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305 せめてやすらかに
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‥‥‥首へ向けての、集中攻撃。
斬撃や炎、氷に蔓などが次々と飛び交い、魔改造されているドラゴンの首へ一気に襲い掛かる。
「ギゲルルガァァァァァ!!」
ドラゴンはその攻撃の意図を読み、首を守ろうとするが、流石に多勢に無勢。
いや、大勢で襲っているこちら側が申し訳なくなるが、全体攻撃で一気に抑え込もうとしても彼女達はかわし、かいくぐり、再び攻撃に移る。
そして何度も何度もしていると、狂気に呑まれて疲労を感じなかったとしても、体自体が限界なのか再生能力が少しづつ落ちていき…‥‥
「斬撃/縦切り」
ズッバァァァァァアン!!
ついに届いたルンの直接の斬撃により、ドラゴンの首そのものが切り飛ばされ、宙を舞う。
首がふっとび、一旦ドラゴンの目が死んだ魚のような目に変わったが、直ぐに元の狂気の目に切り替わる。
首元が発火し始め、体の方はそのままだが、首だけで浮いて動きはじめ、咆哮を上げた。
「ウゴボゴガァアァァァァァァァァ!!」
「アンデッド化を確認。デュラハンなどに類似した特徴を持つようデス」
「でも、アンデッドになったらもうこっちのものだ。ゼネ、せめて安らかに逝かせてやれ」
「分かっているのじゃよ!」
ゼネが杖を振りかぶり、地面に突き刺す。
するとその刺さった部分からドラゴンの真下へ向けて複雑な模様が浮かび始める。
「迂闊に巻き込まれると儂自身が危ないのじゃが、効果範囲外なので問題無し!さぁ、浄化してみせようぞ!!」
元聖女ということもあり、アンデッドの身に落ちた今でも使える聖魔法。
とはいえ威力自体は聖女時代よりも落ちているらしいが‥‥‥それでも、神々しい光の柱が一気に立ち昇り、ドラゴン全体を包み込む。
「グギャガァァァァァァ!?」
包み込まれると、じゅわじゅわと音を立ててドラゴンの体から黒い物が立ち上がり、消え失せていく。
切り離された体の方に合った魔道具も消滅していき、徐々に体が薄れていく。
狂気に呑まれ、良いように利用され‥‥‥最後にはようやく、本当の死を迎えるドラゴン。
「‥‥‥でも、もしそうでなかったら惜しかったな」
タフさに大きさ、体に魔道具が付いていなければかなり立派なドラゴンだっただろう。
もし、何も異常がなくただのダンジョンマスターとかそう言う類であれば、なんとかして召喚獣としてほしかったかもしれない。
いやまぁ、今でこそ大所帯だが…‥‥ドラゴンを召喚獣にしたいという想いは、まだあるからな。契約して人型になったら目も当てられんが、それでも狂気から解放された方が良い。
「惜しい強者のドラゴン‥‥‥次があれば召喚獣にしたいが、今はただ、安らかに眠れ」
ぽつりとそうつぶやき、ドラゴンの冥福を俺は祈る。
砲口を上げ続け体が薄れ続け、消え失せていくドラゴン。
でも、その最後のほんのわずかな時に…‥‥ふと、その狂気に呑まれていた目が理性を取り戻し、お礼を言うかのように切り飛ばされて浮いていた首で、こちらへ向けて傾けたような気がしたのであった…‥‥
「…‥‥おおぅ、なんだ、結局誰も取り込まずに消えちゃったかぁ。残念だなぁ」
その映像を見ながら、上層階にいる仮面の者はそうつぶやく。
勝っても負けても良いデータを取れたのだが、せっかく失敗作から成功作へ移れそうなものが消されたのは心の底から残念には思っている。
けれどもそれはそれで、今やっている事とはまた違うものであり気持ちを切り替える。
「さてさて、ようやく討伐し終わった彼らだけど、ちょうどいいタイミングで出来上がったね」
映像を変え、作り上げていた怪物の姿を見て仮面の者は笑みを浮かべる。
丁度たった今、完成した新しき怪物。
ダンジョンコアと融合し、その力を持って様々なモノを湧かせて混ぜ合わせ、魔道具や薬などを使用して良き、出来上がった怪物。
‥‥‥デザインに関しては、まぁ後で修正する機会があればやったほうが良いだろう。何しろ、今の戦いを見ながら作っていたので、急ごしらえのような気がしなくもない。
とはいえ、性能は十分保証できるし、既に目覚めて動いているようで、思い通りに動かせる。
「‥‥‥いや、思い通りに動かせているのは、人知を超えてないな‥‥‥やはり、自分自身で考え‥‥‥んー、でも考える行為自体もまた人知内のような‥‥‥」
何かと不満な点もいくつか見つかるが、それは今の状態の話。
なので、実際に扱って見ればその潜在的な能力が目覚め始めるだろうし、今不満を言っている部分も直しようがあるだろう。
「まぁ、お披露目自体は彼らがここへ辿り着いてからかな。ひとまず今は移動させておいて…‥‥さて、どうなるのかも考えるか」
ひとまず今は、やって来るであろうディーたちに対してどう動くべきか、直ぐに行動し始めるのであった‥‥‥
斬撃や炎、氷に蔓などが次々と飛び交い、魔改造されているドラゴンの首へ一気に襲い掛かる。
「ギゲルルガァァァァァ!!」
ドラゴンはその攻撃の意図を読み、首を守ろうとするが、流石に多勢に無勢。
いや、大勢で襲っているこちら側が申し訳なくなるが、全体攻撃で一気に抑え込もうとしても彼女達はかわし、かいくぐり、再び攻撃に移る。
そして何度も何度もしていると、狂気に呑まれて疲労を感じなかったとしても、体自体が限界なのか再生能力が少しづつ落ちていき…‥‥
「斬撃/縦切り」
ズッバァァァァァアン!!
ついに届いたルンの直接の斬撃により、ドラゴンの首そのものが切り飛ばされ、宙を舞う。
首がふっとび、一旦ドラゴンの目が死んだ魚のような目に変わったが、直ぐに元の狂気の目に切り替わる。
首元が発火し始め、体の方はそのままだが、首だけで浮いて動きはじめ、咆哮を上げた。
「ウゴボゴガァアァァァァァァァァ!!」
「アンデッド化を確認。デュラハンなどに類似した特徴を持つようデス」
「でも、アンデッドになったらもうこっちのものだ。ゼネ、せめて安らかに逝かせてやれ」
「分かっているのじゃよ!」
ゼネが杖を振りかぶり、地面に突き刺す。
するとその刺さった部分からドラゴンの真下へ向けて複雑な模様が浮かび始める。
「迂闊に巻き込まれると儂自身が危ないのじゃが、効果範囲外なので問題無し!さぁ、浄化してみせようぞ!!」
元聖女ということもあり、アンデッドの身に落ちた今でも使える聖魔法。
とはいえ威力自体は聖女時代よりも落ちているらしいが‥‥‥それでも、神々しい光の柱が一気に立ち昇り、ドラゴン全体を包み込む。
「グギャガァァァァァァ!?」
包み込まれると、じゅわじゅわと音を立ててドラゴンの体から黒い物が立ち上がり、消え失せていく。
切り離された体の方に合った魔道具も消滅していき、徐々に体が薄れていく。
狂気に呑まれ、良いように利用され‥‥‥最後にはようやく、本当の死を迎えるドラゴン。
「‥‥‥でも、もしそうでなかったら惜しかったな」
タフさに大きさ、体に魔道具が付いていなければかなり立派なドラゴンだっただろう。
もし、何も異常がなくただのダンジョンマスターとかそう言う類であれば、なんとかして召喚獣としてほしかったかもしれない。
いやまぁ、今でこそ大所帯だが…‥‥ドラゴンを召喚獣にしたいという想いは、まだあるからな。契約して人型になったら目も当てられんが、それでも狂気から解放された方が良い。
「惜しい強者のドラゴン‥‥‥次があれば召喚獣にしたいが、今はただ、安らかに眠れ」
ぽつりとそうつぶやき、ドラゴンの冥福を俺は祈る。
砲口を上げ続け体が薄れ続け、消え失せていくドラゴン。
でも、その最後のほんのわずかな時に…‥‥ふと、その狂気に呑まれていた目が理性を取り戻し、お礼を言うかのように切り飛ばされて浮いていた首で、こちらへ向けて傾けたような気がしたのであった…‥‥
「…‥‥おおぅ、なんだ、結局誰も取り込まずに消えちゃったかぁ。残念だなぁ」
その映像を見ながら、上層階にいる仮面の者はそうつぶやく。
勝っても負けても良いデータを取れたのだが、せっかく失敗作から成功作へ移れそうなものが消されたのは心の底から残念には思っている。
けれどもそれはそれで、今やっている事とはまた違うものであり気持ちを切り替える。
「さてさて、ようやく討伐し終わった彼らだけど、ちょうどいいタイミングで出来上がったね」
映像を変え、作り上げていた怪物の姿を見て仮面の者は笑みを浮かべる。
丁度たった今、完成した新しき怪物。
ダンジョンコアと融合し、その力を持って様々なモノを湧かせて混ぜ合わせ、魔道具や薬などを使用して良き、出来上がった怪物。
‥‥‥デザインに関しては、まぁ後で修正する機会があればやったほうが良いだろう。何しろ、今の戦いを見ながら作っていたので、急ごしらえのような気がしなくもない。
とはいえ、性能は十分保証できるし、既に目覚めて動いているようで、思い通りに動かせる。
「‥‥‥いや、思い通りに動かせているのは、人知を超えてないな‥‥‥やはり、自分自身で考え‥‥‥んー、でも考える行為自体もまた人知内のような‥‥‥」
何かと不満な点もいくつか見つかるが、それは今の状態の話。
なので、実際に扱って見ればその潜在的な能力が目覚め始めるだろうし、今不満を言っている部分も直しようがあるだろう。
「まぁ、お披露目自体は彼らがここへ辿り着いてからかな。ひとまず今は移動させておいて…‥‥さて、どうなるのかも考えるか」
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