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2章 吹く風既に、台風の目に
2-3 何事も、やり過ぎないのが良いらしいが
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【ブギャギャギャギャ!!】
【ブギャァァァァ!!】
不快な鳴き声でわめき合い、集団で襲ってくる魔獣たち。
小さな小鬼で醜悪な容姿を持つプチデビルたちは、一体一体は雑魚のように思えるだろう。
だがしかし、それが群れを成して襲ってくる様は雑魚ではなくより醜悪な一つの怪物たちとして認識ができ、油断できない脅威へと変貌を遂げる。
そう、例えるならば台所で一匹だけでも厄介なのに、弟たちが隅っこをつついてぶわっとそこから出てきてしまった黒光りの虫のように‥‥‥いや、思い出すのはやめておこう。あれはトラウマだ。
とにもかくにも、ありとあらゆる生命を奪いつくす魔獣であることを示すように、プチデビルたちはこの場にいる者たちに向かって集団で襲い掛かり、大群の利を生かすのだろう。
でも、その思惑はうまくはいかない。なぜならば魔剣士たちもこの場におり、なおかつまだ手に入れたばかりとは言え、同じように魔剣を扱える者たちが、魔獣の命を奪いつく手段をもつものたちがこの場にいるのだから。
炎が走り、雷撃が駆け抜け、水が吹きとばし、衝撃波で薙ぎ払われる。
あちこちで魔剣の力を全力で出しつつ、魔獣どもの相手を一致団結して対応していき、プチデビルどもの数が増えてきてもその分こちら側も戦いに慣れてきて、より力を振るうことが出来るのだ。
「とは言え、流石に大群をこうも相手にするとうんざりするというか‥‥っと、キリがないな」
「今ので大体65%の消滅を確認。一応、数に限りはあるようデス」
切っても切ってもうぞうぞとあちらこちらから襲い掛かって来るプチデビルたちを切り裂き、疲れてそうつぶやくと、手の剣になっているゼナがそう答えた。
避難を優先させつつ、魔剣を手にしているからこそ魔獣たちを相手にしているのだが、数の多さに正直辟易してきた。
いやまぁ、強すぎることも無く、むしろ弱い部類のように感じられるので楽と言えば楽なのだが、だんだん流れ作業のように単調化してきたので気力が削がれてきたのだ。
でも、油断はできない。魔獣の群れは今もなお多く残っており、ここで一匹でも討ち漏らせばまたどこかでこいつらは仲間を呼びだし、襲い掛かってくるのだから。
根絶しなければ、また後で同じようなことになると思うと最後まで狩りつくすための気力が出てくる。
「でも、これだけの騒ぎで元凶逃亡しないかな?」
「それは大丈夫デス。念のために、色々しておきまシタ」
色々って、何だろうか。元凶となった商人たちやらの安否が不安になる。
とにもかくにも、まだまだプチデビルたちはわんさかいるし、さっさと全部倒したい。
「ふむ‥‥‥とは言え、全力でやっても数の多さでまだ時間がかかりマス。このソードモードでも、一体一体を相手にする方が向いているので、多数ですと少々厳しいデス」
「そうなのか?」
「ですので、モードチェンジを使いマス」
「‥‥‥え?」
今何か、変な言葉が出たなと思っていると、剣がカッと輝き、次の瞬間には姿が変わっていた。
右手の肘から先が、大きな刃になっていたはずだが…‥‥それが今、筒状の何かが幾つも円周上についた姿に変貌していたのである。
「ナニコレ!?」
「『ソードモード』からチェンジ、広範囲をより殲滅しやすい『ガトリングモード』へ移行いたしまシタ。魔剣としてのエネルギーを弾として、大量に敵に浴びせて殲滅する目的で使用可能デス」
「見た目がもう、明かに剣ですらなくなっているんだが!?」
魔剣と名乗っておきながら、剣で無い姿になるのはどうなのか。
いや、魔剣にも剣状だけじゃなくて斧やハンマーなどの姿もあると聞くが、流石にこれは見たことも聞いたことも無いのだが、このメイドまだ色々と隠し持っているのかよ!!
魔剣の形状変化に、周囲で戦闘をしていた他の魔剣を扱う人たちがぎょっとした目で驚愕していたが、驚いている間も敵は待ってくれない。
【ブギャギャギャ!!】
【ブギャァァァァ!!】
「っと、来たんだけどこれでどうやって敵を切れと!!」
「切るのではありまセン。撃つのですが、ひとまずお手本を見せましょウ」
そう言うが早いが、剣を慣れさせる手段に使った時と同様に、俺の身体をゼナが動かし始める。
少々、剣の時より重量が増した気がする腕を支えるように空いた片手で横を持ち、狙いを定める。
「拡散モード、対象への一撃より数を優先、リロード完了…‥‥ファイヤ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!
【ブッギャァァァァァァァ!?】
【ブギィィィィィィィィィ!?】
猛烈な勢いで筒が回転を始め、その中からプチデビルたちへ向かって無数の小さな光弾を撃ち始める。
そして直撃するやいなや貫きまくり、中には貫くまえに爆散するなどして、相手の身体に大小さまざまな穴が空き、絶命して消えてゆく。
「思ったよりえげつない威力なんだが!?というかこれ、ちまちま切るよりも強すぎるだろ!!」
「モードを変えた私が言うのもなんですが‥‥‥やっぱりこれ、あまり好きではないモードなのデス。剣としての誇りを何処かに投げているようで、あと5分程度で解除して良いでしょうカ?」
自分でやっておきながら、好みではない形態のようでゼナがそう口にする。
彼女としては魔剣を名乗る以上、剣としての力を振るうことが良いようで、圧倒的な蹂躙激をするにしてもやや剣としてのプライド的にどこか微妙に思えてしまうらしい。
とにもかくにも、新たな彼女の姿に驚愕させられつつ、あっと言う間に殲滅を終えてしまうのであった…‥‥
シュゥゥゥゥ~~~~
「‥‥‥あとこれ、やると凄い熱くなるのデス。メチャクチャ服を脱ぎたくなりマス」
「なんか真っ赤になっているもんな…‥‥というか、この状態だと衣服を脱ぐと言っても脱げないような」
‥‥‥撃ち終えたころには真っ赤になって、煙が出ていた。どうやら連続でやるには少々負担がかかるのもあるようで、それも好きではないそうだ。しかし、この状態でどうやって衣服を‥‥‥いや、今脱がなくていいからな?元のメイドの姿に戻って脱いだら、余計な混乱が起きるのが目に見えているぞ。
【ブギャァァァァ!!】
不快な鳴き声でわめき合い、集団で襲ってくる魔獣たち。
小さな小鬼で醜悪な容姿を持つプチデビルたちは、一体一体は雑魚のように思えるだろう。
だがしかし、それが群れを成して襲ってくる様は雑魚ではなくより醜悪な一つの怪物たちとして認識ができ、油断できない脅威へと変貌を遂げる。
そう、例えるならば台所で一匹だけでも厄介なのに、弟たちが隅っこをつついてぶわっとそこから出てきてしまった黒光りの虫のように‥‥‥いや、思い出すのはやめておこう。あれはトラウマだ。
とにもかくにも、ありとあらゆる生命を奪いつくす魔獣であることを示すように、プチデビルたちはこの場にいる者たちに向かって集団で襲い掛かり、大群の利を生かすのだろう。
でも、その思惑はうまくはいかない。なぜならば魔剣士たちもこの場におり、なおかつまだ手に入れたばかりとは言え、同じように魔剣を扱える者たちが、魔獣の命を奪いつく手段をもつものたちがこの場にいるのだから。
炎が走り、雷撃が駆け抜け、水が吹きとばし、衝撃波で薙ぎ払われる。
あちこちで魔剣の力を全力で出しつつ、魔獣どもの相手を一致団結して対応していき、プチデビルどもの数が増えてきてもその分こちら側も戦いに慣れてきて、より力を振るうことが出来るのだ。
「とは言え、流石に大群をこうも相手にするとうんざりするというか‥‥っと、キリがないな」
「今ので大体65%の消滅を確認。一応、数に限りはあるようデス」
切っても切ってもうぞうぞとあちらこちらから襲い掛かって来るプチデビルたちを切り裂き、疲れてそうつぶやくと、手の剣になっているゼナがそう答えた。
避難を優先させつつ、魔剣を手にしているからこそ魔獣たちを相手にしているのだが、数の多さに正直辟易してきた。
いやまぁ、強すぎることも無く、むしろ弱い部類のように感じられるので楽と言えば楽なのだが、だんだん流れ作業のように単調化してきたので気力が削がれてきたのだ。
でも、油断はできない。魔獣の群れは今もなお多く残っており、ここで一匹でも討ち漏らせばまたどこかでこいつらは仲間を呼びだし、襲い掛かってくるのだから。
根絶しなければ、また後で同じようなことになると思うと最後まで狩りつくすための気力が出てくる。
「でも、これだけの騒ぎで元凶逃亡しないかな?」
「それは大丈夫デス。念のために、色々しておきまシタ」
色々って、何だろうか。元凶となった商人たちやらの安否が不安になる。
とにもかくにも、まだまだプチデビルたちはわんさかいるし、さっさと全部倒したい。
「ふむ‥‥‥とは言え、全力でやっても数の多さでまだ時間がかかりマス。このソードモードでも、一体一体を相手にする方が向いているので、多数ですと少々厳しいデス」
「そうなのか?」
「ですので、モードチェンジを使いマス」
「‥‥‥え?」
今何か、変な言葉が出たなと思っていると、剣がカッと輝き、次の瞬間には姿が変わっていた。
右手の肘から先が、大きな刃になっていたはずだが…‥‥それが今、筒状の何かが幾つも円周上についた姿に変貌していたのである。
「ナニコレ!?」
「『ソードモード』からチェンジ、広範囲をより殲滅しやすい『ガトリングモード』へ移行いたしまシタ。魔剣としてのエネルギーを弾として、大量に敵に浴びせて殲滅する目的で使用可能デス」
「見た目がもう、明かに剣ですらなくなっているんだが!?」
魔剣と名乗っておきながら、剣で無い姿になるのはどうなのか。
いや、魔剣にも剣状だけじゃなくて斧やハンマーなどの姿もあると聞くが、流石にこれは見たことも聞いたことも無いのだが、このメイドまだ色々と隠し持っているのかよ!!
魔剣の形状変化に、周囲で戦闘をしていた他の魔剣を扱う人たちがぎょっとした目で驚愕していたが、驚いている間も敵は待ってくれない。
【ブギャギャギャ!!】
【ブギャァァァァ!!】
「っと、来たんだけどこれでどうやって敵を切れと!!」
「切るのではありまセン。撃つのですが、ひとまずお手本を見せましょウ」
そう言うが早いが、剣を慣れさせる手段に使った時と同様に、俺の身体をゼナが動かし始める。
少々、剣の時より重量が増した気がする腕を支えるように空いた片手で横を持ち、狙いを定める。
「拡散モード、対象への一撃より数を優先、リロード完了…‥‥ファイヤ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!
【ブッギャァァァァァァァ!?】
【ブギィィィィィィィィィ!?】
猛烈な勢いで筒が回転を始め、その中からプチデビルたちへ向かって無数の小さな光弾を撃ち始める。
そして直撃するやいなや貫きまくり、中には貫くまえに爆散するなどして、相手の身体に大小さまざまな穴が空き、絶命して消えてゆく。
「思ったよりえげつない威力なんだが!?というかこれ、ちまちま切るよりも強すぎるだろ!!」
「モードを変えた私が言うのもなんですが‥‥‥やっぱりこれ、あまり好きではないモードなのデス。剣としての誇りを何処かに投げているようで、あと5分程度で解除して良いでしょうカ?」
自分でやっておきながら、好みではない形態のようでゼナがそう口にする。
彼女としては魔剣を名乗る以上、剣としての力を振るうことが良いようで、圧倒的な蹂躙激をするにしてもやや剣としてのプライド的にどこか微妙に思えてしまうらしい。
とにもかくにも、新たな彼女の姿に驚愕させられつつ、あっと言う間に殲滅を終えてしまうのであった…‥‥
シュゥゥゥゥ~~~~
「‥‥‥あとこれ、やると凄い熱くなるのデス。メチャクチャ服を脱ぎたくなりマス」
「なんか真っ赤になっているもんな…‥‥というか、この状態だと衣服を脱ぐと言っても脱げないような」
‥‥‥撃ち終えたころには真っ赤になって、煙が出ていた。どうやら連続でやるには少々負担がかかるのもあるようで、それも好きではないそうだ。しかし、この状態でどうやって衣服を‥‥‥いや、今脱がなくていいからな?元のメイドの姿に戻って脱いだら、余計な混乱が起きるのが目に見えているぞ。
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