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1章
28-2
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診療所内。
俺とフタバは、一定の距離をとったまま、睨み合っている。
「まぁそう構えるなよ。アオ、お前に聞きたい事がある」
「何でしょう……俺に答えられる事ですかね」
目を逸らさぬようじっとフタバを睨み付ける俺とは対照的に、彼はニッコリと笑ったまま。
――ただその笑顔は目が全く笑っていない。
「単刀直入に言おう。お前、転生者だろ? ここが幻想夜想曲の世界だと知っているな」
「なっ……」
その言葉を聞いた瞬間、俺の両眼が零れ落ちんばかりに開かれ、背中には一筋の汗が流れる。
「何で分かったって? モブの筈なのに、範疇外の動きをする奴がいると思ってな。……調べてみたら、そいつはこの世界では有り得ない医療技術を持っていた。しかもそれは僕がよく知っている技術……」
笑顔を崩さないままフタバが1歩前に進むと、俺は同じだけ後ろに下がる。
「えっ……まさかお前」
その問いかけにフタバは笑ったままで、答えることは無かった。しかし次の台詞と同時に、その表情は様変わりする。
「まぁそんな事どうでもいい。なぁアオ、モブはあるべき姿に戻れ。……この世界はイーサンと僕が愛し合うよう造られているんだよ。…お前だって、わかってんだろ」
無表情で瞳孔だけが開かれたその姿は、俺の背中に悪寒を走らせた。
「イーサンは俺を選んだ。選ばれ無かったお前が、偉そうに言ってんじゃねぇよ」
――彼を奪われる。
そう判断した俺の脳が、生まれて初めての悪態をつく。
「あ? ……モブが。お前はなぁアオ、今やこの世界のバグなんだよ。お前が存在する所為で世界がおかしくなる。天子として僕はバグを排除し、正常化しなければならない」
フタバは再びフードと深く被り、スっとローブから右手を出す。その手には、鈍い銀色を放つ1本の剣が握られていた。
「嫌だ、お前なんかにイーサンは渡さない」
負けじと俺も、腰に潜ませておいた命血剣を構える。その短剣が目に入ると、フタバは面白くなさそうに舌打ちをした。
「僕はね、ただの『異世界転生した天使』じゃない。この世界を自分の思い通りに出来る『天子』云わば『絶対神』なんだ。欲しいものは全て手に入る。……お前を消すなんて事、造作もないんだよ」
「だったら……能書き垂れてないで今すぐやってみたらどうなんだよ」
震える手を悟られないように、両手でぎゅっと命血剣を握り締める。咄嗟に出た煽り文句は、フタバの沸点を超越するのに充分だったらしい。
「こンの……クソモブが!!」
バッと勢いよく右手を振り翳し、思い切り足をグッと踏み込み俺に飛び込んでくるフタバ。
斬られる……!!
短剣を顔の前で構え攻撃に備えた瞬間、2人の間を一筋の青い閃光が割って入った。
「……くっ!!」
ガキィィンッと剣の弾かれた音が俺の耳に飛び込んでくる。
驚いて顔を上げると、まるで俺を守るかのように、見慣れた大きな背中が目の前に立っていた。
「お前、誰だ。アオに何をしている」
聞いた事も無いほどの低い声が、空気を張り付かせる。ビリビリとした殺気が俺の肌にまで伝わり、息をする事すらも躊躇う。
『邪魔が入ったな。……いいかアオ、お前を簡単には消さない。己がバグである事、そして世界を狂わせた事に精々苦しむがいい』
背中越しに聞こえた声は、まるで地下から這いずり出た悪魔の様な、おどろおどろしい声だった。
「誰なんだお前……おい、待て!!」
その場から消えるように逃げて行ったフタバをイーサンが追い掛ける。
途端に軽くなった場の空気に俺の緊張感も解かれ、思わずその場にへたり込んでしまう。
「アオっ……アオ! 大丈夫か、怪我は」
「平気。怪我もしてないよ、大丈夫」
フタバを追い掛ける事を諦め戻ったイーサンが、俺を抱き締める。無事を確かめるよう全身を撫で、頬を撫でたかと思えば、俺の顔を自分の方へと向ける。
眉間に皺を寄せ、心配を色濃く浮かべるイーサンを安心させるように、ニッコリと笑って見せた。
「ありがとう、イーサン。助けに来てくれて」
「いや、こんな時間までアオを1人にしてしまった俺の所為だ」
「違うよ。イーサンの所為じゃないから」
「とにかく、無事で良かった」
大きな背中に腕を回すと、伝わる温かさで次第に俺の心は落ち着きを取り戻す。
『この世界のバグ』
『お前が存在する所為で世界がおかしくなる』
そのフタバの言葉が、俺の脳内でいつまでも浮遊し続けていた。
俺とフタバは、一定の距離をとったまま、睨み合っている。
「まぁそう構えるなよ。アオ、お前に聞きたい事がある」
「何でしょう……俺に答えられる事ですかね」
目を逸らさぬようじっとフタバを睨み付ける俺とは対照的に、彼はニッコリと笑ったまま。
――ただその笑顔は目が全く笑っていない。
「単刀直入に言おう。お前、転生者だろ? ここが幻想夜想曲の世界だと知っているな」
「なっ……」
その言葉を聞いた瞬間、俺の両眼が零れ落ちんばかりに開かれ、背中には一筋の汗が流れる。
「何で分かったって? モブの筈なのに、範疇外の動きをする奴がいると思ってな。……調べてみたら、そいつはこの世界では有り得ない医療技術を持っていた。しかもそれは僕がよく知っている技術……」
笑顔を崩さないままフタバが1歩前に進むと、俺は同じだけ後ろに下がる。
「えっ……まさかお前」
その問いかけにフタバは笑ったままで、答えることは無かった。しかし次の台詞と同時に、その表情は様変わりする。
「まぁそんな事どうでもいい。なぁアオ、モブはあるべき姿に戻れ。……この世界はイーサンと僕が愛し合うよう造られているんだよ。…お前だって、わかってんだろ」
無表情で瞳孔だけが開かれたその姿は、俺の背中に悪寒を走らせた。
「イーサンは俺を選んだ。選ばれ無かったお前が、偉そうに言ってんじゃねぇよ」
――彼を奪われる。
そう判断した俺の脳が、生まれて初めての悪態をつく。
「あ? ……モブが。お前はなぁアオ、今やこの世界のバグなんだよ。お前が存在する所為で世界がおかしくなる。天子として僕はバグを排除し、正常化しなければならない」
フタバは再びフードと深く被り、スっとローブから右手を出す。その手には、鈍い銀色を放つ1本の剣が握られていた。
「嫌だ、お前なんかにイーサンは渡さない」
負けじと俺も、腰に潜ませておいた命血剣を構える。その短剣が目に入ると、フタバは面白くなさそうに舌打ちをした。
「僕はね、ただの『異世界転生した天使』じゃない。この世界を自分の思い通りに出来る『天子』云わば『絶対神』なんだ。欲しいものは全て手に入る。……お前を消すなんて事、造作もないんだよ」
「だったら……能書き垂れてないで今すぐやってみたらどうなんだよ」
震える手を悟られないように、両手でぎゅっと命血剣を握り締める。咄嗟に出た煽り文句は、フタバの沸点を超越するのに充分だったらしい。
「こンの……クソモブが!!」
バッと勢いよく右手を振り翳し、思い切り足をグッと踏み込み俺に飛び込んでくるフタバ。
斬られる……!!
短剣を顔の前で構え攻撃に備えた瞬間、2人の間を一筋の青い閃光が割って入った。
「……くっ!!」
ガキィィンッと剣の弾かれた音が俺の耳に飛び込んでくる。
驚いて顔を上げると、まるで俺を守るかのように、見慣れた大きな背中が目の前に立っていた。
「お前、誰だ。アオに何をしている」
聞いた事も無いほどの低い声が、空気を張り付かせる。ビリビリとした殺気が俺の肌にまで伝わり、息をする事すらも躊躇う。
『邪魔が入ったな。……いいかアオ、お前を簡単には消さない。己がバグである事、そして世界を狂わせた事に精々苦しむがいい』
背中越しに聞こえた声は、まるで地下から這いずり出た悪魔の様な、おどろおどろしい声だった。
「誰なんだお前……おい、待て!!」
その場から消えるように逃げて行ったフタバをイーサンが追い掛ける。
途端に軽くなった場の空気に俺の緊張感も解かれ、思わずその場にへたり込んでしまう。
「アオっ……アオ! 大丈夫か、怪我は」
「平気。怪我もしてないよ、大丈夫」
フタバを追い掛ける事を諦め戻ったイーサンが、俺を抱き締める。無事を確かめるよう全身を撫で、頬を撫でたかと思えば、俺の顔を自分の方へと向ける。
眉間に皺を寄せ、心配を色濃く浮かべるイーサンを安心させるように、ニッコリと笑って見せた。
「ありがとう、イーサン。助けに来てくれて」
「いや、こんな時間までアオを1人にしてしまった俺の所為だ」
「違うよ。イーサンの所為じゃないから」
「とにかく、無事で良かった」
大きな背中に腕を回すと、伝わる温かさで次第に俺の心は落ち着きを取り戻す。
『この世界のバグ』
『お前が存在する所為で世界がおかしくなる』
そのフタバの言葉が、俺の脳内でいつまでも浮遊し続けていた。
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