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【2章】婿選び編
ゼルリダ様のお茶会(後編)
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笑みが飛ぶ。世辞が飛ぶ。
当たり障りないようでいて、実際はかなり際どい会話が繰り広げられている。薄氷の上に成り立っている平和とでもいおうか。あるものは回り道をして回避し、またある者は敢えて踏み抜き、己自身のスタンスを示す。
傍から見れば、どちらも笑顔。好意を抱き合っている者同士に見える。
だけどその実態は、互いを牽制し合い、ともすれば敵意さえ抱いている。貴族の社交というものは、危ういバランスの上に成り立っているのだと、身を以て実感した。
ゼルリダ様はさすが、王太子妃でいらっしゃった。お茶会の参加者皆に個別に声を掛け、服装や趣味、特技や家族について褒めまくり、会話の相手を気分よくさせている。それが、相手のことを何も知らなくてもできるような当たり障りのない内容じゃなく、以前ふと交わした会話の内容だったり、他の人から漏れ聞いたという話だったりするものだから、わたしは感心してしまった。
多分だけど、今日ここに来ている参加者だけじゃなくて、かなり沢山の貴族の情報が頭の中にインプットされてるんだと思う。やっぱり、妃が自分を気に掛けてくれているというだけで、大抵の人は嬉しいもんね。わたしも頑張らなきゃだ。
どうやら、ゼルリダ様がわたしやおじいちゃんにする棘のある物言いは、身内限定のものらしい。表情や言動ってこうやって使い分けるんだなぁと、とても参考になる。元が社交的なシルビアとは一味違う大人ならではの対応、社交術だと感じた。
「――――そういえば、オパール様の領地では、ここ最近麦が豊作でいらっしゃるとか」
そう口にしたのは、王都の近くに領地を持つ侯爵夫人だった。同じく領地持ちのご婦人を相手に、脈略もなくそんな話題を切り出す。
「ええ。おかげさまで天候に恵まれ、良い麦が育っております」
日に焼けた肌、恰幅の良いご婦人は、そう言ってニコリと微笑む。
話を振った方の夫人は、相手の返答が不満だったのだろうか。ほんの少しだけ眉毛を動かしつつ、ゆっくりと周囲を見回した。
「わたくしも恩恵にあずかっておりますのよ。品質も素晴らしく、羨ましい限りですわ。
天候ももちろん大事でしょうが、やはり作物を育む土壌こそが、一番大事ではございませんこと? 種だけでは実は育ちませんものね。妃殿下もそう思いません?」
夫人はそう言って、ゼルリダ様に向かって微笑む。
(んん、これは……!)
流石は貴族。厭味ったらしいったらありゃしない。
土壌だとか種だとか作物だとか言ってるけど、とどのつまり彼女は、子どもを産むことのできなかったゼルリダ様を遠回しに批判したかったのだろう。
「本当に羨ましいわあ。わたくしも領地を交換出来たら或いは……いいえ、こんなことを考えるのは野暮ね。どんなに願ったところで、詮無き事。既に『種』は無いのですし」
「……っ!」
あったまきた! なんて下品な人なの!
唇を尖らせると、ゼルリダ様は無言のまま、扇子でわたしの膝を叩いた。黙っていろと言いたいらしい。
だけど、お父さんが亡くなったこと、子どもが出来なかったことをこんな風に言われて、ゼルリダ様は悔しくないんだろうか?
(確かこの人、お父さんの妃候補だったのよね)
事前に目を通した資料を頭の中で思い浮かべながら、わたしは静かに目を瞑る。
ゼルリダ様に負けたから。自分が妃になれなかったから、こうして嫌味を言うことで鬱憤を晴らしているのだろう。
「あら、無い物ねだりをするのは勿体ないように思いますわ」
黙ってろって言われたけど、やっぱりわたしには無理。若く無知に見えるからこそ出来る仕返しってあるし、ゼルリダ様がしないなら、わたしがやらなきゃ。
「夫人の領地では、織物が盛んでございましょう? 職人たちも素晴らしいと聞き及んでおりますもの。他の領地を羨むなんて、勿体ないことですわ」
そう言って微笑めば、周囲はホッとした表情を浮かべる。
けれど、相手はそれじゃ怯まなかった。困ったように首を傾げながら、ふふんと底意地の悪い笑みを浮かべる。
「未だ若い姫様には分かられないかもしれませんが、より良い領地を求めるのは女として当然のこと。そして、自分に任された役目を果たせぬのなら、身を引くのも当然ですわ」
呆れた。折角良い気持ちのまま会話を終わらせてあげようと思ったのに。わたしのことまで馬鹿にするし、自分で自分の首を――――夫の首をも絞めているのが分からないのかしら。
「まぁ……! 役目とは一体何のことですの? どうして身を引かねばなりませんの?」
無垢な振りをしながら、少々大袈裟に首を傾げる。
こういう嫌味は、本人に説明を促すに限る。それだけで多少は頭が冷えるだろうし、浅はかな自分を思い知ってもらえるもの。
「それは……その…………」
「教えてください。与えられた場所、環境で全力を尽くして何が悪いのです? 当事者がそれを認めていて、尚且つ望んでいるのでしょう? そもそも、その場所だって己の力で勝ち取った物――――或いは敗れ、得ることの出来なかった物ではありませんか」
「姫様の仰る通りですわ!」
その瞬間、他の参加者たちが身を乗り出す。心からわたしに賛同している人も居れば、未来の王太女であるわたしに取り入りたい人まで様々だけど、理由なんて今はどうでも良かった。表面上でも賛同を得ることの方が大事だからだ。
「けれど姫様! その……もしも妃殿下が身を引いていれば、姫様はこうして城に連れてこられることもございませんでしたのよ? 姫様はここでの生活を嫌っていらっしゃるようですし」
「あら、そんな話、一体誰に聞いたの?」
言いながら、わたしは今日一番のとびきりの笑みを浮かべる。無邪気なようで、含みのある――――そんな表情に見えるよう、細心の注意を払いながら。
ゆっくりと立ち上がり、夫人の前まで足を進める。ヒュッと息を呑む音が聞こえたところで、わたしはそっと首を傾げた。
「ねえ、夫人にとってはわたし自身の言葉よりも、新聞や雑誌、噂話の方が重たいの? 貴女にとってわたしは、そんなにも軽い存在なのかしら?」
「い、いいえ、姫様……そんなつもりでは!」
「それにね。今さら父にわたし以外の子が出来なかったことを嘆かれるだなんて……まるでわたしは要らない子だと言われているみたい。何だかとても残念だわ」
「ちがっ! 滅相もございません」
何が滅相もございません、よ。さっきまで明らかにわたしのことを侮っていたじゃない。
平民上がりの形だけの王太女。公務や政治は配偶者に任せるに違いないって思っていたんでしょうけど、おあいにく様。そんな風になるつもりはないんだから。
「ああ、そうそう。貴女は今の領地じゃ満足できないのでしょう? だったら、もう必要ないわよね?」
「……え?」
夫人は呆然と口を開き、わたしのことを見上げている。
「遠い昔に先代の陛下が授けた土地だと聞いているけれど、貴女にとっては何の価値も無いようだし、勿体ないじゃない?」
「それは……! それだけはどうかご勘弁を」
「え? だけど先程、より良い領地を求めるのは当然って言っていたし、何なら交換したいとまで言っていたでしょう? だけど残念。無い物ねだりするような貴族に相応しい土地なんて、わたしには思い浮かばないから、交換じゃなくて貰い受けることになってしまうけれど……」
「申し訳ございません、姫様――――いえ、殿下! 戯れが過ぎました。本当に、反省しております」
「そう、良かった。じゃあ、この話はお終いね」
ニコリと無邪気に微笑めば、夫人は生気を抜かれたかの如く天を仰ぐ。こんな小娘が――――そう言いたい所だろうけど、わたしはこれでも未来の王太女。若かろうが女だろうが、王位を継ぐものなんだって覚えてもらわないとね。
「余計なことを」
わたしだけに聞こえるような小声。ふと隣を見れば、ゼルリダ様が呆れたように眉根を寄せている。
だけど、その表情はやっぱり優しい。厳しさの中に温かさが見え隠れしていて、何だか嬉しくなってくる。
このお茶会が終わったら、ゼルリダ様と話をしよう。
わたしは密かにそう決心するのだった。
当たり障りないようでいて、実際はかなり際どい会話が繰り広げられている。薄氷の上に成り立っている平和とでもいおうか。あるものは回り道をして回避し、またある者は敢えて踏み抜き、己自身のスタンスを示す。
傍から見れば、どちらも笑顔。好意を抱き合っている者同士に見える。
だけどその実態は、互いを牽制し合い、ともすれば敵意さえ抱いている。貴族の社交というものは、危ういバランスの上に成り立っているのだと、身を以て実感した。
ゼルリダ様はさすが、王太子妃でいらっしゃった。お茶会の参加者皆に個別に声を掛け、服装や趣味、特技や家族について褒めまくり、会話の相手を気分よくさせている。それが、相手のことを何も知らなくてもできるような当たり障りのない内容じゃなく、以前ふと交わした会話の内容だったり、他の人から漏れ聞いたという話だったりするものだから、わたしは感心してしまった。
多分だけど、今日ここに来ている参加者だけじゃなくて、かなり沢山の貴族の情報が頭の中にインプットされてるんだと思う。やっぱり、妃が自分を気に掛けてくれているというだけで、大抵の人は嬉しいもんね。わたしも頑張らなきゃだ。
どうやら、ゼルリダ様がわたしやおじいちゃんにする棘のある物言いは、身内限定のものらしい。表情や言動ってこうやって使い分けるんだなぁと、とても参考になる。元が社交的なシルビアとは一味違う大人ならではの対応、社交術だと感じた。
「――――そういえば、オパール様の領地では、ここ最近麦が豊作でいらっしゃるとか」
そう口にしたのは、王都の近くに領地を持つ侯爵夫人だった。同じく領地持ちのご婦人を相手に、脈略もなくそんな話題を切り出す。
「ええ。おかげさまで天候に恵まれ、良い麦が育っております」
日に焼けた肌、恰幅の良いご婦人は、そう言ってニコリと微笑む。
話を振った方の夫人は、相手の返答が不満だったのだろうか。ほんの少しだけ眉毛を動かしつつ、ゆっくりと周囲を見回した。
「わたくしも恩恵にあずかっておりますのよ。品質も素晴らしく、羨ましい限りですわ。
天候ももちろん大事でしょうが、やはり作物を育む土壌こそが、一番大事ではございませんこと? 種だけでは実は育ちませんものね。妃殿下もそう思いません?」
夫人はそう言って、ゼルリダ様に向かって微笑む。
(んん、これは……!)
流石は貴族。厭味ったらしいったらありゃしない。
土壌だとか種だとか作物だとか言ってるけど、とどのつまり彼女は、子どもを産むことのできなかったゼルリダ様を遠回しに批判したかったのだろう。
「本当に羨ましいわあ。わたくしも領地を交換出来たら或いは……いいえ、こんなことを考えるのは野暮ね。どんなに願ったところで、詮無き事。既に『種』は無いのですし」
「……っ!」
あったまきた! なんて下品な人なの!
唇を尖らせると、ゼルリダ様は無言のまま、扇子でわたしの膝を叩いた。黙っていろと言いたいらしい。
だけど、お父さんが亡くなったこと、子どもが出来なかったことをこんな風に言われて、ゼルリダ様は悔しくないんだろうか?
(確かこの人、お父さんの妃候補だったのよね)
事前に目を通した資料を頭の中で思い浮かべながら、わたしは静かに目を瞑る。
ゼルリダ様に負けたから。自分が妃になれなかったから、こうして嫌味を言うことで鬱憤を晴らしているのだろう。
「あら、無い物ねだりをするのは勿体ないように思いますわ」
黙ってろって言われたけど、やっぱりわたしには無理。若く無知に見えるからこそ出来る仕返しってあるし、ゼルリダ様がしないなら、わたしがやらなきゃ。
「夫人の領地では、織物が盛んでございましょう? 職人たちも素晴らしいと聞き及んでおりますもの。他の領地を羨むなんて、勿体ないことですわ」
そう言って微笑めば、周囲はホッとした表情を浮かべる。
けれど、相手はそれじゃ怯まなかった。困ったように首を傾げながら、ふふんと底意地の悪い笑みを浮かべる。
「未だ若い姫様には分かられないかもしれませんが、より良い領地を求めるのは女として当然のこと。そして、自分に任された役目を果たせぬのなら、身を引くのも当然ですわ」
呆れた。折角良い気持ちのまま会話を終わらせてあげようと思ったのに。わたしのことまで馬鹿にするし、自分で自分の首を――――夫の首をも絞めているのが分からないのかしら。
「まぁ……! 役目とは一体何のことですの? どうして身を引かねばなりませんの?」
無垢な振りをしながら、少々大袈裟に首を傾げる。
こういう嫌味は、本人に説明を促すに限る。それだけで多少は頭が冷えるだろうし、浅はかな自分を思い知ってもらえるもの。
「それは……その…………」
「教えてください。与えられた場所、環境で全力を尽くして何が悪いのです? 当事者がそれを認めていて、尚且つ望んでいるのでしょう? そもそも、その場所だって己の力で勝ち取った物――――或いは敗れ、得ることの出来なかった物ではありませんか」
「姫様の仰る通りですわ!」
その瞬間、他の参加者たちが身を乗り出す。心からわたしに賛同している人も居れば、未来の王太女であるわたしに取り入りたい人まで様々だけど、理由なんて今はどうでも良かった。表面上でも賛同を得ることの方が大事だからだ。
「けれど姫様! その……もしも妃殿下が身を引いていれば、姫様はこうして城に連れてこられることもございませんでしたのよ? 姫様はここでの生活を嫌っていらっしゃるようですし」
「あら、そんな話、一体誰に聞いたの?」
言いながら、わたしは今日一番のとびきりの笑みを浮かべる。無邪気なようで、含みのある――――そんな表情に見えるよう、細心の注意を払いながら。
ゆっくりと立ち上がり、夫人の前まで足を進める。ヒュッと息を呑む音が聞こえたところで、わたしはそっと首を傾げた。
「ねえ、夫人にとってはわたし自身の言葉よりも、新聞や雑誌、噂話の方が重たいの? 貴女にとってわたしは、そんなにも軽い存在なのかしら?」
「い、いいえ、姫様……そんなつもりでは!」
「それにね。今さら父にわたし以外の子が出来なかったことを嘆かれるだなんて……まるでわたしは要らない子だと言われているみたい。何だかとても残念だわ」
「ちがっ! 滅相もございません」
何が滅相もございません、よ。さっきまで明らかにわたしのことを侮っていたじゃない。
平民上がりの形だけの王太女。公務や政治は配偶者に任せるに違いないって思っていたんでしょうけど、おあいにく様。そんな風になるつもりはないんだから。
「ああ、そうそう。貴女は今の領地じゃ満足できないのでしょう? だったら、もう必要ないわよね?」
「……え?」
夫人は呆然と口を開き、わたしのことを見上げている。
「遠い昔に先代の陛下が授けた土地だと聞いているけれど、貴女にとっては何の価値も無いようだし、勿体ないじゃない?」
「それは……! それだけはどうかご勘弁を」
「え? だけど先程、より良い領地を求めるのは当然って言っていたし、何なら交換したいとまで言っていたでしょう? だけど残念。無い物ねだりするような貴族に相応しい土地なんて、わたしには思い浮かばないから、交換じゃなくて貰い受けることになってしまうけれど……」
「申し訳ございません、姫様――――いえ、殿下! 戯れが過ぎました。本当に、反省しております」
「そう、良かった。じゃあ、この話はお終いね」
ニコリと無邪気に微笑めば、夫人は生気を抜かれたかの如く天を仰ぐ。こんな小娘が――――そう言いたい所だろうけど、わたしはこれでも未来の王太女。若かろうが女だろうが、王位を継ぐものなんだって覚えてもらわないとね。
「余計なことを」
わたしだけに聞こえるような小声。ふと隣を見れば、ゼルリダ様が呆れたように眉根を寄せている。
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