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第1章 解放
第31話 拡散
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僕とグレイブは何かと高い評価で高難易度の依頼を数回達成したことで、冒険者ランクがブロンズからシルバーへ昇格した。
ガレオン魔導都市からも多額の報酬が渡され、そのお金で個人用の馬車も購入した。予算を気にしない買い物だった為、所持金は300万から一気に90万まで減り、次の目標の為に金稼ぎを余儀なくされた。
90万も有ればこの世界での普通の世界には十分すぎる予算だが、僕にはまだ建築中の家がある。とりあえず今はプレハブ小屋でなんとかやっているが、家が出来上がるまであと1ヶ月半。
家が完成した時に最も困るのは、調度品の不足だ。空っぽの殺風景な家なんて完成してもただ困るだけだ。
だから僕は次の目標は家具や調度品を揃えることにする。後ついでにグレイブの皇帝権威の復活かな。
「さてグレイブ。次はどうしようか? 馬車があるから遠出が容易になったよ」
『そうだな。なら折角だから遠くの地の依頼を受け、帝国以外の者にも私の名を広めよう。外国からの信頼は現地の信頼をより厚くすることが出来る。
地元の信頼と他所からの信頼は一見すれば多くの人の心を掴んでいる証拠となり、さらに私の目的を達成するにおいての人脈も結果的に構成されるからな』
「人脈か。そりゃいいね。じゃあその人脈を得られる依頼を早速引き受けようか」
遠出の依頼。それは帝国内でも遠出をする依頼を受ければ良い。が、それではより広い名声は稼げず、結局帝国内止まりになる。
広い名声を稼ぐにはガレオン魔導都市のように他国からの依頼を受ける必要があった。
ここで僕とグレイブが一緒に見つけた依頼は……。
難易度A 魔物討伐・主要地点防衛
聖域ニルヴァーナの浄化
『これは神聖皇国ロギアに下された神の啓示である。もし汝に我らが神ゲルニクスを信仰する心を持つならば、我らは同志に大いなる神の恩恵を与え分けよう。
神の啓示はこのとおりである。
"聖域ニルヴァーナに魔物の大軍有り。これを退け要所に神殿を立てよ"とのこと。
神殿とは我々の守護者を意味する。守護者は神の恩恵を常に受けており、それらを建造することで展開される。しかし建造されるまで守護者は不安定であり完全な物ではない。我らはそれが完了するまで護ることを命ずる』
報酬:
・大軍の殲滅と守護者の建造で500万オロ
・アクセサリー『聖徒の指輪』
報酬はかなり良いが、なかなかに大変な内容だと感じた。こういう時こそあの三人が必要になってくるんじゃないかな。
『神聖皇国ロギアか……これも聞いたことが無い国だ』
「ゲルニクスってどんな神様なんだろうねぇ。じゃあ流石に今回は二人じゃキツそうだし、あの三人も呼ぼうか。馬車も丁度定員が五人だし」
『あぁ、そうだな。その人達がどこにいるかとか分かるのか?』
「いや? でも早速伝書鳩を使わせてもらおうかなってさ」
『あぁそうだな。私が生きていた時も伝書鳩という仕組みは無かった。どれだけ正確な機能なんだろうな』
僕は首掛け笛を吹くと、またギルドの窓の外に真っ白な鳩が飛んできた。
適当な紙にグレイブに頼んで音の魔式で手紙を書く。手伝って欲しいことがある。冒険者ギルドにいるから来て欲しいと。
「じゃあ届け先は、シルバーランク冒険者のグレイ、バル、レイカの三人の元に届けてくれ。みんなバラバラだったらその内一人に届けてくれれば良いよ。はい。後は1,000オロね。これでいいかな?」
そういうと鳩は「クルッポー」と一言だけ鳴いてパタパタと飛んでいった。本当に伝わってたかな?
そうしてグレイブと雑談をしながら約30分。なんと本当にグレイ達が来てくれた。
「伝書鳩の知らせを聞いたよ。これが使えるってことはシルバーランクに昇格したんだね。おめでとう。それで手伝って欲しいことってなにかな?」
「あー僕が引き受けた依頼なんだけど、神聖皇国ロギアって場所で報酬もいいからさ。でも依頼内容が僕とグレイブ二人でできるような物じゃなくてさ。簡単に言えば魔物の大軍を撃破すれば良いんだけど……」
「分かった! じゃあ俺ら準備するから少しだけ待ってくれないか? 報酬はどれくらいかな?」
「んー合計で500万オロなんだけど、一人100万オロでいいかな」
僕はさらっと報酬の額をいうとグレイは大層驚いた表情で返答してきた。
「ひ、100万!? 一体何が目的でそんな依頼を受けようとしてるんだ? 普通に魔物討伐くらいなら10~15万が妥当だというのに」
んー答えに困るなあ。グレイブが皇帝を目指すために名声を稼いでいるとも言えないし……。あー。
「とにかくお金を稼いでいるんだ。それも早く。大金を手に入れるのに早くても良いだろう?」
「あぁ、うん。そうだね。まぁ報酬は一人100万。それだけで本当に十分過ぎるよ。じゃ、準備してくるね」
それから更に30分後、グレイ達は準備を整え僕の所へ集まってくれた。
目的地は神聖皇国ロギアの聖域ニルヴァーナ。そこで魔物の大群を撃破する。それが今回僕たちの目的だ。さぁ、行こうか。
さぁ、移動しようと馬車に乗り込む時にグレイにすごく驚かれた。
「まさかこれって個人用の馬車!? ははは、俺らの予算でも買えないことは無いけど、どんな急ピッチで稼げばこんな高そうな馬車まで買えるんだ。
いや、本当にシルバーランクおめでとう。これでいつでも、俺らは手伝えるよ」
「だから僕はお金を稼ぎたいんだ。じゃあ、行こうか」
そうして僕は馬車の操縦席へ。グレイブとグレイ、バル、レイカの三人は馬車の積荷に乗り込み、馬車は帝国を出発した。
ガレオン魔導都市からも多額の報酬が渡され、そのお金で個人用の馬車も購入した。予算を気にしない買い物だった為、所持金は300万から一気に90万まで減り、次の目標の為に金稼ぎを余儀なくされた。
90万も有ればこの世界での普通の世界には十分すぎる予算だが、僕にはまだ建築中の家がある。とりあえず今はプレハブ小屋でなんとかやっているが、家が出来上がるまであと1ヶ月半。
家が完成した時に最も困るのは、調度品の不足だ。空っぽの殺風景な家なんて完成してもただ困るだけだ。
だから僕は次の目標は家具や調度品を揃えることにする。後ついでにグレイブの皇帝権威の復活かな。
「さてグレイブ。次はどうしようか? 馬車があるから遠出が容易になったよ」
『そうだな。なら折角だから遠くの地の依頼を受け、帝国以外の者にも私の名を広めよう。外国からの信頼は現地の信頼をより厚くすることが出来る。
地元の信頼と他所からの信頼は一見すれば多くの人の心を掴んでいる証拠となり、さらに私の目的を達成するにおいての人脈も結果的に構成されるからな』
「人脈か。そりゃいいね。じゃあその人脈を得られる依頼を早速引き受けようか」
遠出の依頼。それは帝国内でも遠出をする依頼を受ければ良い。が、それではより広い名声は稼げず、結局帝国内止まりになる。
広い名声を稼ぐにはガレオン魔導都市のように他国からの依頼を受ける必要があった。
ここで僕とグレイブが一緒に見つけた依頼は……。
難易度A 魔物討伐・主要地点防衛
聖域ニルヴァーナの浄化
『これは神聖皇国ロギアに下された神の啓示である。もし汝に我らが神ゲルニクスを信仰する心を持つならば、我らは同志に大いなる神の恩恵を与え分けよう。
神の啓示はこのとおりである。
"聖域ニルヴァーナに魔物の大軍有り。これを退け要所に神殿を立てよ"とのこと。
神殿とは我々の守護者を意味する。守護者は神の恩恵を常に受けており、それらを建造することで展開される。しかし建造されるまで守護者は不安定であり完全な物ではない。我らはそれが完了するまで護ることを命ずる』
報酬:
・大軍の殲滅と守護者の建造で500万オロ
・アクセサリー『聖徒の指輪』
報酬はかなり良いが、なかなかに大変な内容だと感じた。こういう時こそあの三人が必要になってくるんじゃないかな。
『神聖皇国ロギアか……これも聞いたことが無い国だ』
「ゲルニクスってどんな神様なんだろうねぇ。じゃあ流石に今回は二人じゃキツそうだし、あの三人も呼ぼうか。馬車も丁度定員が五人だし」
『あぁ、そうだな。その人達がどこにいるかとか分かるのか?』
「いや? でも早速伝書鳩を使わせてもらおうかなってさ」
『あぁそうだな。私が生きていた時も伝書鳩という仕組みは無かった。どれだけ正確な機能なんだろうな』
僕は首掛け笛を吹くと、またギルドの窓の外に真っ白な鳩が飛んできた。
適当な紙にグレイブに頼んで音の魔式で手紙を書く。手伝って欲しいことがある。冒険者ギルドにいるから来て欲しいと。
「じゃあ届け先は、シルバーランク冒険者のグレイ、バル、レイカの三人の元に届けてくれ。みんなバラバラだったらその内一人に届けてくれれば良いよ。はい。後は1,000オロね。これでいいかな?」
そういうと鳩は「クルッポー」と一言だけ鳴いてパタパタと飛んでいった。本当に伝わってたかな?
そうしてグレイブと雑談をしながら約30分。なんと本当にグレイ達が来てくれた。
「伝書鳩の知らせを聞いたよ。これが使えるってことはシルバーランクに昇格したんだね。おめでとう。それで手伝って欲しいことってなにかな?」
「あー僕が引き受けた依頼なんだけど、神聖皇国ロギアって場所で報酬もいいからさ。でも依頼内容が僕とグレイブ二人でできるような物じゃなくてさ。簡単に言えば魔物の大軍を撃破すれば良いんだけど……」
「分かった! じゃあ俺ら準備するから少しだけ待ってくれないか? 報酬はどれくらいかな?」
「んー合計で500万オロなんだけど、一人100万オロでいいかな」
僕はさらっと報酬の額をいうとグレイは大層驚いた表情で返答してきた。
「ひ、100万!? 一体何が目的でそんな依頼を受けようとしてるんだ? 普通に魔物討伐くらいなら10~15万が妥当だというのに」
んー答えに困るなあ。グレイブが皇帝を目指すために名声を稼いでいるとも言えないし……。あー。
「とにかくお金を稼いでいるんだ。それも早く。大金を手に入れるのに早くても良いだろう?」
「あぁ、うん。そうだね。まぁ報酬は一人100万。それだけで本当に十分過ぎるよ。じゃ、準備してくるね」
それから更に30分後、グレイ達は準備を整え僕の所へ集まってくれた。
目的地は神聖皇国ロギアの聖域ニルヴァーナ。そこで魔物の大群を撃破する。それが今回僕たちの目的だ。さぁ、行こうか。
さぁ、移動しようと馬車に乗り込む時にグレイにすごく驚かれた。
「まさかこれって個人用の馬車!? ははは、俺らの予算でも買えないことは無いけど、どんな急ピッチで稼げばこんな高そうな馬車まで買えるんだ。
いや、本当にシルバーランクおめでとう。これでいつでも、俺らは手伝えるよ」
「だから僕はお金を稼ぎたいんだ。じゃあ、行こうか」
そうして僕は馬車の操縦席へ。グレイブとグレイ、バル、レイカの三人は馬車の積荷に乗り込み、馬車は帝国を出発した。
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