418 / 459
清算する時も新しく生み出す時も
#390 殲滅・全滅の違いとは何デス
しおりを挟む
SIDEバンブードゥ
―――それは、探し回っていた。
死のあふれる国から出ることができたからこそ、死とは真逆の存在である命を。
自身の糧にすべく、ただそれだけのために動き回る。
一つの国に植えられ、そこにいる者どもを喰らいつくし、滅ぼした。
けれども、それは満たされることがない。
何故ならば、死者の国にいたからこそ保たれていた均衡が、それの中で失われ、より多くの命を喰らいつくさなければ満たされなくなったからだ。
いや、そもそも満たすことができるのだろうか?この虚無感を、空腹感を、穴の開いたバケツのように流れ出す命を。
そしてそれは動き回り、ふと、一つの大きな命に目を付けた。
その命は非常に大きく、それでいて禍々しくも神々しくもある、どっちつかずの存在とも言えたが‥‥‥何であれ、自身の求める命であることは間違いない。
しかも、非常に強大であるのであれば、自身を満たせるのかもしれない。
喰らいつくし、最後の一片も残さなければ、手に入れられるかもしれない。
その命の輝きに目を付け、求めて動き出す。
地中を掘り抜き、時折体を出して確認していき、得るために周囲を喰らいつくしていく…‥‥
―――――――――――――――――――――――――
SIDEシアン
「…‥‥うわぁ、本当に来たよ」
「距離計測、おおよそ3キロ」
魔力で出来た衣を思いっきり広げ、作られた櫓の上でワゼお手製の双眼鏡で見ていると、物凄い勢いでタケノコらしい植物が地面から顔を出しては引っ込み、その繰り返しで接近してきていた。
「ご主人様の全力状態を感知したようデス。全力を出せる状態の時こそ、生命感あふれていますシネ」
「全力というか、普段出さないような力を出しているだけというか…‥‥それでもこうやって釣れたのはすごいな」
土煙も上がっているようだけど、ここまで勢いよく来られると何とも言えない。
うん、というか囮役なんだよな‥‥‥今回。戦う訳でもないのに、全力を出す状態にならされるとはこれいかに。
とはいえ、文句を言っても仕方がないだろう。下手すれば世界の滅亡危機なのだから。
相手がタケノコっぽい外見だが、冥界の植物バンブードゥであり、命を狙われているのだから。
「とりあえず、作戦の第1段階は終了。これより第2段階へ移行しマス」
「ああ、予定地点まで、誘導ってか」
‥‥‥冥界の植物は、普通の攻撃は全然聞かない。
魔法に物理攻撃など、何かと攻撃手段があったとしても、寿命という概念を持つ様なものであれば、無効化してしまうのだ。
とはいえ、衝撃波とか大気の変動とか、ちょっとは影響受けるだろうし‥‥‥軽く抵抗して、ある程度の軌道修正および、自ら移動することで、引き寄せることぐらいはできる。
「さてと、それじゃこれを使おうかな」
櫓からばっと飛び降りて乗ったのは、ゲームに出るカートのような乗り物。
とはいえ、前世にあるようなバイクとかでもないし、そもそも免許自体がないが‥‥‥うん、そこは考えないで起こう。
普通に自分で走ったり飛んだりするよりも、こっちの方が早いらしいからね。
「じゃ、頼むよ。『試作型魔導カート002』!!」
ぎゅっとハンドルを握り締め、アクセルを思いっきり踏みしめると、ヴオォォォンっとうなりを上げ、タイヤが回りだす。
ハンドルを介して、魔力を伝達し、その力でエンジンを動かす魔導カート。
あの自走可能な馬車のシステムを改造し、安定性や運転のしやすさなどを考慮してワゼが開発した玩具の車でもあるのだ。
…‥‥うん、これ、玩具なんだよなぁ。本当は、娘たちがクロと走り抜けたいとか言って、その頼みを聞いてあげるために、使えそうな手段として考案していた奴なんだよ。
で、安全装置なんかも色々はずし、全速力でも可能なブースターやら車体の強度アップを色々施した特別製だが‥‥‥こんな時に使うとは、世の中分からないものだ。
なお、001は今回の作戦決行前に練習用として使い潰しました。何があったのかはともかく、現在修理中である。
とにもかくにも、運転のしやすさゆえに、使っても特に違和感はない。
練習をあらかじめしておいたし、速度がかなり出ていても対応できるだろう。
ズドンズドンズドン!!
後方から音が聞こえてきたので、付けていたサイドミラーを見れば、タケノコのようなバンブードゥが地面から出たり潜ったりを繰り返し、こちらの誘導されていた。
速度計を見れば時速150キロは出ているのだが‥‥‥‥余裕をもって距離を詰められている感じがする。
「なら、速度上昇っと」
予定地点まで距離があり、できればその間に疲労させる目的もあったが、この調子ならばうまくいきそうである。
そのため、更にアクセルを踏み込んで加速させる。
…‥‥時速700キロほど出てきた当たりで、そろそろ予定地点到達だ。
後方からはバンブードゥが追いかけてきているが、出入りする速度が落ちており、疲労している感じが眼に見て取れる。
そしてそろそろ、見えてくるのは…‥‥
「アレか」
速度はすさまじいが、予定地点には空から赤い光が一直線に降り注いでいるので、根性を出せばよく見えるだろう。
その光の下までもう少しというところで‥‥‥‥
ドッバァァアアン!!
「うわっと!?」
流石に無茶をし過ぎたのか、カートのエンジンから爆発音が響き、火を噴き始めた。
うん、魔力を流し込み過ぎたというか、無理な運転をさせ過ぎたというか、001と同じ運命を辿らせてしまったというか‥‥‥けれども、距離的には後少しだ。
「この程度ならば、問題ない!!」
スピードが落ちる前に、その勢いを利用して衣を変形させ、爆発する魔法を放ち、その反動で一気に俺の体を前へ吹っ飛ばす。
炎上するカートを粉砕し、バンブードゥが迫って来るが、もうここまでくれば予定通りだ。
後方を見れば、勢いよく迫りくるバンブードゥ。
だが、ココならばあと数メートルほど。
「5‥‥‥4‥‥3‥‥」
分かりやすく地面に敷かれた文字を読みつつ、その体が入るのを待つ。
「2‥1、0!!」
目印である赤い光の下にバンブードゥが入ったその瞬間、周囲の地面から壁が立ち上がる。
それは強力な遮光シールドであり、巻き添えになったら僕自身が死亡しかねないので、用意しておいたトラップだ。
相手はすぐに地面に潜り込んで逃げようとするが、もう遅い。
ズドォォォォォォォォォン!!
強烈な光がそのまま瞬時に上から降り注ぎ、バンブードゥの全体を貫いていく。
神々しい光でありつつ、遮光されているとはいえ、ちょっと肌にびりびり来るというか、衣が少しじゅわっと溶けたけれども‥‥‥タイミングよくできた。
しゅいいいんっとシールドが引っ込み、後には何も残っていない。
大穴が開いているが、その周囲には何かが逃げた痕跡もなく、完全にこの世から滅したのは間違いないだろう。
「…‥‥というか、シャレにならないな‥‥‥ピンポイント射撃」
この一点のみを狙って撃てたとのは良いが、いかんせん場所を絞ったせいで威力を増加させたようである。
「対象の存在消滅を確認いたしまシタ」
っと、この状況の中で、いつの間にか傍にワゼが立って、そう告げてくれた。
相当な速度をぶっ放して、結構な距離があったはずだが‥‥‥このメイド、本当に神出鬼没なところがある。
「うまくいったのか?」
「エエ。その代わり、使用していた聖剣も消滅を確認いたしまシタ。…‥‥衛星型の魔導砲ですが、やはりまだ改良点はあるようですネ」
‥‥‥そう、今回使用したのは、ワゼが新しく建造した衛星兵器とも呼べる代物。
正確に言えば、衛星とは違って軌道を周回していないというか、そもそもここが星なのかどうか明確な事を聞いていないのだが…‥‥まぁ、それはどうでもいいとして、僕のための防衛手段の一つとして考え出されたトンデモ兵器なのだ。
かなりの高さに常に存在しており、何時でもピンポイントで強烈なエネルギー光線を発射し、どんなものであろうとも貫いたり焼き尽くしたりと色々な機能を持って敵を殲滅するのだ。
そして今回は、相手が冥界の植物という事もあり、聖剣を接続し、その魔王特攻ともいえるエネルギーを最大限までに増幅して照射しただけなのだが…‥‥いかんせん、精度がまだ不安定なところもあり、誘導光線を先に出すことによって撃つ位置を決めておいたのである。
結果としては、あまりにも膨大な熱量が発生したことで、照射と同時に聖剣がぶっ壊れたらしいが、今のところは問題ないだろう。
今後、僕以外の魔王が出た時とかに困りそうな気がするが…‥‥聖剣って言う位だし、そう言う時は都合よく復活してほしいものである。
とにもかくにも、なんとか冥界の植物はこれで駆除できたといえるだろう。
建造したてな代物だったので、できる限りの不安要素を取り除いての囮作戦で狙いを付けさせてもらいつつ、最大威力で出来るようにしていたが、ちょっとやり過ぎたかもしれない。
「というか、奥底の方でごぼごぼ言っているなぁ…‥」
「うーん、地下50キロほどですカネ…‥‥周囲の岩盤が溶け、溶岩を形成したようデス」
ピンポイント射撃で威力を集中させてこれだから、ワゼが今後付ける予定とか言う拡散版とかだとどれだけのものになってしまうのかは想像したくない。
守るためというが、過剰防衛という言葉も彼女は学んでもらう必要があるような‥‥‥‥うん、今後の課題か。
ひとまずは冥界の植物は消し飛ばされ、悪魔グズゥエルゼ等に対して、直ぐに対策会議を開くために帰還するのであった‥‥‥‥
「帰りはこちらの、003をドウゾ」
「サイドカー付きのバイクみたいになっているけど‥‥‥」
‥‥‥交通事情が発展すれば、国も発展するからいいか。色々とツッコんだら負けというべきか、兵器ではなくこういう便利な方をやらせたい。
「あと、悪魔ゼリアスより入電。今回の件は流石に色々あり過ぎる上に、神界封鎖などもされたので、超強力な戦力となりうる、知り合いたちを投入するそうデス」
「出来れば悪魔グズゥエルゼだけに被害を出してほしいな‥‥‥周辺の地形が変わるとかは怖いんだけど」
強力な戦力と言っている時点で、不安しかないような…‥‥知り合いが多いのはいいけれども、烏合の衆とかにはならないよね?
―――それは、探し回っていた。
死のあふれる国から出ることができたからこそ、死とは真逆の存在である命を。
自身の糧にすべく、ただそれだけのために動き回る。
一つの国に植えられ、そこにいる者どもを喰らいつくし、滅ぼした。
けれども、それは満たされることがない。
何故ならば、死者の国にいたからこそ保たれていた均衡が、それの中で失われ、より多くの命を喰らいつくさなければ満たされなくなったからだ。
いや、そもそも満たすことができるのだろうか?この虚無感を、空腹感を、穴の開いたバケツのように流れ出す命を。
そしてそれは動き回り、ふと、一つの大きな命に目を付けた。
その命は非常に大きく、それでいて禍々しくも神々しくもある、どっちつかずの存在とも言えたが‥‥‥何であれ、自身の求める命であることは間違いない。
しかも、非常に強大であるのであれば、自身を満たせるのかもしれない。
喰らいつくし、最後の一片も残さなければ、手に入れられるかもしれない。
その命の輝きに目を付け、求めて動き出す。
地中を掘り抜き、時折体を出して確認していき、得るために周囲を喰らいつくしていく…‥‥
―――――――――――――――――――――――――
SIDEシアン
「…‥‥うわぁ、本当に来たよ」
「距離計測、おおよそ3キロ」
魔力で出来た衣を思いっきり広げ、作られた櫓の上でワゼお手製の双眼鏡で見ていると、物凄い勢いでタケノコらしい植物が地面から顔を出しては引っ込み、その繰り返しで接近してきていた。
「ご主人様の全力状態を感知したようデス。全力を出せる状態の時こそ、生命感あふれていますシネ」
「全力というか、普段出さないような力を出しているだけというか…‥‥それでもこうやって釣れたのはすごいな」
土煙も上がっているようだけど、ここまで勢いよく来られると何とも言えない。
うん、というか囮役なんだよな‥‥‥今回。戦う訳でもないのに、全力を出す状態にならされるとはこれいかに。
とはいえ、文句を言っても仕方がないだろう。下手すれば世界の滅亡危機なのだから。
相手がタケノコっぽい外見だが、冥界の植物バンブードゥであり、命を狙われているのだから。
「とりあえず、作戦の第1段階は終了。これより第2段階へ移行しマス」
「ああ、予定地点まで、誘導ってか」
‥‥‥冥界の植物は、普通の攻撃は全然聞かない。
魔法に物理攻撃など、何かと攻撃手段があったとしても、寿命という概念を持つ様なものであれば、無効化してしまうのだ。
とはいえ、衝撃波とか大気の変動とか、ちょっとは影響受けるだろうし‥‥‥軽く抵抗して、ある程度の軌道修正および、自ら移動することで、引き寄せることぐらいはできる。
「さてと、それじゃこれを使おうかな」
櫓からばっと飛び降りて乗ったのは、ゲームに出るカートのような乗り物。
とはいえ、前世にあるようなバイクとかでもないし、そもそも免許自体がないが‥‥‥うん、そこは考えないで起こう。
普通に自分で走ったり飛んだりするよりも、こっちの方が早いらしいからね。
「じゃ、頼むよ。『試作型魔導カート002』!!」
ぎゅっとハンドルを握り締め、アクセルを思いっきり踏みしめると、ヴオォォォンっとうなりを上げ、タイヤが回りだす。
ハンドルを介して、魔力を伝達し、その力でエンジンを動かす魔導カート。
あの自走可能な馬車のシステムを改造し、安定性や運転のしやすさなどを考慮してワゼが開発した玩具の車でもあるのだ。
…‥‥うん、これ、玩具なんだよなぁ。本当は、娘たちがクロと走り抜けたいとか言って、その頼みを聞いてあげるために、使えそうな手段として考案していた奴なんだよ。
で、安全装置なんかも色々はずし、全速力でも可能なブースターやら車体の強度アップを色々施した特別製だが‥‥‥こんな時に使うとは、世の中分からないものだ。
なお、001は今回の作戦決行前に練習用として使い潰しました。何があったのかはともかく、現在修理中である。
とにもかくにも、運転のしやすさゆえに、使っても特に違和感はない。
練習をあらかじめしておいたし、速度がかなり出ていても対応できるだろう。
ズドンズドンズドン!!
後方から音が聞こえてきたので、付けていたサイドミラーを見れば、タケノコのようなバンブードゥが地面から出たり潜ったりを繰り返し、こちらの誘導されていた。
速度計を見れば時速150キロは出ているのだが‥‥‥‥余裕をもって距離を詰められている感じがする。
「なら、速度上昇っと」
予定地点まで距離があり、できればその間に疲労させる目的もあったが、この調子ならばうまくいきそうである。
そのため、更にアクセルを踏み込んで加速させる。
…‥‥時速700キロほど出てきた当たりで、そろそろ予定地点到達だ。
後方からはバンブードゥが追いかけてきているが、出入りする速度が落ちており、疲労している感じが眼に見て取れる。
そしてそろそろ、見えてくるのは…‥‥
「アレか」
速度はすさまじいが、予定地点には空から赤い光が一直線に降り注いでいるので、根性を出せばよく見えるだろう。
その光の下までもう少しというところで‥‥‥‥
ドッバァァアアン!!
「うわっと!?」
流石に無茶をし過ぎたのか、カートのエンジンから爆発音が響き、火を噴き始めた。
うん、魔力を流し込み過ぎたというか、無理な運転をさせ過ぎたというか、001と同じ運命を辿らせてしまったというか‥‥‥けれども、距離的には後少しだ。
「この程度ならば、問題ない!!」
スピードが落ちる前に、その勢いを利用して衣を変形させ、爆発する魔法を放ち、その反動で一気に俺の体を前へ吹っ飛ばす。
炎上するカートを粉砕し、バンブードゥが迫って来るが、もうここまでくれば予定通りだ。
後方を見れば、勢いよく迫りくるバンブードゥ。
だが、ココならばあと数メートルほど。
「5‥‥‥4‥‥3‥‥」
分かりやすく地面に敷かれた文字を読みつつ、その体が入るのを待つ。
「2‥1、0!!」
目印である赤い光の下にバンブードゥが入ったその瞬間、周囲の地面から壁が立ち上がる。
それは強力な遮光シールドであり、巻き添えになったら僕自身が死亡しかねないので、用意しておいたトラップだ。
相手はすぐに地面に潜り込んで逃げようとするが、もう遅い。
ズドォォォォォォォォォン!!
強烈な光がそのまま瞬時に上から降り注ぎ、バンブードゥの全体を貫いていく。
神々しい光でありつつ、遮光されているとはいえ、ちょっと肌にびりびり来るというか、衣が少しじゅわっと溶けたけれども‥‥‥タイミングよくできた。
しゅいいいんっとシールドが引っ込み、後には何も残っていない。
大穴が開いているが、その周囲には何かが逃げた痕跡もなく、完全にこの世から滅したのは間違いないだろう。
「…‥‥というか、シャレにならないな‥‥‥ピンポイント射撃」
この一点のみを狙って撃てたとのは良いが、いかんせん場所を絞ったせいで威力を増加させたようである。
「対象の存在消滅を確認いたしまシタ」
っと、この状況の中で、いつの間にか傍にワゼが立って、そう告げてくれた。
相当な速度をぶっ放して、結構な距離があったはずだが‥‥‥このメイド、本当に神出鬼没なところがある。
「うまくいったのか?」
「エエ。その代わり、使用していた聖剣も消滅を確認いたしまシタ。…‥‥衛星型の魔導砲ですが、やはりまだ改良点はあるようですネ」
‥‥‥そう、今回使用したのは、ワゼが新しく建造した衛星兵器とも呼べる代物。
正確に言えば、衛星とは違って軌道を周回していないというか、そもそもここが星なのかどうか明確な事を聞いていないのだが…‥‥まぁ、それはどうでもいいとして、僕のための防衛手段の一つとして考え出されたトンデモ兵器なのだ。
かなりの高さに常に存在しており、何時でもピンポイントで強烈なエネルギー光線を発射し、どんなものであろうとも貫いたり焼き尽くしたりと色々な機能を持って敵を殲滅するのだ。
そして今回は、相手が冥界の植物という事もあり、聖剣を接続し、その魔王特攻ともいえるエネルギーを最大限までに増幅して照射しただけなのだが…‥‥いかんせん、精度がまだ不安定なところもあり、誘導光線を先に出すことによって撃つ位置を決めておいたのである。
結果としては、あまりにも膨大な熱量が発生したことで、照射と同時に聖剣がぶっ壊れたらしいが、今のところは問題ないだろう。
今後、僕以外の魔王が出た時とかに困りそうな気がするが…‥‥聖剣って言う位だし、そう言う時は都合よく復活してほしいものである。
とにもかくにも、なんとか冥界の植物はこれで駆除できたといえるだろう。
建造したてな代物だったので、できる限りの不安要素を取り除いての囮作戦で狙いを付けさせてもらいつつ、最大威力で出来るようにしていたが、ちょっとやり過ぎたかもしれない。
「というか、奥底の方でごぼごぼ言っているなぁ…‥」
「うーん、地下50キロほどですカネ…‥‥周囲の岩盤が溶け、溶岩を形成したようデス」
ピンポイント射撃で威力を集中させてこれだから、ワゼが今後付ける予定とか言う拡散版とかだとどれだけのものになってしまうのかは想像したくない。
守るためというが、過剰防衛という言葉も彼女は学んでもらう必要があるような‥‥‥‥うん、今後の課題か。
ひとまずは冥界の植物は消し飛ばされ、悪魔グズゥエルゼ等に対して、直ぐに対策会議を開くために帰還するのであった‥‥‥‥
「帰りはこちらの、003をドウゾ」
「サイドカー付きのバイクみたいになっているけど‥‥‥」
‥‥‥交通事情が発展すれば、国も発展するからいいか。色々とツッコんだら負けというべきか、兵器ではなくこういう便利な方をやらせたい。
「あと、悪魔ゼリアスより入電。今回の件は流石に色々あり過ぎる上に、神界封鎖などもされたので、超強力な戦力となりうる、知り合いたちを投入するそうデス」
「出来れば悪魔グズゥエルゼだけに被害を出してほしいな‥‥‥周辺の地形が変わるとかは怖いんだけど」
強力な戦力と言っている時点で、不安しかないような…‥‥知り合いが多いのはいいけれども、烏合の衆とかにはならないよね?
10
あなたにおすすめの小説
ReBirth 上位世界から下位世界へ
小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは――
※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。
1~4巻発売中です。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる