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春間近、でも頭春は来ないで欲しい
#259 改めて観光するのデス
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SIDEシアン
「それじゃ、お姉ちゃんについてくるにょ!」
【ふみゅ~!】
「みー!」
ロールの掛け声と共に、ヒルドとオルトリンデが合わせるように手を掲げ、元気に返答した。
現在、王城での話し合いを終えた僕らは、首都内に新たにできた観光場所…‥‥まだいくつか工事中とはいえ、それなりに出来上がった場所に訪れていた。
「なんというか、大穴の規模やり過ぎたなぁっていう感じが、今更出て来た‥‥‥」
「まぁ、仕方がない事ですわよ。その分、こうして利用できることを良い事だとして考えるべきですわ」
【っと、3人とも、迷子にならないようにしてくださいよ】
あの怪物騒動の副産物というか、僕が開けてしまった首都の大穴。
円周に沿うように階段などが設けられており、利用されやすいようにエレベーターのような物も設置された、観光場所。
人込みも騒動以前とあまり変わらないほどでありつつ、ちゃっかり店を構えてにぎわうところもあるようだ。
【ふみゅ~♪ふみゅふみゅ♪】
「みー!みー!」
森から出て、初めてな娘二人が目を輝かせて、あちこちの店や人込みへてこてこと向かう。
というか、糸やら翼があるから、行動力は通常の赤子以上…‥‥見放すととんでもない場所へいそうで怖い。
「ちょっと!!二人ともそこはダメだよ!?」
【うわぁぁ!!糸の扱いはまだ未熟ですから、そのつなぎ方は危ないですってぇぇぇ!!】
「行動力あり過ぎますわ!!っと、こんどはそこ!?」
「お姉ちゃんについてきてって言ったにょぉぉぉぉぉ!!」
‥‥‥そして実際に、とんでもない場所へ我が娘たちは行動力を溢れさせまくって、向かいまくった。
店の屋根や揚げ物やの鍋の上。人の往来ある道の上にまだ工事中の立ち入り禁止な場所。
好奇心旺盛であふれる行動力を持つのは良い事なのかもしれないが、こういう場所だと色々と危い。
そう、子どもゆえの好奇心とはなめてはいけないものであった。
入るなと言った場所には入ろうとし、触るなと言ったものには触ろうとし、飛ぶな糸をかけるなと言った場所には跳んだり糸で道を作ったり…‥‥後者だけはそうそうやる人はいないだろうけれども、その行動はこちらをあたふたと慌てさせるには十分であった。
「今度はどこに!?」
「ツー!!」
「あちらのようデス。念のために、シスターズで陸空で監視させましたが…‥‥ううむ、データ以上に幼い子供たちは厄介デス」
流石のワゼも、この行動力溢れる娘たちには予想外過ぎたのか、いつもの冷静さはない。
我が娘たちの初めての首都観光初日、僕らは親としての大変さをよぉぉぉぉぉぉぉく理解させられるのであった‥‥‥‥
「ぜぇ、ぜぇ‥‥‥魔力の衣を伸ばして、なんとかつなげて分かるけど…‥‥行動力溢れすぎ‥‥‥」
【ああ、元気なのは良いですが…‥‥ちょっと森から出すには早すぎましたかね?」
「もう少し、落ち着くという躾をしたほうが良かったかもしれないですわ‥‥‥」
――――――――――――――――――――――――
SIDE首都本部HWG第35特殊部隊
「…‥‥おー‥‥‥見ているこっちがハラハラさせられるというか、デンジャラスなベイビーたちだなぁ‥‥‥」
「我らが組織の教訓、あのアラクネの彼女を悲しませないために、こうしてこちらも彼女の産んだ子供たちの動向を監視したが‥‥‥見ているこっちがハラハラさせられるなぁ」
とある建物の屋上にて、ヒルドとオルトリンデたちを見ながら、この首都内で、今の時間担当のHWGの部隊隊員はそうつぶやいた。
彼らはハクロの事を崇拝しつつ、その子供たちも保護対象として、迷子にならないように軽く手助けを行ったりしていたのだが…‥‥見ているこちらでも、子どもたちの行動力の旺盛さに、ドキドキハラハラさせられてしまったのである。
「まぁ、彼女の慌てる顔はそれはそれでよかったが…‥‥凄いなぁ、あの子供たち」
「あ、空中大回転からの大ジャンプ‥‥‥綺麗な着地だな」
「運動神経は良いようだが‥‥‥あれでまだ幼い赤子というところが信じられないな」
その言葉に、その場にいる全員が同意して頷く。
一応、分類的にはヒルドはモンスターでもあるし、オルトリンデは微妙な境だが…‥‥人間ではない。
だからこそ、赤子とは言え人間以上の者として見ているのだが、その心構えができても、その活発さには皆心労をかけられるのである。
「それでも、今日は無事になんとか収まりそうだな…‥‥いつまで滞在するかは不明だが、あれは周りも放置できないな」
「庇護欲というか、親心的なものでどうにかしたくなると思わされるのが大半だと思うが…‥‥その中に、やはりというか、バカはいるのか」
「ああ、そのようだな」
こうやって監視しつつも、彼女達に害をなすような輩がいないか見張っていると、そのような輩共の姿がちらほらと見える。
おおかたハクロ狙いもいるのだが、その珍しい子供たちの方を狙う輩たちもいるようだ。
「将来有望というのもあるだろうが、それでも邪な心で考える奴だな」
「色々多いというか、見事に目立ったがゆえに引き寄せられたというか…‥‥とりあえず、ある程度リストアップすべきか」
「ひとまずは、疑わしい奴らを全員詳細を洗い出し、手を出せないようにしておくべきか」
「「「「そう、我らHWGは、彼女の笑顔を守るために、害をなす輩を排除するのだ!」」」」
心を一つにそう叫び、交代の時間となったので次の者たちに彼らは監視を任せつつ、害をなそうとしている者たちを調べ始める。
密かに陰から見守る者も増えつつ、シアンたちの身の安全は保障され始めていくのであった。
‥‥‥が、それでもやはり限界はある。
その被害を最小限にするためにも、彼らはできる限り動くのであった。
「ところで、あの娘たちも可愛いなぁ‥‥小さい少女に、小さい蜘蛛の子に、羽付きの子…‥‥種族が皆異なるが、可愛さというのは万国共通なのだろうか」
「ああ、そうだろうな。それでいて、彼女の子ゆえに将来も有望そうというか…‥‥どうなるだろうか?」
「少なくとも、結構育ちそうだな。うんうん、見麗しいのが増えるのは良い事である」
「予想できる育ち具合としては、確実にあのそばにいるメイドよりも大き、」
ヒュン!ブスッ!!
「い、痛ぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
「尻にでかい矢が!?」
「一体どこから飛んで来た!?」
「あ、これ矢じゃねぇ!!ただのお玉だこれ!?」
‥‥‥余計な一言は、どこの世界でも禁句な事があるらしい。
「それじゃ、お姉ちゃんについてくるにょ!」
【ふみゅ~!】
「みー!」
ロールの掛け声と共に、ヒルドとオルトリンデが合わせるように手を掲げ、元気に返答した。
現在、王城での話し合いを終えた僕らは、首都内に新たにできた観光場所…‥‥まだいくつか工事中とはいえ、それなりに出来上がった場所に訪れていた。
「なんというか、大穴の規模やり過ぎたなぁっていう感じが、今更出て来た‥‥‥」
「まぁ、仕方がない事ですわよ。その分、こうして利用できることを良い事だとして考えるべきですわ」
【っと、3人とも、迷子にならないようにしてくださいよ】
あの怪物騒動の副産物というか、僕が開けてしまった首都の大穴。
円周に沿うように階段などが設けられており、利用されやすいようにエレベーターのような物も設置された、観光場所。
人込みも騒動以前とあまり変わらないほどでありつつ、ちゃっかり店を構えてにぎわうところもあるようだ。
【ふみゅ~♪ふみゅふみゅ♪】
「みー!みー!」
森から出て、初めてな娘二人が目を輝かせて、あちこちの店や人込みへてこてこと向かう。
というか、糸やら翼があるから、行動力は通常の赤子以上…‥‥見放すととんでもない場所へいそうで怖い。
「ちょっと!!二人ともそこはダメだよ!?」
【うわぁぁ!!糸の扱いはまだ未熟ですから、そのつなぎ方は危ないですってぇぇぇ!!】
「行動力あり過ぎますわ!!っと、こんどはそこ!?」
「お姉ちゃんについてきてって言ったにょぉぉぉぉぉ!!」
‥‥‥そして実際に、とんでもない場所へ我が娘たちは行動力を溢れさせまくって、向かいまくった。
店の屋根や揚げ物やの鍋の上。人の往来ある道の上にまだ工事中の立ち入り禁止な場所。
好奇心旺盛であふれる行動力を持つのは良い事なのかもしれないが、こういう場所だと色々と危い。
そう、子どもゆえの好奇心とはなめてはいけないものであった。
入るなと言った場所には入ろうとし、触るなと言ったものには触ろうとし、飛ぶな糸をかけるなと言った場所には跳んだり糸で道を作ったり…‥‥後者だけはそうそうやる人はいないだろうけれども、その行動はこちらをあたふたと慌てさせるには十分であった。
「今度はどこに!?」
「ツー!!」
「あちらのようデス。念のために、シスターズで陸空で監視させましたが…‥‥ううむ、データ以上に幼い子供たちは厄介デス」
流石のワゼも、この行動力溢れる娘たちには予想外過ぎたのか、いつもの冷静さはない。
我が娘たちの初めての首都観光初日、僕らは親としての大変さをよぉぉぉぉぉぉぉく理解させられるのであった‥‥‥‥
「ぜぇ、ぜぇ‥‥‥魔力の衣を伸ばして、なんとかつなげて分かるけど…‥‥行動力溢れすぎ‥‥‥」
【ああ、元気なのは良いですが…‥‥ちょっと森から出すには早すぎましたかね?」
「もう少し、落ち着くという躾をしたほうが良かったかもしれないですわ‥‥‥」
――――――――――――――――――――――――
SIDE首都本部HWG第35特殊部隊
「…‥‥おー‥‥‥見ているこっちがハラハラさせられるというか、デンジャラスなベイビーたちだなぁ‥‥‥」
「我らが組織の教訓、あのアラクネの彼女を悲しませないために、こうしてこちらも彼女の産んだ子供たちの動向を監視したが‥‥‥見ているこっちがハラハラさせられるなぁ」
とある建物の屋上にて、ヒルドとオルトリンデたちを見ながら、この首都内で、今の時間担当のHWGの部隊隊員はそうつぶやいた。
彼らはハクロの事を崇拝しつつ、その子供たちも保護対象として、迷子にならないように軽く手助けを行ったりしていたのだが…‥‥見ているこちらでも、子どもたちの行動力の旺盛さに、ドキドキハラハラさせられてしまったのである。
「まぁ、彼女の慌てる顔はそれはそれでよかったが…‥‥凄いなぁ、あの子供たち」
「あ、空中大回転からの大ジャンプ‥‥‥綺麗な着地だな」
「運動神経は良いようだが‥‥‥あれでまだ幼い赤子というところが信じられないな」
その言葉に、その場にいる全員が同意して頷く。
一応、分類的にはヒルドはモンスターでもあるし、オルトリンデは微妙な境だが…‥‥人間ではない。
だからこそ、赤子とは言え人間以上の者として見ているのだが、その心構えができても、その活発さには皆心労をかけられるのである。
「それでも、今日は無事になんとか収まりそうだな…‥‥いつまで滞在するかは不明だが、あれは周りも放置できないな」
「庇護欲というか、親心的なものでどうにかしたくなると思わされるのが大半だと思うが…‥‥その中に、やはりというか、バカはいるのか」
「ああ、そのようだな」
こうやって監視しつつも、彼女達に害をなすような輩がいないか見張っていると、そのような輩共の姿がちらほらと見える。
おおかたハクロ狙いもいるのだが、その珍しい子供たちの方を狙う輩たちもいるようだ。
「将来有望というのもあるだろうが、それでも邪な心で考える奴だな」
「色々多いというか、見事に目立ったがゆえに引き寄せられたというか…‥‥とりあえず、ある程度リストアップすべきか」
「ひとまずは、疑わしい奴らを全員詳細を洗い出し、手を出せないようにしておくべきか」
「「「「そう、我らHWGは、彼女の笑顔を守るために、害をなす輩を排除するのだ!」」」」
心を一つにそう叫び、交代の時間となったので次の者たちに彼らは監視を任せつつ、害をなそうとしている者たちを調べ始める。
密かに陰から見守る者も増えつつ、シアンたちの身の安全は保障され始めていくのであった。
‥‥‥が、それでもやはり限界はある。
その被害を最小限にするためにも、彼らはできる限り動くのであった。
「ところで、あの娘たちも可愛いなぁ‥‥小さい少女に、小さい蜘蛛の子に、羽付きの子…‥‥種族が皆異なるが、可愛さというのは万国共通なのだろうか」
「ああ、そうだろうな。それでいて、彼女の子ゆえに将来も有望そうというか…‥‥どうなるだろうか?」
「少なくとも、結構育ちそうだな。うんうん、見麗しいのが増えるのは良い事である」
「予想できる育ち具合としては、確実にあのそばにいるメイドよりも大き、」
ヒュン!ブスッ!!
「い、痛ぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
「尻にでかい矢が!?」
「一体どこから飛んで来た!?」
「あ、これ矢じゃねぇ!!ただのお玉だこれ!?」
‥‥‥余計な一言は、どこの世界でも禁句な事があるらしい。
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