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【北棟――夜行列車到着ホームへ】
しおりを挟む走りながら痺れ針を仕込み針の帯に装填する。
倒れているヒューマン的に最高峰の若者の痺れて横たわる身体を又越して走る。
造形的にも美しいが精神的にもフェアー精神に溢れた人類頂点もこのザマだと思うと雑草の様な現実世界では直ぐに滅びる対象だろう。
北棟:非公開エリアと羽黒山方面列車到着ロビー。
非公開エリア何が出るやら足音が微塵もしないラバーソールの足袋で直走る。
銀髪の端麗な幼年期の少年少女が保育されている。
就寝時間なのかズラーっと並んだ透明カプセルに入って安眠中の様だ。
カプセルの有機LED画面に睡眠学習中、教材1035788相対性理論応用編と表示されている。
成長の度合いでエリアは仕切られ、身体を鍛えるエリア、瞑想するエリア、研究実験エリアと人類が学ぶべき身に付けるべき事を網羅する施設がこれでもかと並んでいる。
大きな大金庫の扉の様な厳重な扉が目の前にある。
先に進むにはこの扉を通過するしかない。
想定内だ。
腰のベルトに巻かれた円筒形の筒を手に取る。
指紋読み取りのガラス面で指紋認証する。
筒が喋る。
「発動まで5秒です」
大金庫の扉に粘着シートで附着させる。
ピッピッー5秒!
強い波動が放出され、反動で空間が歪む。
脳みそが揺さ振られる感覚に襲われる。
何度やっても嫌な感覚だ。
説明によると念動力が貯められているそうだ。
超能力で聞くお馴染みの物質を念で動かす、破壊する、吹き飛ばす。
大金庫の扉は捲れ上がって床に転がっている。
暗い非常灯だけのトンネルに走り込む。
暗闇は暫く走ると外の空気が流れ込んでくる。
羽黒山の深緑の蒸せ返るような緑が吹き込んでくる。
もう直ぐ外だ。
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