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【第二章】蓮牙山同盟
【第三十五話】作戦会議
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ギンデロン将軍から、部隊の編成が言い渡された。
総数は一千である。
前回セトラ村を攻めた時は三百五十だったので、その二倍以上の兵力だった。
これだけの兵力で攻めれば、落とせないはずがないだろう。
セトラ村の人口は三百人程度で、戦える大人はもっと少ないのだ。
しかし、気がかりはあった。
カイトという、少年である。
またあの少年と戦えるかもしれないと思うと、ジラサは微かに高揚したのだった。
◆◆◆◆◆
ギンデロン将軍の執務室から退室すると、すぐさま指揮官たちが集まって作戦を話し合った。
戦そのものの作戦は現地の情報が集まってから決まるので、ここで決めるのはどのような進路で進むのか、どんな物資を持っていくのか、という事である。
「セトラ村に行くまでの間で、悪路はほとんど無い。まっすぐ最短距離で行軍しよう」
今回の総指揮官であるレバピドが言った。
ギンデロン将軍の副官だが、軍学の知識は浅い。
元々は貴族の出だというので、こねで要職に就いたのだろう。
ジラサは、尊敬も何もしていなかった。
「まっすぐセトラ村に向かうのも良いとは思いますが、自分はここが気になります」
ジラサはそう言いながら、卓に拡げられた地図の一点を指し示した。
「うむ、蓮牙山か」
メチルーバとナルガスは、大きくうなずいた。
彼らとは歳も近く、長らく同期として共に戦ってきた仲である。
どんな性格でどんな指揮をするのか、多くの事をお互いに知っていた。
「この一年ほど、蓮牙山の賊徒は王国軍に攻撃的と聞きます。我が軍が行軍している時や、セトラ村で戦っている時に後ろから襲われたら、ひとたまりもありません」
ジラサが説明すると、将校たちはすんなりと納得したようだった。
レバピドは難しい顔をしたが、多数意見に押される形で了承した。
「しかし、本来の目的はセトラ村だ。蓮牙山と本格的にやりあっている時間は無いぞ。調練や演習を兼ねて、牽制するだけだ」
後顧の憂いを晴らすためにも、蓮牙山は完全に潰した方が良かったが、それには兵力が足らなかった。
数百人がこもる拠点を陥落させるには、その何倍もの兵力が必要とされているのだ。
そもそも、国内の賊徒を放置して、領土拡大を目指すのが間違っているのだと、ジラサは思った。
話し合いは夜まで続き、細かい部隊編成や侵攻順路などが決められた。
ジラサは軍営に戻ると、夕食を軽く済ませて外に出た。
冬の夜は、空気が澄んでいる。
その中で剣を振って身体を動かすのが、たまらなく気持ち良かった。
総数は一千である。
前回セトラ村を攻めた時は三百五十だったので、その二倍以上の兵力だった。
これだけの兵力で攻めれば、落とせないはずがないだろう。
セトラ村の人口は三百人程度で、戦える大人はもっと少ないのだ。
しかし、気がかりはあった。
カイトという、少年である。
またあの少年と戦えるかもしれないと思うと、ジラサは微かに高揚したのだった。
◆◆◆◆◆
ギンデロン将軍の執務室から退室すると、すぐさま指揮官たちが集まって作戦を話し合った。
戦そのものの作戦は現地の情報が集まってから決まるので、ここで決めるのはどのような進路で進むのか、どんな物資を持っていくのか、という事である。
「セトラ村に行くまでの間で、悪路はほとんど無い。まっすぐ最短距離で行軍しよう」
今回の総指揮官であるレバピドが言った。
ギンデロン将軍の副官だが、軍学の知識は浅い。
元々は貴族の出だというので、こねで要職に就いたのだろう。
ジラサは、尊敬も何もしていなかった。
「まっすぐセトラ村に向かうのも良いとは思いますが、自分はここが気になります」
ジラサはそう言いながら、卓に拡げられた地図の一点を指し示した。
「うむ、蓮牙山か」
メチルーバとナルガスは、大きくうなずいた。
彼らとは歳も近く、長らく同期として共に戦ってきた仲である。
どんな性格でどんな指揮をするのか、多くの事をお互いに知っていた。
「この一年ほど、蓮牙山の賊徒は王国軍に攻撃的と聞きます。我が軍が行軍している時や、セトラ村で戦っている時に後ろから襲われたら、ひとたまりもありません」
ジラサが説明すると、将校たちはすんなりと納得したようだった。
レバピドは難しい顔をしたが、多数意見に押される形で了承した。
「しかし、本来の目的はセトラ村だ。蓮牙山と本格的にやりあっている時間は無いぞ。調練や演習を兼ねて、牽制するだけだ」
後顧の憂いを晴らすためにも、蓮牙山は完全に潰した方が良かったが、それには兵力が足らなかった。
数百人がこもる拠点を陥落させるには、その何倍もの兵力が必要とされているのだ。
そもそも、国内の賊徒を放置して、領土拡大を目指すのが間違っているのだと、ジラサは思った。
話し合いは夜まで続き、細かい部隊編成や侵攻順路などが決められた。
ジラサは軍営に戻ると、夕食を軽く済ませて外に出た。
冬の夜は、空気が澄んでいる。
その中で剣を振って身体を動かすのが、たまらなく気持ち良かった。
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