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追放しました:ギルディ&仲間
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「…‥‥レーラ。君はもう、このパーティから出て行ってくれないか?」
……そう俺、ギルディが告げると、目の前の少女レーラは目を丸くした。
「えっと、嘘でしょう、ギルディ?本当にそう言っているの?」
「ああ、本当だ。嘘でないし、これはわたしたちで決めたことなんだ」
レーラの問いかけに対して、俺はそう答える。
嘘偽りでもないし、皆できちんと相談したが…‥‥やはり彼女はこのパーティにとって邪魔なのだ。
今まで善人面をしてきたが、やはりどうも彼女がいるとやりにくい。
「ええ、本当よ、彼だけの決定ではないもの」
俺に腕を絡めながら言うのは、魔法使いの少女アルビ。今回の提案を最初に出した女。
「そうよそうよ、皆で決めたのよねぇ」
ニヤニヤと笑うのは、武闘家少女のアンビィ。普段はさわやか系だが、こういう時ははっきりと告げてしまうやつだ。
「このメンバー内、お前、役立たず」
単純明快な理由を述べるのは、弓使いのホリケーン。うん、明確過ぎる。
「ああ、仕方がないよレーラ、このメンバーではわたしは剣士として動き、アルビとホリケーンの後方支援、アンビィとの共同前線で戦闘している中で、レーラは『付与術士』……それも、比較的弱い強化しか扱えないからね」
付与術士、それは対象に対して何らかの効果を付属させ、味方なら強化、敵なら弱体化をさせる役割を持つ者の事だ。
最初、俺たちはレーラのその付与術によっての強化で戦闘していたが、ここ最近本当に強化されているのか、疑わしいことが多くあった。
どう考えても俺たちの実力であれば簡単に倒せるような相手なのに、手間取りやすいし、敵に弱体化の付与をかけているとしても納得できない。
敵が弱く、俺たちが強くなっているはずなのに、楽に勝てないというのはどういうことだ?本当は、俺たちの実力が高くて、全然付与をかけないサボりでもやっているのではなかろうか?
そう考えると、色々と辻妻が会うような気がする。
まるで、俺たちに寄生しているようにも思え、邪魔になってきたのだ。
そこで、今回彼女ををパーティから追放して、新しく今度は前衛にタンク…‥‥要は盾となる仲間を勧誘して、バランスをより良くしていくつもりだ。
そうすることによって、俺たちはより一層高みを目指せるだろうし、寄生しない仲間がいることで報酬などの分け前も均等になるはず。
…‥‥それに、何よりも俺が許しがたいのは、彼女が俺に身体を許さないことであろう。
パーティの仲間だけど、元は他人と言う理由で全然夜の誘いに乗らない。
いや、他の3人は軽く乗ったが、こいつだけは全然相手をしてくれないのだ!!
こっそりいけないお薬でも混ぜて見たが効果もないし、こいつ案外、自分だけに状態異常の無効化が出来るようなものをかけているんじゃないか?
そんなことが出来るのであれば、戦闘時に俺達にもかけてくれよ!
何にしても、自分の身だけを守る、何もしない役立たずなど俺達にはもういらない。
「そういう訳で、君にはこのパーティから出て行ってもらいたい」
そう告げ、渡すのは金の入った小袋。
手切れ金と言うか、追放代金である。
…‥‥まぁ、たっぷりあるように見せかけて、実は大半が木の実だがな。この程度の騙しぐらいいいだろう。
それにある程度の誠実さを見せてやったほうが良いだろうし、これで悔恨も残らないはずである。
まぁ、それ相応に追放を嫌がるかと思ったが‥‥‥‥
「‥‥ええ、わかったわ出て行くわよ。それじゃ、さようなら」
案外、あっさりと踵を介して、彼女はその場から去った。
もっと泣きわめくとか、一人じゃ無理とか言いそうだったが…‥‥少し意外である。
何にしても、これで邪魔者は去った。
祝いにアルビたちと今夜はともに寝て、楽しもうじゃないか!!
ああ、できれば次に雇うタンク役も女だと良いなぁ。いや、流石に男しかいなさそうか?
にしても、ちょっとレーラも惜しかったがな。まぁ、野垂れ死にしても別に良いか……‥‥
……そう俺、ギルディが告げると、目の前の少女レーラは目を丸くした。
「えっと、嘘でしょう、ギルディ?本当にそう言っているの?」
「ああ、本当だ。嘘でないし、これはわたしたちで決めたことなんだ」
レーラの問いかけに対して、俺はそう答える。
嘘偽りでもないし、皆できちんと相談したが…‥‥やはり彼女はこのパーティにとって邪魔なのだ。
今まで善人面をしてきたが、やはりどうも彼女がいるとやりにくい。
「ええ、本当よ、彼だけの決定ではないもの」
俺に腕を絡めながら言うのは、魔法使いの少女アルビ。今回の提案を最初に出した女。
「そうよそうよ、皆で決めたのよねぇ」
ニヤニヤと笑うのは、武闘家少女のアンビィ。普段はさわやか系だが、こういう時ははっきりと告げてしまうやつだ。
「このメンバー内、お前、役立たず」
単純明快な理由を述べるのは、弓使いのホリケーン。うん、明確過ぎる。
「ああ、仕方がないよレーラ、このメンバーではわたしは剣士として動き、アルビとホリケーンの後方支援、アンビィとの共同前線で戦闘している中で、レーラは『付与術士』……それも、比較的弱い強化しか扱えないからね」
付与術士、それは対象に対して何らかの効果を付属させ、味方なら強化、敵なら弱体化をさせる役割を持つ者の事だ。
最初、俺たちはレーラのその付与術によっての強化で戦闘していたが、ここ最近本当に強化されているのか、疑わしいことが多くあった。
どう考えても俺たちの実力であれば簡単に倒せるような相手なのに、手間取りやすいし、敵に弱体化の付与をかけているとしても納得できない。
敵が弱く、俺たちが強くなっているはずなのに、楽に勝てないというのはどういうことだ?本当は、俺たちの実力が高くて、全然付与をかけないサボりでもやっているのではなかろうか?
そう考えると、色々と辻妻が会うような気がする。
まるで、俺たちに寄生しているようにも思え、邪魔になってきたのだ。
そこで、今回彼女ををパーティから追放して、新しく今度は前衛にタンク…‥‥要は盾となる仲間を勧誘して、バランスをより良くしていくつもりだ。
そうすることによって、俺たちはより一層高みを目指せるだろうし、寄生しない仲間がいることで報酬などの分け前も均等になるはず。
…‥‥それに、何よりも俺が許しがたいのは、彼女が俺に身体を許さないことであろう。
パーティの仲間だけど、元は他人と言う理由で全然夜の誘いに乗らない。
いや、他の3人は軽く乗ったが、こいつだけは全然相手をしてくれないのだ!!
こっそりいけないお薬でも混ぜて見たが効果もないし、こいつ案外、自分だけに状態異常の無効化が出来るようなものをかけているんじゃないか?
そんなことが出来るのであれば、戦闘時に俺達にもかけてくれよ!
何にしても、自分の身だけを守る、何もしない役立たずなど俺達にはもういらない。
「そういう訳で、君にはこのパーティから出て行ってもらいたい」
そう告げ、渡すのは金の入った小袋。
手切れ金と言うか、追放代金である。
…‥‥まぁ、たっぷりあるように見せかけて、実は大半が木の実だがな。この程度の騙しぐらいいいだろう。
それにある程度の誠実さを見せてやったほうが良いだろうし、これで悔恨も残らないはずである。
まぁ、それ相応に追放を嫌がるかと思ったが‥‥‥‥
「‥‥ええ、わかったわ出て行くわよ。それじゃ、さようなら」
案外、あっさりと踵を介して、彼女はその場から去った。
もっと泣きわめくとか、一人じゃ無理とか言いそうだったが…‥‥少し意外である。
何にしても、これで邪魔者は去った。
祝いにアルビたちと今夜はともに寝て、楽しもうじゃないか!!
ああ、できれば次に雇うタンク役も女だと良いなぁ。いや、流石に男しかいなさそうか?
にしても、ちょっとレーラも惜しかったがな。まぁ、野垂れ死にしても別に良いか……‥‥
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