30 / 36
【3章】伯爵家侍女メアリーの場合
8.ジェラルドの縁談
しおりを挟む
それから約一年ほど経った麗らかな春のある日のこと、メアリーはとても浮き足立っていた。
(もうすぐジェラルドが帰ってくる!)
アカデミーの長期休暇に合わせ、多くの貴族令息たちが帰省する。ジェラルドからも『もうすぐ帰る』と直接手紙を受け取っていた。
伯爵家嫡男の久々の帰省とあって、使用人たちは彼を出迎えるための準備を嬉々として進めている。メアリーも掃除や洗濯、色んな仕事に精を出していた。
「――――ただいま、みんな」
「おかえりなさいませ、ジェラルド様」
ジェラルドを乗せた馬車が到着する。
玄関の前には、伯爵家の面々や、使用人一同による盛大な出迎えの列ができている。メアリーは列の隅っこに加わり、みんなと一緒に深々と頭を下げた。
(ジェラルドったら、また少し身長が伸びたのかしら? 更に大人っぽくなったみたい)
前回会ったときよりも精悍な顔つき、凛とした佇まいに、なんだか惚れ惚れしてしまう。
アカデミーに入学して以降、彼は本当に見違えるように成長していた。
貴族たちに囲まれている環境がそうさせるのか、努力をしているという自負のためなのか、彼の表情には自信がみなぎっている。
嬉しい――――けれど、自分との違いを思い知らされているようで、メアリーの胸が小さく軋んだ。
『……そうやって、簡単に線を引くなよな。
俺は別に爵位を継ぐために頑張ってるわけじゃないし』
以前ジェラルドはそう言ってくれた。
けれど、身分の差というのは大きいものだ。
血が違う。
価値観が違う。
背負っているものが全然違う。
彼は、その高い身分に見合うだけの努力をしているのだ。自分と一緒にしたらいけない。そう思っているのだが――――。
「ただいま、メアリー!」
ジェラルドはメアリーを見つけるなり、満面の笑みを浮かべて駆け寄ってきた。
メアリーの鼓動が早くなる。頬が熱を持ち、瞳にじわりと涙が滲む。
(嬉しい)
こうしてジェラルドに会えたことが。
彼に声をかけてもらえたことが。
名前を呼んでもらえたことが。
とびきりの笑顔を見せてもらえたことが。
どれだけ線をひこうとしたところで、メアリーの心はジェラルドを求めている。ジェラルドが――――メアリー自身がたやすくそれを消してしまう。
「おかえりなさいませ、ジェラルド様」
けれど、この場には今、他にも沢山の使用人たちが並んでいる。メアリーは丁寧にお辞儀をしつつ、緩みきった表情を引き締めた。
出迎えの挨拶を済ませた後、ジェラルドはすぐに伯爵の執務室へ向かうことになった。
(久しぶりだものね。つもる話が色々とあるんだろうなぁ)
ふふ、と小さく微笑みつつ、メアリーは他の使用人たちとともにジェラルドの荷物を片付けはじめる。
「メアリー、ちょっと良いかい?」
けれどそのとき、ふいに伯爵から呼び止められた。
「はい、なんでしょう?」
「執務室に二人分、お茶を準備してくれるかい?」
「承知しました。けれど、わたしでよろしいのですか?」
メアリーの主な仕事は掃除や洗濯であり、伯爵や伯爵夫人の身の回りの世話は担当していない。そういうのはもっとベテランの侍女たちの仕事だ。自分が準備して良いものか、念のために確認してしまう。
「もちろん。久々の再会だし、メアリーが淹れてくれたほうが息子も喜ぶだろう。よろしく頼むよ」
「お任せください」
伯爵の返答を聞き、メアリーは快く仕事を請け負った。
***
厨房でティーセットと茶菓子を受け取り、いそいそとカートを準備する。
メアリーは足取りも軽く、意気揚々と執務室へ向かった。
執務室の前、扉の向こう側からは、ジェラルドと伯爵の声が聞こえてくる。穏やかな談笑。入室しても差し支えない様子だ。
「失礼致します」
ノックをし、扉を開ける。
すぐに伯爵とジェラルドから温かく迎え入れられた。
「ありがとう、メアリー。待っていたよ」
伯爵が微笑む。メアリーは恭しく礼をして、その場でお茶を淹れはじめた。
「君たちがまだ幼かった頃、ここでお茶を飲んだことを覚えているかい?」
「もちろんですわ、旦那様。あの頃から変わらず良くしていただいて、本当に感謝しております」
この部屋にジェラルドと共に呼び出されたのは9年も前のこと。けれど、メアリーにはまるで昨日のことのように思い出すことができる。
当時のメアリーは今とは違い、侍女として働きはじめたばかりだった。
そのせいで遊び相手がいなくなってしまったジェラルドが、父親を使って仕事を止めさせようとしていたのである。
(あのときは嬉しかったなぁ……)
伯爵はメアリーのことを実の子供のように思っていると話してくれた。大人になった今もあの頃と同じというわけにはいかないが、彼からは未だに親愛の情を感じている。
「ふふ……そうだね。
けれど、君たちはすっかり大人になった。そろそろ、将来のことを考える時期だ」
伯爵はそう言って、ジェラルドのほうをちらりと見遣る。彼はほんのりと目を見開きつつ、父親のことを見つめ返した。
「父上、将来のこととは……」
「ジェラルド――――おまえに縁談を用意したんだ」
その途端、執務室に奇妙な沈黙が落ちる。メアリーはティーポットを抱えたまま、呆然と目を見開いた。
(え……?)
心臓がバクバクと嫌な音を立てて鳴り響く。
伯爵の言葉が、状況が受け入れられない。メアリーはゴクリと唾を飲みつつ、ジェラルドと伯爵とを交互に見遣った。
「縁談? ……俺に縁談? 本気で言っているのか?」
「そうだ。お前ももう17歳。婚約者がいてもおかしくない年齢だろう?」
淡々と言葉を紡ぐ伯爵に対し、ジェラルドの態度はどこか反抗的だ。
(――――いけない。わたしはわたしの仕事をしなきゃ)
二人の会話の内容は気になるが、本来ならばメアリーが聞いてはいけないことだ。
メアリーはジェラルドたちから意識を逸し、必死にお茶を淹れようとする。しかし、身体が思うように動いてくれなかった。
プルプルと手が震えてしまう。目頭がグッと熱くなる。
なんとかカップにお茶を注ぎ、二人の前にそっと差し出す。
「相手は?」
「アンジェルジャン侯爵家の長女で、アリティア様と仰る方だ。お前の2つ年下で、愛らしく賢い女性だと聞いている。またとない良い話だ」
伯爵が言う。メアリーは密かに肩を落とした。
(――――わたし、馬鹿だな)
メアリーは愚かにも『もしかしたら自分がジェラルドの結婚相手に選ばれるんじゃないか』、『自分の名前を呼んでもらえるのではないか』という妄想を抱いていたらしい。そうでなかったら、縁談の相手の名前を聞いただけで、こんなにも胸が軋むはずがない。
「それではわたしはこれで、失礼いたします」
平気なふりをしなければならない――――そんなことは分かっている。
それでも、メアリーの声は情けなく震え、涙が零れ落ちそうになった。
「おい、メアリー」
ジェラルドが彼女の名前を呼ぶ。先ほどは嬉しくてたまらなかったのに、今は違う。辛くて辛くてたまらない。
彼の声を聞こえないふりをして、メアリーは執務室をそっと後にした。
(もうすぐジェラルドが帰ってくる!)
アカデミーの長期休暇に合わせ、多くの貴族令息たちが帰省する。ジェラルドからも『もうすぐ帰る』と直接手紙を受け取っていた。
伯爵家嫡男の久々の帰省とあって、使用人たちは彼を出迎えるための準備を嬉々として進めている。メアリーも掃除や洗濯、色んな仕事に精を出していた。
「――――ただいま、みんな」
「おかえりなさいませ、ジェラルド様」
ジェラルドを乗せた馬車が到着する。
玄関の前には、伯爵家の面々や、使用人一同による盛大な出迎えの列ができている。メアリーは列の隅っこに加わり、みんなと一緒に深々と頭を下げた。
(ジェラルドったら、また少し身長が伸びたのかしら? 更に大人っぽくなったみたい)
前回会ったときよりも精悍な顔つき、凛とした佇まいに、なんだか惚れ惚れしてしまう。
アカデミーに入学して以降、彼は本当に見違えるように成長していた。
貴族たちに囲まれている環境がそうさせるのか、努力をしているという自負のためなのか、彼の表情には自信がみなぎっている。
嬉しい――――けれど、自分との違いを思い知らされているようで、メアリーの胸が小さく軋んだ。
『……そうやって、簡単に線を引くなよな。
俺は別に爵位を継ぐために頑張ってるわけじゃないし』
以前ジェラルドはそう言ってくれた。
けれど、身分の差というのは大きいものだ。
血が違う。
価値観が違う。
背負っているものが全然違う。
彼は、その高い身分に見合うだけの努力をしているのだ。自分と一緒にしたらいけない。そう思っているのだが――――。
「ただいま、メアリー!」
ジェラルドはメアリーを見つけるなり、満面の笑みを浮かべて駆け寄ってきた。
メアリーの鼓動が早くなる。頬が熱を持ち、瞳にじわりと涙が滲む。
(嬉しい)
こうしてジェラルドに会えたことが。
彼に声をかけてもらえたことが。
名前を呼んでもらえたことが。
とびきりの笑顔を見せてもらえたことが。
どれだけ線をひこうとしたところで、メアリーの心はジェラルドを求めている。ジェラルドが――――メアリー自身がたやすくそれを消してしまう。
「おかえりなさいませ、ジェラルド様」
けれど、この場には今、他にも沢山の使用人たちが並んでいる。メアリーは丁寧にお辞儀をしつつ、緩みきった表情を引き締めた。
出迎えの挨拶を済ませた後、ジェラルドはすぐに伯爵の執務室へ向かうことになった。
(久しぶりだものね。つもる話が色々とあるんだろうなぁ)
ふふ、と小さく微笑みつつ、メアリーは他の使用人たちとともにジェラルドの荷物を片付けはじめる。
「メアリー、ちょっと良いかい?」
けれどそのとき、ふいに伯爵から呼び止められた。
「はい、なんでしょう?」
「執務室に二人分、お茶を準備してくれるかい?」
「承知しました。けれど、わたしでよろしいのですか?」
メアリーの主な仕事は掃除や洗濯であり、伯爵や伯爵夫人の身の回りの世話は担当していない。そういうのはもっとベテランの侍女たちの仕事だ。自分が準備して良いものか、念のために確認してしまう。
「もちろん。久々の再会だし、メアリーが淹れてくれたほうが息子も喜ぶだろう。よろしく頼むよ」
「お任せください」
伯爵の返答を聞き、メアリーは快く仕事を請け負った。
***
厨房でティーセットと茶菓子を受け取り、いそいそとカートを準備する。
メアリーは足取りも軽く、意気揚々と執務室へ向かった。
執務室の前、扉の向こう側からは、ジェラルドと伯爵の声が聞こえてくる。穏やかな談笑。入室しても差し支えない様子だ。
「失礼致します」
ノックをし、扉を開ける。
すぐに伯爵とジェラルドから温かく迎え入れられた。
「ありがとう、メアリー。待っていたよ」
伯爵が微笑む。メアリーは恭しく礼をして、その場でお茶を淹れはじめた。
「君たちがまだ幼かった頃、ここでお茶を飲んだことを覚えているかい?」
「もちろんですわ、旦那様。あの頃から変わらず良くしていただいて、本当に感謝しております」
この部屋にジェラルドと共に呼び出されたのは9年も前のこと。けれど、メアリーにはまるで昨日のことのように思い出すことができる。
当時のメアリーは今とは違い、侍女として働きはじめたばかりだった。
そのせいで遊び相手がいなくなってしまったジェラルドが、父親を使って仕事を止めさせようとしていたのである。
(あのときは嬉しかったなぁ……)
伯爵はメアリーのことを実の子供のように思っていると話してくれた。大人になった今もあの頃と同じというわけにはいかないが、彼からは未だに親愛の情を感じている。
「ふふ……そうだね。
けれど、君たちはすっかり大人になった。そろそろ、将来のことを考える時期だ」
伯爵はそう言って、ジェラルドのほうをちらりと見遣る。彼はほんのりと目を見開きつつ、父親のことを見つめ返した。
「父上、将来のこととは……」
「ジェラルド――――おまえに縁談を用意したんだ」
その途端、執務室に奇妙な沈黙が落ちる。メアリーはティーポットを抱えたまま、呆然と目を見開いた。
(え……?)
心臓がバクバクと嫌な音を立てて鳴り響く。
伯爵の言葉が、状況が受け入れられない。メアリーはゴクリと唾を飲みつつ、ジェラルドと伯爵とを交互に見遣った。
「縁談? ……俺に縁談? 本気で言っているのか?」
「そうだ。お前ももう17歳。婚約者がいてもおかしくない年齢だろう?」
淡々と言葉を紡ぐ伯爵に対し、ジェラルドの態度はどこか反抗的だ。
(――――いけない。わたしはわたしの仕事をしなきゃ)
二人の会話の内容は気になるが、本来ならばメアリーが聞いてはいけないことだ。
メアリーはジェラルドたちから意識を逸し、必死にお茶を淹れようとする。しかし、身体が思うように動いてくれなかった。
プルプルと手が震えてしまう。目頭がグッと熱くなる。
なんとかカップにお茶を注ぎ、二人の前にそっと差し出す。
「相手は?」
「アンジェルジャン侯爵家の長女で、アリティア様と仰る方だ。お前の2つ年下で、愛らしく賢い女性だと聞いている。またとない良い話だ」
伯爵が言う。メアリーは密かに肩を落とした。
(――――わたし、馬鹿だな)
メアリーは愚かにも『もしかしたら自分がジェラルドの結婚相手に選ばれるんじゃないか』、『自分の名前を呼んでもらえるのではないか』という妄想を抱いていたらしい。そうでなかったら、縁談の相手の名前を聞いただけで、こんなにも胸が軋むはずがない。
「それではわたしはこれで、失礼いたします」
平気なふりをしなければならない――――そんなことは分かっている。
それでも、メアリーの声は情けなく震え、涙が零れ落ちそうになった。
「おい、メアリー」
ジェラルドが彼女の名前を呼ぶ。先ほどは嬉しくてたまらなかったのに、今は違う。辛くて辛くてたまらない。
彼の声を聞こえないふりをして、メアリーは執務室をそっと後にした。
0
あなたにおすすめの小説
王子様への置き手紙
あおた卵
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯
白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』
鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」
華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。
王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。
そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。
レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。
「お願いだ……戻ってきてくれ……」
王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。
「もう遅いわ」
愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。
裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。
これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。
結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。
しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。
友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。
『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。
取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。
彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。
【短編】クリスマスに元妻とバッタリ
月下花音
恋愛
【完結済み・全5話】
クリスマスイブの六本木。
四十五歳のあつこと田中さん(47歳)に、最悪の偶然が襲いかかる。
現れたのは田中さんの元妻——
・カシミヤの白いコート
・完璧な美貌
・成功者の現夫
対する私たちは:
・ユニクロのダウン
・背中と腰にカイロ
・慰謝料で困窮する現実
「お似合いよ」
元妻の一言が、格差という現実を突きつける。
高級フレンチから路地裏のたこ焼きへ。
プライドはズタズタでも、二人で食べるたこ焼きは温かかった。
★こんな人におすすめ★
・離婚経験がある
・経済的に苦労している
・格差社会に疲れている
・それでも希望を見つけたい
「勝ち組になれなくても、幸せにはなれる」
底辺からの愛の物語。
# 注意事項
※離婚、慰謝料、経済格差などの重いテーマが含まれます
※社会的弱者の描写がありますが、希望のある結末です
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる