王家の影ですので

渡辺 佐倉

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二人のひめごとについて2 ※

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お互いに服を脱いで。
そうしたらただの人間同士になる訳ではないことをお互いによく知っていた。

カイルの体は訓練でついた小さな傷だらけで、ルイスのては剣を握るためのタコができている。
裸になったところでお互いの背負っているものは何一つ変わりはない。

けれど、意を決したようにカイルは腕を伸ばしルイスを抱きしめた。

王太子殿下であるルイスの気持ちに応えることは多分一生無い。
それこそできることはこの人のために死ぬことくらいしかできない。

この行為が終わったらきっとなにくわない顔で、お妃を娶るようにと自分はまたいうのだろうとカイルは思った。
確認するまでもなくきっとそうなる。

ただ、今だけはいいのではないかと魔が差してしまった。
そっと腕を伸ばしてルイスの肩甲骨のあたりにふれる。

ごつごつした背中の感触がした。

ふっと一瞬、緊張でルイスの体が固まった気配がした。
やりすぎたか? とカイルが思った瞬間「もう手加減はしないからな」と吠えるようにルイスは言った。

手加減してもらえるチャンスを失ったらしい。

「よしよし、優しくするんですよ」

と茶化しながらカイルがルイスの背を撫でる。
幼馴染として遊んでいた時の名残など何もない男の背中だった。

けれど、それに興奮している自分を素直に認めてしまおうとカイルは思った。
どうせ目の前の王子様も欲情にまみれているのだ。

どうせなら綺麗な令嬢にしておけばいいのに。
そう思う気持ちが無いと言えば嘘になる。

何故自分なのかと今も思っている。

けれどそれについて今議論する気はないし多分一生言葉にしない。応えられないから。

ルイスの手がカイルに触れる、鎖骨を撫でられただけでむずかゆい様な変な気分になる。
面白がるように、カイルが反応した場所を何度も撫で、それから唇を落として、じゅっと強く吸う。

跡が付くのはと言おうとしてカイルはやめた。
どうせ化粧をするなりなんなりで隠せる話だった。

それよりも、変な声を間違えてあげてしまいそうでそちらの方が大問題だった。
ルイスの背に回していた手は今はもう、自分の声を押し殺すために自分の口を覆うようにふさいでいる。

ルイスに聞かせたくはないし、自分でもその声を聞きたくない。

それが気に入らなかったのかルイスはちらりとカイルの顔を見てから、今度はカイルの胸粒を撫で始めた。
最初は優しく、それから少し反応を示したそこをつまむように、くにくにとつまむ。
両方の胸をいじくりまわされる。
時々ぎゅっと強めにつままれて、こすこすと指の腹でさすられる。

どこでそんな知識をつけた!!と言いたいのに口を開けるとまずい。
意地でも声を出させるそう感じる指使いに、カイルはもだえるように体をくねらせた。
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