130 / 229
4章 中等部後期~高等部~
4-4 ちょっと発展のためにも必要だったので
しおりを挟む
‥‥‥元々、この男爵家の領地内は貧乏であった。
けれども、ちょっとずつ改善をしていき、領地内の状態は向上していく。
領民の生活や畑の状態、その他諸々良質化しており、交通網も整備をして定期的な馬車を通るようにしたら、人の往来も増えており、不満点なども出すようにしている。
出てきたところをどうしたら改善できるかも考え、できる限り実行に移すだけでもいいのだが‥‥‥
「でも、何でここ最近の要望として『挙式はいつなのか』というのが多いんだろう…‥‥」
【キュル、それだけ、慕われているのかも?】
「そうでございますな。あちこちから次期当主様が次期奥様‥‥‥いえ、婚約者様と言うべきハクロ様との仲の睦まじさが見られており、早く夫婦になってほしいという声が多くなっているのです」
今日もしんしんと穏やかに雪が降る中、邸の執務室内で領内の状態や要望書を確認している中、思ったことに対して出て来た僕のつぶやきに対して、茶を入れにきた執事が笑いながらそう口にする。
彼は母がいた時からの老年の執事であるようで一時期はあの罪人たちの手によって出ていたのだが僕がここへ戻ることになると喜んで帰還してきた人でもある。
何かこうセバスチャンとか言う名前が合いそうな人ではあるが、名前としてはゼバスリアンと言うようで、もっと細かく言えば全国メイド・執事協会という組織にも所属しているらしい。
その組織はあちこちの貴族家が利用している組織でもあるそうで、非常に優れた執事やメイドが熟練の技巧を身に着け、各家で腕を振るうのだとか。
あの前世の妹でもあったリリの側にいたハクロの弟たちであるベイドゥも所属しているようであり、腕前としてはかなり優れているだろう。
噂では、更に質の高いメイドを派遣する出張異界…‥‥いや、まぁどうでもいいか。今のところ検討していたりするけれども、雇う余裕をもう少し持ててから考えよう。
とにもかくにも、ゼバスリアンに話を聞けば、どうも僕らの仲の良さを領民たちはよく見ているようで、早くくっ付いて欲しいようだ。
「そうしたいけど、まだ色々とね…‥‥うん、でも祝われているのかな?」
「そうでございますねぇ、最初は奥様がモンスターなのはどうなのかという意見も出たようでございますが、ハクロ様の姿とその仲睦まじさに認識を改め、応援に回られる方もいるようでございます。また、次期当主様が早くここを継ぎ、より一層発展するためにもきちんと子宝に恵まれていたほうが良いという意見もあるようなのです」
帝都でも受け入れられていたが、どうやらこの領内でもハクロは受け入れられているようで、いても問題ないと思う人が結構いるらしい。
さらには、出来れば子供も見たいという人も多いようだが‥‥‥それは流石に気が早すぎないかな?
「そこまで結婚話を早く進めたいものなのかなぁ‥‥‥」
【キュル、アルスとの結婚、早くても良い。私、アルスのお嫁さんになるもの♪】
「ほっほっほっほ、その意気込みでございます。まぁ、挙式と言うか、祝い事はある方が楽しいとも言えますからなぁ。次期当主様がさらに後継ぎを得られれば、それだけで今後も安泰でもありましょう」
ハクロが嬉しそうに言うけれども、もうちょっと先にはなりそうである。
と言うかそもそも、彼女との子供も期待されるって…‥‥どれだけこの領内で見たい人がいるのだろうか。
まぁ、領民に思いっきり嫌われるようなことが無くてよかったが、それでも要望書に挙式はいつなのかという意見が多すぎるのも困りもの。
本当に欲しい意見が埋もれるのもあるからね。僕らの事よりも、まずは改善してほしいところなどを出してほしい。
「中には『子供100人を!』『よりいっそう仲睦まじい様子を!!』とか、色々ツッコミたい意見も多いなぁ‥‥‥」
「まぁ、応援してくださっている様子は良い事でございます。次期当主様の御父上‥‥‥いえ、今はもう剥奪されて縁も無くした者には、このような声が届くこともなかったのでございますからな」
仮にも僕の父親だった人に対して、何やら苦々しそうに言うゼバスリアン。
彼は彼なりに不満が色々と多くあったようだが‥‥‥‥もう過ぎた事である。
あの罪人や、元父もいなくなっているし、これ以上気にすることもあるまい。
しいて言うのであれば、兄モドキたちが存命中でもあるのだが…‥‥そちらに顔を合わせる事も無いだろう。
「そう言えば、リリが前に別のところでどっちかを見かけたって言ってたことがあったっけ…‥‥」
会うことは無いだろうけれども、それでも存命の知らせ程度ならちょっとは出るらしい。
出来れば、まともな人になっていて欲しいなぁ…‥‥と思っていた、その時だった。
コンコン
「失礼いたします、次期当主様、緊急の案件です」
「ん?」
ノックされ、部屋に入って来たのはドンデルさん。
代官としての作業も徐々に終えつつ、僕に引継ぎするための資料なども別室の方で作成している最中だったはずだけど‥‥‥何やら厳しい顔をしていた。
「どうしたのでしょうか、ドンデルさん?」
「次期当主様、あなた様の元兄であった方々を覚えてますか?」
「…‥‥覚えているというか、今ちょっとどうしているのかなと考えていたところだったよ」
元長男のラダー・フォン・ヘルズに、次男のグエス・フォン・ヘルズ、いや、すでに貴族性も没収された、平民と化したただのラダーとグエス。
今ちょっと考えていたが…‥‥確か兄モドキであった彼らは、他国の更生施設に入っているという話もあったはずだが、何かあったのだろうか?
「その件に関してなのですが、長男であったラダーと名乗っていた男に関しての連絡が入ってきました。‥‥‥帝国の友好国の一つ、ココから遠く離れたベンドラァ国の更生施設から脱獄を確認したようです。しかも、脱獄の際に内部にいた他の更生を必要とされていた方々を犠牲にして、現在行方不明と言う内容でした」
「‥‥‥は?」
その報告内容に対して、一瞬僕は何を言っているのだと思いたくなった。
けれども詳しく話を聞いたところ‥‥‥‥ろくでもないことになっていたらしい。
「ラダーが脱獄、皆殺し。そして現在行方不明って…‥‥何をどうしてそうなったの?」
「詳しい詳細は不明です。けれども、現場の形跡やラダー自身を考えますと、協力者の手を借りた可能性があります」
話を聞けば、更生施設に入っていたはずの兄モドキが、犠牲者を多く出して脱獄したそうだ。
しかも、身体能力などを考えると、現場の惨状はあり得ない状態となっているらしく‥‥‥何者かが手引きをして出した可能性あがるのだとか。
「いや、でも誰か協力者がいたとしても、ラダーに手を貸すメリットはないよね?兄モドキだったけど、ここの正当な次期当主って訳でもないし、立場的には平民以下にもなり得るし、ろくに権力もないはずだけど‥‥‥」
「それが不明なのです」
兄モドキに手を貸すメリットは不明だが、誰かが手を貸して脱獄させたらしいというのは明白らしい。
そして今は行方をくらませており、捜査を行っているらしいが…‥‥ここから更生施設まではとんでもなく離れており、普通の移動手段では年内に到達する可能性もない。
「それでも、状況を考えると次期当主様を狙う可能性が大きいようで、至急警戒を行うようにと言うことになりました」
「んー、今さら僕を狙っても、当主になれるわけではないんだけど‥‥‥‥」
とは言え、あの兄モドキの事だから、変な風に、それでいて都合のいい自己解釈をしていたり、もしくはとんでもなく筋違いな逆恨みをしている可能性もある。
距離がかなり離れているとはいえ、協力者などの存在をほのめかされる以上、直ぐにここに来てもおかしくはないと思った方が良さそうだ。
「わかった。領内の警備を増やしてくれ。ついでに領民たちにも素早く通達して、手を出す前に即座に発見したら連絡をするようにもして欲しい」
「わかりました」
素早く指示を出し、僕は警戒を強めることにした。
あの兄モドキ単体であれば、あっさり片付くだろうが…‥‥それでも、協力者だとか物騒な話しもあるし、油断しないほうがいいだろう。
「ハクロ、念のために護身薬を出来るだけ使用者に害のない安全なものを一般家庭向けの配布物としてまとめられるようにできるように、収納袋も作ってほしい。襲われる可能性もあるからこそ、万が一に備えた対策が必要だ」
【わかった、アルスの領民たち、良い人ばかり。傷ついて欲しくないし、作っておく】
普通のカバンでもいいが、それでも頑丈さを考えるとハクロの糸製の方が良いからね…‥‥ここに来るとは限らないけれども、領内全体でのしっかりとした対応策をとっておくに越したことは無い。
「それにしても、兄モドキに手を貸すメリットもないとは思うけど…‥‥どこの誰が脱獄を手助けしたのかな?いや、あるいは兄が自力で…‥‥いや、それはないかも」
罪人の教育の影響もあるだろうが、持って生まれた本人の資質もあるだろうし、あの兄モドキの面倒くささは理解している。
ついでに話を聞けば、もう一人の兄であるグエスの方は、今ではすっかり改心して特にいう事も無いようだが…‥‥同じような兄だった人達なのに、なぜこうも違ったのか。
色々と疑問は多いけれども、面倒事の解決に向けて動くしかないのであった…‥‥
「そう言えば、グエスの方に動きは?ラダーにあったなら、そっちにあってもいいかもしれないんだけど‥‥‥」
「そちらに関しては異常はなく、慈善活動などをやっているそうです。しかも自ら進んで孤児院を訪問したり、村や町中の清掃をおこなったりと生まれ変わったかのようにやっているそうです」
「そうか」
ラダーの方がどう動くかは不明だが、兄の一人が改心できているのならそれはそれでいいかも‥‥‥
「ただ、どうやら変な性癖に目覚めたようでして、鞭や縄でシバかれることに喜びを覚えるなど、こちらの奇行に関しての報告書が‥‥‥」
「ソレはソレで、どうなんだろう?」
‥‥‥前言撤回。改心しているようだけど、いらない扉も開いてないか?
そもそもどうやって更生されていくのかが気になるのだが‥‥‥今は深く、考えないでおこう。
けれども、ちょっとずつ改善をしていき、領地内の状態は向上していく。
領民の生活や畑の状態、その他諸々良質化しており、交通網も整備をして定期的な馬車を通るようにしたら、人の往来も増えており、不満点なども出すようにしている。
出てきたところをどうしたら改善できるかも考え、できる限り実行に移すだけでもいいのだが‥‥‥
「でも、何でここ最近の要望として『挙式はいつなのか』というのが多いんだろう…‥‥」
【キュル、それだけ、慕われているのかも?】
「そうでございますな。あちこちから次期当主様が次期奥様‥‥‥いえ、婚約者様と言うべきハクロ様との仲の睦まじさが見られており、早く夫婦になってほしいという声が多くなっているのです」
今日もしんしんと穏やかに雪が降る中、邸の執務室内で領内の状態や要望書を確認している中、思ったことに対して出て来た僕のつぶやきに対して、茶を入れにきた執事が笑いながらそう口にする。
彼は母がいた時からの老年の執事であるようで一時期はあの罪人たちの手によって出ていたのだが僕がここへ戻ることになると喜んで帰還してきた人でもある。
何かこうセバスチャンとか言う名前が合いそうな人ではあるが、名前としてはゼバスリアンと言うようで、もっと細かく言えば全国メイド・執事協会という組織にも所属しているらしい。
その組織はあちこちの貴族家が利用している組織でもあるそうで、非常に優れた執事やメイドが熟練の技巧を身に着け、各家で腕を振るうのだとか。
あの前世の妹でもあったリリの側にいたハクロの弟たちであるベイドゥも所属しているようであり、腕前としてはかなり優れているだろう。
噂では、更に質の高いメイドを派遣する出張異界…‥‥いや、まぁどうでもいいか。今のところ検討していたりするけれども、雇う余裕をもう少し持ててから考えよう。
とにもかくにも、ゼバスリアンに話を聞けば、どうも僕らの仲の良さを領民たちはよく見ているようで、早くくっ付いて欲しいようだ。
「そうしたいけど、まだ色々とね…‥‥うん、でも祝われているのかな?」
「そうでございますねぇ、最初は奥様がモンスターなのはどうなのかという意見も出たようでございますが、ハクロ様の姿とその仲睦まじさに認識を改め、応援に回られる方もいるようでございます。また、次期当主様が早くここを継ぎ、より一層発展するためにもきちんと子宝に恵まれていたほうが良いという意見もあるようなのです」
帝都でも受け入れられていたが、どうやらこの領内でもハクロは受け入れられているようで、いても問題ないと思う人が結構いるらしい。
さらには、出来れば子供も見たいという人も多いようだが‥‥‥それは流石に気が早すぎないかな?
「そこまで結婚話を早く進めたいものなのかなぁ‥‥‥」
【キュル、アルスとの結婚、早くても良い。私、アルスのお嫁さんになるもの♪】
「ほっほっほっほ、その意気込みでございます。まぁ、挙式と言うか、祝い事はある方が楽しいとも言えますからなぁ。次期当主様がさらに後継ぎを得られれば、それだけで今後も安泰でもありましょう」
ハクロが嬉しそうに言うけれども、もうちょっと先にはなりそうである。
と言うかそもそも、彼女との子供も期待されるって…‥‥どれだけこの領内で見たい人がいるのだろうか。
まぁ、領民に思いっきり嫌われるようなことが無くてよかったが、それでも要望書に挙式はいつなのかという意見が多すぎるのも困りもの。
本当に欲しい意見が埋もれるのもあるからね。僕らの事よりも、まずは改善してほしいところなどを出してほしい。
「中には『子供100人を!』『よりいっそう仲睦まじい様子を!!』とか、色々ツッコミたい意見も多いなぁ‥‥‥」
「まぁ、応援してくださっている様子は良い事でございます。次期当主様の御父上‥‥‥いえ、今はもう剥奪されて縁も無くした者には、このような声が届くこともなかったのでございますからな」
仮にも僕の父親だった人に対して、何やら苦々しそうに言うゼバスリアン。
彼は彼なりに不満が色々と多くあったようだが‥‥‥‥もう過ぎた事である。
あの罪人や、元父もいなくなっているし、これ以上気にすることもあるまい。
しいて言うのであれば、兄モドキたちが存命中でもあるのだが…‥‥そちらに顔を合わせる事も無いだろう。
「そう言えば、リリが前に別のところでどっちかを見かけたって言ってたことがあったっけ…‥‥」
会うことは無いだろうけれども、それでも存命の知らせ程度ならちょっとは出るらしい。
出来れば、まともな人になっていて欲しいなぁ…‥‥と思っていた、その時だった。
コンコン
「失礼いたします、次期当主様、緊急の案件です」
「ん?」
ノックされ、部屋に入って来たのはドンデルさん。
代官としての作業も徐々に終えつつ、僕に引継ぎするための資料なども別室の方で作成している最中だったはずだけど‥‥‥何やら厳しい顔をしていた。
「どうしたのでしょうか、ドンデルさん?」
「次期当主様、あなた様の元兄であった方々を覚えてますか?」
「…‥‥覚えているというか、今ちょっとどうしているのかなと考えていたところだったよ」
元長男のラダー・フォン・ヘルズに、次男のグエス・フォン・ヘルズ、いや、すでに貴族性も没収された、平民と化したただのラダーとグエス。
今ちょっと考えていたが…‥‥確か兄モドキであった彼らは、他国の更生施設に入っているという話もあったはずだが、何かあったのだろうか?
「その件に関してなのですが、長男であったラダーと名乗っていた男に関しての連絡が入ってきました。‥‥‥帝国の友好国の一つ、ココから遠く離れたベンドラァ国の更生施設から脱獄を確認したようです。しかも、脱獄の際に内部にいた他の更生を必要とされていた方々を犠牲にして、現在行方不明と言う内容でした」
「‥‥‥は?」
その報告内容に対して、一瞬僕は何を言っているのだと思いたくなった。
けれども詳しく話を聞いたところ‥‥‥‥ろくでもないことになっていたらしい。
「ラダーが脱獄、皆殺し。そして現在行方不明って…‥‥何をどうしてそうなったの?」
「詳しい詳細は不明です。けれども、現場の形跡やラダー自身を考えますと、協力者の手を借りた可能性があります」
話を聞けば、更生施設に入っていたはずの兄モドキが、犠牲者を多く出して脱獄したそうだ。
しかも、身体能力などを考えると、現場の惨状はあり得ない状態となっているらしく‥‥‥何者かが手引きをして出した可能性あがるのだとか。
「いや、でも誰か協力者がいたとしても、ラダーに手を貸すメリットはないよね?兄モドキだったけど、ここの正当な次期当主って訳でもないし、立場的には平民以下にもなり得るし、ろくに権力もないはずだけど‥‥‥」
「それが不明なのです」
兄モドキに手を貸すメリットは不明だが、誰かが手を貸して脱獄させたらしいというのは明白らしい。
そして今は行方をくらませており、捜査を行っているらしいが…‥‥ここから更生施設まではとんでもなく離れており、普通の移動手段では年内に到達する可能性もない。
「それでも、状況を考えると次期当主様を狙う可能性が大きいようで、至急警戒を行うようにと言うことになりました」
「んー、今さら僕を狙っても、当主になれるわけではないんだけど‥‥‥‥」
とは言え、あの兄モドキの事だから、変な風に、それでいて都合のいい自己解釈をしていたり、もしくはとんでもなく筋違いな逆恨みをしている可能性もある。
距離がかなり離れているとはいえ、協力者などの存在をほのめかされる以上、直ぐにここに来てもおかしくはないと思った方が良さそうだ。
「わかった。領内の警備を増やしてくれ。ついでに領民たちにも素早く通達して、手を出す前に即座に発見したら連絡をするようにもして欲しい」
「わかりました」
素早く指示を出し、僕は警戒を強めることにした。
あの兄モドキ単体であれば、あっさり片付くだろうが…‥‥それでも、協力者だとか物騒な話しもあるし、油断しないほうがいいだろう。
「ハクロ、念のために護身薬を出来るだけ使用者に害のない安全なものを一般家庭向けの配布物としてまとめられるようにできるように、収納袋も作ってほしい。襲われる可能性もあるからこそ、万が一に備えた対策が必要だ」
【わかった、アルスの領民たち、良い人ばかり。傷ついて欲しくないし、作っておく】
普通のカバンでもいいが、それでも頑丈さを考えるとハクロの糸製の方が良いからね…‥‥ここに来るとは限らないけれども、領内全体でのしっかりとした対応策をとっておくに越したことは無い。
「それにしても、兄モドキに手を貸すメリットもないとは思うけど…‥‥どこの誰が脱獄を手助けしたのかな?いや、あるいは兄が自力で…‥‥いや、それはないかも」
罪人の教育の影響もあるだろうが、持って生まれた本人の資質もあるだろうし、あの兄モドキの面倒くささは理解している。
ついでに話を聞けば、もう一人の兄であるグエスの方は、今ではすっかり改心して特にいう事も無いようだが…‥‥同じような兄だった人達なのに、なぜこうも違ったのか。
色々と疑問は多いけれども、面倒事の解決に向けて動くしかないのであった…‥‥
「そう言えば、グエスの方に動きは?ラダーにあったなら、そっちにあってもいいかもしれないんだけど‥‥‥」
「そちらに関しては異常はなく、慈善活動などをやっているそうです。しかも自ら進んで孤児院を訪問したり、村や町中の清掃をおこなったりと生まれ変わったかのようにやっているそうです」
「そうか」
ラダーの方がどう動くかは不明だが、兄の一人が改心できているのならそれはそれでいいかも‥‥‥
「ただ、どうやら変な性癖に目覚めたようでして、鞭や縄でシバかれることに喜びを覚えるなど、こちらの奇行に関しての報告書が‥‥‥」
「ソレはソレで、どうなんだろう?」
‥‥‥前言撤回。改心しているようだけど、いらない扉も開いてないか?
そもそもどうやって更生されていくのかが気になるのだが‥‥‥今は深く、考えないでおこう。
25
あなたにおすすめの小説
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる