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【村に潜入!】~こんなに早く病院と直接コンタクト出来るとは運がいい俺!
しおりを挟むお願い事とは、俺を中学校に来た教育実習生と言うことにして龍宮寺大介君のお家に下宿させて貰える様に彼の親に取り次いで欲しいと言う図々しい話。
実は勝算はある。
彼の家は村の地主筋で大きな家屋に部屋が有り余って困っていると言う話もインタビューで聞き出したのだ。
大介少年は快諾してくれた。
という事で大介君と一緒に村まで帰る事にする。
二人山間を自転車漕ぎ漕ぎ1時間。
急遽購入した自転車はママチャリで山の坂道では地獄の試練だった。
村に入る手前の最後の峠から村が遠望できた。
確かに村の北側にそびえる羽黒山の裾野に鉤十字に見える構造物が見える。
自社のマークとは逆にまわる鉤十字なので有名どころではナチスのマークに似ている事になる。
峠からの下り坂は快適そのもので村の中心までペダルを漕ぐ事なく爆走出来た。
大介少年の龍宮寺家は第六病院と対角線上の南端にあった。
大きな門構えをくぐるとこれまた大きな玄関が現れる。
「今帰った~お客さん一緒!だよ」
と家の中に叫ぶとお父さんが出て来た。
大介君から紹介受けると中学校の技術家庭科の教育実習生で自然に触れたいので大介君に頼んで下宿させて貰えないかお願いに来たと伝える。
自信満々で請け負ってくれた大介君だったが、お父さんの返事はNO!だった。
部屋はあるが食事の用意が難しいとの事だった。
見るからにガクリとうな垂れる演技をやってみる。
人の良さそうな村人であるお父さんはそれならと玄関横の有線電話のダイヤルを回す。
「あーっと、龍宮時ですが第六さんですか、あのなそちら庭木の職人探してただろ、若モンが一人居るがどうじゃろか?」
「ほうほう、そりゃえがった」
〈ちーん〉とベル鳴らして受話器を置いてうちは駄目じゃが第六病院なら受け入れてくれるから北の端の病院の受け受けに行ってご覧と段取りしてくれた。
なんと!!渡りに船!
絶好のチャンス!
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