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Chapter 1.0 ギルド≪猫と蜂蜜≫の仲間たち
5 初めての戦闘
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このゲームで他のプレイヤーを殺害した場合、殺害した本人の容姿に一定時間の間だが返り血のグラフィック表現が追加される。
軽甲冑の男を殺害した赤い髪の男も例外ではない。顔や衣装のところどころが赤く染まっていた。
「ライト勢がノコノコ来るところじゃねーよ、ここは。それに、今日一日は俺らのギルドが占有するって決めてんだ。尚更お前の来るところじゃねえ。アイテムと金はいただいておくぜ」
ライト勢とは程々にゲームを楽しんでいるプレイヤーのこと。つまりガチ勢の対義語だ。
「それにしても、えらく真に迫る断末魔だな」
「あぁ、たまにそういうやついるんすよ。なりきりプレイ、ロールプレイの一種じゃないっすかね?」
「ロールプレイと言えば、バルデュールさん知ってますか? ログアウトできない奴がいるっていう噂。ネットじゃ『ログアウトしない』廃人がやってるロールプレイって言われてますけど……」
「知っているさ。が、実際ロールプレイだろ? ラノベじゃあるまいし」
「へっ、こいつロクなアイテム持ってねーぜ。しけてやがんなぁ」
ザッ……。
その時、3人の男たちの耳に土を踏んだ音が聞こえてきた。
慌てて振り返ったが、そこには誰もいない。
「――誰だ、出てこい! ……俺たちとやり合う気か?」
「ぐぁっ!」
「あぐぁっ!」
「な、何っ……!?」
赤髪の男、バルデュール以外の2人が崩れ落ちた。
驚いた様子で周囲を確認すると、先程まで狩りをしていた同じギルドのメンバー数人の姿も消えている。
「隠密か。面白ぇ……来るなら来やがれ」
バルデュールが剣を構え、同時に防御力を高めるバフを使用する。
その瞬間、バルデュールは背後から切られた感覚を覚えた。
「ぐっ……」
身体がぐらりと揺れ、倒れそうになる。
バルデュールは間一髪、地面に剣を突いて姿勢を保った。
だが、相手を視認できないまま数回の追撃を受けてしまう。
「バカな、『カーズバッシュ』を使っているんだぞ……!」
バルデュールのクラスは剣士系中級職の『デュエリスト』。
『カーズバッシュ』は一時的に防御力を高めると同時に、効果時間中に受けたダメージの一部を跳ね返す効果がある。
「――そんなもの、今の私には通用しない」
女の声が聞こえてくると、バルデュールは更なる追撃を受けた。
抵抗の間もなく瀕死のラインまでHPを減らしてしまう。
バルデュールの目の前にようやく敵の姿が現れた。
その攻撃の主をターゲットし、素早くステータスをチェック。
瀕死でも頭は冷静だ。伊達に殺人ギルドのマスターをやっているわけではない。
(レベルは61か。俺よりは高いが、どうしても勝てない相手じゃねぇ……だが)
「運が良い。あなたがゲームに閉じ込められていたら、もっと苦しませてから殺すところだった」
(――動けない! こいつ、何をした!? ゲームに閉じ込められていたら……、だと?)
初めて焦りが生まれた。だが、大剣を構えた攻撃の主から追加の連続攻撃が発せられると、バルデュールは血を飛び散らせながら四散していった。
「クソッ、今回はやられちまったが――次に会ったら覚えとけ! ちいなさんよぉ!」
◆
ギルド『猫と蜂蜜』に加入してから数日が経った。
俺のレベルは18で、チノンは54。ジュードさんが51で、ジスレーヌさんはレベル34だ。
今日は俺をアーカイブスとしての戦闘に慣れさせるため、そして少しでもレベル差を埋めるため、チノンたちギルドメンバーに連れられてフィールド――つまり都市外の戦闘エリアに来ていた。
「兄ぃ、このへんでいいかな?」
「そうだね。エリアレベル30。生息レベルは25から30ほど。丁度良いだろう」
リンネの街から馬車で30分ほどのところにある森林エリア『リーネル森林地帯』。
このあたりにいる魔物は俺にはレベルが高いから、来るのは初めてだった。
「エリアレベル……?」
「到達レベルの指標よ。出現するモンスターのレベルから設定されてるわ」
「なるほど。でもそれだと、俺はともかく他のみんなはレベル差がありすぎて練習にならないんじゃないですか?」
「その点は心配ない。『セルフレベルシンク』をするからね」
「セルフレベルシンク?」
「パーティーメンバー全員を、エリアレベルと同等に調整できる。後続プレイヤーと先行プレイヤーが一緒に遊べるように用意された機能だ」
「ということは、俺もレベル30になるんですか?」
「いや、タビト君は18のままだ」
えっ。じゃあ俺、すぐやられちゃうんじゃ。
「だいじょうぶ、あたしたちが付いてるからさっ! それにタビくんはヒーラーだから、手足を捥がれたって自分で回復できるじゃない!」
「待って、それ痛くて血噴き出して転げ回るやつでしょ! 詠唱なんかできないよ!」
「大丈夫だ! 喉が潰れて喋れなくても、腕が無くても、沈黙状態にならない限りは頭の中のイメージで魔法を詠唱すれば発動する!」
「ジュードさんまでサラッと恐ろしいこと言うのやめてもらえませんか!?」
チノンとジュードさんがケラケラと笑っている。この二人、やっぱり兄妹だ!
「チノンたちって、結構レベル高いよね。アーカイブスになった時はレベルいくつだったの?」
「んー、あたしは20くらいかな。今のタビくんと一緒くらい」
「2か月で54まで上げたのか……」
このゲーム、中々レベルが上がらないんだよな。
まとめサイトでも一昔前のネトゲよりレベル上げがマゾいって話題になっていたくらいだ。
「僕もジスレーヌもそのくらいだったよ。これでも最近はずっと『Rainwater』の立ち上げ準備をしていたんだ。アーカイブスには仕事や学校も無い。実質ニート状態だから、レベル上げに専念すればとっくにカンストしていただろう」
「へぇ、じゃあ俺も頑張れば短期間でジュードさんたちくらいになれるかな」
「もちろんだよー! がんばろ、タビくんっ」
「チノン……ありがとう」
俺の頭一つ分ほど背の低いチノンの目を見ながら頷くと、チノンが少し照れた様子で笑みを返してくれた。
オレンジかかったブラウンの髪が風になびくと、柔らかな香りが俺の鼻先をかすめていった。
「――来たわよ!」
周囲の空気がピリッとした雰囲気に変わった。モンスターのお出ましだ。
大きな蛙型モンスター『リーネルシュラウド・フロッグ<Enemy> LV.27』が2体。
蜂型のモンスター『リーネルシュラウド・ビー<Enemy> LV.28』が2体。
大型のゴリラ型モンスター『リーネルシュラウド・コング<Enemy> LV.35』が1体。
ってか、レベル35って。俺の倍くらいあるんだが……?
「コングは少し手強そうね」
「エリアレベル、30なのにレベル35なんて出てくるんですね……」
「中には突出したレベルのモンスターもいるの。普段はあまり出てこないんだけど――」
俺はさっきのチノンたちの脅かしを思い出すと、背中にゾクっとするものを感じた。
(死なないとはいえ、恐怖はあるよな。こんな感触まで『向こうの世界』にそっくりだ)
「さあ、行くぞ! タビト君はチノンの回復を重点的に頼む!」
「わ、分かりました……!」
「あたしの身、任せたよ! タビくん!」
チノンがウインクしながら剣を抜くと、一足飛びにモンスターの群れに飛び込んでいった。
一瞬遅れて、ジュードさんとジスレーヌさんも攻撃を開始する。
三人のクラスと戦い方については馬車の中で簡単にレクチャーを受けていた。
チノンのクラスは『魔法剣士』で、ちいなと同じタンク系中級職だ。
主な役割は魔力で生成された剣で敵にダメージを与えて敵視を稼ぎ、モンスターの攻撃を一身に受けること。
チノンの身体は常時魔法障壁が覆っていて、DPS系のクラスよりも遥かに高い防御力を誇っている。
だが、モンスターからの集中攻撃でチノンのHPがみるみるうちに減少していく。
「チノン!」
俺は癒器を構え、単体回復魔法の『応急療法』の詠唱を開始した。
――詠唱が長く感じる。
こうしている間にも、現実世界と同じレベルの痛みがチノンを襲っているんだ。
その痛みは想像を絶するはずだ。
待っていろよ、すぐ回復してやるからな!
軽甲冑の男を殺害した赤い髪の男も例外ではない。顔や衣装のところどころが赤く染まっていた。
「ライト勢がノコノコ来るところじゃねーよ、ここは。それに、今日一日は俺らのギルドが占有するって決めてんだ。尚更お前の来るところじゃねえ。アイテムと金はいただいておくぜ」
ライト勢とは程々にゲームを楽しんでいるプレイヤーのこと。つまりガチ勢の対義語だ。
「それにしても、えらく真に迫る断末魔だな」
「あぁ、たまにそういうやついるんすよ。なりきりプレイ、ロールプレイの一種じゃないっすかね?」
「ロールプレイと言えば、バルデュールさん知ってますか? ログアウトできない奴がいるっていう噂。ネットじゃ『ログアウトしない』廃人がやってるロールプレイって言われてますけど……」
「知っているさ。が、実際ロールプレイだろ? ラノベじゃあるまいし」
「へっ、こいつロクなアイテム持ってねーぜ。しけてやがんなぁ」
ザッ……。
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慌てて振り返ったが、そこには誰もいない。
「――誰だ、出てこい! ……俺たちとやり合う気か?」
「ぐぁっ!」
「あぐぁっ!」
「な、何っ……!?」
赤髪の男、バルデュール以外の2人が崩れ落ちた。
驚いた様子で周囲を確認すると、先程まで狩りをしていた同じギルドのメンバー数人の姿も消えている。
「隠密か。面白ぇ……来るなら来やがれ」
バルデュールが剣を構え、同時に防御力を高めるバフを使用する。
その瞬間、バルデュールは背後から切られた感覚を覚えた。
「ぐっ……」
身体がぐらりと揺れ、倒れそうになる。
バルデュールは間一髪、地面に剣を突いて姿勢を保った。
だが、相手を視認できないまま数回の追撃を受けてしまう。
「バカな、『カーズバッシュ』を使っているんだぞ……!」
バルデュールのクラスは剣士系中級職の『デュエリスト』。
『カーズバッシュ』は一時的に防御力を高めると同時に、効果時間中に受けたダメージの一部を跳ね返す効果がある。
「――そんなもの、今の私には通用しない」
女の声が聞こえてくると、バルデュールは更なる追撃を受けた。
抵抗の間もなく瀕死のラインまでHPを減らしてしまう。
バルデュールの目の前にようやく敵の姿が現れた。
その攻撃の主をターゲットし、素早くステータスをチェック。
瀕死でも頭は冷静だ。伊達に殺人ギルドのマスターをやっているわけではない。
(レベルは61か。俺よりは高いが、どうしても勝てない相手じゃねぇ……だが)
「運が良い。あなたがゲームに閉じ込められていたら、もっと苦しませてから殺すところだった」
(――動けない! こいつ、何をした!? ゲームに閉じ込められていたら……、だと?)
初めて焦りが生まれた。だが、大剣を構えた攻撃の主から追加の連続攻撃が発せられると、バルデュールは血を飛び散らせながら四散していった。
「クソッ、今回はやられちまったが――次に会ったら覚えとけ! ちいなさんよぉ!」
◆
ギルド『猫と蜂蜜』に加入してから数日が経った。
俺のレベルは18で、チノンは54。ジュードさんが51で、ジスレーヌさんはレベル34だ。
今日は俺をアーカイブスとしての戦闘に慣れさせるため、そして少しでもレベル差を埋めるため、チノンたちギルドメンバーに連れられてフィールド――つまり都市外の戦闘エリアに来ていた。
「兄ぃ、このへんでいいかな?」
「そうだね。エリアレベル30。生息レベルは25から30ほど。丁度良いだろう」
リンネの街から馬車で30分ほどのところにある森林エリア『リーネル森林地帯』。
このあたりにいる魔物は俺にはレベルが高いから、来るのは初めてだった。
「エリアレベル……?」
「到達レベルの指標よ。出現するモンスターのレベルから設定されてるわ」
「なるほど。でもそれだと、俺はともかく他のみんなはレベル差がありすぎて練習にならないんじゃないですか?」
「その点は心配ない。『セルフレベルシンク』をするからね」
「セルフレベルシンク?」
「パーティーメンバー全員を、エリアレベルと同等に調整できる。後続プレイヤーと先行プレイヤーが一緒に遊べるように用意された機能だ」
「ということは、俺もレベル30になるんですか?」
「いや、タビト君は18のままだ」
えっ。じゃあ俺、すぐやられちゃうんじゃ。
「だいじょうぶ、あたしたちが付いてるからさっ! それにタビくんはヒーラーだから、手足を捥がれたって自分で回復できるじゃない!」
「待って、それ痛くて血噴き出して転げ回るやつでしょ! 詠唱なんかできないよ!」
「大丈夫だ! 喉が潰れて喋れなくても、腕が無くても、沈黙状態にならない限りは頭の中のイメージで魔法を詠唱すれば発動する!」
「ジュードさんまでサラッと恐ろしいこと言うのやめてもらえませんか!?」
チノンとジュードさんがケラケラと笑っている。この二人、やっぱり兄妹だ!
「チノンたちって、結構レベル高いよね。アーカイブスになった時はレベルいくつだったの?」
「んー、あたしは20くらいかな。今のタビくんと一緒くらい」
「2か月で54まで上げたのか……」
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「僕もジスレーヌもそのくらいだったよ。これでも最近はずっと『Rainwater』の立ち上げ準備をしていたんだ。アーカイブスには仕事や学校も無い。実質ニート状態だから、レベル上げに専念すればとっくにカンストしていただろう」
「へぇ、じゃあ俺も頑張れば短期間でジュードさんたちくらいになれるかな」
「もちろんだよー! がんばろ、タビくんっ」
「チノン……ありがとう」
俺の頭一つ分ほど背の低いチノンの目を見ながら頷くと、チノンが少し照れた様子で笑みを返してくれた。
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「――来たわよ!」
周囲の空気がピリッとした雰囲気に変わった。モンスターのお出ましだ。
大きな蛙型モンスター『リーネルシュラウド・フロッグ<Enemy> LV.27』が2体。
蜂型のモンスター『リーネルシュラウド・ビー<Enemy> LV.28』が2体。
大型のゴリラ型モンスター『リーネルシュラウド・コング<Enemy> LV.35』が1体。
ってか、レベル35って。俺の倍くらいあるんだが……?
「コングは少し手強そうね」
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「中には突出したレベルのモンスターもいるの。普段はあまり出てこないんだけど――」
俺はさっきのチノンたちの脅かしを思い出すと、背中にゾクっとするものを感じた。
(死なないとはいえ、恐怖はあるよな。こんな感触まで『向こうの世界』にそっくりだ)
「さあ、行くぞ! タビト君はチノンの回復を重点的に頼む!」
「わ、分かりました……!」
「あたしの身、任せたよ! タビくん!」
チノンがウインクしながら剣を抜くと、一足飛びにモンスターの群れに飛び込んでいった。
一瞬遅れて、ジュードさんとジスレーヌさんも攻撃を開始する。
三人のクラスと戦い方については馬車の中で簡単にレクチャーを受けていた。
チノンのクラスは『魔法剣士』で、ちいなと同じタンク系中級職だ。
主な役割は魔力で生成された剣で敵にダメージを与えて敵視を稼ぎ、モンスターの攻撃を一身に受けること。
チノンの身体は常時魔法障壁が覆っていて、DPS系のクラスよりも遥かに高い防御力を誇っている。
だが、モンスターからの集中攻撃でチノンのHPがみるみるうちに減少していく。
「チノン!」
俺は癒器を構え、単体回復魔法の『応急療法』の詠唱を開始した。
――詠唱が長く感じる。
こうしている間にも、現実世界と同じレベルの痛みがチノンを襲っているんだ。
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