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面倒事の拭い去りは拒絶したくとも
log-104 ちっちゃな鬼アイドル
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…保護されたモンスターの事例と言うのは、それなりに有ったりするもの。
なにも全てが人の敵ではなく、友好的なものも存在することも要因ではある。
もちろん、全てが善意で清廉潔白な物ばかりではなく、何かしらの見返りを期待したり、あるいはその生態を解き明かすことでより大きな利益を得ようとするような、モンスターよりも恐ろしい人間の底知れぬ欲望によって行われたりすることもあったりはするが…それはそれ、これはこれ。
特に今は、そういう悪しき輩は踏み入れられないというべきか…踏み入れたらいろいろと不味そうではあるだろう。
【グガァ!!グググー!!】
【はいはい、しっかりと洗ってあげますから暴れないでくださいね】
【グググゥ!!】
「…色々と手続きを経て、保護したけど…なんというか、すっかりみんなの子供みたいな扱いになっているな」
【まぁ、オーガと言うのは凶暴性が有名なモンスターでもあるが、あの子の場合は角が折れているのが原因なのか、おとなしいからな…それに、主殿や我々が治療したことを理解しているのだろうよ】
【いざとなればあたしたちで抑えられますガ、今のところはその必要性は見られないですからネ】
オーガの子…傷ついた身体を治療し、保護してから1週間ほど。
休みになった本日、経過観察のために家のほうに様子を見に行ったが、現在の経過としては良好なようだった。
流石モンスターと言うべきか、人ならざる回復力で傷もだいぶふさがってきており、元気になってきているようで、今日は家の庭でカトレアと家庭菜園で一緒に土いじりを楽しんでいたらしい。
【でも、元気が良くなりすぎな気もするのなの…目を放せば勝手に植え替えようとしたり、大変だったのなの…】
「大丈夫?カトレア?」
疲れ果てたのか、机に突っ伏して力なく倒れているカトレア。
まるで幼子の相手を全力で行い、体力を使い果たしたような姿だが…あながち間違っていないだろう。
【見た目としては、肌の色や欠けた角さえなければ、本当に人の子のような容姿だからな…まだ幼い姿と言うべきか、庇護欲はそそられるだろうよ】
オーガの子…ボーイッシュ風のカットにまとめ上げた赤い肌のぎらつく金色の目をした鬼娘と言うべきだろうか。
カトレアよりもさらに幼げなその姿は、見る人によっては庇護欲をかられるようであり、時たまお菓子を上げようとする人が出たりなどするぐらいだ。
中には興奮する特殊性癖の人もいるようだったが、そういう輩は押さえつけると言わんばかりの人が陰から出ていたりと、それなりの特殊な人気は獲得している模様。
【とはいえ、再生力は完全ではないようで、首や頭の傷も治療しやすくするために切った髪も伸びないですし、角も喉も治っていないですからネ…まともにコミュニケーションをとるには、文字を覚えてもらうなどが早いですガ】
【今は治ってきた身体のほうが嬉しくて、はしゃぐ方に優先のようだからな…勉強が嫌いなのもある意味幼子のようだというべきか】
今は土いじりで汚れた体を綺麗にするためにハクロと一緒にお風呂に入っているようだが、この様子ならば肉体的な回復はだいぶしてきた様子。
しかし、どうしてこうなっていたのかに関しての説明は未だにできず、色々と集めた情報でしか彼女のこれまでの状況を推測するしかできない。
「それでファイ、ギルドでの見解は?あの鎖とか、奴隷商人の元にいたのならば、そっちのほうに所有する権利みたいなのが生じたりしている可能性もあったけど…」
【現状、マスターの元での保護で、問題は無いようでス。違法性が大きかったのもありますし、話を聞く限りだと彼女、どうも無理やり売られてきたオーガのようですからネ】
「無理やり売られてきた?」
かくかくしかじかと集めてもらった情報をまとめると、あのオーガの少女は元々、ここからかなり離れた場所からやってきていたらしい。
曰く、オーガは見た目こそ体格が良く凶悪な見た目や凶暴なものも多いことは多いのだが、仲間内での結束はかなり強いらしく、本来は強固なつながりを持った群れで過ごしているらしい。
しかし、何かやらかしたのかは不明だが、最初のほうで大きなオーガが全身血まみれの状態で、いくつものオーガの仲間たちを奴隷商人たちへ売りつけ…その中に、あの少女がいたようだ。
その見た目から特殊性癖系に売れると考えたのか、さらに転売が重なっていき…その過程の中で、許せないような最悪の商人なども混ざっており、怪我を負わされた可能性があるのだとか。
それでもただ黙ってやられていることはなく…ある晩、奴隷商人の護衛とかをぶちのめして、飛び出してきたということのようである。
【おかしいのは、その最初の…売りつけてきたオーガですネ。彼らの結束力は高いはずなのに、同胞を、それも人の手へ売り飛ばすようなのは…ありえない話なのでス】
「そうなのか」
【ああ、間違いないだろう。我も昔、ハクロと旅路をしていた時に、別のオーガの群れとちょっとトラブルを引き起こして戦ったことがあったが、アレはすさまじい連携だった。それこそ同士討ちしかねないような攻撃をしつつも、お互いに確実に成し遂げられるという信頼が無ければだめなような攻撃も仕掛けていたし…身内を売るような真似をする種族とは思えぬ】
「何やってんの、そのトラブル」
【ああ、一応最終的には和解したぞ。諸悪の根源がその群れの若い長の子で、群れ社会での社会的な抹殺をしたからな…】
それは和解をしたというのだろうか。と言うか、過去に何をしでかしたのか。
それはともかく、それだけの絆を産みだすようなモンスターが、人へ身内を売りつけるような真似をすること自体がおかしいようだ。
別の群れ同士で、まったくの別関係だったというような想像も出来そうだが、違う群れでも同族での絆的なものもあるらしい。
【本当に何があったのかは、あの少女に聞いてみないことにはわからないだろう。とはいえ、あの傷の状態になっていたことを考えると、元気になりつつある今、無理に記憶を掘り返すようなことにもなりかねぬし…時機を見て、探るしかないだろうな】
【まず、話せないのでそこからですネ。モンスター同士の圧縮言語も使えないようですし…アレ本当に感情を出すだけの鳴き声になってますからネ】
【ウガァァ!!】
【わぷううう!!風呂場での、ぶべぇ!!みずでっぽうは!!はぷっ!!駄目だって前に説明、ゴボゴボゴボボボボボ!!】
「…楽しそうな声が聞こえるけど、感情そのものしかぶつけられない状態か」
何やら風呂場で翻弄されているような声も聴きつつ、より詳しい部分は現状探れなさそうだ。
【そういうことになりますネ。喉のほうの治療も厳しいですし…ここは進化等による肉体変化での改善を目指したほうが早いでしょウ】
【だが、そこまでいくと保護からは外れるとは思うが…主殿の従魔にしたほうが良いのでは?】
「今の状態で、それができるかと言えば微妙なんだよな…」
より進んだ手段としては考えてはいたが、実は今の状態だと難しい。
双方が合意することが必要な部分は良いのだが…問題はその返答。
回答が単純な感情のもので大丈夫なのだろうか。
【人の言葉を操れぬものは、圧縮言語で鳴いて返答しているのですが…彼女の場合、それが使えない状態。従魔契約としては、成り立つのかは判断しづらいですネ】
【我々も主殿の名づけにはしっかりと返答したが、まずその名づけの意味等を奴が理解できるのかが不明だからな…】
【なのなの…】
とりあえず、この辺りはいったん保留にすることにした。
今はあの子の回復を優先したほうが良いし、この面子での保護だからこそ、何かあった時もどうにか対応できるだろう。
【もちろん、あの子自身が人に危害を加えるようなことになれば、我らも全力を出すことになるがな】
【公私混同せず、そこははっきりさせまス。人の中に混ざろうとも、あたしたちはモンスターであり、人ではなイ】
【だからこそ、人との暮らしの中で、相容れぬ部分が出るのは多少は許容するけれども…致命的なことになるようなものがあったら、止めるのなの】
その場の空気が少しばかり真面目になり、彼女たちの言葉にジャックも理解しうなずく。
保護した立場だからこそ、責任は重くのしかかっており…それを見て見ぬふりにはできないのだ。
そう考えつつ、今はまだ、情報を収集しつつ治療を続けることに専念しようと、話をまとめたのであった…
【ウガ~~~ッ♪】
【ハイハイ、光線式温風で乾かしますから、おとなしくしてくださいネ】
【便利だな、それ‥あっちはあっちで、死にかけているが】
【ジャック…私、今猛烈に疲れました…風呂は疲れを癒す場じゃなくて、戦闘の場だったんですね…ふふふふふ、がふっ…】
「ハクロ、大丈夫?」
【なのぉ…同情するのなの。でもまずは服を着るのなの。湯冷めするし駄肉を隠せなの】
なにも全てが人の敵ではなく、友好的なものも存在することも要因ではある。
もちろん、全てが善意で清廉潔白な物ばかりではなく、何かしらの見返りを期待したり、あるいはその生態を解き明かすことでより大きな利益を得ようとするような、モンスターよりも恐ろしい人間の底知れぬ欲望によって行われたりすることもあったりはするが…それはそれ、これはこれ。
特に今は、そういう悪しき輩は踏み入れられないというべきか…踏み入れたらいろいろと不味そうではあるだろう。
【グガァ!!グググー!!】
【はいはい、しっかりと洗ってあげますから暴れないでくださいね】
【グググゥ!!】
「…色々と手続きを経て、保護したけど…なんというか、すっかりみんなの子供みたいな扱いになっているな」
【まぁ、オーガと言うのは凶暴性が有名なモンスターでもあるが、あの子の場合は角が折れているのが原因なのか、おとなしいからな…それに、主殿や我々が治療したことを理解しているのだろうよ】
【いざとなればあたしたちで抑えられますガ、今のところはその必要性は見られないですからネ】
オーガの子…傷ついた身体を治療し、保護してから1週間ほど。
休みになった本日、経過観察のために家のほうに様子を見に行ったが、現在の経過としては良好なようだった。
流石モンスターと言うべきか、人ならざる回復力で傷もだいぶふさがってきており、元気になってきているようで、今日は家の庭でカトレアと家庭菜園で一緒に土いじりを楽しんでいたらしい。
【でも、元気が良くなりすぎな気もするのなの…目を放せば勝手に植え替えようとしたり、大変だったのなの…】
「大丈夫?カトレア?」
疲れ果てたのか、机に突っ伏して力なく倒れているカトレア。
まるで幼子の相手を全力で行い、体力を使い果たしたような姿だが…あながち間違っていないだろう。
【見た目としては、肌の色や欠けた角さえなければ、本当に人の子のような容姿だからな…まだ幼い姿と言うべきか、庇護欲はそそられるだろうよ】
オーガの子…ボーイッシュ風のカットにまとめ上げた赤い肌のぎらつく金色の目をした鬼娘と言うべきだろうか。
カトレアよりもさらに幼げなその姿は、見る人によっては庇護欲をかられるようであり、時たまお菓子を上げようとする人が出たりなどするぐらいだ。
中には興奮する特殊性癖の人もいるようだったが、そういう輩は押さえつけると言わんばかりの人が陰から出ていたりと、それなりの特殊な人気は獲得している模様。
【とはいえ、再生力は完全ではないようで、首や頭の傷も治療しやすくするために切った髪も伸びないですし、角も喉も治っていないですからネ…まともにコミュニケーションをとるには、文字を覚えてもらうなどが早いですガ】
【今は治ってきた身体のほうが嬉しくて、はしゃぐ方に優先のようだからな…勉強が嫌いなのもある意味幼子のようだというべきか】
今は土いじりで汚れた体を綺麗にするためにハクロと一緒にお風呂に入っているようだが、この様子ならば肉体的な回復はだいぶしてきた様子。
しかし、どうしてこうなっていたのかに関しての説明は未だにできず、色々と集めた情報でしか彼女のこれまでの状況を推測するしかできない。
「それでファイ、ギルドでの見解は?あの鎖とか、奴隷商人の元にいたのならば、そっちのほうに所有する権利みたいなのが生じたりしている可能性もあったけど…」
【現状、マスターの元での保護で、問題は無いようでス。違法性が大きかったのもありますし、話を聞く限りだと彼女、どうも無理やり売られてきたオーガのようですからネ】
「無理やり売られてきた?」
かくかくしかじかと集めてもらった情報をまとめると、あのオーガの少女は元々、ここからかなり離れた場所からやってきていたらしい。
曰く、オーガは見た目こそ体格が良く凶悪な見た目や凶暴なものも多いことは多いのだが、仲間内での結束はかなり強いらしく、本来は強固なつながりを持った群れで過ごしているらしい。
しかし、何かやらかしたのかは不明だが、最初のほうで大きなオーガが全身血まみれの状態で、いくつものオーガの仲間たちを奴隷商人たちへ売りつけ…その中に、あの少女がいたようだ。
その見た目から特殊性癖系に売れると考えたのか、さらに転売が重なっていき…その過程の中で、許せないような最悪の商人なども混ざっており、怪我を負わされた可能性があるのだとか。
それでもただ黙ってやられていることはなく…ある晩、奴隷商人の護衛とかをぶちのめして、飛び出してきたということのようである。
【おかしいのは、その最初の…売りつけてきたオーガですネ。彼らの結束力は高いはずなのに、同胞を、それも人の手へ売り飛ばすようなのは…ありえない話なのでス】
「そうなのか」
【ああ、間違いないだろう。我も昔、ハクロと旅路をしていた時に、別のオーガの群れとちょっとトラブルを引き起こして戦ったことがあったが、アレはすさまじい連携だった。それこそ同士討ちしかねないような攻撃をしつつも、お互いに確実に成し遂げられるという信頼が無ければだめなような攻撃も仕掛けていたし…身内を売るような真似をする種族とは思えぬ】
「何やってんの、そのトラブル」
【ああ、一応最終的には和解したぞ。諸悪の根源がその群れの若い長の子で、群れ社会での社会的な抹殺をしたからな…】
それは和解をしたというのだろうか。と言うか、過去に何をしでかしたのか。
それはともかく、それだけの絆を産みだすようなモンスターが、人へ身内を売りつけるような真似をすること自体がおかしいようだ。
別の群れ同士で、まったくの別関係だったというような想像も出来そうだが、違う群れでも同族での絆的なものもあるらしい。
【本当に何があったのかは、あの少女に聞いてみないことにはわからないだろう。とはいえ、あの傷の状態になっていたことを考えると、元気になりつつある今、無理に記憶を掘り返すようなことにもなりかねぬし…時機を見て、探るしかないだろうな】
【まず、話せないのでそこからですネ。モンスター同士の圧縮言語も使えないようですし…アレ本当に感情を出すだけの鳴き声になってますからネ】
【ウガァァ!!】
【わぷううう!!風呂場での、ぶべぇ!!みずでっぽうは!!はぷっ!!駄目だって前に説明、ゴボゴボゴボボボボボ!!】
「…楽しそうな声が聞こえるけど、感情そのものしかぶつけられない状態か」
何やら風呂場で翻弄されているような声も聴きつつ、より詳しい部分は現状探れなさそうだ。
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【だが、そこまでいくと保護からは外れるとは思うが…主殿の従魔にしたほうが良いのでは?】
「今の状態で、それができるかと言えば微妙なんだよな…」
より進んだ手段としては考えてはいたが、実は今の状態だと難しい。
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【人の言葉を操れぬものは、圧縮言語で鳴いて返答しているのですが…彼女の場合、それが使えない状態。従魔契約としては、成り立つのかは判断しづらいですネ】
【我々も主殿の名づけにはしっかりと返答したが、まずその名づけの意味等を奴が理解できるのかが不明だからな…】
【なのなの…】
とりあえず、この辺りはいったん保留にすることにした。
今はあの子の回復を優先したほうが良いし、この面子での保護だからこそ、何かあった時もどうにか対応できるだろう。
【もちろん、あの子自身が人に危害を加えるようなことになれば、我らも全力を出すことになるがな】
【公私混同せず、そこははっきりさせまス。人の中に混ざろうとも、あたしたちはモンスターであり、人ではなイ】
【だからこそ、人との暮らしの中で、相容れぬ部分が出るのは多少は許容するけれども…致命的なことになるようなものがあったら、止めるのなの】
その場の空気が少しばかり真面目になり、彼女たちの言葉にジャックも理解しうなずく。
保護した立場だからこそ、責任は重くのしかかっており…それを見て見ぬふりにはできないのだ。
そう考えつつ、今はまだ、情報を収集しつつ治療を続けることに専念しようと、話をまとめたのであった…
【ウガ~~~ッ♪】
【ハイハイ、光線式温風で乾かしますから、おとなしくしてくださいネ】
【便利だな、それ‥あっちはあっちで、死にかけているが】
【ジャック…私、今猛烈に疲れました…風呂は疲れを癒す場じゃなくて、戦闘の場だったんですね…ふふふふふ、がふっ…】
「ハクロ、大丈夫?」
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