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【第三章】蓮牙山攻防戦・第二次セトラ村攻防戦
【第五十二話】
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二、三度騎馬隊とぶつかっただけで、敵の騎馬隊は小さく散ってセトラ村から離れていった。
「弱いな」
先頭を駆けていたガンテスは、つまらなそうに呟いた。
敵の歩兵は、落とし穴に木の板を掛けて渡ったり、外側から迂回したりして村に近付いている。
「よし、次は歩兵を崩すぞ」
再び、騎馬隊は駆け始めた。
テジムは、必死で付いてきている。
付いてきているだけで、騎馬隊とぶつかる時も、剣を交じ合わせてはいなかった。
しかし、今のテジムにはそれでも良いだろうと俺は思った。
◆◆◆◆◆
後方の守りを担っていたはずの騎馬隊が、簡単に散らされた。
ジラサは、その時点で勝算は無くなったと思った。
やはりレバピドに騎馬隊の指揮は出来なかったのだ。
こうなる事なら、自分が指揮をしていれば良かったのだ。
突然現れた騎馬隊は、おそらく蓮牙山の賊徒だろう。
わざわざ数日かけて、我々を追ってきたということだ。
「敵の騎馬隊が迫っている。早くセトラ村に入り、占拠するのだ。そうすれば、敵の騎馬隊も簡単には手出しできないだろう」
とりあえずジラサはそう指示を出したが、セトラ村に向かうのにも一苦労だった。
前回来た時よりも防備が充実していて、まるで本格的な軍事拠点を攻めているような気分である。
落とし穴を越えても柵があったり、高台から絶えず矢が降り注いでくる。
そこらの茂みにも罠が隠されているようで、至る所で兵の叫び声が聞こえてきた。
「ジラサ、もうこれ以上は無理なのではないか」
副官のナルガスが、余裕の無い表情で聞いてきた。
「しかし、下がっても敵の騎馬隊が迫っているのだ。今は犠牲を覚悟で、前進するしかない」
後列の数十人に槍を持たせ、後ろの騎馬隊の迎撃を任せた。
槍を並べるだけでも、騎馬隊にとっては大きな足留めになるのだ。
その隙に、歩兵は罠を乗り越え、セトラ村に肉薄する事に成功した。
自警団が移動式の柵を並べて、隊伍を組んでいる。
やはり以前よりも、戦い方が違っている。
村の防備といい、外に協力している勢力でも居るのだろうか。
「そうか」
無意識に、ジラサは呟いていた。
「どうした、ジラサ」
ナルガスが振り返ったが、それには何も答えなかった。
後方の騎馬隊は、蓮牙山の賊徒で間違いはない。
それがただの偶然だとは、到底考えられなかった。
セトラ村と蓮牙山は、繋がっているのだ。
かなり、厄介な事になっている、とジラサは咄嗟に思った。
王国に反する勢力が、次第に大きくなっているということなのだ。
「歩兵全軍、進め。一刻も早く、村を占拠するのだ」
「弱いな」
先頭を駆けていたガンテスは、つまらなそうに呟いた。
敵の歩兵は、落とし穴に木の板を掛けて渡ったり、外側から迂回したりして村に近付いている。
「よし、次は歩兵を崩すぞ」
再び、騎馬隊は駆け始めた。
テジムは、必死で付いてきている。
付いてきているだけで、騎馬隊とぶつかる時も、剣を交じ合わせてはいなかった。
しかし、今のテジムにはそれでも良いだろうと俺は思った。
◆◆◆◆◆
後方の守りを担っていたはずの騎馬隊が、簡単に散らされた。
ジラサは、その時点で勝算は無くなったと思った。
やはりレバピドに騎馬隊の指揮は出来なかったのだ。
こうなる事なら、自分が指揮をしていれば良かったのだ。
突然現れた騎馬隊は、おそらく蓮牙山の賊徒だろう。
わざわざ数日かけて、我々を追ってきたということだ。
「敵の騎馬隊が迫っている。早くセトラ村に入り、占拠するのだ。そうすれば、敵の騎馬隊も簡単には手出しできないだろう」
とりあえずジラサはそう指示を出したが、セトラ村に向かうのにも一苦労だった。
前回来た時よりも防備が充実していて、まるで本格的な軍事拠点を攻めているような気分である。
落とし穴を越えても柵があったり、高台から絶えず矢が降り注いでくる。
そこらの茂みにも罠が隠されているようで、至る所で兵の叫び声が聞こえてきた。
「ジラサ、もうこれ以上は無理なのではないか」
副官のナルガスが、余裕の無い表情で聞いてきた。
「しかし、下がっても敵の騎馬隊が迫っているのだ。今は犠牲を覚悟で、前進するしかない」
後列の数十人に槍を持たせ、後ろの騎馬隊の迎撃を任せた。
槍を並べるだけでも、騎馬隊にとっては大きな足留めになるのだ。
その隙に、歩兵は罠を乗り越え、セトラ村に肉薄する事に成功した。
自警団が移動式の柵を並べて、隊伍を組んでいる。
やはり以前よりも、戦い方が違っている。
村の防備といい、外に協力している勢力でも居るのだろうか。
「そうか」
無意識に、ジラサは呟いていた。
「どうした、ジラサ」
ナルガスが振り返ったが、それには何も答えなかった。
後方の騎馬隊は、蓮牙山の賊徒で間違いはない。
それがただの偶然だとは、到底考えられなかった。
セトラ村と蓮牙山は、繋がっているのだ。
かなり、厄介な事になっている、とジラサは咄嗟に思った。
王国に反する勢力が、次第に大きくなっているということなのだ。
「歩兵全軍、進め。一刻も早く、村を占拠するのだ」
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