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プロローグ
プロローグ2
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‥‥‥そこは、かつては人でにぎわった村だったのかもしれない。
ありきたりだけれども、そこには普通の日常があって、人々はそこで世を謳歌していたはずだったのだろう。
「だが、こうなるとまぁ地獄絵図というか、廃村決定だな」
「ああ、悲しいものだ。救える力があるというのに、間に合わぬ時ほど悔しいものはない」
だが、そこはすでに蹂躙され尽くした廃村であり、あちこちで悲惨な状態が見える中で、派遣されていた騎士たちはそうつぶやき合う。
「魔獣被害も、魔剣でだいぶ抑えられるとは言え、やっぱりこう間に合わない時があるのは辛いな」
「もうちょっと素早く動ければいいのだが距離があるとなぁ」
「魔獣どもには血も涙もないのか、そう叫んでやりたくなるぜ」
既にこの村を襲っていた魔獣たちは、共に派遣された部隊‥‥‥魔獣を唯一倒すことが出来る魔剣を所持した魔剣士部隊によってすべてが屠られている。
だがしかし、失われた命をより戻すことはできず、被害の確認のための掃除も兼ねて調べて動いていたが、彼らはこの絶望的な状況に悔しさを感じていた。
騎士として、弱き者を守り、己の力を使って敵を打ち倒したい。
しかしながら、世の中はそう都合よく動く訳もなく、こういう残念な状況になってしまう時があるのは心に来る者があるだろう。
生存者もほぼおらず、この状況では絶望的かと思われていた中、一人の騎士がふと気が付いた。
「ん?何か聞こえねぇか?」
「ああ?他の騎士たちの声じゃねぇのか?」
「いや、違うぜ。そうだな‥‥‥あそこの教会の跡地っぽい所か?」
よく耳を澄ませてみれば、何かの声が聞こえてくる。
騎士たちの話し声というわけでもなく、魔獣が生き残っているというわけでもない。いや、むしろこの声は‥‥‥
「「「赤ん坊の泣き声?」」」
こんな最悪の状況になってしまった廃村の中で、赤子の声が聞こえるのはおかしい。
そう思い、騎士たちはその声の出所と思われる協会の跡地に入り込み、探し出す。
「うーん、あちこち崩れているせいで、動きにくいぜ」
「でも、間違いなく声だが‥‥‥こんなボロボロの状態で、どこから聞こえてくるんだ?」
「あ、いたぞ!!」
「「どこだ!!」」
がさごそと探している中で、一人の騎士が見つけた声に他の騎士たちも集まって確認する。
見れば、そこには教会に飾られていた大きな女神像が倒れ込んでおり、崩れた柱の下敷きになっていたのだが…‥奇跡的なことに、倒れた女神像のお腹の部分が崩れており、そこにできた隙間に一人の赤子が入り込む形で助かっていたのである。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
「おいおい、泣き止んでくれよ」
「元気だな。でも、まだ生まれて間もないな」
「こりゃ、洗礼の儀式の途中だったか?この村で生まれたてで、今日が偶然‥‥‥あ」
…‥‥一人が口を止めたことに他の騎士たちは何事かと思い目を向けると、その先には変わり果てた死体があった。
けれども、悲惨な状況になっているにも関わらず、辛うじて残っている衣服やこの状況から、それが誰なのか彼らは理解した。
「‥‥‥最後の最後に、母親として神にすがる形でここに逃げていたのか」
「間に合わなかったようだが‥‥‥それでも、我が子をある意味神に託して、結果として助かったという事か」
「ううっ‥‥‥見ているだけでも、辛いぜ」
おそらくこの母親は、この村で赤子を授かり、洗礼を受けさせていたのだろう。
けれども魔獣どもの襲撃によって祝うべき時を奪われてしまったようだが、それでも最後まで母として子供を守るようにして、息絶えてしまったのかもしれない。
「それにしても、燃えた後もあるが‥‥‥ああ、ネックレスみたいなのは無事か。見ろよ、村人にしては珍しく、中々綺麗な宝石をあしらったネックレスを付けていたようだ」
「燃えてないところを見ると、完全な金属製だが、残っていて良かったかもしれないな。この赤子にとって、大事な形見が守られていたのか」
偶然と言うべきか、その母親が付けていたと思われるネックレスがあり、それを外して泣きわめく赤子に与えると、不思議と泣き止み、しばしべそをかいたがすぐに寝始めた。
「どうやら泣きつかれちまったようだな‥‥‥親の形見を大事に握り締めているぜ」
「間に合わなかったとはいえ、命が一つ助かったことは朗報か。この子、持って帰るか」
「とはいえどうするんだ?うちの部隊はだれも子供を育てた経験はないんだが」
「安心しろ。こういう時もあるからこそ、行き場のない孤児たちに出くわす可能性が高いゆえに、ありとあらゆる孤児院をリサーチ済みだ。ここから一番近く、なおかつ確実に安心安全と言えるのは孤児院も兼ねているドップルン教会だったはずだ。女神に守ってもらったともいえるこの赤子にとって、非常に良い場所になるはずだぞ」
「しっかりしているなぁ……ん?でも確実に言えるって言うが、じゃあ言えないところもあるのか?」
「‥‥‥まぁ、何事もきれいごとでは済まないというからな。近々アウトなところは摘発していく予定だから安心してくれ」
「何を見つけたんだお前は」
‥‥‥色々とツッコミどころはあるかもしれないが、それでも宛があるのは一安心である。
とはいえまずは、この赤子の発見についての朗報を共有しようと、報告のために部隊の野営地へと彼らはすぐに動くのであった‥‥‥‥
「にしても、このネックレス本当に綺麗だよな。こりゃこの子の父さん、けっこう奮発して買ったんだろうなぁ」
「あの母親との、結婚のためのプロポーズに使われたものだったりして。給料何か月分が注ぎ込まれたのだろう」
「やめろ、なんか生々しいというか、この間盛大にフラれた傷が痛むのだが‥‥‥おおぅ、給料6か月分が、意味をなさなかったあの思い出が…」
「本当にお前に何があった?」
ありきたりだけれども、そこには普通の日常があって、人々はそこで世を謳歌していたはずだったのだろう。
「だが、こうなるとまぁ地獄絵図というか、廃村決定だな」
「ああ、悲しいものだ。救える力があるというのに、間に合わぬ時ほど悔しいものはない」
だが、そこはすでに蹂躙され尽くした廃村であり、あちこちで悲惨な状態が見える中で、派遣されていた騎士たちはそうつぶやき合う。
「魔獣被害も、魔剣でだいぶ抑えられるとは言え、やっぱりこう間に合わない時があるのは辛いな」
「もうちょっと素早く動ければいいのだが距離があるとなぁ」
「魔獣どもには血も涙もないのか、そう叫んでやりたくなるぜ」
既にこの村を襲っていた魔獣たちは、共に派遣された部隊‥‥‥魔獣を唯一倒すことが出来る魔剣を所持した魔剣士部隊によってすべてが屠られている。
だがしかし、失われた命をより戻すことはできず、被害の確認のための掃除も兼ねて調べて動いていたが、彼らはこの絶望的な状況に悔しさを感じていた。
騎士として、弱き者を守り、己の力を使って敵を打ち倒したい。
しかしながら、世の中はそう都合よく動く訳もなく、こういう残念な状況になってしまう時があるのは心に来る者があるだろう。
生存者もほぼおらず、この状況では絶望的かと思われていた中、一人の騎士がふと気が付いた。
「ん?何か聞こえねぇか?」
「ああ?他の騎士たちの声じゃねぇのか?」
「いや、違うぜ。そうだな‥‥‥あそこの教会の跡地っぽい所か?」
よく耳を澄ませてみれば、何かの声が聞こえてくる。
騎士たちの話し声というわけでもなく、魔獣が生き残っているというわけでもない。いや、むしろこの声は‥‥‥
「「「赤ん坊の泣き声?」」」
こんな最悪の状況になってしまった廃村の中で、赤子の声が聞こえるのはおかしい。
そう思い、騎士たちはその声の出所と思われる協会の跡地に入り込み、探し出す。
「うーん、あちこち崩れているせいで、動きにくいぜ」
「でも、間違いなく声だが‥‥‥こんなボロボロの状態で、どこから聞こえてくるんだ?」
「あ、いたぞ!!」
「「どこだ!!」」
がさごそと探している中で、一人の騎士が見つけた声に他の騎士たちも集まって確認する。
見れば、そこには教会に飾られていた大きな女神像が倒れ込んでおり、崩れた柱の下敷きになっていたのだが…‥奇跡的なことに、倒れた女神像のお腹の部分が崩れており、そこにできた隙間に一人の赤子が入り込む形で助かっていたのである。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
「おいおい、泣き止んでくれよ」
「元気だな。でも、まだ生まれて間もないな」
「こりゃ、洗礼の儀式の途中だったか?この村で生まれたてで、今日が偶然‥‥‥あ」
…‥‥一人が口を止めたことに他の騎士たちは何事かと思い目を向けると、その先には変わり果てた死体があった。
けれども、悲惨な状況になっているにも関わらず、辛うじて残っている衣服やこの状況から、それが誰なのか彼らは理解した。
「‥‥‥最後の最後に、母親として神にすがる形でここに逃げていたのか」
「間に合わなかったようだが‥‥‥それでも、我が子をある意味神に託して、結果として助かったという事か」
「ううっ‥‥‥見ているだけでも、辛いぜ」
おそらくこの母親は、この村で赤子を授かり、洗礼を受けさせていたのだろう。
けれども魔獣どもの襲撃によって祝うべき時を奪われてしまったようだが、それでも最後まで母として子供を守るようにして、息絶えてしまったのかもしれない。
「それにしても、燃えた後もあるが‥‥‥ああ、ネックレスみたいなのは無事か。見ろよ、村人にしては珍しく、中々綺麗な宝石をあしらったネックレスを付けていたようだ」
「燃えてないところを見ると、完全な金属製だが、残っていて良かったかもしれないな。この赤子にとって、大事な形見が守られていたのか」
偶然と言うべきか、その母親が付けていたと思われるネックレスがあり、それを外して泣きわめく赤子に与えると、不思議と泣き止み、しばしべそをかいたがすぐに寝始めた。
「どうやら泣きつかれちまったようだな‥‥‥親の形見を大事に握り締めているぜ」
「間に合わなかったとはいえ、命が一つ助かったことは朗報か。この子、持って帰るか」
「とはいえどうするんだ?うちの部隊はだれも子供を育てた経験はないんだが」
「安心しろ。こういう時もあるからこそ、行き場のない孤児たちに出くわす可能性が高いゆえに、ありとあらゆる孤児院をリサーチ済みだ。ここから一番近く、なおかつ確実に安心安全と言えるのは孤児院も兼ねているドップルン教会だったはずだ。女神に守ってもらったともいえるこの赤子にとって、非常に良い場所になるはずだぞ」
「しっかりしているなぁ……ん?でも確実に言えるって言うが、じゃあ言えないところもあるのか?」
「‥‥‥まぁ、何事もきれいごとでは済まないというからな。近々アウトなところは摘発していく予定だから安心してくれ」
「何を見つけたんだお前は」
‥‥‥色々とツッコミどころはあるかもしれないが、それでも宛があるのは一安心である。
とはいえまずは、この赤子の発見についての朗報を共有しようと、報告のために部隊の野営地へと彼らはすぐに動くのであった‥‥‥‥
「にしても、このネックレス本当に綺麗だよな。こりゃこの子の父さん、けっこう奮発して買ったんだろうなぁ」
「あの母親との、結婚のためのプロポーズに使われたものだったりして。給料何か月分が注ぎ込まれたのだろう」
「やめろ、なんか生々しいというか、この間盛大にフラれた傷が痛むのだが‥‥‥おおぅ、給料6か月分が、意味をなさなかったあの思い出が…」
「本当にお前に何があった?」
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