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誓い7
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劉祜の熱い吐息が耳元にかかる。
覆いかぶさられて、屈服させられることが嬉しくて中が悦んでいるのが分かる。
慣れない体では辛いだろうけれど、レオニードは劉祜の顔が見たかった。
ゆっくりと揺さぶられ、途切れ途切れになりながらレオニードは劉祜に懇願した。
「あっ、……なあ、アンタの顔が見たいっ、あぁッ。」
口付を交わしたい、瞳を見て目合ひたかった。
「この体制でも充分辛いだろ。」
腰が逃げてる、と言って劉祜は幸せそうに笑った。
この行為で、劉祜は大した快楽を得られていない。同じ男だからレオニードにも分かっている。
慣れない体に手加減をして抽挿を繰り返していることも理解している。
だから、これは我儘だ。
思いを通じ合わせる事自体出来ると思っていなかったからこうして触れ合えたこと自体あり得ない筈のことだけれど、欲が出てしまう。
シーツをつかむレオニードの手の甲を劉祜の指が撫でた後「明日、多分立ち上がれないからな。」と言った。
別にそれでよかった。
今劉祜と触れ合える事が嬉しくて、他の事は後で考えればいいとさえ思った。
劉祜の切先が抜かれる瞬間、粘着質な音が室内に響く。
それから、レオニードがあおむけになると視線が絡む。
俺もあんな風に欲情に濡れた瞳をきっとしているのだろう。
どちらともなく、誘われる様に口付を交わす。
レオニードがそれに夢中になっていると、劉祜が再びレオニードの体を拓いた。
中の当たる角度が先ほどまでと違っていて、ふいにレオニードは切羽詰まった声を上げる。
「奥、気持ちいいのか?」
劉祜に聞かれてレオニードは肯定も否定もできなかった。
ただ口から洩れてしまう喘ぎ声を止めたくて自分の口元を手でふさいだだけだ。
それを咎める様に、劉祜がレオニードの両の手を縫い付ける様に自分の手で押さえつける。
それから、香油の力もあってか、大分なめらかに抽挿を繰り返すことが出来る様になった結合部をパンパンと打ち付けた。
たまらなかった。
目の奥が白む位の快感の逃がし方も分からず、ただただレオニードは喘ぎ続けた。
◆
行為の後の余韻と、まどろみの中にレオニードはいた。
体はまだ少し火照っている。
服を脱いだ時に枕元に置いた短刀を手に取る。
初めてレオニードが劉祜に貰ったものだ。
肌身離さず、ずっと手元に置いている。
美しい設えは、劉祜と正反対に思えるのに見る度に劉祜を思い出す。
劉祜はレオニードを背中側から緩く手をまわしている。
「俺はきっと、いい恋人にもいい夫にもなれない。」
劉祜の言葉は少しくすぐったい。
レオニードは振り返らずに吐息でだけ笑った。生まれて一度も上げたことの無かった嬌声を先ほどまであげていた為、喉に違和感がある気がした。
「別にいいさ。友達には伴侶として紹介してくれただけで充分だ。」
地下室の少女を思い出してレオニードは言った。
「今日、……じゃないな昨日かにしたって二人きりになるために気を使ってくれたんだろ?」
本人に前言われたことだ。王にそんな自由等無いこと位今のレオニードにも分かる。
それを曲げてくれたのだ。
充分すぎる伴侶に、違い無かった。
覆いかぶさられて、屈服させられることが嬉しくて中が悦んでいるのが分かる。
慣れない体では辛いだろうけれど、レオニードは劉祜の顔が見たかった。
ゆっくりと揺さぶられ、途切れ途切れになりながらレオニードは劉祜に懇願した。
「あっ、……なあ、アンタの顔が見たいっ、あぁッ。」
口付を交わしたい、瞳を見て目合ひたかった。
「この体制でも充分辛いだろ。」
腰が逃げてる、と言って劉祜は幸せそうに笑った。
この行為で、劉祜は大した快楽を得られていない。同じ男だからレオニードにも分かっている。
慣れない体に手加減をして抽挿を繰り返していることも理解している。
だから、これは我儘だ。
思いを通じ合わせる事自体出来ると思っていなかったからこうして触れ合えたこと自体あり得ない筈のことだけれど、欲が出てしまう。
シーツをつかむレオニードの手の甲を劉祜の指が撫でた後「明日、多分立ち上がれないからな。」と言った。
別にそれでよかった。
今劉祜と触れ合える事が嬉しくて、他の事は後で考えればいいとさえ思った。
劉祜の切先が抜かれる瞬間、粘着質な音が室内に響く。
それから、レオニードがあおむけになると視線が絡む。
俺もあんな風に欲情に濡れた瞳をきっとしているのだろう。
どちらともなく、誘われる様に口付を交わす。
レオニードがそれに夢中になっていると、劉祜が再びレオニードの体を拓いた。
中の当たる角度が先ほどまでと違っていて、ふいにレオニードは切羽詰まった声を上げる。
「奥、気持ちいいのか?」
劉祜に聞かれてレオニードは肯定も否定もできなかった。
ただ口から洩れてしまう喘ぎ声を止めたくて自分の口元を手でふさいだだけだ。
それを咎める様に、劉祜がレオニードの両の手を縫い付ける様に自分の手で押さえつける。
それから、香油の力もあってか、大分なめらかに抽挿を繰り返すことが出来る様になった結合部をパンパンと打ち付けた。
たまらなかった。
目の奥が白む位の快感の逃がし方も分からず、ただただレオニードは喘ぎ続けた。
◆
行為の後の余韻と、まどろみの中にレオニードはいた。
体はまだ少し火照っている。
服を脱いだ時に枕元に置いた短刀を手に取る。
初めてレオニードが劉祜に貰ったものだ。
肌身離さず、ずっと手元に置いている。
美しい設えは、劉祜と正反対に思えるのに見る度に劉祜を思い出す。
劉祜はレオニードを背中側から緩く手をまわしている。
「俺はきっと、いい恋人にもいい夫にもなれない。」
劉祜の言葉は少しくすぐったい。
レオニードは振り返らずに吐息でだけ笑った。生まれて一度も上げたことの無かった嬌声を先ほどまであげていた為、喉に違和感がある気がした。
「別にいいさ。友達には伴侶として紹介してくれただけで充分だ。」
地下室の少女を思い出してレオニードは言った。
「今日、……じゃないな昨日かにしたって二人きりになるために気を使ってくれたんだろ?」
本人に前言われたことだ。王にそんな自由等無いこと位今のレオニードにも分かる。
それを曲げてくれたのだ。
充分すぎる伴侶に、違い無かった。
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