スローライフは、この手で掴み取りたい!! ~でも騒動は、押しかけて来るらしい~

志位斗 茂家波

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第2章:少年期後編~青年期へ

39話 消臭剤を、発明したい

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……朝となった。

 一晩中攻め続けつつも本番はなく、それでも全員疲れ果てているだろう。
 徹夜してしまったが、それでも今日の授業に支障が出るようなものではない…か?前世のブラック企業、連日徹夜が当たり前だったが、その分耐性が出来ているのだろうか。

 一応、あれだけ大量の醜態をさらすような嬌声や汁が飛び交っていたが、それでも事前に準備をしていてくれたおかげで、寮室の外まで気が付かれていなかった様子。
 しかし、流石に日が昇って明るくなってきたために、帰ってもらいにくいので、今日はハクロたちには寮室にこもってもらうことにした。

 幸いというべきか、昼間に寮には人がほとんどいないので、そう簡単に存在がばれることはないであろう。事前準備で色々と細工をしていたことのあって、侵入にも気が付かれていないはずである。

「念のために防音用の魔法をかけておくけど、迂闊に出回ってばれないようにしてね?不純異性交遊は禁止されているし……」
「わ、わかっていますよ‥‥‥」
「というか、動けない」
「‥‥‥あふぅ、まだ全身が脱力しているのじゃ」

 ぐったりしているハクロたちを見て、確かに大丈夫そうかなと思う。
 イカせ続けてしまったようで、性欲などは戻ったらしいが、やり過ぎたことによって全身力が入らないほど疲れ果ててしまったらしい。
 その為、動くこともままならないようだが…念のために、寮室の扉に鍵をきちんとかけて、そのまま授業へ向かうのであった。

 ‥‥‥なんかこう、やっちまったなぁ、って気分だけど良いのかな?

――――――――
SIDEハクロたち


 エルが部屋を出ていった後、ハクロたちは衣服を身に纏い始めた。
 とは言え、寮室を既に出た身である以上、ここに着替えを残しているわけもなく、ハクロの色だけで下着やその他衣類を作ることになる。

「えーっと、このサイズでこれと、色は‥‥‥カトレア、染色できますか?」
「ふみゅっ、脱力、木の実精製不可能、よって無理」
「なら真っ白なままになりますけど…‥‥別にいいですね」

 ハクロが糸を放出し、今回は木の実汁による染色は行わず、ワンピース風の簡単な衣服を作り上げ、それぞれ着用していく。
 ついでに雑巾も作成し、色々散らかったり汚れている室内を彼女たちは清掃していった。


 糸で物を吊し上げ、その下をぞうきんで拭いたり、木の根を動かして、昨晩少々悶えたせいで壊れた個所を埋め合わせたり、尻尾を器用に使ってはたく等掃除は手慣れた者であり、数分後には室内は綺麗な状態に戻っていた。


「ふぅ、これで昨晩の醜態の状況証拠は隠滅完了ですね」
「欠けた部位無し、新築同然」
「ん?でも、余りにも綺麗すぎるとそれはそれで怪しまれぬじゃろうか?」
「「あ」」

 一人の健全な少年が住まう部屋にしては、少々綺麗にし過ぎた感じもある。
 部屋の中に人が入ってきたら隠れる気はあるのだが、それでもちょっと違和感を感じる可能性はある。
 まぁ、鍵もかけたのでそうはいってくるような者たちはいないだろうが‥‥それでも念のために、部屋を一般的な男子学生が利用する状態にまで戻すことになった。

「それにしても…‥‥昨晩は大変でしたよね」
「ふみゅつ、肉料理、しばらく勘弁したくなった」
「まさかあんな痴態をさらす羽目になるとはのぅ…‥‥」

 その言葉に、その場の空気が重くなる。
 自分達がどれだけやらかしたのか十分自覚させられており、思わず彼を頼ってしまったとはいえ、情けなさすぎるような姿を見せたことに、羞恥心も覚えているのだ。

「‥‥‥でも、私たちがやらかしたとはいえ、エルも付き合ってくれましたよね?」
「うん、がっつり色々とやられたけど、エル、大丈夫そうだった」
「となれば、エルはわっちらに対して悪意も嫌悪もないことが分かるのぅ」

 うんうんと頷き合い、互いにきちんとあることを共感しあう。

「やはり…私たちはエルの事が好きなんですよね。あの肉で少々気持ちを操られたような気がしなくもないですが、それでも離したくないですね」
「とはいえ、エル15歳、成人じゃないから結婚まだ無理。私達モンスターだから難しいのもあるし、タマモは獣人とは言え、身元が完全に保証できていないのが、痛い所」
「むぅ、一応一族のものとは連絡を取り合って、住民証明などは出来るが‥‥厳しい所はあるのぅ。じゃが、それでもわっちらが彼に抱く愛情は本物であり、将来的に添い遂げたいのは同じだと思うのじゃ」
「そうですよね、私もエルと一緒に添い遂げたいです」
「むしろ、完全に最後までやれなかった分、今度はやってほしいような…」
「「…」」

 カトレアの指摘に対して、黙り込むハクロとタマモ。
 この場にいる全員が同じ気持ちを抱いているので、何も言うことはできない。
 確かに、昨夜色々と感じさせられまくったが‥‥それでも、最後まで行かなかったのでもどかしく想い、お腹の中でちょっと疼きを感じ取ってしまうのである。

 互いにエルの事を好きなのを確認し、どうするか考え始める。

「‥‥‥よし、こうなれば昨晩の痴態の件も含め、エルが戻ってきたら責任を取ってもらいましょう!」
「押して押して、時には引いて」
「しっかりと気持ちを確かめ合うのじゃ!」
「「「そして最終的には、やり切るところまで‥‥

 がしっと互に腕をつかみ、協力を誓いあうハクロたち。
 今まさに、この場に「エルを愛する」宣言と共同作業戦線を彼女たちはつくったのであったが‥‥最後まで言い切ることはできず、想像しただけで顔を赤くしてしまい、しばし無言となってしまうのであった。

「…欲しかったような、あれ以上は不味かったような」
「エル、自制できていたけど、私達の方が、危ないのでは」
「でも、突いて欲しかったような…ぐぬぬぬ、もどかしい‥‥」
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