クラスカースト最下位の僕、ジョブが【レジスタンス】だったので追放されました。でもなんかムカつくので実際に反乱軍を組織して国家転覆を目指します

尾関 天魁星

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【第二章】バーゲス監獄編

【第十三話】入檻

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 バーゲス監獄の正門を潜り、檻車は中に入った。
 
 
 外見どおり、この監獄は元々は城だったようで、内部が造り替えられているのが見て分かった。
 
 
 当然のことながら、脱獄は難しそうである。
 
 
「おら、出ろ、囚人ども」
 
 
 兵士に拘束されながら、ひと月ぶりに檻の外に出される。
 
 
 しかし、開放感など微塵も無かった。
 
 
 五人の囚人は横一列に並べられ、整列させられた。
 
 
「ようこそ、バーゲス監獄へ」
 
 
 前に出てきたのは、ここを取り仕切っていると思われる、牢役人だった。
 
 
 部隊の将校と思われる軍人の他に、護衛の兵も引き連れている。
 
 
「ここの牢役人をしている、ヤン・ネーテンだ」
 
 
 特徴の無い、中年の男だった。
 
 
「貴様らがどんな罪を犯したのかは、ここでは関係ない。罪の大小はあれど、罪人であることに変わりはない」
 
 
 期待はしていなかったが、人格者ではなさそうだ。
 
 
 そして最後にネーテン役人は吐き捨てるように言った。
 
 
「刑期など、いくらでも改ざんしてやる。だから死ぬまで働け」
 
 
 とんだ汚職役人である。
 
 
 ザイフェルトが小さく舌打ちするのが聞こえた。
 
 
 牢は数人ひと組だったが、どういう訳か僕だけ一人だった。
 
 
 しかし幸いなことに、背中の傷が良くなるまでは労働は免除される事となった。
 
 
 僕だけ多少の優遇がされているのは、僕が召喚された人間だからなのか。
 
 
 知りようにも、兵が教えてくれる訳がなかった。
 
 
 強制労働が無いなら無いで、余計な事まで考えてしまう自分が居た。
 
 
 僕はこのまま、この監獄で死ぬのだろうか。
 
 
 本来なら王都ですぐに処刑される所だったのだ。
 
 
 それが、死ぬ場所が監獄に変わっただけなのではないのか。
 
 
 この世界に召喚された意味を、僕は考えることにした。
 
 
 ただの偶然で片付けたくなかったからだ。
 
 
 何か使命を持って召喚されたと、自身に納得させたかった。
 
 
 他のクラスメイトはどうしているのだろうか。
 
 
 時折、そんな事が気になっていた。
 
 
 魔王を倒して欲しいと頼まれていたが、魔王はどこに居て、いつ復活するのか。
 
 
 その手の情報は全く分からないまま、ここまで来たのだ。
 
 
 この世界に来て二ヶ月が経とうとしているが、今後の方針は決まらないでいた。
 
 
「はぁ、これから一体どうすれば・・・」
 
 
 ◇◇◇◇◇
 
 
 ~王国暦七〇九年 四月~
 
 
 特に何かが起きる事もなく、さらにひと月が経過した。
 
 
 僕の背中の傷は軽症化し、明日から労働に駆り出されると兵から言われた。
 
 
 労働は嫌だったが、不思議なことに、牢から出て動ける事が楽しみに感じていた。
 
 
 ずっと狭い牢にいたので、いい加減気が伏せっていたのだ。
 
 
 
 
 
 そしてこの頃から、僕の中で少しずつ、目標のようなものが生まれるのだった。
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