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201 思い出すのはあの青空で‥‥‥
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‥‥‥雪が降り積もる季節ももう間もなく終わり、雪解けの時期となろう。
春風が吹き始め、溶けた水が川へ流れ込んで激流と化す。
雪解けに伴い見えてきた地面には既に新芽が生え始め…‥‥
「‥‥‥ようやく、冬季休暇も終わるか」
「ええ、そのようデス」
長い雪の時期は終わり、新しい年へと移り変わり、ディーたちは寮へ向かう準備をしていた。
学年が一つ上になり、新入生たちが入って来るのでいよいよ先輩と呼ばれるようになるのだろう‥‥‥うん、悪い気はしない。
「出来れば、お兄ちゃんと向かいたいんだけどなー」
「セラはまだ無理だろ」
妹が口をとがらせて言うが、生憎、適正学園の入学は、適性検査を行う14歳の時。
まだ妹はその年齢に達していないし、今年はまだ無理なんだよなぁ…‥‥
「主殿、こちらの方も終わったでござるよー」
「グゲェ!」
「お、そうか」
妹をなだめつつ、寮にいれる荷物もリリスが箱の中に入れ込み、準備は万端。
あとは村から出る馬車に乗って向かえばいいだけの話であり、明日に発車の時を迎えるのだが‥‥‥
「‥‥‥思えば、こういう時に限って良い天候だよなぁ」
「そう言うものでしょうカ?」
「ああ、そう言うものだ」
ふと空を見上げて見れば、雪の時期は雲に覆われて見えなかった太陽が辺りを照らし、さんさんと輝いている。
空は雲一つない青空と化し、さわやかな風が雪の終わりを告げていく。
‥‥‥うん、そう言えば一年前の入学前の適性検査の時も同じような青空だったか。
その時は出来れば召喚士になりつつ、カッコイイドラゴンを召喚獣にしたいと思っていたのだが‥‥‥後ろを振り返り、それぞれのんびりとしている召喚獣たちを見て、見事に全然違う方向性になっているなぁっと嘆くような、あきらめが付いたような気持が入り混じる。
何処をどうしたら、召喚獣が全員美女になるのか問いただしたい。
だが、その問いただすべき先も分からないし、その原因も未だに不明というか‥‥‥いや、『異界の召喚士』という職業が影響を及ぼしているのが良く理解させられるのだが、その影響の度合いを知りたいのだ。
とはいえ、試すわけにもいかないだろう。ただでさえ今は、ノイン、カトレア、ルビー、ゼネ、リリス、リザ、アナスタシア、レイア、ティアと結構な大所帯だし、流石にこれ以上増えるわけがない。‥‥‥と思いたい。
一応、ここまでの大所帯になったことは既に慣れたが‥‥‥‥それでもちょっとは心労があるのだ。
何しろ、彼女達見た目だけなら完全に美女だしなぁ‥‥‥何かしらのトラブルは起きていたりするんだよ。
風呂場の覗きだとか、目の保養のための訪問とか、着替え中にうっかり入りかけるとか、はたまたは喧嘩で仲裁役が切れてさらにすさまじい事になったとか…‥‥前半はどうしようもないが、後半はどういうべきか。
色々と悩むところがあるとは言え、2年生になるのだし、新しい新入生たちには不安を与えないようにしたい。
生徒会としての立場も名ばかりに近いけれどもそれでもあるし、その責任も果たさないとな。
‥‥‥ああ、そう言えば学園、4年制だから第2王子は確か上の方で3年へ、第1王子は4年になって、来年になると生徒会長副生徒会長変えないといけないのか。
いや、それかあるいは今年で変更なのか…‥‥王位継承権争いの事などを考えると、まだ立場は変わらないような気がするが、一応身構えておくべきだろうか。
ついでに雪が積もっている時期の間に、無事に特効薬が完成し第1王女が元の姿に戻ったという朗報もあったのは良い事である。
まぁ、組織の方はまだわからないこともあるが…‥‥次に同様の事件が起きる前に、先手を取る策を国がとるそうだし、そちらに任せて見よう。巻き添えになったら容赦するつもりないが。
とにもかくにも、暖かい風が吹き始め、いよいよ新しい学年へ移り変わる事を時間し始め、心構えもしっかりしておく。
髪は既に色々あったせいで真っ白になっているが、胃の方はまだ無事だ。今年も穴が開かないようにしていきたいなぁ‥‥‥‥胃薬、最新の無いかなぁ‥‥‥
「ああ、そう言えば思い出した」
「ん?どうしたんだぜ我が君?」
っと、自身の健康を考えている時にふと口に出たことに対して、ティアが尋ねてきた。
「召喚獣の健康診断、絶対にやるようにって連絡も来ていたんだよ」
‥‥‥本来は学期ごとのテストの合間に、召喚士学科では召喚獣の健康診断が行われる。
だがしかし、どうやら在学生の場合は学期開けにすぐに行うように義務付けられたそうなので、学園に戻って早々に健康診断を受ける必要があるのだ。
「健康診断か‥‥‥そう言えばそうなるのかのぅ?」
「冬の間に怠惰に過ごして、肥えてしまった方々もいるはずですわね」
「あとは運動不足になりやすいでありんすからねぇ…‥‥」
夏季長期休暇よりも冬季長期休暇の方が雪などで外に出にくいことが多く、運動不足や冬眠のための栄養過剰摂取になる召喚獣もいるらしい。
なので、この検査は欠かせないそうである。
「とはいえ、皆健康そうだし無駄っぽいような‥‥‥?」
見かけだけなら、全員健康的ではあるし、問題無いようには見える。
約一名、雪解けの時期と共にテンションが下降し、雪が降る前と同様になっているのもいるが‥‥‥うん、気にしない方が良いだろう。
専門家とかそう言う人が診ないと分からないこともあるだろうし、真面目に受けるべきだろう。
そう考えつつ、明日の馬車に遅れないように、今のうちにより念入りな確認をしておくのであった。
「というか、ルビーかレイアの二人で早く行けるけどね」
「それは遅刻してしまうような時に限らせておきましょウ。早く着きすぎるのも考えものですしネ」
‥‥‥馬車を利用しなくとも、実はそっちの方が楽だったりするが‥‥‥雪解け後の道の様子も綺麗なことが多いし、風景を純粋に楽しみたいのでやらないだけだったりする。
あと、普通にノイン御手製の装備で飛んで行って、皆を現地で召喚することもできるが…‥‥それはまた別の機会にしよう。装備自体が、この雪の時期の間にノインが改良もとい大改造を施したからなぁ‥‥‥使用する時がちょっと怖い。テスト済みだけどやらなきゃよかったって類の不味いのもある。
既にやらかして、地図から山が一つ消えた件に関しては…‥‥全力でごまかすか。組織がいないか探るために、山狩りをした結果がこれですと説明するのもありか‥‥?
不安は少々あるが、どうにかしたいとも思うのであった‥‥‥‥
春風が吹き始め、溶けた水が川へ流れ込んで激流と化す。
雪解けに伴い見えてきた地面には既に新芽が生え始め…‥‥
「‥‥‥ようやく、冬季休暇も終わるか」
「ええ、そのようデス」
長い雪の時期は終わり、新しい年へと移り変わり、ディーたちは寮へ向かう準備をしていた。
学年が一つ上になり、新入生たちが入って来るのでいよいよ先輩と呼ばれるようになるのだろう‥‥‥うん、悪い気はしない。
「出来れば、お兄ちゃんと向かいたいんだけどなー」
「セラはまだ無理だろ」
妹が口をとがらせて言うが、生憎、適正学園の入学は、適性検査を行う14歳の時。
まだ妹はその年齢に達していないし、今年はまだ無理なんだよなぁ…‥‥
「主殿、こちらの方も終わったでござるよー」
「グゲェ!」
「お、そうか」
妹をなだめつつ、寮にいれる荷物もリリスが箱の中に入れ込み、準備は万端。
あとは村から出る馬車に乗って向かえばいいだけの話であり、明日に発車の時を迎えるのだが‥‥‥
「‥‥‥思えば、こういう時に限って良い天候だよなぁ」
「そう言うものでしょうカ?」
「ああ、そう言うものだ」
ふと空を見上げて見れば、雪の時期は雲に覆われて見えなかった太陽が辺りを照らし、さんさんと輝いている。
空は雲一つない青空と化し、さわやかな風が雪の終わりを告げていく。
‥‥‥うん、そう言えば一年前の入学前の適性検査の時も同じような青空だったか。
その時は出来れば召喚士になりつつ、カッコイイドラゴンを召喚獣にしたいと思っていたのだが‥‥‥後ろを振り返り、それぞれのんびりとしている召喚獣たちを見て、見事に全然違う方向性になっているなぁっと嘆くような、あきらめが付いたような気持が入り混じる。
何処をどうしたら、召喚獣が全員美女になるのか問いただしたい。
だが、その問いただすべき先も分からないし、その原因も未だに不明というか‥‥‥いや、『異界の召喚士』という職業が影響を及ぼしているのが良く理解させられるのだが、その影響の度合いを知りたいのだ。
とはいえ、試すわけにもいかないだろう。ただでさえ今は、ノイン、カトレア、ルビー、ゼネ、リリス、リザ、アナスタシア、レイア、ティアと結構な大所帯だし、流石にこれ以上増えるわけがない。‥‥‥と思いたい。
一応、ここまでの大所帯になったことは既に慣れたが‥‥‥‥それでもちょっとは心労があるのだ。
何しろ、彼女達見た目だけなら完全に美女だしなぁ‥‥‥何かしらのトラブルは起きていたりするんだよ。
風呂場の覗きだとか、目の保養のための訪問とか、着替え中にうっかり入りかけるとか、はたまたは喧嘩で仲裁役が切れてさらにすさまじい事になったとか…‥‥前半はどうしようもないが、後半はどういうべきか。
色々と悩むところがあるとは言え、2年生になるのだし、新しい新入生たちには不安を与えないようにしたい。
生徒会としての立場も名ばかりに近いけれどもそれでもあるし、その責任も果たさないとな。
‥‥‥ああ、そう言えば学園、4年制だから第2王子は確か上の方で3年へ、第1王子は4年になって、来年になると生徒会長副生徒会長変えないといけないのか。
いや、それかあるいは今年で変更なのか…‥‥王位継承権争いの事などを考えると、まだ立場は変わらないような気がするが、一応身構えておくべきだろうか。
ついでに雪が積もっている時期の間に、無事に特効薬が完成し第1王女が元の姿に戻ったという朗報もあったのは良い事である。
まぁ、組織の方はまだわからないこともあるが…‥‥次に同様の事件が起きる前に、先手を取る策を国がとるそうだし、そちらに任せて見よう。巻き添えになったら容赦するつもりないが。
とにもかくにも、暖かい風が吹き始め、いよいよ新しい学年へ移り変わる事を時間し始め、心構えもしっかりしておく。
髪は既に色々あったせいで真っ白になっているが、胃の方はまだ無事だ。今年も穴が開かないようにしていきたいなぁ‥‥‥‥胃薬、最新の無いかなぁ‥‥‥
「ああ、そう言えば思い出した」
「ん?どうしたんだぜ我が君?」
っと、自身の健康を考えている時にふと口に出たことに対して、ティアが尋ねてきた。
「召喚獣の健康診断、絶対にやるようにって連絡も来ていたんだよ」
‥‥‥本来は学期ごとのテストの合間に、召喚士学科では召喚獣の健康診断が行われる。
だがしかし、どうやら在学生の場合は学期開けにすぐに行うように義務付けられたそうなので、学園に戻って早々に健康診断を受ける必要があるのだ。
「健康診断か‥‥‥そう言えばそうなるのかのぅ?」
「冬の間に怠惰に過ごして、肥えてしまった方々もいるはずですわね」
「あとは運動不足になりやすいでありんすからねぇ…‥‥」
夏季長期休暇よりも冬季長期休暇の方が雪などで外に出にくいことが多く、運動不足や冬眠のための栄養過剰摂取になる召喚獣もいるらしい。
なので、この検査は欠かせないそうである。
「とはいえ、皆健康そうだし無駄っぽいような‥‥‥?」
見かけだけなら、全員健康的ではあるし、問題無いようには見える。
約一名、雪解けの時期と共にテンションが下降し、雪が降る前と同様になっているのもいるが‥‥‥うん、気にしない方が良いだろう。
専門家とかそう言う人が診ないと分からないこともあるだろうし、真面目に受けるべきだろう。
そう考えつつ、明日の馬車に遅れないように、今のうちにより念入りな確認をしておくのであった。
「というか、ルビーかレイアの二人で早く行けるけどね」
「それは遅刻してしまうような時に限らせておきましょウ。早く着きすぎるのも考えものですしネ」
‥‥‥馬車を利用しなくとも、実はそっちの方が楽だったりするが‥‥‥雪解け後の道の様子も綺麗なことが多いし、風景を純粋に楽しみたいのでやらないだけだったりする。
あと、普通にノイン御手製の装備で飛んで行って、皆を現地で召喚することもできるが…‥‥それはまた別の機会にしよう。装備自体が、この雪の時期の間にノインが改良もとい大改造を施したからなぁ‥‥‥使用する時がちょっと怖い。テスト済みだけどやらなきゃよかったって類の不味いのもある。
既にやらかして、地図から山が一つ消えた件に関しては…‥‥全力でごまかすか。組織がいないか探るために、山狩りをした結果がこれですと説明するのもありか‥‥?
不安は少々あるが、どうにかしたいとも思うのであった‥‥‥‥
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