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【第二章】蓮牙山同盟
【第三十二話】話の落ちどころ
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カシュカはしばらく喋らず、考え込んだ。
「カイト」
不意に、カシュカが俺を呼んだ。
「連れてくるんだ」
その言葉だけで、俺は何をすれば良いのか悟った。
「分かった」
そう言い、俺はセトラ村まで駆け戻った。
◆◆◆◆◆
カラバ村長の屋敷に、馬のまま入った。
自警団の全員が、装備を整えて待機していた。
「カシュカが、ガンテスを連れて来るようにと」
そう伝えると、拘束されたままのガンテスが馬小屋から引っ張り出され、馬に乗せられた。
「俺は、どうなるのだ」
「ゼフナクトという者が、あなたを連れ戻しに来ている」
「解放してもらえるのか?」
「それは分からない。ただ、無闇に殺す気はないだろう」
そう言い、俺の他にも十騎の自警団員で村を出た。
カシュカは蓮牙山の山賊たちを連れて村に向かっていたようで、すぐに合流した。
「ゼフナクト」
ガンテスは、泣いていた。
「縄を解いてやれ」
カシュカがそう言うので、俺はガンテスの後ろに周って縄を切った。
頭領の二人は涙しながら抱き合うのだった。
「カイト、俺はまだ迷っている」
カシュカが馬を寄せてきて言った。
「でも、ガンテスを解放した。考えが少しは変わったように、俺には見えるよ」
カシュカの表情は、心なしか納得したように見えた。
「おい、カシュカと言ったか」
再会を喜んでいたガンテスが、カシュカを見上げて言った。
「食糧の件は、無かったことにしてくれ。俺らは蓮牙山に戻り、何とかして王国軍の食糧庫でも襲おうと思う」
腹を空かせた山賊に、それが出来るのか。
下手をすれば、全滅する。
高い正義感を持った彼らが、このまま消えていいのか。
俺は、しばらく考えた。
去ろうとした山賊たちを呼び止めたのは、カシュカだった。
「待て、食糧は分けてやる」
頭領の二人が、驚いて振り向いた。
「実は、もしかしたらこうなるかも知れないと思って、村長に話は通してある。ただし、条件がある」
「その条件とは?」
「蓮牙山とセトラ村で、同盟を結びたいのだ」
俺とカシュカ以外の全員が、声を上げた。
俺も、彼らと協力関係を築けたらいいと思っていたのだ。
蓮牙山の山賊達は、何度も王国軍と戦っているので戦闘経験がある。
王国軍との戦いでは、きっと力になってくれるだろう。
「同盟か。俺たちは、具体的に何をすればいいのだ」
ゼフナクトが言った。
彼は身体を使うよりも、頭を使って戦をするのかもしれない。
「王国軍からセトラ村を守る為に、村の防備を設置してもらいたいのだ。蓮牙山を根城にしているのだから、その辺りの知識も持っているだろう」
ゼフナクトは束の間考えた。
「分かった。その話、乗ろうじゃないか」
「カイト」
不意に、カシュカが俺を呼んだ。
「連れてくるんだ」
その言葉だけで、俺は何をすれば良いのか悟った。
「分かった」
そう言い、俺はセトラ村まで駆け戻った。
◆◆◆◆◆
カラバ村長の屋敷に、馬のまま入った。
自警団の全員が、装備を整えて待機していた。
「カシュカが、ガンテスを連れて来るようにと」
そう伝えると、拘束されたままのガンテスが馬小屋から引っ張り出され、馬に乗せられた。
「俺は、どうなるのだ」
「ゼフナクトという者が、あなたを連れ戻しに来ている」
「解放してもらえるのか?」
「それは分からない。ただ、無闇に殺す気はないだろう」
そう言い、俺の他にも十騎の自警団員で村を出た。
カシュカは蓮牙山の山賊たちを連れて村に向かっていたようで、すぐに合流した。
「ゼフナクト」
ガンテスは、泣いていた。
「縄を解いてやれ」
カシュカがそう言うので、俺はガンテスの後ろに周って縄を切った。
頭領の二人は涙しながら抱き合うのだった。
「カイト、俺はまだ迷っている」
カシュカが馬を寄せてきて言った。
「でも、ガンテスを解放した。考えが少しは変わったように、俺には見えるよ」
カシュカの表情は、心なしか納得したように見えた。
「おい、カシュカと言ったか」
再会を喜んでいたガンテスが、カシュカを見上げて言った。
「食糧の件は、無かったことにしてくれ。俺らは蓮牙山に戻り、何とかして王国軍の食糧庫でも襲おうと思う」
腹を空かせた山賊に、それが出来るのか。
下手をすれば、全滅する。
高い正義感を持った彼らが、このまま消えていいのか。
俺は、しばらく考えた。
去ろうとした山賊たちを呼び止めたのは、カシュカだった。
「待て、食糧は分けてやる」
頭領の二人が、驚いて振り向いた。
「実は、もしかしたらこうなるかも知れないと思って、村長に話は通してある。ただし、条件がある」
「その条件とは?」
「蓮牙山とセトラ村で、同盟を結びたいのだ」
俺とカシュカ以外の全員が、声を上げた。
俺も、彼らと協力関係を築けたらいいと思っていたのだ。
蓮牙山の山賊達は、何度も王国軍と戦っているので戦闘経験がある。
王国軍との戦いでは、きっと力になってくれるだろう。
「同盟か。俺たちは、具体的に何をすればいいのだ」
ゼフナクトが言った。
彼は身体を使うよりも、頭を使って戦をするのかもしれない。
「王国軍からセトラ村を守る為に、村の防備を設置してもらいたいのだ。蓮牙山を根城にしているのだから、その辺りの知識も持っているだろう」
ゼフナクトは束の間考えた。
「分かった。その話、乗ろうじゃないか」
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