さんで間違いない。
「ったく、忘れ物かよ」
仕方なくソファから立ち上がり、柚樹は大窓に向かった。
秋山家の構造上、急な忘れ物の場合は中庭から入る方がてっとり早い。柚樹も登校時の忘れ物でよくやるのだ。
「だから昨日のうちに準備しなさいって言ったでしょ」と、もれなく母さんの小言がついてくるけど小学校には、ギリ間に合う。
「スマホの充電器だな」と、柚樹は推測した。父さんの出張時に忘れるグッズナンバーワン。
(ったく。しょうがねぇな)
大窓のカギを開けながら「何忘れたんだよ。持ってきてやるから」と、柚樹は声をかけた。
「え?」
「え?」
相手と柚樹は交互に声を上げ、見つめ合い、固まった。
予想だにしない光景を目の当たりにして、脳がフリーズしている。
「……誰?」
ようやく、柚樹の口から言葉が出た。
立っていたのは父さんではなく、柚樹の家の近所にある聡明高校のブレザーを着た、目のぱっちりした見知らぬ女子高生だったのだ。
テレビのスーパーヒーローをなんとなく流しながら、母さんの冷凍食品で朝食を食べているときだった。
白米、カマスの塩焼き、小松菜と油揚げの煮びたし、卵焼きに具沢山味噌汁(素)。
(うちの朝食って、どうしてこんなに古臭いんだろ)
シリアルとかトーストとか、そういう方がパパっと食べられるし、今時なのに。全く時代遅れの朝食だ。
(昭和かよ。って、昭和知らねーけど)
「あのな、柚樹」
ため息交じりに箸で煮びたしをつついていたら、父さんが喋りかけてきて(またかよ)とげんなりする。
と、その時、テレビ台の上で父さんの会社携帯がブー、ブブーと音を立てて細かく振動し始めた。
「なんだ、日曜に」
文句を言いながらも「はい、秋山です」とすぐに出る父さん。
(真面目だな。オレだったらぜってぇ出ねぇ)
ま、どうでもいいけど。と、柚樹は味噌汁を啜りながら鼻を鳴らす。
「はい。ええ。ええ。は? ええ~?」
(?)
いきなり父さんの声のトーンが上がった。慌ててビジネスバッグから資料を出して「ええ、ええ」と深刻そうにメモを取り始めている。
(トラブル発生?)
柚樹は食事を進めながら、その様子を見守る。
「しかし、あの工場は……。はい、はい、はい。……今からですか?」
なんか知んないけど、大変そうだな……
(それってチャンスじゃん?)と、柚樹はほくそ笑んだ。
父さんが仕事に出かけてくれれば、リビングでゲームが出来る。YouTubeも見れるぞ。
「はあ、高橋君がチケットを持ってるんですね。わかりました。はい、はい。ええ、大丈夫です。では、失礼します」
電話を切った父さんが「柚樹、すまん」と申し訳なさそうに手を合わせてきた。
(来たぞ!)と思いながら、柚樹は平然を装い尋ねる。
「休日出勤?」
「いや、それが……ちょっとトラブルがあって、父さん、今からベトナムに行かなきゃいけなくなったんだ」
「は? ベトナム? 今から?」
これには、さすがの柚樹も目を丸くする。父さんの海外出張は珍しくないけど、こんなにいきなりは初めてだ。
「え? いつ帰ってくるの?」
「……戻るのは次の土曜日になりそうだ。さすがに一週間もお前一人にさせるわけにはいかないから、秋山か春野のおばあちゃんに連絡して」
「ダメっ!」
反射的に大声を出した柚樹に、父さんが片眉をよせた。
「ダメって、この前からなんでそんなに嫌がるんだ? 秋山のおじいちゃんおばあちゃんも春野のおじいちゃんおばあちゃんとも仲がいいじゃないか」
「そういう問題じゃないんだよ!」
「じゃあ、どういう問題なんだ?」
そう尋ねられて、柚樹は口ごもる。
どういう問題かは自分でもうまく説明できない。仮に説明できたとしても父さんには言えないことだった。
「とにかく、オレ、一人で大丈夫だから!」
「だけどな」
「夏目のばあちゃんもその方がいいって言ってただろ」
「それは父さんと二人の場合だ。柚樹一人きりとなると話は違ってくる」
子ども扱いされたみたいで、ちょっとカチンときた。
「それって、オレが信じられないってこと?」
「別にそういうわけじゃ」
困った顔で時計を気にしながらそわそわする父さんを見ていたら、ふと、名案が浮かんだ。柚樹は懇願するような表情を作って言ってやる。
「オレだって、家族の一員としていろいろ協力したいんだけど」
赤ちゃんのためとは言わなかったけど、案の定、父さんは都合よく解釈したみたいだった。
「そうか。……そうだな。お前ももうすぐ兄ちゃんになるんだもんな」
感慨深げに頷く父さんにシラケつつ「じゃ、決まりだね。後片付けはオレがやっとくから、早く行きなよ」と、ダメ押しの優等生を演じる。
小6ともなると、大人の顔色を窺って行動したり、大人たちが喜ぶ発言をしたりするのが得意になる。親や先生たちの見ていないところで悪さをして、表面上は優等生ぶるスキルが急激に上がるのだ。
柚樹だけでなく、学年全体がそんな感じ。おかげで柚樹は現在、クラスに居場所がないのだけど。
「母さんの言う通りだな」と父さんが感心したように柚樹を見つめた。
「何が?」
「最近の柚樹は頼もしいって、母さんが嬉しそうに言ってたんだ。お前も大きくなったんだな」
「……急がないと、飛行機に間に合わなくなるよ。オレも食器洗ったら、明日提出する作文の宿題しなきゃだし」
「そうだな。じゃ、いろいろ頼むよ」
父さんはぽんと柚樹の頭に軽く手を乗せ「キャリーバッグは二階だったか」と独り言を言いながら階段を上がっていった。
(なんか、微妙に罪悪感……)
母さんがそんなこと言ってるなんて、知らなかった。だってオレには「ちゃんと片付けなさい」とか、「宿題はやった?」とか、小言ばっかじゃんか。
頬をぽりぽり掻きながら、柚樹はランドセルの中から作文用紙を取り出した。
『大切な家族について書きましょう』
四百字詰めの原稿用紙二枚分もある作文の宿題。実は、二週間前に出されていたものだ。
何を書けばいいのか今の柚樹にはわからなくて、時間はあるしと放置していたら明日はもう提出日だった。いよいよ書かなきゃならない。
「……」
とりあえず、作文用紙は重ねて二つ折りにし、テレビ台の上にぽいと乗せて食べ終えた食器をキッチンへ運ぶ。
なんか、どんどん自分が嫌いになっていく。でも、どうしたらいいのかわからない。
支度を終えた父さんは「何かあったら、すぐにばあちゃんたちに連絡するんだぞ」と何十回も念を押して、キャリーバッグを転がしながらベトナムへと旅立っていった。
母さんは入院し、父さんも出張でいなくなった。
「イエ~イ! 今からオレは自由の身ぃ~」
柚樹はラップっぽく歌ってテンションを上げる。
「な~にしよっかなぁ~」
まずは、YouTube祭りでもすっかな。
口うるさい母さんもいないし、風呂も歯磨きも面倒だからやらないことにしよう。
すっげーオレ。超絶幸せじゃん。一人暮らし万歳!
ぼふんっと、ソファにダイブすると、視界の端に作文用紙が映ってしまった。
『大切な家族について書きましょう』
家族。
(普通に考えれば、生まれてくる赤ちゃんも含まれる、よな)
ぶ~と、柚樹は唇を震わせたあと、一息に文句を吐き出す。
「ぜんっぜん、大切じゃねーし。お前なんか生まれてくんな! お前はオレの妹じゃねーよ、バーカ!」
静まり返った部屋に、自分の声だけが響いて消えていった。
「……」
むなしい。
(誰もいないと静かだな)
柚樹の家はだだっ広くて古い。独りだと寂しいなと考えて、慌てて首を振った。
一週間、アニメもYouTubeもゲームだって時間制限なしのやりたい放題、見放題だぞ。夜におやつもオッケー。なんならご飯がおやつもオッケー。風呂に入らなくてもオッケー。歯を磨かなくてもオッケー。オールオッケーだぜ。
『エロ出産』
はしゃいでいるはずなのに、いきなり朔太郎の声が頭上に降ってくる。クラスのひそひそ話まで耳に聞こえる気がした。
(明日学校、さぼっちゃおうかな)
憂鬱になった時、中庭に続く大窓の方で何かが動くのが見えた。
「?」
柚樹は半身を起こして窓の先を凝視する。よく見ると中庭に誰か立っている。レースのカーテンが邪魔してここからでははっきり見えないけれど、まあ、父さんで間違いない。
「ったく、忘れ物かよ」
仕方なくソファから立ち上がり、柚樹は大窓に向かった。
秋山家の構造上、急な忘れ物の場合は中庭から入る方がてっとり早い。柚樹も登校時の忘れ物でよくやるのだ。
「だから昨日のうちに準備しなさいって言ったでしょ」と、もれなく母さんの小言がついてくるけど小学校には、ギリ間に合う。
「スマホの充電器だな」と、柚樹は推測した。父さんの出張時に忘れるグッズナンバーワン。
(ったく。しょうがねぇな)
大窓のカギを開けながら「何忘れたんだよ。持ってきてやるから」と、柚樹は声をかけた。
「え?」
「え?」
相手と柚樹は交互に声を上げ、見つめ合い、固まった。
予想だにしない光景を目の当たりにして、脳がフリーズしている。
「……誰?」
ようやく、柚樹の口から言葉が出た。
立っていたのは父さんではなく、柚樹の家の近所にある聡明高校のブレザーを着た、目のぱっちりした見知らぬ女子高生だったのだ。
10
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
✿ 私は夫のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい
設楽理沙
ライト文芸
累計ポイント110万ポイント超えました。皆さま、ありがとうございます。❀
結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。
結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。
それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて
しなかった。
呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。
それなのに、私と別れたくないなんて信じられない
世迷言を言ってくる夫。
だめだめ、信用できないからね~。
さようなら。
*******.✿..✿.*******
◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才 会社員
◇ 日比野ひまり 32才
◇ 石田唯 29才 滉星の同僚
◇新堂冬也 25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社)
2025.4.11 完結 25649字
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる