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春間近、でも頭春は来ないで欲しい
#253 生まれたてデス
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SIDEシアン
「うわぁ‥‥‥我が娘ながら、すごい元気いっぱいだなぁ」
【元気いっぱい過ぎますけどね】
孵化から数日が経過し、寝ていることが多かったヒルドとオルトリンデは落ち着いたのか、現在元気いっぱいに動いていた。
まだ出て来たばかりの赤ちゃんなハズなのだが‥‥‥‥
【ふみゅ~♪】
「ツ!?ツーー!!」
「みーっ!みーっ!みー♪」
「ファァァァァァ!?」
「あの、元気が良すぎますわ」
「‥‥‥うん、まぁちょっとはつらつし過ぎなことは分かっているんだよね」
‥‥‥糸を出してアグレッシブに飛び回るヒルドに、翼で自由自在に大空を舞うオルトリンデ。
シスターズが大忙しで付きまわるが、それすらも楽しむように元気いっぱいに彼女達は遊びまわっていた。
【ふみゅー!】
「みー!」
【あ、ちょっと二人とも止まってくだ】
「間に合わないなこれ」
ハクロが言い終わる前に、突撃してきた娘二人を、僕は魔力の衣を出して受け止める。
ボスッ!!ボスッ!!
「っと、結構な勢いだったが‥‥‥大丈夫か、ヒルド、オルトリンデ?」
【ふみゅっ!】
「み!」
僕の言葉に対して、受け止められた二人は元気いっぱいに笑顔でそう答えた。
「‥‥‥ご主人様、二人ともそろそろお腹を空かせているようで、奥様から乳をねだっているようデス」
「ああ、そっか」
娘たちは元気いっぱいとは言え、一応まだ赤子。
これでも食べるのは花の蜜とか、ハクロが出るようになった乳とかであり、ドーラが一生懸命専用の花を育てたりと大忙しでもある。
そのために彼女達はハクロの方へ飛び込んできたようだが…‥‥
「‥‥‥ワゼ、心なしかちょっと疲れてない?」
「‥‥‥ハイ。あの二人の安全などを考えたり、あの暴れっぷりに少々シスターズの疲れが同期してきたようで‥‥私が作った彼女達、傍観させる気は無いようデス」
なんでも、シスターズとワゼは経験などを共有していたりするそうなのだが、この娘たちに対しての疲れも同期されてしまったらしい。
多分、元気いっぱいの子供に付き合う大変さをしっかりと共有させたいんだろうなぁ‥‥‥
「こういう時に限って、09の方には押し付けられませんし‥‥‥はぁ、子育てはデータ以上に大変デス」
「まぁ、百聞は一見に如かずとも言うし、聞くよりも実際にやったほうが良いからなぁ」
僕らも我が娘たちだからしっかりと関わっているのだが、娘二人の元気いっぱいな動きは見ているこっちがハラハラしたり、危険から慌てて背けたりなど、大変さもある。
「ロールは?」
「妹様達と付き合ってましたが、先ほどダウンされまシタ。ドーラも同様デス」
【ふみゅ~♪】
「みーっ♪」
【ひゃああああ!!ちょっと勢い良すぎですよ!!】
「‥‥‥ついでにしぼめばいいのですがネ」
「ワゼ、ちょっと本音が漏れ出ているって」
とにもかくにも、まだ数日ほどしかたってないし、2,3週間もあれば多分慣れるだろう。
それまでに子育て疲れでダウンしなければいいんだけど‥‥‥何というか、赤子の元気の良さを舐めていた気がする。
「いえ、それ多分違いますわよ。人間基準は通用しないのですわ」
「それもそうか。って、ミスティアは疲れてないのか?』」
「ええ、お母様たちからの教育本も読みましたが、ココでは人間基準の価値観を捨てて関わったほうがいいと思いましたもの。そのおかげで精神的にもだいぶ適応しましたわ。‥‥‥まぁ、常識が壊れてますが」
「なんかごめん」
我が家唯一の常識人、常識が壊れかけているのか…‥‥まぁ、別に良いのか?
【ふみゅっ!ふみゅー!!】
「み?みーっ!!」
【あ、二人とも!!かけっこなら空中の方じゃなくて普通に地面を走ってくださーい!】
何かズレているような気もしなくもないが、それでも元気な娘たちであるならば良いだろう。
「やっぱり、卵の中にいた分、まだまだ外が珍しいのかな?」
「恐らくはそうでしょウ。見るもの聞くもの、見えるようになってからは探求したいのでしょウ」
一生懸命駆けまわって遊ぶ娘たちの姿に微笑ましさも感じつつ、ハラハラさせるような行為をさせないように注意しなければいけない。
「まぁ、当分はこのままかな…‥‥しばらくしたら、落ち着くかもね」
【シアン!!落ち着いて見ていないで、手伝ってくださーい!!】
「はいはい、わかっているよ」
何にしても、今はこの娘たちの面倒を一生懸命見ないとなぁ…‥‥親って大変だ。
――――――――――――――――――
SIDE騎士王国
【ふむ…‥‥白チビの娘、か…‥‥】
【どうしたんや団長?なんか遠い目になっているで】
ボラーン王国の友好国でもあるヴェールヌイ騎士王国。
その騎士たちの宿舎にて、手紙を読んでいたケンタウロスのルルの顔を見て、デュラハンのララがそう問いかけた。
【いや、妹のような白チビが卵を産み、無事に孵化して子供が出て来たという手紙をもらったのだが‥‥‥あの白チビの幼い時そっくりの元気いっぱいさの暴れっぷりが容易に想像できたからな】
【団長‥‥‥その様子だと、昔相当苦労したんやな】
【ああ‥‥‥】
遠い目をして答えるルルに対して、ララはポンッと同情するように肩を叩く。
【何にしても、子どもが生まれたとなると、立場的には叔母になるのだろうか?】
【種族が違えども、団長の妹のようなもんやろ?だったらそれであっとるやろ】
とはいえ、独身な二人にとっては、その呼び方はちょっと心苦しいような気もした。
妹のような立場のハクロが先につがいを得た上に、子どもを得ているのは何かこう、女として負けたような気にもなるのだ。
騎士王国へ忠誠を誓い、騎士として働く身とはいえ、気にするようなことでもある。
【‥‥‥まぁ、とりあえずは、今度休暇を取って向かえないか考えてみるか。手紙の内容的に、てんやわんやでわからないことも多そうだしね】
【うちはこないだ休暇を取ったばかりやし、ともにいけないんやけどね。大変そうな巣窟へ自ら向かうとは団長も物好きやな】
【失礼な。ただ単に、白チビを手伝ってあげようと思っただけだ】
【ハイハイ、わかったわかった】
ぷくっとむくれたるるに、ララは適当にそう答える。
自分の結婚よりも、妹の子育てを手伝いたい感じは姉気質っぽいが‥ちょっぴりオカン的気質もあるように感じ取れたからだ。
ひとまずは、休暇申請などを用意しつつ、どうすべきか彼女達は考えるのであった‥‥‥
【あ、そうや団長。今期の新人たちの方で、色々と将来性ありそうな輩のリストを作っておいたで】
【お、それも目を通しておかないとな。‥‥‥フム、中々の数がいるなぁ】
【モンスター出身者も多いし、普通に人間からもいるようなやな。カーストレインにニャンクール、メッドにアハト‥‥でもこれ、全員女性騎士なんやよなぁ】
【え、男性騎士の方は?】
【‥‥‥収穫無しや。なんでやろうか】
‥‥‥なんとなく、新しい出会いとか無さそうな予感に、彼女達は溜息を吐くのであった。
「うわぁ‥‥‥我が娘ながら、すごい元気いっぱいだなぁ」
【元気いっぱい過ぎますけどね】
孵化から数日が経過し、寝ていることが多かったヒルドとオルトリンデは落ち着いたのか、現在元気いっぱいに動いていた。
まだ出て来たばかりの赤ちゃんなハズなのだが‥‥‥‥
【ふみゅ~♪】
「ツ!?ツーー!!」
「みーっ!みーっ!みー♪」
「ファァァァァァ!?」
「あの、元気が良すぎますわ」
「‥‥‥うん、まぁちょっとはつらつし過ぎなことは分かっているんだよね」
‥‥‥糸を出してアグレッシブに飛び回るヒルドに、翼で自由自在に大空を舞うオルトリンデ。
シスターズが大忙しで付きまわるが、それすらも楽しむように元気いっぱいに彼女達は遊びまわっていた。
【ふみゅー!】
「みー!」
【あ、ちょっと二人とも止まってくだ】
「間に合わないなこれ」
ハクロが言い終わる前に、突撃してきた娘二人を、僕は魔力の衣を出して受け止める。
ボスッ!!ボスッ!!
「っと、結構な勢いだったが‥‥‥大丈夫か、ヒルド、オルトリンデ?」
【ふみゅっ!】
「み!」
僕の言葉に対して、受け止められた二人は元気いっぱいに笑顔でそう答えた。
「‥‥‥ご主人様、二人ともそろそろお腹を空かせているようで、奥様から乳をねだっているようデス」
「ああ、そっか」
娘たちは元気いっぱいとは言え、一応まだ赤子。
これでも食べるのは花の蜜とか、ハクロが出るようになった乳とかであり、ドーラが一生懸命専用の花を育てたりと大忙しでもある。
そのために彼女達はハクロの方へ飛び込んできたようだが…‥‥
「‥‥‥ワゼ、心なしかちょっと疲れてない?」
「‥‥‥ハイ。あの二人の安全などを考えたり、あの暴れっぷりに少々シスターズの疲れが同期してきたようで‥‥私が作った彼女達、傍観させる気は無いようデス」
なんでも、シスターズとワゼは経験などを共有していたりするそうなのだが、この娘たちに対しての疲れも同期されてしまったらしい。
多分、元気いっぱいの子供に付き合う大変さをしっかりと共有させたいんだろうなぁ‥‥‥
「こういう時に限って、09の方には押し付けられませんし‥‥‥はぁ、子育てはデータ以上に大変デス」
「まぁ、百聞は一見に如かずとも言うし、聞くよりも実際にやったほうが良いからなぁ」
僕らも我が娘たちだからしっかりと関わっているのだが、娘二人の元気いっぱいな動きは見ているこっちがハラハラしたり、危険から慌てて背けたりなど、大変さもある。
「ロールは?」
「妹様達と付き合ってましたが、先ほどダウンされまシタ。ドーラも同様デス」
【ふみゅ~♪】
「みーっ♪」
【ひゃああああ!!ちょっと勢い良すぎですよ!!】
「‥‥‥ついでにしぼめばいいのですがネ」
「ワゼ、ちょっと本音が漏れ出ているって」
とにもかくにも、まだ数日ほどしかたってないし、2,3週間もあれば多分慣れるだろう。
それまでに子育て疲れでダウンしなければいいんだけど‥‥‥何というか、赤子の元気の良さを舐めていた気がする。
「いえ、それ多分違いますわよ。人間基準は通用しないのですわ」
「それもそうか。って、ミスティアは疲れてないのか?』」
「ええ、お母様たちからの教育本も読みましたが、ココでは人間基準の価値観を捨てて関わったほうがいいと思いましたもの。そのおかげで精神的にもだいぶ適応しましたわ。‥‥‥まぁ、常識が壊れてますが」
「なんかごめん」
我が家唯一の常識人、常識が壊れかけているのか…‥‥まぁ、別に良いのか?
【ふみゅっ!ふみゅー!!】
「み?みーっ!!」
【あ、二人とも!!かけっこなら空中の方じゃなくて普通に地面を走ってくださーい!】
何かズレているような気もしなくもないが、それでも元気な娘たちであるならば良いだろう。
「やっぱり、卵の中にいた分、まだまだ外が珍しいのかな?」
「恐らくはそうでしょウ。見るもの聞くもの、見えるようになってからは探求したいのでしょウ」
一生懸命駆けまわって遊ぶ娘たちの姿に微笑ましさも感じつつ、ハラハラさせるような行為をさせないように注意しなければいけない。
「まぁ、当分はこのままかな…‥‥しばらくしたら、落ち着くかもね」
【シアン!!落ち着いて見ていないで、手伝ってくださーい!!】
「はいはい、わかっているよ」
何にしても、今はこの娘たちの面倒を一生懸命見ないとなぁ…‥‥親って大変だ。
――――――――――――――――――
SIDE騎士王国
【ふむ…‥‥白チビの娘、か…‥‥】
【どうしたんや団長?なんか遠い目になっているで】
ボラーン王国の友好国でもあるヴェールヌイ騎士王国。
その騎士たちの宿舎にて、手紙を読んでいたケンタウロスのルルの顔を見て、デュラハンのララがそう問いかけた。
【いや、妹のような白チビが卵を産み、無事に孵化して子供が出て来たという手紙をもらったのだが‥‥‥あの白チビの幼い時そっくりの元気いっぱいさの暴れっぷりが容易に想像できたからな】
【団長‥‥‥その様子だと、昔相当苦労したんやな】
【ああ‥‥‥】
遠い目をして答えるルルに対して、ララはポンッと同情するように肩を叩く。
【何にしても、子どもが生まれたとなると、立場的には叔母になるのだろうか?】
【種族が違えども、団長の妹のようなもんやろ?だったらそれであっとるやろ】
とはいえ、独身な二人にとっては、その呼び方はちょっと心苦しいような気もした。
妹のような立場のハクロが先につがいを得た上に、子どもを得ているのは何かこう、女として負けたような気にもなるのだ。
騎士王国へ忠誠を誓い、騎士として働く身とはいえ、気にするようなことでもある。
【‥‥‥まぁ、とりあえずは、今度休暇を取って向かえないか考えてみるか。手紙の内容的に、てんやわんやでわからないことも多そうだしね】
【うちはこないだ休暇を取ったばかりやし、ともにいけないんやけどね。大変そうな巣窟へ自ら向かうとは団長も物好きやな】
【失礼な。ただ単に、白チビを手伝ってあげようと思っただけだ】
【ハイハイ、わかったわかった】
ぷくっとむくれたるるに、ララは適当にそう答える。
自分の結婚よりも、妹の子育てを手伝いたい感じは姉気質っぽいが‥ちょっぴりオカン的気質もあるように感じ取れたからだ。
ひとまずは、休暇申請などを用意しつつ、どうすべきか彼女達は考えるのであった‥‥‥
【あ、そうや団長。今期の新人たちの方で、色々と将来性ありそうな輩のリストを作っておいたで】
【お、それも目を通しておかないとな。‥‥‥フム、中々の数がいるなぁ】
【モンスター出身者も多いし、普通に人間からもいるようなやな。カーストレインにニャンクール、メッドにアハト‥‥でもこれ、全員女性騎士なんやよなぁ】
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