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王族とは何なのか
#109 多分偶然なのデス
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SIDEシアン
厳しい暑さも少しづつ失せていき、穏やかな日差しに戻りつつある今日。
いつものように都市アルバスで魔法屋として働き、依頼を終えて帰還しようと、停留所まで歩いていたその時であった。
【ん?シアン、あれ何でしょうか?】
「ん?」
ふと、ハクロが何かに気が付いて足を止め、その視線の先を僕も見てみた。
そこは都市アルバスの商店街とも言うべき場所だったのだが、何かが開かれていた。
「くじ引き?」
「どうやらちょっとしたイベントでもあるようデス」
人がずらっと並んでいるが、どうやらある店がくじ引きを行っているらしい。
見れば、様々な景品があるらしく、人々はそれを目当てにしているようだ。
「はずれはプチ饅頭か‥‥‥」
こういうくじ引きとかのはずれとかはポケットティッシュのイメージがあったが、どうやらこの世界だと食べ物が一般的らしい。
大量に用意ができ、しかも安上がりで済むようなものとして、他にも干し肉などもあるようで、実用性を考えるのであれば、ある意味こちらの世界の方が優れているように思える。
【3等に高級ブラシ、2等に高級石鹸、1等に宝石の指輪のようですね…‥‥】
「1等と2等の格差がかなりあるよね?」
どうやら女性向けの店でのくじ引きらしく、宣伝も兼ねてで、まだ安いものを出しているらしい。
……と言うか、聞こえてくる声だと2等を求める人が多いような。1等ぜんぜん求められてないじゃん。
【私としては、宝石よりも3等のブラシが欲しいですね‥‥】
「それじゃ、一回やってみるか?」
何か福引券とかが必要なくじではなく、金を払ってやるタイプのくじのようなので、やれないことはない。
とは言え、こういうのに魔法は使えず、頼れるのはくじ運だけであろう。
「では、私が引きましょうカ?」
「え?ワゼが引くの?」
「ええ、出ている確率などの計算が出来ますので、ある程度の予測が出来マス」
……ちょっとずるじゃないかなと思いつつも、それならそれで任せてみたい。
でも、予測は予測だし、ワゼの計算なら外れる可能性は少ないとはいえ、確定とも言いきれない。
ゆえに、1回ではなく予備の予備も兼ねて3回引いてもらうことにした。
「では、行きマス」
まず、1回目のくじを引いてもらったところ‥‥‥‥
「おお、3等、高級ブラシです!!」
「良シ」
1発で、どうやら目当てのブラシが当たったようだ。
予備の予備で2回分残す意味もなかったが…‥‥まぁ、良いか。
「ワゼ、後は適当に引いてくれ。予測とか無しで、適当にね」
「了解デス」
目的が果たせたのだし、後は別にどれでもいい。
適当に予測無しで、ワゼに直感任せでやってもらったところ‥‥‥
「こちらはなんと2等、高級石鹸です!!」
2回目は高級石鹸。今度は予測無しであったが、どうも適当にやっても当たったようだ。
くじ運が良いんだろうけれども、なんか次に1等が出そうな気がするなぁ・・・・・
そう思いながら、3回目の挑戦がされたところで、予想が外れた。
「ふわっ!!なんとなんと、特等だぁぁぁぁぁあ!!」
「‥‥‥はい?」
まさかの1等ではなく、特等と呼ばれるものがあったらしい。
何気にワゼがその事を聞くと、ちょっとだけニヤリと笑みを浮かべたように見えた。
「特等が、2泊3日の宿泊券か…‥‥」
「都市オルセデスと言う所の高級旅館のものですネ」
【聞いたことがありませんけれども、高級旅館って言うのは良さそうですよ】
特等が宿泊券とは思わなかったが、これはこれでいいんだろうな。
パンフレットもついでにもらったので読んでみたところ、この都市アルバスから離れた山のふもとにある辺境の都市らしい。
その都市はどういう訳か温泉源にあふれているようで、様々な効能を持つ温泉があり、高級旅館などが数多く存在し、別名温泉都市とも呼ばれているようである。
「この宿泊券はその中でも高級旅館に泊まれるもののようデス」
「時期的には、まだ早いと思うんだけど‥‥‥でも、温泉か……」
温泉……それは温かく、そして安らぎの場でもある。
魔法屋としても色々働いていたし、この際みんなで泊まりに行くのも悪くはないだろう。
「それじゃ、行ってみようか」
「ええ、では今から準備も致しましょウ」
ひょんなことから手に入れた宿泊券だが、利用する価値は大いにあるだろう。
何にしても、楽しみが出来たのはいいことなので、皆で温泉へ向かう用意をするのであった。
……とは言え、シアンは知らなかった。
このくじ引き自体、企みによって生まれたものであるという事を。
ワゼがそう都合よく、適当にやって特等を引く訳がない事を。
何にしても、今は温泉を楽しみにするだけであった‥‥‥‥
――――――――――――――――――――
SIDEボラーン王国:首都の王城
……一方その頃、ボラーン王国の首都にある王城内では、第2王女ミスティアがぐったりと机にうつぶせていた。
「ふぅ‥‥‥なんか最近、仕事が増えましたわね‥‥‥」
王位継承権は低い方で、特に興味はなく、色々と活動的にやらせてもらっているミスティア。
その最中で国を揺るがすレベルのシアンたちとの交渉役と言う大任を背負っており、その影響力の強まる事を良しとしないような馬鹿たちもいるので、その相手などもしていたのだが、ここ数日はやけに忙しかった。
第1、2王子であるマイーナとゼルドラが、彼らそれぞれについている熱狂的なヤンデレ達が騒動を引き起こし、危く去勢されかけた事件もあったし、第5王子のザリックが、未だにあきらめの悪い第1王女アルティアが料理をしてまた生み出した物体Xを、色々あった末にどこをどうしたのか間違って食し、ぶっ倒れた事件など、王族関係のものが少々あったりもした。
その他にも、先日のシアンたちに対して害をなそうとした貴族の案件で、芋づる式に悪人が出てきたりして、その処理などもちょっと多すぎたがゆえに、回されもしたのである。
そんな忙しい中でも、時折彼女の護衛に就いているフィーアが、癒そうと色々と芸をしてくれたりして、なんとか気力は持っていた。
何にしても、今日、ようやく一区切りがついたところで、彼女の部屋にノックする音が聞こえた。
「おーい、大丈夫か妹よー」
「‥‥ああ、兄様方ですわね」
声が聞こえたので開けて見れば、そこにいたのは彼女の兄、第3王子であるイスカンダル。
普段は第4王子のニーナと共に辺境の見回りなどもしているそうなのだが、その肝心の第4王子は現在、とある用事でいない。
「何の用ですの、イスカンダル兄様?」
「ああ、それなんだがな。ここ最近忙しかっただろう?」
「ええ、色々とありましたわね」
一応、他の方でも忙しい案件が多かったようで、第3王子のイスカンダルも例外ではなくやらされていたらしく、少々目の下にクマが見えた。
「それでな、今日の仕事で一区切りつくだろう?そこで辺境の都市オルセデスで静養を取ろうとしたんだ」
「ああ、あの温泉都市ですね」
その話しは聞いたこともあり、温泉にも興味があったが、中々行く機会に恵まれなかった。
「そこで、今日で休めると思って、伝手を使って宿泊の予約をしていたのだが‥‥‥」
話ながらも、何か残念そうな顔になるイスカンダル。
「もしかして……行けなくなってしまったのかしら?」
「その通りだ。そちらではもう終わるのだろうけれど、別件で仕事が追加されてな……」
どうも休む予定であったが、よりにもよって予約して宿泊する予定だった帰還に用事が入り込んだらしい。
「で、本来なら宿泊をキャンセルしたいが、ちょっとばかり面倒でな‥‥一応、自腹でやったが、そこは高級旅館。下手するとキャンセル料がかなり高額になって請求されてしまうのだ」
そこまで言われて、何をしたいのかミスティアは理解した。
「わたくしに、代わりに行って欲しいのですか?」
「ああ、正解だ。名義を変えるだけであれば発生しないし、せっかく金も払っていたから勿体ないと思ってね。それに、今日で仕事が一区切りつくならば、一生懸命働いた妹に、ご褒美として挙げても文句はないだろう?」
疲労していそうな笑みながらも、その妹を想う気持ちに、ミスティアは嬉しく想えた。
「でしたら、そうさせていただきますわ」
「うん、そういうと思ったよ。それじゃ、名義変更とかはこちらでやっておくから、後は温泉へ行く用意でもしておくんだね」
そう言い残し、第3王子が去った後に、ミスティアは笑みを浮かべる。
ここ最近の忙しさから解放され、棚から牡丹餅のようにやって来た宿泊の機会。
前々から興味はあったがなかなか行けなかったので、こういう機会は逃せない。
「ふふふ、温泉はちょうどいい静養にもなりますわね」
にこにこと笑みを浮かべつつ、温泉を楽しみにするミスティア。
……しかし、彼女は知らなかった。
甘い話しには、かなり裏があるという事を。
まぁ、悪い話しではないのだが、少し冷静になって考えればおかしいことに気が付けたはずである。
辺境を見るような第3王子が、わざわざ城に残って仕事をするのか。
そして、都合よく限られた時期に用事が入るのか。
色々と考えるべきところがあったはずだが、ここ最近の忙しさによる疲労などで、判断力がにぶっていたミスティアは気が付かないのであった‥‥‥‥
厳しい暑さも少しづつ失せていき、穏やかな日差しに戻りつつある今日。
いつものように都市アルバスで魔法屋として働き、依頼を終えて帰還しようと、停留所まで歩いていたその時であった。
【ん?シアン、あれ何でしょうか?】
「ん?」
ふと、ハクロが何かに気が付いて足を止め、その視線の先を僕も見てみた。
そこは都市アルバスの商店街とも言うべき場所だったのだが、何かが開かれていた。
「くじ引き?」
「どうやらちょっとしたイベントでもあるようデス」
人がずらっと並んでいるが、どうやらある店がくじ引きを行っているらしい。
見れば、様々な景品があるらしく、人々はそれを目当てにしているようだ。
「はずれはプチ饅頭か‥‥‥」
こういうくじ引きとかのはずれとかはポケットティッシュのイメージがあったが、どうやらこの世界だと食べ物が一般的らしい。
大量に用意ができ、しかも安上がりで済むようなものとして、他にも干し肉などもあるようで、実用性を考えるのであれば、ある意味こちらの世界の方が優れているように思える。
【3等に高級ブラシ、2等に高級石鹸、1等に宝石の指輪のようですね…‥‥】
「1等と2等の格差がかなりあるよね?」
どうやら女性向けの店でのくじ引きらしく、宣伝も兼ねてで、まだ安いものを出しているらしい。
……と言うか、聞こえてくる声だと2等を求める人が多いような。1等ぜんぜん求められてないじゃん。
【私としては、宝石よりも3等のブラシが欲しいですね‥‥】
「それじゃ、一回やってみるか?」
何か福引券とかが必要なくじではなく、金を払ってやるタイプのくじのようなので、やれないことはない。
とは言え、こういうのに魔法は使えず、頼れるのはくじ運だけであろう。
「では、私が引きましょうカ?」
「え?ワゼが引くの?」
「ええ、出ている確率などの計算が出来ますので、ある程度の予測が出来マス」
……ちょっとずるじゃないかなと思いつつも、それならそれで任せてみたい。
でも、予測は予測だし、ワゼの計算なら外れる可能性は少ないとはいえ、確定とも言いきれない。
ゆえに、1回ではなく予備の予備も兼ねて3回引いてもらうことにした。
「では、行きマス」
まず、1回目のくじを引いてもらったところ‥‥‥‥
「おお、3等、高級ブラシです!!」
「良シ」
1発で、どうやら目当てのブラシが当たったようだ。
予備の予備で2回分残す意味もなかったが…‥‥まぁ、良いか。
「ワゼ、後は適当に引いてくれ。予測とか無しで、適当にね」
「了解デス」
目的が果たせたのだし、後は別にどれでもいい。
適当に予測無しで、ワゼに直感任せでやってもらったところ‥‥‥
「こちらはなんと2等、高級石鹸です!!」
2回目は高級石鹸。今度は予測無しであったが、どうも適当にやっても当たったようだ。
くじ運が良いんだろうけれども、なんか次に1等が出そうな気がするなぁ・・・・・
そう思いながら、3回目の挑戦がされたところで、予想が外れた。
「ふわっ!!なんとなんと、特等だぁぁぁぁぁあ!!」
「‥‥‥はい?」
まさかの1等ではなく、特等と呼ばれるものがあったらしい。
何気にワゼがその事を聞くと、ちょっとだけニヤリと笑みを浮かべたように見えた。
「特等が、2泊3日の宿泊券か…‥‥」
「都市オルセデスと言う所の高級旅館のものですネ」
【聞いたことがありませんけれども、高級旅館って言うのは良さそうですよ】
特等が宿泊券とは思わなかったが、これはこれでいいんだろうな。
パンフレットもついでにもらったので読んでみたところ、この都市アルバスから離れた山のふもとにある辺境の都市らしい。
その都市はどういう訳か温泉源にあふれているようで、様々な効能を持つ温泉があり、高級旅館などが数多く存在し、別名温泉都市とも呼ばれているようである。
「この宿泊券はその中でも高級旅館に泊まれるもののようデス」
「時期的には、まだ早いと思うんだけど‥‥‥でも、温泉か……」
温泉……それは温かく、そして安らぎの場でもある。
魔法屋としても色々働いていたし、この際みんなで泊まりに行くのも悪くはないだろう。
「それじゃ、行ってみようか」
「ええ、では今から準備も致しましょウ」
ひょんなことから手に入れた宿泊券だが、利用する価値は大いにあるだろう。
何にしても、楽しみが出来たのはいいことなので、皆で温泉へ向かう用意をするのであった。
……とは言え、シアンは知らなかった。
このくじ引き自体、企みによって生まれたものであるという事を。
ワゼがそう都合よく、適当にやって特等を引く訳がない事を。
何にしても、今は温泉を楽しみにするだけであった‥‥‥‥
――――――――――――――――――――
SIDEボラーン王国:首都の王城
……一方その頃、ボラーン王国の首都にある王城内では、第2王女ミスティアがぐったりと机にうつぶせていた。
「ふぅ‥‥‥なんか最近、仕事が増えましたわね‥‥‥」
王位継承権は低い方で、特に興味はなく、色々と活動的にやらせてもらっているミスティア。
その最中で国を揺るがすレベルのシアンたちとの交渉役と言う大任を背負っており、その影響力の強まる事を良しとしないような馬鹿たちもいるので、その相手などもしていたのだが、ここ数日はやけに忙しかった。
第1、2王子であるマイーナとゼルドラが、彼らそれぞれについている熱狂的なヤンデレ達が騒動を引き起こし、危く去勢されかけた事件もあったし、第5王子のザリックが、未だにあきらめの悪い第1王女アルティアが料理をしてまた生み出した物体Xを、色々あった末にどこをどうしたのか間違って食し、ぶっ倒れた事件など、王族関係のものが少々あったりもした。
その他にも、先日のシアンたちに対して害をなそうとした貴族の案件で、芋づる式に悪人が出てきたりして、その処理などもちょっと多すぎたがゆえに、回されもしたのである。
そんな忙しい中でも、時折彼女の護衛に就いているフィーアが、癒そうと色々と芸をしてくれたりして、なんとか気力は持っていた。
何にしても、今日、ようやく一区切りがついたところで、彼女の部屋にノックする音が聞こえた。
「おーい、大丈夫か妹よー」
「‥‥ああ、兄様方ですわね」
声が聞こえたので開けて見れば、そこにいたのは彼女の兄、第3王子であるイスカンダル。
普段は第4王子のニーナと共に辺境の見回りなどもしているそうなのだが、その肝心の第4王子は現在、とある用事でいない。
「何の用ですの、イスカンダル兄様?」
「ああ、それなんだがな。ここ最近忙しかっただろう?」
「ええ、色々とありましたわね」
一応、他の方でも忙しい案件が多かったようで、第3王子のイスカンダルも例外ではなくやらされていたらしく、少々目の下にクマが見えた。
「それでな、今日の仕事で一区切りつくだろう?そこで辺境の都市オルセデスで静養を取ろうとしたんだ」
「ああ、あの温泉都市ですね」
その話しは聞いたこともあり、温泉にも興味があったが、中々行く機会に恵まれなかった。
「そこで、今日で休めると思って、伝手を使って宿泊の予約をしていたのだが‥‥‥」
話ながらも、何か残念そうな顔になるイスカンダル。
「もしかして……行けなくなってしまったのかしら?」
「その通りだ。そちらではもう終わるのだろうけれど、別件で仕事が追加されてな……」
どうも休む予定であったが、よりにもよって予約して宿泊する予定だった帰還に用事が入り込んだらしい。
「で、本来なら宿泊をキャンセルしたいが、ちょっとばかり面倒でな‥‥一応、自腹でやったが、そこは高級旅館。下手するとキャンセル料がかなり高額になって請求されてしまうのだ」
そこまで言われて、何をしたいのかミスティアは理解した。
「わたくしに、代わりに行って欲しいのですか?」
「ああ、正解だ。名義を変えるだけであれば発生しないし、せっかく金も払っていたから勿体ないと思ってね。それに、今日で仕事が一区切りつくならば、一生懸命働いた妹に、ご褒美として挙げても文句はないだろう?」
疲労していそうな笑みながらも、その妹を想う気持ちに、ミスティアは嬉しく想えた。
「でしたら、そうさせていただきますわ」
「うん、そういうと思ったよ。それじゃ、名義変更とかはこちらでやっておくから、後は温泉へ行く用意でもしておくんだね」
そう言い残し、第3王子が去った後に、ミスティアは笑みを浮かべる。
ここ最近の忙しさから解放され、棚から牡丹餅のようにやって来た宿泊の機会。
前々から興味はあったがなかなか行けなかったので、こういう機会は逃せない。
「ふふふ、温泉はちょうどいい静養にもなりますわね」
にこにこと笑みを浮かべつつ、温泉を楽しみにするミスティア。
……しかし、彼女は知らなかった。
甘い話しには、かなり裏があるという事を。
まぁ、悪い話しではないのだが、少し冷静になって考えればおかしいことに気が付けたはずである。
辺境を見るような第3王子が、わざわざ城に残って仕事をするのか。
そして、都合よく限られた時期に用事が入るのか。
色々と考えるべきところがあったはずだが、ここ最近の忙しさによる疲労などで、判断力がにぶっていたミスティアは気が付かないのであった‥‥‥‥
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