271 / 373
263 自ら首を突っ込まずとも相手から突っ込み
しおりを挟む
‥‥‥臨海合宿も、残すところあと2日ほど。
最終日には遊ぶ日が待ち受けており、その日のために本日の合宿内での学び舎鍛練の時間には、生徒たちの気の入りようが凄まじい。
遊べる時間を存分に楽しむためにかつ、その時までに徹底的に自信を研鑽しようという向上心・意欲が溢れているのもあるだろう。
なので、ディーたちもまた気合いを入れて励むのだが‥‥‥‥
「‥‥‥ノイン、滅茶苦茶小さいけど何があった?」
「色々とデス。色々と減ったので、このミニボディで今日は過ごしますので、心配なさらないでくだサイ」
…‥‥どういうわけか、ノインのサイズが小さくなっていた。
いや、普通にこういう風に小さくなることは、彼女の技術力で可能であると以前に証明されている。
けれどもこれは、そのままのサイズを小さくしたのではなく、何と言うか手に持てるほどの大きさにしつつ全体的にゆるくデフォルメしたかのような姿になっているのだ。
「一晩で何があったんだよ…‥‥誰か、原因知っているやつはいないか?」
そう問いかけて見たら、他の召喚獣はそろって目を横にそむけた。
うん、全員絶対に知っているんだろうけれども、話す気が無い奴だこれ。
まぁ、無理に聞くような意味も無いし、時間が経てばいつものノインに戻るそうなので心配もさほどしなくていいのだろうけれども‥‥‥寝ている間に本当に何があったのだろうか?
ちょっと疑問に思ったが、何となく勘で聞かないほうが良いという気がしたので、俺は考えるのを辞めるのであった。
とにもかくにも、ノインがミニボディ状態‥‥‥略してミニノインとなったのは放置するとして、問題は朝になって彼女達から知らされたとある報告。
臨海合宿での学びが始まる前に、王子たちにちょっと報告しに向かったが…‥‥双眼鏡をノインから手渡され、見やすい場所へ移して改めて自分の目で見る。
「‥‥‥本当に、海洋王国の船っぽいような…‥‥あの船の紋章が、王家のものになるんだったか?」
「そのはずデス。国によって王家の紋章は異なり、偽造自体も罪になるので偽物を付けるはずもなく、あの船が海洋王国の王家が乗った船だということが推測されマス」
「うわぁ、本当に船だけど‥‥‥動きが無いのを見ると不気味だな」
「何しろ、漂流船を沈めた報告はもらったからな…‥‥」
「何が目的ですかね?」
グラディにゼノバース、ミウが共に予備の双眼鏡を手渡されて確認しつつ、船から別の方向に目を向ける。
そこではエルディムとハルモニアが甘い光景を作り上げていたが…‥関係ないわけではない。
「昨晩、念のために気が付かれない程度に上空からルビーと共に確認しましたが、どうやら第8王女が乗っている船で間違いなさそうデス」
「けれどもでござるな、どうやら王女以外の王家の輩もいるようなのでござるよ」
「そうでありんすねぇ。こっそり気配を消して潜り込み、盗み聞きしたのでありんすが‥‥‥」
「どうやら、海洋王国の国王も乗っているようなんだぜ」
昨晩、俺が熟睡している間に彼女達は密かに動いて確認していたようだが、あの船には第8王女と国王と見られるものが乗っているらしい。
「国王ねぇ‥‥‥救助した船員たちから聞いた情報だと、数カ月ほど前に国王になった人物だったか?」
「ヴィステルダム王国とも海洋王国モルゼは国交があるが‥‥‥いかんせん、情報が少ないな」
「何しろ国交があっても親しいわけでもないですものね」
王子たちや王女からすれば、相手がどの様な者なのかまだわからないようだ。
とはいえ、情報によれば最悪の一言で表せるような人らしい。
オッドアイではない王家の血を持つものを処分していたという話とかもあるし‥‥‥そんな人物が、わざわざ沖合に出てくるのは変な話だ。
「ハルモニアを処分する目的があったし、もしかして生存に気が付いて自ら消すために来たとか?」
「そうだとしても、国王が自ら来る意味はあるのでしょうカ?」
あるとすれば、自分の目で確かめないと気が済まないたちだったとかだろうが…‥‥でも、それだったら最初から全部自分の手だけを汚してやって来いと言えるような気がする。
それなのにわざわざ来る意味が分からないのだが‥‥‥一応、船内にこっそり潜入してかき集めた程度で分かったことは‥‥‥
「どうも、この浜辺に来ることを国王が狙っているようでありんすよねぇ」
「ここにか?」
「来る意味があるのかな?」
船にこっそりと潜り込み、盗み聞きをしたところ、どうやら海洋王国の国王の目的はこの浜辺。
だがしかし、何故ここを目指すのかという事は、船員たちや王女の方でも分からないようで、首をかしげているらしい。
「んー、でもここに何かあったっけなぁ‥?精々、ここには他国が臨海合宿場として利用する程度の価値しかないとは思うのだが…‥‥」
「海洋王国でも臨海合宿を‥‥‥それは無いか。あの国自体が海に囲まれているし、出張してやって来る意味が分からん」
何にしても、ここに何がすごいお宝とか、ヤヴァイ情報とかがあるという話は聞いたこともないし、そのような物を求めてここへ来るという訳でもなさそうだ。
であれば、何を狙ってここへ来ようとしているのかが疑問ではあるが‥‥‥
「んー、この浜辺の利用目的は臨海合宿程度ですし‥‥‥ん?臨海合宿程度‥‥‥もしかして?」
「どうした?」
「いえ、ふと思ったのですが…‥‥」
腕を組んで悩んでいたところで、ふとミウが何か思いついたようだ。
「もしかしてだけれども、ディーさんたちの情報を聞いたとかではないでしょうか?」
「ディー君たちの情報‥‥‥ああ、その可能性もあるか」
‥‥‥この浜辺、臨海合宿場として他国も利用するのだが、どこの国がどの様に利用したのか、という情報はそれなりにあったりする。
というのも、他国の臨海合宿でのものを、自国で利用できそうであれば利用しようと考えている国もあり、それなりに情報を得ようと動いているそうなのだ。
それに去年は、ゲイザーが出現した事件も相まってそれなりにここがどの様な処なのかという情報が出ていたようだが…‥‥その情報の中で、俺たちのことが海洋王国の国王の耳に入った可能性があるのだ。
「まぁ、この時期に合宿場として使うのはこの国ぐらいだし…‥‥ディー君たちを目当てにするのであれば、時期を狙ってやってきてもおかしくは無いか」
「とはいえ、そう都合よく日付に合わせてこれるはずもなさそうなのだが…‥‥そもそも国交もあるとは言え、互にそこまで情報はやり取りしているわけでもないはずだ」
臨海合宿の情報を得たとしても、そもそも情報が伝わるまでに時間がかかりそうである。
海洋王国だと臨海合宿の重要性自体が底まであるわけでもないだろうし、耳にするような機会もなさそうな物なのだが…‥‥
「とはいえ、可能性としてはないわけでもないが…‥‥俺たちを目当てにするとか、そんなことはありえるのか?」
「「「あり得ると思う」」」
王子・王女たちの声が見事にそろった。
「そもそもお前は、コチラ以外にも森林国や帝国、などにも色々やっているし」
「ディー君の召喚獣たちの容姿の方も、それなりに噂にはなるだろうし」
「隠そうと思っても、いろいろやらかされるせいで隠しきれずに漏れ出ているというのもありますよ」
‥‥‥何も言い返せないというか、何と言うか。
うん、それなりに噂になっていてもそれはそれでおかしくは無いか…‥‥そう考えると、なんかやらかしてきたなぁっという実感がわいて悲しくなるような気がするのだが、どうしてだろうか。
「まぁ何にしても、相手の目的が定かではない以上、迂闊に出ない方が良いだろう」
「それに、弟の相手になっているハルモニアという子の方を狙って来た可能性も否定できないし‥‥‥一旦、ここから離れた方が良いんじゃないかな?」
「というか、そうした方が良いと思うのだけれども‥‥‥場合によっては国際問題になりかねませんものね」
それもそうである。
臨海合宿の場とは言え、森林国や別の国の者なども色々混ざっているし、ここで下手に騒ぎを起こされては後々面倒なことになるのが目に見えている。
なので、アレが去るまでちょっと隠れていたほうが良さそうかと思っていたところで‥‥‥沖合の方に動きがあったようだ。
「報告するぜ我が君!!あの船から小舟が出航!!どうやらこっちに向かい始めたようだぜ!!」
海から勢いよく飛び出し、浜辺をバク転して宙を舞って今回は綺麗な着地を決めながら、ティアが報告してきた。
夜とかに行動を起こすならともかく、昼間に堂々と行動してきた点に不信感は感じるが‥‥‥ここは一旦隠れた方が良いのかもしれない。
「とはいえ、何処かに隠れるようなことができる場所ってあるか?」
「大丈夫デス。小屋や宿舎の方に逃げるのも手ですが…‥‥先ほどからしている会話の間に、速攻で避難所を作りまシタ」
小さい状態ながらも、ノインがそう口を出してきた。
見れば、いつの間にか地下へ続く階段が出来上がっていた。
「…‥‥え、いつの間に地下室を作ったんだ?」
「さっきも言いましたが、今の会話の間にデス。ミニボディ状態ですが、作った道具はそのまま使えますからネ。マジックミラーの砂浜版も取りいれ、地中から地表を覗くことも可能にしていマス」
…‥‥こんな技術力を持っていたら、目を付けられる可能性も否定できない。
何にしても、相手がどう動くのかもわからないので、一旦ディーたちはそちらの方に避難をして、バレないように蓋をしつつ地中から動きを見ることにしたのであった。
「というか、結構短い間だったとはいえ、しっかりした造りだな…‥‥」
「メイドたるもの、ご主人様のために必要とあらばどこにでも部屋を作れるようにしますからネ。流石に空の上に城を作るとかそう言う事はまだできませんが、この程度は造作もないのデス」
「まだって部分に、将来の怖さが見えるのだが…‥‥」
「ああ、言い間違えました。今の私には無理という事でシタ。アップデート情報によれば、姉妹機が既に成しとげているようですしネ」
「‥‥‥ディー君のメイドって姉妹がいるの?それはそれで、なんかトンデモナイ集団にしか聞こえないんだけど」
「そう言われても、把握し切ってないんだよなぁ…‥‥」
‥‥‥ノインの姉妹たちって、今はまだ会う事もないと思う。
でも、仮に会えたとしてもどう考えてもさらに無茶苦茶なような気しかしないのだが‥‥‥‥どうなんだろうか。
最終日には遊ぶ日が待ち受けており、その日のために本日の合宿内での学び舎鍛練の時間には、生徒たちの気の入りようが凄まじい。
遊べる時間を存分に楽しむためにかつ、その時までに徹底的に自信を研鑽しようという向上心・意欲が溢れているのもあるだろう。
なので、ディーたちもまた気合いを入れて励むのだが‥‥‥‥
「‥‥‥ノイン、滅茶苦茶小さいけど何があった?」
「色々とデス。色々と減ったので、このミニボディで今日は過ごしますので、心配なさらないでくだサイ」
…‥‥どういうわけか、ノインのサイズが小さくなっていた。
いや、普通にこういう風に小さくなることは、彼女の技術力で可能であると以前に証明されている。
けれどもこれは、そのままのサイズを小さくしたのではなく、何と言うか手に持てるほどの大きさにしつつ全体的にゆるくデフォルメしたかのような姿になっているのだ。
「一晩で何があったんだよ…‥‥誰か、原因知っているやつはいないか?」
そう問いかけて見たら、他の召喚獣はそろって目を横にそむけた。
うん、全員絶対に知っているんだろうけれども、話す気が無い奴だこれ。
まぁ、無理に聞くような意味も無いし、時間が経てばいつものノインに戻るそうなので心配もさほどしなくていいのだろうけれども‥‥‥寝ている間に本当に何があったのだろうか?
ちょっと疑問に思ったが、何となく勘で聞かないほうが良いという気がしたので、俺は考えるのを辞めるのであった。
とにもかくにも、ノインがミニボディ状態‥‥‥略してミニノインとなったのは放置するとして、問題は朝になって彼女達から知らされたとある報告。
臨海合宿での学びが始まる前に、王子たちにちょっと報告しに向かったが…‥‥双眼鏡をノインから手渡され、見やすい場所へ移して改めて自分の目で見る。
「‥‥‥本当に、海洋王国の船っぽいような…‥‥あの船の紋章が、王家のものになるんだったか?」
「そのはずデス。国によって王家の紋章は異なり、偽造自体も罪になるので偽物を付けるはずもなく、あの船が海洋王国の王家が乗った船だということが推測されマス」
「うわぁ、本当に船だけど‥‥‥動きが無いのを見ると不気味だな」
「何しろ、漂流船を沈めた報告はもらったからな…‥‥」
「何が目的ですかね?」
グラディにゼノバース、ミウが共に予備の双眼鏡を手渡されて確認しつつ、船から別の方向に目を向ける。
そこではエルディムとハルモニアが甘い光景を作り上げていたが…‥関係ないわけではない。
「昨晩、念のために気が付かれない程度に上空からルビーと共に確認しましたが、どうやら第8王女が乗っている船で間違いなさそうデス」
「けれどもでござるな、どうやら王女以外の王家の輩もいるようなのでござるよ」
「そうでありんすねぇ。こっそり気配を消して潜り込み、盗み聞きしたのでありんすが‥‥‥」
「どうやら、海洋王国の国王も乗っているようなんだぜ」
昨晩、俺が熟睡している間に彼女達は密かに動いて確認していたようだが、あの船には第8王女と国王と見られるものが乗っているらしい。
「国王ねぇ‥‥‥救助した船員たちから聞いた情報だと、数カ月ほど前に国王になった人物だったか?」
「ヴィステルダム王国とも海洋王国モルゼは国交があるが‥‥‥いかんせん、情報が少ないな」
「何しろ国交があっても親しいわけでもないですものね」
王子たちや王女からすれば、相手がどの様な者なのかまだわからないようだ。
とはいえ、情報によれば最悪の一言で表せるような人らしい。
オッドアイではない王家の血を持つものを処分していたという話とかもあるし‥‥‥そんな人物が、わざわざ沖合に出てくるのは変な話だ。
「ハルモニアを処分する目的があったし、もしかして生存に気が付いて自ら消すために来たとか?」
「そうだとしても、国王が自ら来る意味はあるのでしょうカ?」
あるとすれば、自分の目で確かめないと気が済まないたちだったとかだろうが…‥‥でも、それだったら最初から全部自分の手だけを汚してやって来いと言えるような気がする。
それなのにわざわざ来る意味が分からないのだが‥‥‥一応、船内にこっそり潜入してかき集めた程度で分かったことは‥‥‥
「どうも、この浜辺に来ることを国王が狙っているようでありんすよねぇ」
「ここにか?」
「来る意味があるのかな?」
船にこっそりと潜り込み、盗み聞きをしたところ、どうやら海洋王国の国王の目的はこの浜辺。
だがしかし、何故ここを目指すのかという事は、船員たちや王女の方でも分からないようで、首をかしげているらしい。
「んー、でもここに何かあったっけなぁ‥?精々、ここには他国が臨海合宿場として利用する程度の価値しかないとは思うのだが…‥‥」
「海洋王国でも臨海合宿を‥‥‥それは無いか。あの国自体が海に囲まれているし、出張してやって来る意味が分からん」
何にしても、ここに何がすごいお宝とか、ヤヴァイ情報とかがあるという話は聞いたこともないし、そのような物を求めてここへ来るという訳でもなさそうだ。
であれば、何を狙ってここへ来ようとしているのかが疑問ではあるが‥‥‥
「んー、この浜辺の利用目的は臨海合宿程度ですし‥‥‥ん?臨海合宿程度‥‥‥もしかして?」
「どうした?」
「いえ、ふと思ったのですが…‥‥」
腕を組んで悩んでいたところで、ふとミウが何か思いついたようだ。
「もしかしてだけれども、ディーさんたちの情報を聞いたとかではないでしょうか?」
「ディー君たちの情報‥‥‥ああ、その可能性もあるか」
‥‥‥この浜辺、臨海合宿場として他国も利用するのだが、どこの国がどの様に利用したのか、という情報はそれなりにあったりする。
というのも、他国の臨海合宿でのものを、自国で利用できそうであれば利用しようと考えている国もあり、それなりに情報を得ようと動いているそうなのだ。
それに去年は、ゲイザーが出現した事件も相まってそれなりにここがどの様な処なのかという情報が出ていたようだが…‥‥その情報の中で、俺たちのことが海洋王国の国王の耳に入った可能性があるのだ。
「まぁ、この時期に合宿場として使うのはこの国ぐらいだし…‥‥ディー君たちを目当てにするのであれば、時期を狙ってやってきてもおかしくは無いか」
「とはいえ、そう都合よく日付に合わせてこれるはずもなさそうなのだが…‥‥そもそも国交もあるとは言え、互にそこまで情報はやり取りしているわけでもないはずだ」
臨海合宿の情報を得たとしても、そもそも情報が伝わるまでに時間がかかりそうである。
海洋王国だと臨海合宿の重要性自体が底まであるわけでもないだろうし、耳にするような機会もなさそうな物なのだが…‥‥
「とはいえ、可能性としてはないわけでもないが…‥‥俺たちを目当てにするとか、そんなことはありえるのか?」
「「「あり得ると思う」」」
王子・王女たちの声が見事にそろった。
「そもそもお前は、コチラ以外にも森林国や帝国、などにも色々やっているし」
「ディー君の召喚獣たちの容姿の方も、それなりに噂にはなるだろうし」
「隠そうと思っても、いろいろやらかされるせいで隠しきれずに漏れ出ているというのもありますよ」
‥‥‥何も言い返せないというか、何と言うか。
うん、それなりに噂になっていてもそれはそれでおかしくは無いか…‥‥そう考えると、なんかやらかしてきたなぁっという実感がわいて悲しくなるような気がするのだが、どうしてだろうか。
「まぁ何にしても、相手の目的が定かではない以上、迂闊に出ない方が良いだろう」
「それに、弟の相手になっているハルモニアという子の方を狙って来た可能性も否定できないし‥‥‥一旦、ここから離れた方が良いんじゃないかな?」
「というか、そうした方が良いと思うのだけれども‥‥‥場合によっては国際問題になりかねませんものね」
それもそうである。
臨海合宿の場とは言え、森林国や別の国の者なども色々混ざっているし、ここで下手に騒ぎを起こされては後々面倒なことになるのが目に見えている。
なので、アレが去るまでちょっと隠れていたほうが良さそうかと思っていたところで‥‥‥沖合の方に動きがあったようだ。
「報告するぜ我が君!!あの船から小舟が出航!!どうやらこっちに向かい始めたようだぜ!!」
海から勢いよく飛び出し、浜辺をバク転して宙を舞って今回は綺麗な着地を決めながら、ティアが報告してきた。
夜とかに行動を起こすならともかく、昼間に堂々と行動してきた点に不信感は感じるが‥‥‥ここは一旦隠れた方が良いのかもしれない。
「とはいえ、何処かに隠れるようなことができる場所ってあるか?」
「大丈夫デス。小屋や宿舎の方に逃げるのも手ですが…‥‥先ほどからしている会話の間に、速攻で避難所を作りまシタ」
小さい状態ながらも、ノインがそう口を出してきた。
見れば、いつの間にか地下へ続く階段が出来上がっていた。
「…‥‥え、いつの間に地下室を作ったんだ?」
「さっきも言いましたが、今の会話の間にデス。ミニボディ状態ですが、作った道具はそのまま使えますからネ。マジックミラーの砂浜版も取りいれ、地中から地表を覗くことも可能にしていマス」
…‥‥こんな技術力を持っていたら、目を付けられる可能性も否定できない。
何にしても、相手がどう動くのかもわからないので、一旦ディーたちはそちらの方に避難をして、バレないように蓋をしつつ地中から動きを見ることにしたのであった。
「というか、結構短い間だったとはいえ、しっかりした造りだな…‥‥」
「メイドたるもの、ご主人様のために必要とあらばどこにでも部屋を作れるようにしますからネ。流石に空の上に城を作るとかそう言う事はまだできませんが、この程度は造作もないのデス」
「まだって部分に、将来の怖さが見えるのだが…‥‥」
「ああ、言い間違えました。今の私には無理という事でシタ。アップデート情報によれば、姉妹機が既に成しとげているようですしネ」
「‥‥‥ディー君のメイドって姉妹がいるの?それはそれで、なんかトンデモナイ集団にしか聞こえないんだけど」
「そう言われても、把握し切ってないんだよなぁ…‥‥」
‥‥‥ノインの姉妹たちって、今はまだ会う事もないと思う。
でも、仮に会えたとしてもどう考えてもさらに無茶苦茶なような気しかしないのだが‥‥‥‥どうなんだろうか。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~
灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」
魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。
彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。
遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。
歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか?
己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。
そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。
そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。
例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。
過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る!
異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕!
――なろう・カクヨムでも連載中――
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜
月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。
※この作品は、カクヨムでも掲載しています。
【完結】剣聖と聖女の娘はのんびりと(?)後宮暮らしを楽しむ
O.T.I
ファンタジー
かつて王国騎士団にその人ありと言われた剣聖ジスタルは、とある事件をきっかけに引退して辺境の地に引き籠もってしまった。
それから時が過ぎ……彼の娘エステルは、かつての剣聖ジスタルをも超える剣の腕を持つ美少女だと、辺境の村々で噂になっていた。
ある時、その噂を聞きつけた辺境伯領主に呼び出されたエステル。
彼女の実力を目の当たりにした領主は、彼女に王国の騎士にならないか?と誘いかける。
剣術一筋だった彼女は、まだ見ぬ強者との出会いを夢見てそれを了承するのだった。
そして彼女は王都に向かい、騎士となるための試験を受けるはずだったのだが……
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる