憧れの召喚士になれました!! ~でも、なんか違うような~

志位斗 茂家波

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199 団結バラバラ、色々と

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‥‥‥各々が眠りにつく真夜中。

 寝息が立てられ、ディーが完全に熟睡している中で、室内では動きがあった。


「…‥‥」

 寝ていた者たちがそっと目を覚まし、ベッドから離れる。

 それぞれそっと暗闇の中でディーの寝ているところへ気が付き‥‥‥そこで互いの存在に気が付き合う。

「「「「‥‥」」」」

 ガスも抜けた者、抜けた者を警戒していた者、警戒とかではなく来た者など、動機は様々ではあったが‥‥‥互いの目的は一致している。

 だがしかし、目的が一致しても譲り合えるかどうかは別であり、しばし火花が飛び散ったが‥‥‥

「んんぅ‥‥‥」
「「「「!?」」」」

 ディーの軽い寝言にびくっと体を震わせ、そっと離れた。

‥‥‥迂闊にここで暴れれば、主を起こしてしまうだろう。

 いや、起きたらそれはそれでやりようもあるのだが、最悪の場合睡眠妨害とかで怒られる可能性が大いにある。

 とはいえ、このまま何もしないでいるのも何なので、各々が一部を伸ばすも‥‥‥互いの一部ではじかれたりして、意味をなさない。

 であれば、どうすればいいのか?

 音も出さないように気を遣いつつ、アイコンタクトのみで会話し合い…‥‥結論が出された。

 そしてその結論を、彼女達は実行するのであった‥‥‥‥






「ふわぁ…‥‥朝か」

 欠伸が出つつも俺は目を覚ました。

 室内は朝日が入り込み、最適な光量で照らされるように計算されているようなので、見渡しやすいだろう。

「ん?」

 っと、何やら柔らかいというか、妙な感触を覚える。

 何なのかと見れば…‥‥

「‥‥‥何だ、この状況」
「くぴぃ」
「すやぁ‥‥‥」

‥‥‥何と言うか、この光景、下手すると同性に殺されかねない。

 同室で寝たとはいえ…‥‥寝相とかではないだろう、コレ。ベッド間空いているし、起きて入って来たようにしか思えない。

 というか、巻き付いて縛ってくっ付いて入り込んで呑み込んで…‥‥各々、俺をどうしたいのかと言いたい感じである。あと柔らかいのは理性的にちょっとヤヴァイ。下手に動かすと違う感触がそれぞれからするぞ。

 風呂場の時のように全裸ではないのだが‥‥‥見た目だけなら美女だからなぁ‥‥‥正直、人外とはいえちょっと男としては辛い所もある。

 というか、ここまでされてなぜ朝まで起きなかっただろうか俺。寝ている時に油断しているのは不味いような‥‥‥

「とりあえず、起こさないようにやってみるか‥‥‥」

 ひとまずはこの官能的状況になりかけている状態から抜け出すために、俺はベッドから抜け出そうと動いた。
 
 体をひねり、触れないギリギリでそっと抜き、挟まれているところは代わりの布団や枕で代用し‥‥‥数分ほどで、直ぐに脱出できた。

「ふぅ」

 ふと息をつき、寝ている皆を起こさないようにそっとその場から退出する。

 ちょっと甘く見ていたというか、全員がこう寄ってくるのはなんでかなと思うところもあるが‥‥‥これが毎朝あったら精神的に絶対きついやつだ。


「久し振りに同室で寝たからこその油断かもなぁ…‥‥」

 ハニートラップでもないし、召喚獣たちなので特に問題もないかもしれないが…‥‥それでも彼女達は女性であり、男の身としては理性がごりごりと削られる。

 油断したらこっちが喰われそうな気もするし、今後同様の機会があったらできるだけ別室になっておいた方が良いだろうと俺は思うのであった…‥‥



‥‥‥召喚獣であれば、手を出しても問題はないというやつもいるだろうが、俺としては互いの合意とかが無いとね。いやまぁ、俺だって男の子だし…‥‥でも、理性を決壊されたら意味ないからなぁ…‥‥なんで召喚獣が美女ばかりなのか、嘆きたいところではある

 うらやましがるやつらもいるだろうけど、実際には理性を試される拷問だぞ。出してみたいけど出していいのかわからないところもあるし、やったらやったで今後どういう風に顔を合わせればいいのかも分からなくなるからなぁ…‥‥

「別に出されても良いのデス」
「‥‥今、ノインの声が聞こえたような…‥‥いや、いないな?」

 うん、さっきベッドの方に寝ていたし、気のせいだと思いたい。

 そう言えば、普段彼女は彼女で、朝は俺よりも早いはずだと思うのだが…‥‥ガスの影響でもあったのか?そっちはそっちで、調べておかないとなぁ‥‥‥‥






‥‥‥朝っぱらからディーが精神を削られていた丁度その時。

 実はドアの前には、彼の妹であるセラがいた。

 自室にはいなかったので、皆のいる部屋に入るのかなと思って入っていたのだが…‥‥その光景を見て入れず、ディーが出てくるのに合わせてそそくさとその場から逃げたのである。

「お兄ちゃんに、滅茶苦茶べったりくっ付いていたけど‥‥‥うん、油断できない」

 召喚獣たちの兄への態度は愛情が多いが、それがやや主従関係とかそう言う部分から大きくそれているような気がした。

 いや、既に相手というか、番相手のように見えており、兄の残念な鈍い鈍感心ではまだ理解できていないようだが、着実に召喚獣たちに弱いながらも惹かれ始めているのが目に見えるのだ。

 妹だからこそ、兄のことは好きであり、兄を心配するのだが‥‥‥この様子では、何時流されて兄が召喚獣たちに性的な意味で喰われてもおかしくないように思えた。

 正直、ノインたち召喚獣を義姉ちゃんと言うのはそれはそれで悪くはないかもしれないと思ったが‥‥‥それでもやはり、多少は抵抗がある。

 愛人枠ならまだ許容範囲ではあるが‥‥‥‥兄を独占されそうな気がしてしまうのだ。

「これはいけない、でもどうしようもないし…‥‥ここはもう、いっその事お兄ちゃんを好きになるような人が出た方が良いかも!!」

 自身が兄の相手になるのは流石に倫理的にというか、世間一般常識から見てダメなことぐらいは理解している。

 だからこそ、その代わりになれるような人がいたら、そちらにどうにかしてほしいと思えるのだ。

「そう言えば、前にお兄ちゃんといた人もいたはず…‥‥あの人なら大丈夫だと思うし、そちらに賭けるしかないかも」

 今晩はまだ大丈夫そうではあったが、それでもこの先どうなるのかはわからない。

 ならばできるだけ早く、兄には彼女でも作ってもらった方が良いと思いつつ、その候補は誰が良いのかを思案し‥‥‥当てはまるリストを頭の中で作っていく。

 何にしても、自身の兄の幸せのために、彼女は出来るだけのことをしたいと思うのであった…‥‥


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