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【第一章】第一次セトラ村攻防戦
【第十一話】開戦
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夜明けと同時に、王国軍が動き出した。
カシュカは、櫓からそれを確認した。
「騎馬が先行し、遅れて歩兵が進んで来ている。弓を使える者は屋根に登り、騎馬を狙うのだ」
カシュカは、下にいる自警団に指示した。
自分も弓を構え、射程を測る。
騎馬があと一キロという所で、駆け始めた。
土煙が大きくなり、それで後方にいる歩兵が見えなくなった。
射程に入った。
「射て」
大声で言い、自身も弓を引く。
弓は届くが、まだ遠すぎて命中させるのは難しかった。
しかし牽制にはなったようで、わずかに騎馬の速度が落ちる。
二十人程が、屋根の上から矢を放ち続けていた。
距離が縮まるごとに、一騎二騎と命中していく。
「騎馬は目の前だ、地面にいる者は槍を構えろ」
四~五人ごとに別れた集団が、槍を突き出す。
騎馬を相手にした闘い方も、何度も訓練してきたのだ。
しかし、やはり敵が多いとカシュカは思った。
見張りを残し、カシュカは櫓から降りる。
そばに置いてあった槍を拾い、一番近くの集団に加わった。
村に入ってくる直前で、騎馬が二つに分かれる。
それぞれ違う方向から村に入ってくるつもりのようだった。
数で勝る敵からしたら、当然の作戦だろう。
しかし、だからこそ対策はしている。
建物と建物の間で縄を引き、騎馬の足を引っ掛けるのだ。
他にも、馬上からは見えないような罠がいくつもあった。
所々で、騎馬が転倒する音がした。
馬が鳴き、地面に叩き付けられた兵の声もする。
罠は上手くいっているようだ。
それでも、減らせたのはほんの数騎だけだった。
まだ歩兵が来るには時間がある。
それまで騎馬の足留めをして、歩兵が到着する直前で山に逃げ込む。
カシュカは頭の中で、そのように描いた。
建物を縫って、騎馬が現れた。
槍を突き出し、馬の足を止める。
馬上の兵と何度か武器を交わすと、馬が向きを変えて離れた。
方々で、自警団の掛け声がする。
カシュカも、雄叫びを上げた。
乱戦になってきたので、敵騎がどれだけ残っているのか分からなくなってきた。
カシュカのいる集団は、ようやく四騎を撃退した所だった。
屋根の上で矢を射っていた者も、槍に持ち替えて上から突いて応戦している。
しばらく戦闘を続けていると、騎馬が体制を整えようと村から離れた。
何とか助かったと、カシュカは思った。
体力が、限界に近かったのだ。
他の団員も、息が激しい。
急いで人数を確認させた。
戦えない程の怪我を負った者が十人程いたが、奇跡的に死者はいなかった。
対して騎馬の五十騎は、十騎以上を失っているようだった。
有利には終わったが、次の攻撃ではもう無理かもしれないと、カシュカは思った。
カシュカは、櫓からそれを確認した。
「騎馬が先行し、遅れて歩兵が進んで来ている。弓を使える者は屋根に登り、騎馬を狙うのだ」
カシュカは、下にいる自警団に指示した。
自分も弓を構え、射程を測る。
騎馬があと一キロという所で、駆け始めた。
土煙が大きくなり、それで後方にいる歩兵が見えなくなった。
射程に入った。
「射て」
大声で言い、自身も弓を引く。
弓は届くが、まだ遠すぎて命中させるのは難しかった。
しかし牽制にはなったようで、わずかに騎馬の速度が落ちる。
二十人程が、屋根の上から矢を放ち続けていた。
距離が縮まるごとに、一騎二騎と命中していく。
「騎馬は目の前だ、地面にいる者は槍を構えろ」
四~五人ごとに別れた集団が、槍を突き出す。
騎馬を相手にした闘い方も、何度も訓練してきたのだ。
しかし、やはり敵が多いとカシュカは思った。
見張りを残し、カシュカは櫓から降りる。
そばに置いてあった槍を拾い、一番近くの集団に加わった。
村に入ってくる直前で、騎馬が二つに分かれる。
それぞれ違う方向から村に入ってくるつもりのようだった。
数で勝る敵からしたら、当然の作戦だろう。
しかし、だからこそ対策はしている。
建物と建物の間で縄を引き、騎馬の足を引っ掛けるのだ。
他にも、馬上からは見えないような罠がいくつもあった。
所々で、騎馬が転倒する音がした。
馬が鳴き、地面に叩き付けられた兵の声もする。
罠は上手くいっているようだ。
それでも、減らせたのはほんの数騎だけだった。
まだ歩兵が来るには時間がある。
それまで騎馬の足留めをして、歩兵が到着する直前で山に逃げ込む。
カシュカは頭の中で、そのように描いた。
建物を縫って、騎馬が現れた。
槍を突き出し、馬の足を止める。
馬上の兵と何度か武器を交わすと、馬が向きを変えて離れた。
方々で、自警団の掛け声がする。
カシュカも、雄叫びを上げた。
乱戦になってきたので、敵騎がどれだけ残っているのか分からなくなってきた。
カシュカのいる集団は、ようやく四騎を撃退した所だった。
屋根の上で矢を射っていた者も、槍に持ち替えて上から突いて応戦している。
しばらく戦闘を続けていると、騎馬が体制を整えようと村から離れた。
何とか助かったと、カシュカは思った。
体力が、限界に近かったのだ。
他の団員も、息が激しい。
急いで人数を確認させた。
戦えない程の怪我を負った者が十人程いたが、奇跡的に死者はいなかった。
対して騎馬の五十騎は、十騎以上を失っているようだった。
有利には終わったが、次の攻撃ではもう無理かもしれないと、カシュカは思った。
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