5 / 11
【第六病院、鉤十字棟に潜入】~そこには青い眼の外人が居た。
しおりを挟むママチャリに乗って村を横断してお目当ての第六病院に向かう。
大介君にはお礼を言って一人で向かう。
村の中ほどには赤い柵が左右にある橋が掛かる。
えーと、標札に泪橋か。
演歌のようなネーミング。
程なく第六病院に着く。
3メータの塀か。
確かにインパクトあるある。
コンクリート製で明治時代からという年代を苔生した壁面が物語っている。
壁に沿って村道を自転車押しながら歩くと鷲が乗った門柱が左右にある門に辿り着く。
門番用の小屋が端にあるり中にお爺さんが居る。
龍宮寺家から来たと伝えると裏手の勝手口に回る様に丁寧に案内される。
門を潜ると鉤十字の病院棟が眼前に見えてくる。
思っていたより大きい。
峠から遠望してもくっきりと見えていたから巨大であるのは分かっていたが想像を少し超えている。
〈ブーン〉と低い機械音が建物内からしている。
鉤十字の棟の一つに沿って歩くと薪や農具とかが置いてある場所に突き当たる。
鉤十字の棟にドアがある。
多分ここが勝手口。
〈トントン〉と鉄製のドアを叩くと〈ギギギギギ〉とドアが開いた。
中から現れたのは白衣姿の女性と野良着姿のお年寄り。
その女性はシルバーの髪の毛をショートカットした青い目の外人だった。
丁寧に会釈をして龍宮寺家の風間さんですねと流暢な日本語で彼女は喋る。
野良着のお爺さんを紹介して彼に庭木剪定の指示を受ける様に説明すると棟の中に引っ込んだ。
平日は中学校で教育実習を行うので剪定作業を行えるのは早朝5時~6時と
夕方18時~20時までの間。
土日は終日作業出来ると伝える。
お爺さんは 山田五郎左衛門 さんで少し淀みがちな話し方だがテキパキとした活動的な動きの方だ。
仕事は明日からという事で寝泊まりする小屋に案内される。
先程の鉄の扉の横にある小屋がそうだ。
食事は病院の食堂で食べる。
もう夕食なので案内がてら食堂に連れて行ってくれる事になった。
門側に戻って玄関から入る。
ロビーはホールとなっており待合コーナのソファーがゆったりとしたスペースに並んでいる。
その横手に食堂がある。
食堂に向かいながら建物の構造を確認する。
ソファーでは五人ほどお年寄りが談笑している。
五郎左衛門さんが今夜の温泉治療の湯治客だと説明してくれる。
ホールを中心に鉤十字型の建物は東西南北4方向に伸びており
東棟:一般治療と日本人職員居住エリア。
西棟:温泉治療浴室と手術室とドイツ人職員居住エリア。
南棟:医院長室と機械室、実験室。
北棟:非公開エリアと羽黒山方面列車到着ロビー。
広大だ。
大学病院クラスの規模だ。
食事はドイツ人用と日本人用と2種類。
食事を終えてロビーのお年寄りと会話をして用務員の小屋に戻る。
動き出すのは深夜にしよう。
1
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる