31 / 35
31.Return
しおりを挟む
「凛風! 凛風、しっかりしろ!」
憂炎の声が聞こえる。
崩れ落ちたわたしを抱き、憂炎は必死に声を上げていた。
ついで、矢の放たれた方角から慌ただしい足音が聞こえる。
あそこには護衛の武官が複数人立っているはずなのに、一体どこへ消えてしまったんだ? このままじゃ、憂炎が危ない。
「憂炎、わたしのことは良いから早く身を隠せ。……おまえ、また狙われる――――」
「主!」
その時、白龍が血相を変えて戻って来た。
「護衛三人のうち二人が切り捨てられています。もう一人の行方は見えません」
「追え! 絶対に逃がすな!」
「御意」
白龍は一瞬で状況を理解したのだろう。要点だけ説明し、あっという間に居なくなった。
身体中がビリビリ痺れて言うことを利かない。
血はどれぐらい流れているのだろう。確認したくても、叶わない。
「凛風! しっかりしろ」
憂炎は言いながらわたしの洋服をビリビリ破いた。毒抜きが必要だと見抜いたのだろう。
それにしたって、あまりにも乱暴だ。『華凛』はこれでも良いとこの令嬢なのに――――。
(……あれ?)
「凛風!」
「憂炎……おまえ――――――」
今のわたしは『華凛』のはずだ。
だけど、憂炎はさっきからずっと、わたしのことを『凛風』って呼んでいる。
だって、そんな。まさか――――。
「気づいて、いたのか? わたしが『凛風』だって」
「当たり前だろう! 俺がどれだけおまえを見てきたと思ってる!」
「嘘だろう? そんな……」
涙がポロポロと零れ落ちる。
そっか。憂炎は気づいていたんだ。
わたしたちが入れ替わっていること。
全然気が付かなかった。
(それじゃあ、憂炎はずっと『凛風』を――――わたしを見てくれていたの?)
憂炎が矢が刺さったままの患部を晒す。
空気に触れ、傷口がドクンドクンと大きく疼く。
それから、憂炎が小さく息を呑む音がして、わたしはそっと首を傾げた。
「凛風――――――これ、持っててくれたんだな」
「……え?」
憂炎はそう言って慎重に、わたしから矢を引き抜いた。
その途端シャラッと小さな音が鳴って、憂炎が言わんとしたいことが分かる。
「ああ……どうしても、手放せなかったんだ。
華凛に渡すべきだって思っていたのに、なんだか嫌で。憂炎がわたしのためにくれたものだから」
それは、憂炎から貰ったブレスレットだった。
後宮を去ったあの日以降、毎日、肌身離さず持ち歩いていた。
憂炎に見られないよう、胸元に大事に仕舞い込んで。
見れば、憂炎が引き抜いた矢の周りを、ブレスレットが囲んでいる。石の間に入り込んだために、矢は勢いを殺されたらしい。わたしが思っていたより、矢傷は浅いようだった。
「うっ……」
傷口に憂炎の唇を感じる。
血を思い切り吸い出されて、それから吐き出されて。何度かそれを繰り返されている内に、少しだけ身体が楽になった。
疼くし、熱いし、血が流れている感覚はあるけれど、多分、大丈夫。
わたしは憂炎の膝に頭を預け、ゆっくりと深呼吸をした。
今にも泣き出しそうな憂炎の顔が見えて、小さく笑う。
「なぁ、いつから気づいてたんだ? わたし達が入れ替わっているってこと」
憂炎はわたしの止血をしながら、小さくため息を吐く。
「そんなの一番初めからに決まっている。
凛風の代わりに華凛が入内してきたときは、本当に憤死するかと思った」
「……そんな様子、おくびにも出さなかったくせに」
その瞬間、色んなことが腑に落ちた。
憂炎は『凛風』がわたしじゃないって気づいて。
だから後宮にも通わなくって。
だから『華凛』――――わたしを自分の元に呼び寄せた。
わたしが『凛風』に戻るように。
そうなるように仕向けたんだ。
「格好悪いだろ。好きな女にまんまと逃げられて。真っ正直に『入れ替わってるだろ』って指摘するなんて、俺にはとても出来なかった」
「そうだな……おまえ、カッコつけだもんな」
クスクス笑いながら、涙が零れる。
あーーあ、最初からバレてたなんて思わなかった。
本当、色々画策したのがバカみたいだ。
「…………後宮に連れ戻したら、さすがのおまえも観念すると思ってた。諦めて、俺の妃として生きてくれるって。
だから、園遊会の夜、後宮で華凛の姿を見たときは、本気で落ち込んだよ」
「あぁ……そうか。
だからお前、翌朝、あんなにネチネチ怒ってたのか」
答えの代わりに、憂炎はわたしの手をギュッと握る。温かくて大きな手のひらだ。
こんな風に手を繋ぐのは、一体どれぐらいぶりだろう。ささくれだった心が満たされていく心地がした。
「だけど俺は、あの時になってようやく気づいたんだ。無理やりおまえを『凛風』に戻したところで意味が無いって。おまえ自身が『戻りたい』って思わないと、きっと何度でも同じことを繰り返してしまう」
「うん、そうだね。本当、その通りだと思う」
もしも二度目の入れ替わりの後、すぐに後宮に連れ戻されていたとしたら――――わたしはきっと、また逃げ出していた。
何度でも、何度でも、憂炎の元から逃げ出したと思う。
「だから俺は、凛風が『自分から戻りたい』って思ってくれるように、気持ちを切り替えた。
正直、俺の気持ちがおまえに全く伝わっていなかったってのは想定外だったけど」
「……だって! だって、おまえとわたしってそんな感じじゃなかったし」
「おまえはそうでも、俺は違う。
俺はずっと凛風のことが好きだったよ。ずっとずっと、凛風だけを見ていた」
憂炎の瞳が熱くて、とても優しい。
あぁ、そうか。
憂炎はずっと、『華凛』の中にいる『わたし』を見ていたんだ。
憂炎が口にした『凛風』への想いも、さっきの――――華凛への口付けも――――全部全部わたしだけのものだった。
そう思うと、涙が溢れて止まらない。
「……ねぇ、戻っても良い?」
憂炎が唇でわたしの涙を拭ってくれる。
愛し気に、慈しむように触れられた唇が、あまりにも優しくて、欲しくて堪らなくなる。
「わたし……憂炎の妃に、戻っても良い?」
涙でぐちゃぐちゃで、前なんてまともに見えない。
だけど、憂炎の紅い瞳だけはやけにハッキリ見える。
「言っただろう、俺の妃は凛風だけだって。
――――早く戻って来い、バカ」
そう言って憂炎は幸せそうに――――とても幸せそうに笑った。
それがあまりにも嬉しくて。幸せで。
憂炎の口付けを受け入れながら、涙がずっと、止まらなかった。
憂炎の声が聞こえる。
崩れ落ちたわたしを抱き、憂炎は必死に声を上げていた。
ついで、矢の放たれた方角から慌ただしい足音が聞こえる。
あそこには護衛の武官が複数人立っているはずなのに、一体どこへ消えてしまったんだ? このままじゃ、憂炎が危ない。
「憂炎、わたしのことは良いから早く身を隠せ。……おまえ、また狙われる――――」
「主!」
その時、白龍が血相を変えて戻って来た。
「護衛三人のうち二人が切り捨てられています。もう一人の行方は見えません」
「追え! 絶対に逃がすな!」
「御意」
白龍は一瞬で状況を理解したのだろう。要点だけ説明し、あっという間に居なくなった。
身体中がビリビリ痺れて言うことを利かない。
血はどれぐらい流れているのだろう。確認したくても、叶わない。
「凛風! しっかりしろ」
憂炎は言いながらわたしの洋服をビリビリ破いた。毒抜きが必要だと見抜いたのだろう。
それにしたって、あまりにも乱暴だ。『華凛』はこれでも良いとこの令嬢なのに――――。
(……あれ?)
「凛風!」
「憂炎……おまえ――――――」
今のわたしは『華凛』のはずだ。
だけど、憂炎はさっきからずっと、わたしのことを『凛風』って呼んでいる。
だって、そんな。まさか――――。
「気づいて、いたのか? わたしが『凛風』だって」
「当たり前だろう! 俺がどれだけおまえを見てきたと思ってる!」
「嘘だろう? そんな……」
涙がポロポロと零れ落ちる。
そっか。憂炎は気づいていたんだ。
わたしたちが入れ替わっていること。
全然気が付かなかった。
(それじゃあ、憂炎はずっと『凛風』を――――わたしを見てくれていたの?)
憂炎が矢が刺さったままの患部を晒す。
空気に触れ、傷口がドクンドクンと大きく疼く。
それから、憂炎が小さく息を呑む音がして、わたしはそっと首を傾げた。
「凛風――――――これ、持っててくれたんだな」
「……え?」
憂炎はそう言って慎重に、わたしから矢を引き抜いた。
その途端シャラッと小さな音が鳴って、憂炎が言わんとしたいことが分かる。
「ああ……どうしても、手放せなかったんだ。
華凛に渡すべきだって思っていたのに、なんだか嫌で。憂炎がわたしのためにくれたものだから」
それは、憂炎から貰ったブレスレットだった。
後宮を去ったあの日以降、毎日、肌身離さず持ち歩いていた。
憂炎に見られないよう、胸元に大事に仕舞い込んで。
見れば、憂炎が引き抜いた矢の周りを、ブレスレットが囲んでいる。石の間に入り込んだために、矢は勢いを殺されたらしい。わたしが思っていたより、矢傷は浅いようだった。
「うっ……」
傷口に憂炎の唇を感じる。
血を思い切り吸い出されて、それから吐き出されて。何度かそれを繰り返されている内に、少しだけ身体が楽になった。
疼くし、熱いし、血が流れている感覚はあるけれど、多分、大丈夫。
わたしは憂炎の膝に頭を預け、ゆっくりと深呼吸をした。
今にも泣き出しそうな憂炎の顔が見えて、小さく笑う。
「なぁ、いつから気づいてたんだ? わたし達が入れ替わっているってこと」
憂炎はわたしの止血をしながら、小さくため息を吐く。
「そんなの一番初めからに決まっている。
凛風の代わりに華凛が入内してきたときは、本当に憤死するかと思った」
「……そんな様子、おくびにも出さなかったくせに」
その瞬間、色んなことが腑に落ちた。
憂炎は『凛風』がわたしじゃないって気づいて。
だから後宮にも通わなくって。
だから『華凛』――――わたしを自分の元に呼び寄せた。
わたしが『凛風』に戻るように。
そうなるように仕向けたんだ。
「格好悪いだろ。好きな女にまんまと逃げられて。真っ正直に『入れ替わってるだろ』って指摘するなんて、俺にはとても出来なかった」
「そうだな……おまえ、カッコつけだもんな」
クスクス笑いながら、涙が零れる。
あーーあ、最初からバレてたなんて思わなかった。
本当、色々画策したのがバカみたいだ。
「…………後宮に連れ戻したら、さすがのおまえも観念すると思ってた。諦めて、俺の妃として生きてくれるって。
だから、園遊会の夜、後宮で華凛の姿を見たときは、本気で落ち込んだよ」
「あぁ……そうか。
だからお前、翌朝、あんなにネチネチ怒ってたのか」
答えの代わりに、憂炎はわたしの手をギュッと握る。温かくて大きな手のひらだ。
こんな風に手を繋ぐのは、一体どれぐらいぶりだろう。ささくれだった心が満たされていく心地がした。
「だけど俺は、あの時になってようやく気づいたんだ。無理やりおまえを『凛風』に戻したところで意味が無いって。おまえ自身が『戻りたい』って思わないと、きっと何度でも同じことを繰り返してしまう」
「うん、そうだね。本当、その通りだと思う」
もしも二度目の入れ替わりの後、すぐに後宮に連れ戻されていたとしたら――――わたしはきっと、また逃げ出していた。
何度でも、何度でも、憂炎の元から逃げ出したと思う。
「だから俺は、凛風が『自分から戻りたい』って思ってくれるように、気持ちを切り替えた。
正直、俺の気持ちがおまえに全く伝わっていなかったってのは想定外だったけど」
「……だって! だって、おまえとわたしってそんな感じじゃなかったし」
「おまえはそうでも、俺は違う。
俺はずっと凛風のことが好きだったよ。ずっとずっと、凛風だけを見ていた」
憂炎の瞳が熱くて、とても優しい。
あぁ、そうか。
憂炎はずっと、『華凛』の中にいる『わたし』を見ていたんだ。
憂炎が口にした『凛風』への想いも、さっきの――――華凛への口付けも――――全部全部わたしだけのものだった。
そう思うと、涙が溢れて止まらない。
「……ねぇ、戻っても良い?」
憂炎が唇でわたしの涙を拭ってくれる。
愛し気に、慈しむように触れられた唇が、あまりにも優しくて、欲しくて堪らなくなる。
「わたし……憂炎の妃に、戻っても良い?」
涙でぐちゃぐちゃで、前なんてまともに見えない。
だけど、憂炎の紅い瞳だけはやけにハッキリ見える。
「言っただろう、俺の妃は凛風だけだって。
――――早く戻って来い、バカ」
そう言って憂炎は幸せそうに――――とても幸せそうに笑った。
それがあまりにも嬉しくて。幸せで。
憂炎の口付けを受け入れながら、涙がずっと、止まらなかった。
3
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
旦那様。私が悪女ならば、愛人の女は何になるのかしら?
白雲八鈴
恋愛
我が公爵家主催の夜会の最中。夫が愛人を連れてやってきたのです。そして、私を悪女という理由で離縁を突きつけてきました。
離縁して欲しいというのであれば、今まで支援してきた金額を全額返済していただけません?
あら?愛人の貴女が支払ってくれると?お優しいわね。
私が悪女というのであれば、妻のいる夫の愛人に収まっている貴女は何なのかしら?
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
ローザリンデの第二の人生
梨丸
恋愛
伯爵令嬢、ローザリンデの夫はいつも彼女より仕事を優先させ、彼女を無碍にしている。
彼には今はもういない想い人がいた。
私と結婚したことにいい思いをしていないことは知っていた。
けれど、私の命が懸かっていた時でさえも、彼の精神は変わらなかった。
あなたが愛してくれないのなら、私は勝手に幸せになります。
吹っ切れたローザリンデは自分自身の幸せのために動くことにした。
※投稿してから、誤字脱字などの修正やわかりにくい部分の補足をすることがあります。(話の筋は変わらないのでご安心ください。)
1/10 HOTランキング1位、恋愛3位ありがとうございます!ワッショイ!
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
狂おしいほど愛しています、なのでよそへと嫁ぐことに致します
ちより
恋愛
侯爵令嬢のカレンは分別のあるレディだ。頭の中では初恋のエル様のことでいっぱいになりながらも、一切そんな素振りは見せない徹底ぶりだ。
愛するエル様、神々しくも真面目で思いやりあふれるエル様、その残り香だけで胸いっぱいですわ。
頭の中は常にエル様一筋のカレンだが、家同士が決めた結婚で、公爵家に嫁ぐことになる。愛のない形だけの結婚と思っているのは自分だけで、実は誰よりも公爵様から愛されていることに気づかない。
公爵様からの溺愛に、不器用な恋心が反応したら大変で……両思いに慣れません。
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる