拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~

志位斗 茂家波

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色々集めた結果を見せ始めたり

#419 乗っかってきてしまうものもいるのデス

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SIDEシアン

…‥‥ごがががっとあちこちで工事の音が鳴り響き、土がどんどん島の上に形成されていく。

 そしてそこに草木が生えて、森林が出来上がり、湖にも水が満たされる。

「この変わっていく様子を映像にして、後で見たら面白そうかも」
「すでに記録中デス」

 手が早いというか、元からそのつもりがあったのか、僕のつぶやきにワゼがすぐに答えた。

 なんというか、本当は長い年月をかけて島が変わっていく様子が、短い時間でどんどん変わっていく様子は見ているだけでも面白いものがある。

 なので、あとで振り返ってゆっくりと見てみたいかもと思っていたが、その望みは叶えられそうだ。

【うわぁ、こうやってドンドン変わっていく光景を見ますと、改めてワゼさんのトンデモすぎる技術力に目を疑いたくなりますよね‥‥‥】
「まぁ、ワゼの事だからこのぐらいは出来そうだと思えてしまう自分もいるけどね」

 今日は一緒に来たハクロがそうつぶやき、僕はそう返答する。

 普通ならば信じられない光景なのに、ワゼならばできておかしくないと思えてしまうほどの慣れ‥‥‥ちょっと怖いな。

 それなりに長く過ごしているがゆえに慣れてしまった生活に、ちょっと驚きだが気にしても仕方が無い事だと割り切っておく。

「とはいえ、自然に任せないといけないところもいくつかありますけれどネ」
「そうなの?」
「ハイ。一応人工島とは言え、生態系も築き上げておいた方が良いので…‥‥ある程度の生物の定住を目的に、色々とやっているのデス」

 ただそこに人工物を作り上げるのであれば、問題はない。

 けれども、そこに生物がいなければ成り立たない景色なども存在しており、それらも作り上げるために試行錯誤をしているのだとか。

「湖の方は現状水をくみ上げただけですし‥‥‥湖底に湧き水の設置や、周辺に流水するための川の建設などを行い、水の循環が必要となりマス。けれども、そこに魚などがいなければ独自の光景などもできませんし、ある程度虫などがいないと草花の受粉がうまくいかなかったりするので、考えないといけないのデス」

 何もない島よりも、生態系あふれる豊かな島な方が良い。

 一応道具の置き場になるとは言え、それでも見た目としては綺麗な光景を入れるためにその細工も必要らしい。

「ドーラの草木だけでも、ある程度良いのですが…‥‥運用を考えますと、それだけではいけませんからネ。それに、ご主人様もここに別荘を作ったら湖で泳ぐでしょうし、その湖の中が寂しいのでは意味が無いのデス」
「なるほど…‥‥でも、その魚とかのあてはあるのかな?」
「色々とありますので、相談していたりしているんですよネ」
【相談?ワゼさんが相談するとすれば悪魔と魔女の人でしょうか?】
「いえ、自然の事は自然の者に任せた方が良いと思いまして…‥‥とりあえず、数名ほど呼びまシタ」

 そう言ってワゼが指さした先には、シスターズによって案内されてきたらしいその者たち。

 けれども、人ではなく‥‥‥‥


【‥‥‥えっと、なんかポチは微妙な処として、ロイヤルさんと似たような気配というべきか、そんな感じがする方々のようですが…‥‥】
「まさかとは思うけどワゼ、あれってもしかして‥‥‥」
「ハイ。神獣の方々デス」

…‥なんか割とぶっ飛んだ方面からの者たちであった。

 だがしかし、彼らは僕らと無関係という訳でもなさそうだ。

「あれ?というか、何匹かは見たことが…‥‥あ!?もしかしてあの悪魔グズゥエルゼの時の!?」
「キメラにされていた方々ですネ」

 
 結構前の話だが、悪魔グズゥエルゼを討伐するために遠い場所へシスターズを派遣した時があった。

 その時に彼女達からの報告や通信映像で見ていた時にあった‥‥‥悪魔グズゥエルゼによる被害者たちだったのだ。

 何しろ、色々な神獣やらモンスターやらが無理やり混ぜ合わされてキメラ化しており、あの時に皆何とか分離手術を施してもらって個々の存在に戻していたのだが…‥‥どうやら当時の神獣たちのようだ。

 とはいえ、その他に関係ないのも混じっているような気がするが、今回ワゼの行う島作りの話をした際に、この者も中々良いぞというアドバイスなどを受けて依頼した神獣たちらしい。

「神獣方面では、フェンリル以外にも一応手を伸ばしましたからネ。麒麟、火の鳥、白蛇、巨大亀‥‥‥まぁ、色々と紹介をしてもらった結果、皆快く依頼を受諾してくれたのデス」

 人脈を広げているようだが…‥‥一応、ただで依頼しているとかでもなく、きちんと報酬なども用意しているそうな。

 まぁ、慈善事業って訳でもないし、当時の恩返しや興味本位などが大半らしいが‥‥‥中にはこのまま島に居つく気もある方々もいるそうな。

「何で?」
「神獣って、ポチのようなのはまぁ良いのですが、世間一般的には珍しく、敬われる存在などが多く、中には悪しき人たちが狙ってくることもあるそうで、逃亡生活を続けている方もいるそうデス。けれども、ここに住んでしまえばそう言う輩も排除できますし、そもそもやってこれないようにかつ居心地のいい空間などが出来上がるので、むしろ引っ越し目当てで来ている方々もいるようなのデス」

 要はずっと逃げる生活も嫌になったし、かと言って神獣が自殺するわけにもいかない。

 だからこそ、この際安全な場所を探し求めた結果、この島が該当し、ここに住むことに決めたのだとか。

「ある程度の対価などは賃貸料的な意味合いでもらいますが、基本居つくだけでも十分だったりしマス。神獣というのは伊達ではなく、いるだけでも自然を富ませることができるらしいですからネ」
「それで、こっちとしては安全な生活なども保障するか‥‥‥関係的には悪くないのかも」

 損もなく、利益の方が多い取引ゆえに、彼らはこの島に来てくれたらしいが…‥‥何と言うか、どんどんとんでもない方向へこの島が改造されているような気がする。

 けれども、ツッコミを入れたところで無駄だと思ってしまい、僕らはそうなのかと納得する程度で済ませるのであった…‥‥

「というか、別荘というよりも生物保護区になっている気がするなぁ…‥‥」
「ちなみに、ゼリアスさん経由で悪魔、神などの一部も興味を持ったようで、そちらの方でも色々考えているようデス」

‥‥‥よりとんでもない事態を引き起こされてないかな?あの神ロキのような奴などは来て欲しくないのだけど‥‥‥そこはまぁ、どうにかなるそうだ。

「なお、ご主人様方へ害をなそうとした瞬間に即追放するように仕掛けもしていマス。度合いによっては、人食い魚の群れへ肉を落とすような仕掛けにもしているのデス」
 
 割と容赦ないセキュリティも用意しているようだ。それなら安全‥‥‥かな?
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