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第1章 解放
第8話 金稼ぎ
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僕は依頼である薬草の採取を終え、ギルドにそれを提出した。すると報酬に『下級ポーション五十個』に『100オロ』を渡された。
恐らくオロとはこの世界の通貨なのだろう。そして他の依頼を少し見れば報酬には必ずお金と物が書かれているではないか。
高難易度の依頼であれば稀少価値の高い報酬が手に入る仕組みか。
そしてそこに調合師や鍛冶師がいる意味はオロを使って武器の作成や薬の強化。そんな感じかな。
で、オロに関してはギルドの売り物を見るなり日本円に換算して1円1オロでいいかな。
と、なると……目標金額はかなり遠いと見た。グレイ達が手伝ってくれれば何とかならなくも無いけど、そこまで付き合ってもらう訳にもいかないでしょ。
因みに現在の目標額は、住居の獲得だ。
僕は兎に角平和に生きる事が目標だからね。魔王を倒す為に装備を整える? はっそんなの"勇者さま"に任せればいいじゃ無いか。僕は勇者じゃあないんだから。
グレイは僕にギルドの案内を終える。
「さて、ギルドはこんなところかな。これからハクさんはどうするんですか?」
「あぁそれなんだけど、もし暇があったらこの先も手伝ってくれないかな? 僕って回避以外戦闘能力が無いだろう? それじゃあ金稼ぎは今の薬草採取が限界だと思うし、生きるために稼ぐ方法としては効率が悪すぎると思ってね」
そこでバルが提案する。
「ハク。なにも魔物討伐に拘らなくても良くね? 金を稼ぐ方法は普通に商人として働くっていう手もあるぜ。職種によっては魔物討伐の収益を超えるものだってある」
レイカもその話に乗る。
「うんうん。無理して危険を冒さなくても……ほら余りお勧めはしないけど裏の稼業だってあるし」
「レイカは裏の稼業のコネがあるのかい?」
「まぁ、一応盗賊だし? あーと言っても善意ある盗賊だからね? この前みたいな襲撃とかをやる訳ではないから」
ふむ。金を稼ぐ方法は魔物討伐以外にも他の職種があり、この世界には表に露出した裏の稼業もあるのか。まぁ、それって裏の意味が無い気がするが……。
「そうだねぇ。色々試すのもありか。その裏稼業ってどれだけ稼げるんだい?」
「歩合制だよ。殆どが組織で成り立ってるから、その時の階級と実績次第かな。さらに内容によるけど現地で手に入れたお金はそのまんま自分の懐にも入れられるしね」
「それって端的に言ってしまえば窃盗だよね?」
これは悩むなぁ。本来ならグレイ達に手伝ってもらいたかったけど、冒険者より稼ぐ方法があるなんて……うーむ。やっぱり最初は無難に冒険者かなぁ。稼ぎの限界や飽きが来たら変えよう。
「色々提案ありがとう。やっぱり最初はは無難に僕は冒険者をやろうと思う。無難というのはどうかと思うかもしれないが、覚えやすいだろう?」
グレイが答える。
「そっか。じゃあどうしようか? 俺達のランクは三人ともシルバーなんだけど……ギルドの依頼失敗を踏まえて、高ランクが低難易度の依頼を低ランクと一緒に行くのは別に良いんだけど、高ランクが行く高難易度の依頼に低ランクは付いて言っちゃダメなんだ。
依頼者はあくまでも俺達冒険者を信頼している訳だからね。一人くらい良いだろうと思われがちだけど、冒険者ギルド本部が決めたルールで完璧の態勢で依頼に挑んでくれって言われているんだ。
俺達がハクさんの依頼について行っても良いんだけど、こっちにも稼ぎがあるからね。食費を抑える訳にもいかないんだ」
「いやいや無理強いはしないよ。暇な時で良いんだ。僕は暫く冒険者として稼ぐからいつか僕がシルバーになったら一緒に行こう」
「はは、その時俺達はゴールドになってたりしてな」
「その時になったら全力で追いかけるさ」
「じゃあ此処でお別れかな。ハクさんまた会いましょう!」
「あぁ」
僕はグレイ達と別れた。さて、此処からは一人で金稼ぎだ。家の購入までガンガン稼ごうか。
◆◇◆◇一週間後◆◇◆◇
僕はそれから薬草採取、鉱石採掘、釣りやお悩み解決をしてスチールからブロンズランクに昇格した。
釣りに関してははぼ手掴みで特に肉食魚とかには噛みつかれたりと大変な事があったけど、薬草採取の報酬の下級ポーションが多いに役に立ったんだ。
ポーションは飲み薬なんだけど調合師の元に行けば塗り薬やスプレーに加工してくれて、飲むだけじゃ解決できない怪我に本当に重宝したね。
そんなこんなでブロンズまで昇格に至って稼いだお金は一万オロ。そこそこな防具や武器が買えて、そこそこな薬や道具が作れて、生きるには毎日依頼を熟す必要があるけど、これでも安定した生活をずっとやっていられる気がしたね。
でも、家を購入して更なる安定した生活をするにはもっともっとお金が必要だ。だからブロンズになってからは魔物討伐が解禁するからここから一気にペースを上げられるだろう。
さぁさぁ、お待ちかねの魔物討伐だ。どれにしようかなぁ……。
僕は依頼掲示板から条件の良さそうな依頼書を剥がし取る。
難易度E。魔物討伐。
狼の群れとボスの討伐。
『近頃、狼の群れを撃滅するにおいて狼の繁殖率が増幅している。狼の子供は成体になれば人間の脅威になり多ければ多いほど今後の群れの討伐は厳しくなるだろう。
その為、子供も一匹残らず駆除して欲しい。縄張りに点在するリーダー格又は、巨大な縄張り中心部に居座るボス格の狼を撃破してくれれば一時的に繁殖は止まるだろう』
報酬:『1万オロ』
リーダー又はボスの撃破で5万オロ
『狼の遠笛』
でかい。報酬がかなりでかい。どうみても一人でやるような依頼ではないけど、僕はこの回避能力で成り行きではあるけど、何度か狼の群れは制圧している。
きっと心配無いさ。
恐らくオロとはこの世界の通貨なのだろう。そして他の依頼を少し見れば報酬には必ずお金と物が書かれているではないか。
高難易度の依頼であれば稀少価値の高い報酬が手に入る仕組みか。
そしてそこに調合師や鍛冶師がいる意味はオロを使って武器の作成や薬の強化。そんな感じかな。
で、オロに関してはギルドの売り物を見るなり日本円に換算して1円1オロでいいかな。
と、なると……目標金額はかなり遠いと見た。グレイ達が手伝ってくれれば何とかならなくも無いけど、そこまで付き合ってもらう訳にもいかないでしょ。
因みに現在の目標額は、住居の獲得だ。
僕は兎に角平和に生きる事が目標だからね。魔王を倒す為に装備を整える? はっそんなの"勇者さま"に任せればいいじゃ無いか。僕は勇者じゃあないんだから。
グレイは僕にギルドの案内を終える。
「さて、ギルドはこんなところかな。これからハクさんはどうするんですか?」
「あぁそれなんだけど、もし暇があったらこの先も手伝ってくれないかな? 僕って回避以外戦闘能力が無いだろう? それじゃあ金稼ぎは今の薬草採取が限界だと思うし、生きるために稼ぐ方法としては効率が悪すぎると思ってね」
そこでバルが提案する。
「ハク。なにも魔物討伐に拘らなくても良くね? 金を稼ぐ方法は普通に商人として働くっていう手もあるぜ。職種によっては魔物討伐の収益を超えるものだってある」
レイカもその話に乗る。
「うんうん。無理して危険を冒さなくても……ほら余りお勧めはしないけど裏の稼業だってあるし」
「レイカは裏の稼業のコネがあるのかい?」
「まぁ、一応盗賊だし? あーと言っても善意ある盗賊だからね? この前みたいな襲撃とかをやる訳ではないから」
ふむ。金を稼ぐ方法は魔物討伐以外にも他の職種があり、この世界には表に露出した裏の稼業もあるのか。まぁ、それって裏の意味が無い気がするが……。
「そうだねぇ。色々試すのもありか。その裏稼業ってどれだけ稼げるんだい?」
「歩合制だよ。殆どが組織で成り立ってるから、その時の階級と実績次第かな。さらに内容によるけど現地で手に入れたお金はそのまんま自分の懐にも入れられるしね」
「それって端的に言ってしまえば窃盗だよね?」
これは悩むなぁ。本来ならグレイ達に手伝ってもらいたかったけど、冒険者より稼ぐ方法があるなんて……うーむ。やっぱり最初は無難に冒険者かなぁ。稼ぎの限界や飽きが来たら変えよう。
「色々提案ありがとう。やっぱり最初はは無難に僕は冒険者をやろうと思う。無難というのはどうかと思うかもしれないが、覚えやすいだろう?」
グレイが答える。
「そっか。じゃあどうしようか? 俺達のランクは三人ともシルバーなんだけど……ギルドの依頼失敗を踏まえて、高ランクが低難易度の依頼を低ランクと一緒に行くのは別に良いんだけど、高ランクが行く高難易度の依頼に低ランクは付いて言っちゃダメなんだ。
依頼者はあくまでも俺達冒険者を信頼している訳だからね。一人くらい良いだろうと思われがちだけど、冒険者ギルド本部が決めたルールで完璧の態勢で依頼に挑んでくれって言われているんだ。
俺達がハクさんの依頼について行っても良いんだけど、こっちにも稼ぎがあるからね。食費を抑える訳にもいかないんだ」
「いやいや無理強いはしないよ。暇な時で良いんだ。僕は暫く冒険者として稼ぐからいつか僕がシルバーになったら一緒に行こう」
「はは、その時俺達はゴールドになってたりしてな」
「その時になったら全力で追いかけるさ」
「じゃあ此処でお別れかな。ハクさんまた会いましょう!」
「あぁ」
僕はグレイ達と別れた。さて、此処からは一人で金稼ぎだ。家の購入までガンガン稼ごうか。
◆◇◆◇一週間後◆◇◆◇
僕はそれから薬草採取、鉱石採掘、釣りやお悩み解決をしてスチールからブロンズランクに昇格した。
釣りに関してははぼ手掴みで特に肉食魚とかには噛みつかれたりと大変な事があったけど、薬草採取の報酬の下級ポーションが多いに役に立ったんだ。
ポーションは飲み薬なんだけど調合師の元に行けば塗り薬やスプレーに加工してくれて、飲むだけじゃ解決できない怪我に本当に重宝したね。
そんなこんなでブロンズまで昇格に至って稼いだお金は一万オロ。そこそこな防具や武器が買えて、そこそこな薬や道具が作れて、生きるには毎日依頼を熟す必要があるけど、これでも安定した生活をずっとやっていられる気がしたね。
でも、家を購入して更なる安定した生活をするにはもっともっとお金が必要だ。だからブロンズになってからは魔物討伐が解禁するからここから一気にペースを上げられるだろう。
さぁさぁ、お待ちかねの魔物討伐だ。どれにしようかなぁ……。
僕は依頼掲示板から条件の良さそうな依頼書を剥がし取る。
難易度E。魔物討伐。
狼の群れとボスの討伐。
『近頃、狼の群れを撃滅するにおいて狼の繁殖率が増幅している。狼の子供は成体になれば人間の脅威になり多ければ多いほど今後の群れの討伐は厳しくなるだろう。
その為、子供も一匹残らず駆除して欲しい。縄張りに点在するリーダー格又は、巨大な縄張り中心部に居座るボス格の狼を撃破してくれれば一時的に繁殖は止まるだろう』
報酬:『1万オロ』
リーダー又はボスの撃破で5万オロ
『狼の遠笛』
でかい。報酬がかなりでかい。どうみても一人でやるような依頼ではないけど、僕はこの回避能力で成り行きではあるけど、何度か狼の群れは制圧している。
きっと心配無いさ。
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