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3章 静けさもほのぼのも、何かの前触れに?
3-8 言われましても、実感と言うのはね
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‥‥‥孫に会えたのは嬉しいだろう。けれども、表立って言うには、まだ難しい時だったとガンドールは思った。
なぜならば、孫の立場はドルマリア王国の平民であり、平民と貴族では位に差がある。
いくら血がつながっていようとも、貴族という立場はそれだけ複雑なものもあり、大きな責任も伴う者で、今さらであったところで何が出来るのかということがある。
例え話をするとしよう。ある日突然、あなたはすごい貴族家の子供でしたから、どうぞ今日からその貴族家に籍を置いてくださいと言われて、その子供はまともに過ごせるだろうか?いや、そうはならないだろう。
平民の好む物語の中には、そのような成り上がり方で夢をつかむ者もあるが、それは物語の中だけのご都合主義な話しであり、現実は甘くない。
所作、決まり事、付き合いから先を見据えての行動…‥‥軽く見る大馬鹿者もある程度はいるようだが、それでも貴族家という立場はそう簡単に受け入られるものではないのだ。
ゆえに、こうやって今、出会ったとしても立場はお互いに貴族と平民であるという壁はあり‥‥‥そうやすやすと家族としての付き合いもできないのである。
いや、そもそもの話、今日に至るまで接点のなかった相手を、家族と言えるのだろうか。生まれた時から違う場所で育ち、出てきたところで簡単に受け入れてくれることはないだろう。
けれども、そんな事を思っても…‥‥こうやって直接孫に出会えたと思うのであれば、それだけでも非常に大きな幸運としか言いようがないのであった。
「…‥‥つまり、あなたは俺の祖父、だと?」
「ああ、そうだ。儂はアルガン公爵家当主のガンドール…‥‥既に色々と事情を知っているのであれば、察しているだろう?我が娘の残した、孫よ…‥‥」
護衛に守られた馬車が魔獣たちと交戦しており、手助けしたあとに出て来たのは、まさかの祖父。
そう告げられて俺は驚きつつ、信じられない思いがあった。
「ゼナ、本当だと思えるか?」
「目の前でいきなり祖父発言は怪しみたくなりますが、間違いないようですネ。馬車にある徽章は、確かにアルガン公爵家のものデス。貴族家の馬車を示す徽章を偽造すれば最悪の場合死刑がありますので、よっぽどの図太い人でない限りやる人はいないでしょうし…‥‥失礼、確認させてくだサイ」
ゼナに問いかけてみたところ、彼女は動き、俺とアルガン公爵家の当主、ガンドールと名乗る人物と見比べ、カタカタと何か音を鳴らした。
「…‥‥間違いないようですネ。魔剣はしっかり持ち主に関しての情報を確認するのですが、遺伝的な情報なども確認していマス。そして今確認した結果なのですが、一致率の高さから見て…‥‥確実に、ご主人様の祖父であると断言できるでしょウ」
「ほぅ?魔剣はそんなことができるのか?」
「可能と言えば可能ですネ。血だけで判別して特殊な力を発動する魔剣も存在しているので、案外ありふれた判別手段でもあるのデス」
そんなありふれた判別手段と言われても、見たことがない気がする。
そもそも見るだけで何をどう調べたのかと思いたいが、ツッコんだところで理解できない話なような気がする。
けれども、そんなツッコミをしなくとも、この場でゼナが嘘を言う事もあるまい。
という事は、彼女の言う通り…‥‥目の前の人物は、俺の祖父だという事だと理解させられるのであった。
「‥‥‥そうか、母の記憶に関してはない、か。そこは寂しいな」
「そう言われましても、産まれてすぐに離別したような者ですからね‥‥‥」
とにもかくにもずっとその場にいるわけにもいかず、どうやら村の方に向かうようなので馬車に招かれ、乗りつつ話し合う。
目の前の祖父という人物は母の話を聞きたいところがあったようだが、生憎ながら俺には母の記憶はほとんどなく、少し寂しそうな顔をしていた。
「まぁ、それも無理もないだろう。こちらもある程度情報を把握していたが…‥‥それでも、孫であるお主を見れるだけでも、満足できた」
「そうですか?」
「ああ、そうだ。最も嬉しいのはその話だろう。孫が出来たというところと言うべきか、あの娘の相手となった男がいたことが、本当に、本当に生まれてきてくれてありがとう…‥‥」
涙をこらえるように、それでいて嬉しそうにそう口にする祖父。
泣きそうになるほどなのかと思ったが、どうやら俺の母‥‥‥青薔薇姫の事を考えると相手が出来て子供を成すほど中を深める様な人物が、いや、この場合ドラゴンというべきかそんなものだとしても孫が出来るほどのことがよっぽど嬉しかったらしい。
「何しろ、あの娘だったからな…‥‥無理を言ってきた相手が自ら自滅したとはいえ、それでも結婚のチャンスとしてはそれぐらいしかないほどだった。大なり小なり娘に求婚するような男は居たかもしれないが、それでも娘の素のありようについていけぬものが多くて、生涯独身で過ごすのではないかと親心で物凄く心配をしていたのだ…‥‥」
「そ、そこまでですか‥‥‥」
「そこまで、それ以上、もっと言いようはあるだろう。だが、それで言い切れないほどのとんでもないものを持っているのが、青薔薇姫の名を持った我が娘だったからな…‥‥」
遠い目をして祖父が口にするが、どれだけ母がとんでもない人だったのか、少々見えたような気がした。
「とにもかくにも、娘が子を成していたのは嬉しい話だったが…‥‥こんな爺の話を聞いても、孫よ、お前にとってはぴんと来ないだろう」
無理もない。ずっと会うことの無かった、血のつながりのある人なのだから。
ずっと教会に預けられ、後から身寄りのない弟や妹たちが出来て一緒に過ごしたが…‥‥それでも、今さら祖父が出て来たとしても感じるものはない。
でも、ちょっとそれはそれで寂しい気持ちもするだろう。ようやく目にすることが出来た血縁者なのに、こうやって出会って何も起こせるようなことがないのは、どことなく寂しいのだ。
「‥しかし、孫よ。そのドラゴンの血を引いている部分は話に聞いてみたが、こうやって目にしてもそこには驚かないな。あの子はもっと、とんでもないものと知り合いまくっていたからな‥‥‥」
「というと?」
「例えばどこかの邪神だとか、蠢く光の玉だとか、幻覚でも見てると疑いたくなるような怪物だとか、もっとすさまじいものを色々とみせられていたから、慣れてしまったのかもしれない」
本当に何をやっていたのだろうか、俺の母よ。
色々ツッコミどころができつつも、到着までの間俺たちは青薔薇姫もとい母に就いての話を、その親であった祖父から聞かされるのであった‥‥‥‥
「…‥‥何と言うか、祖父も苦労していたんですね。何かこう、他人事ではないという実感がわいてきました」
「わかるのか?」
「ええ、俺の方もこっちの魔剣が…‥‥」
「いや、いわずとも何かもう分かったぞ。どちらかと言えばお前は父親寄りなのかもしれないが‥‥‥色々引き寄せる力は我が娘のものなのかもしれない。それでも、娘ほどの豪胆さはなく、苦労しているのが‥‥‥その気持ちが、心底分かるぞ…‥祖父と言わずとも、気軽にお爺ちゃんと読んでも構わんから、その胸の内を出して良いのだ‥‥‥」
「お、お爺ちゃん…‥‥」
「…‥‥何故でしょウ。共通の話題で盛り上がり始めたようで良さそうですガ、物凄い疎外感を感じマス」
なぜならば、孫の立場はドルマリア王国の平民であり、平民と貴族では位に差がある。
いくら血がつながっていようとも、貴族という立場はそれだけ複雑なものもあり、大きな責任も伴う者で、今さらであったところで何が出来るのかということがある。
例え話をするとしよう。ある日突然、あなたはすごい貴族家の子供でしたから、どうぞ今日からその貴族家に籍を置いてくださいと言われて、その子供はまともに過ごせるだろうか?いや、そうはならないだろう。
平民の好む物語の中には、そのような成り上がり方で夢をつかむ者もあるが、それは物語の中だけのご都合主義な話しであり、現実は甘くない。
所作、決まり事、付き合いから先を見据えての行動…‥‥軽く見る大馬鹿者もある程度はいるようだが、それでも貴族家という立場はそう簡単に受け入られるものではないのだ。
ゆえに、こうやって今、出会ったとしても立場はお互いに貴族と平民であるという壁はあり‥‥‥そうやすやすと家族としての付き合いもできないのである。
いや、そもそもの話、今日に至るまで接点のなかった相手を、家族と言えるのだろうか。生まれた時から違う場所で育ち、出てきたところで簡単に受け入れてくれることはないだろう。
けれども、そんな事を思っても…‥‥こうやって直接孫に出会えたと思うのであれば、それだけでも非常に大きな幸運としか言いようがないのであった。
「…‥‥つまり、あなたは俺の祖父、だと?」
「ああ、そうだ。儂はアルガン公爵家当主のガンドール…‥‥既に色々と事情を知っているのであれば、察しているだろう?我が娘の残した、孫よ…‥‥」
護衛に守られた馬車が魔獣たちと交戦しており、手助けしたあとに出て来たのは、まさかの祖父。
そう告げられて俺は驚きつつ、信じられない思いがあった。
「ゼナ、本当だと思えるか?」
「目の前でいきなり祖父発言は怪しみたくなりますが、間違いないようですネ。馬車にある徽章は、確かにアルガン公爵家のものデス。貴族家の馬車を示す徽章を偽造すれば最悪の場合死刑がありますので、よっぽどの図太い人でない限りやる人はいないでしょうし…‥‥失礼、確認させてくだサイ」
ゼナに問いかけてみたところ、彼女は動き、俺とアルガン公爵家の当主、ガンドールと名乗る人物と見比べ、カタカタと何か音を鳴らした。
「…‥‥間違いないようですネ。魔剣はしっかり持ち主に関しての情報を確認するのですが、遺伝的な情報なども確認していマス。そして今確認した結果なのですが、一致率の高さから見て…‥‥確実に、ご主人様の祖父であると断言できるでしょウ」
「ほぅ?魔剣はそんなことができるのか?」
「可能と言えば可能ですネ。血だけで判別して特殊な力を発動する魔剣も存在しているので、案外ありふれた判別手段でもあるのデス」
そんなありふれた判別手段と言われても、見たことがない気がする。
そもそも見るだけで何をどう調べたのかと思いたいが、ツッコんだところで理解できない話なような気がする。
けれども、そんなツッコミをしなくとも、この場でゼナが嘘を言う事もあるまい。
という事は、彼女の言う通り…‥‥目の前の人物は、俺の祖父だという事だと理解させられるのであった。
「‥‥‥そうか、母の記憶に関してはない、か。そこは寂しいな」
「そう言われましても、産まれてすぐに離別したような者ですからね‥‥‥」
とにもかくにもずっとその場にいるわけにもいかず、どうやら村の方に向かうようなので馬車に招かれ、乗りつつ話し合う。
目の前の祖父という人物は母の話を聞きたいところがあったようだが、生憎ながら俺には母の記憶はほとんどなく、少し寂しそうな顔をしていた。
「まぁ、それも無理もないだろう。こちらもある程度情報を把握していたが…‥‥それでも、孫であるお主を見れるだけでも、満足できた」
「そうですか?」
「ああ、そうだ。最も嬉しいのはその話だろう。孫が出来たというところと言うべきか、あの娘の相手となった男がいたことが、本当に、本当に生まれてきてくれてありがとう…‥‥」
涙をこらえるように、それでいて嬉しそうにそう口にする祖父。
泣きそうになるほどなのかと思ったが、どうやら俺の母‥‥‥青薔薇姫の事を考えると相手が出来て子供を成すほど中を深める様な人物が、いや、この場合ドラゴンというべきかそんなものだとしても孫が出来るほどのことがよっぽど嬉しかったらしい。
「何しろ、あの娘だったからな…‥‥無理を言ってきた相手が自ら自滅したとはいえ、それでも結婚のチャンスとしてはそれぐらいしかないほどだった。大なり小なり娘に求婚するような男は居たかもしれないが、それでも娘の素のありようについていけぬものが多くて、生涯独身で過ごすのではないかと親心で物凄く心配をしていたのだ…‥‥」
「そ、そこまでですか‥‥‥」
「そこまで、それ以上、もっと言いようはあるだろう。だが、それで言い切れないほどのとんでもないものを持っているのが、青薔薇姫の名を持った我が娘だったからな…‥‥」
遠い目をして祖父が口にするが、どれだけ母がとんでもない人だったのか、少々見えたような気がした。
「とにもかくにも、娘が子を成していたのは嬉しい話だったが…‥‥こんな爺の話を聞いても、孫よ、お前にとってはぴんと来ないだろう」
無理もない。ずっと会うことの無かった、血のつながりのある人なのだから。
ずっと教会に預けられ、後から身寄りのない弟や妹たちが出来て一緒に過ごしたが…‥‥それでも、今さら祖父が出て来たとしても感じるものはない。
でも、ちょっとそれはそれで寂しい気持ちもするだろう。ようやく目にすることが出来た血縁者なのに、こうやって出会って何も起こせるようなことがないのは、どことなく寂しいのだ。
「‥しかし、孫よ。そのドラゴンの血を引いている部分は話に聞いてみたが、こうやって目にしてもそこには驚かないな。あの子はもっと、とんでもないものと知り合いまくっていたからな‥‥‥」
「というと?」
「例えばどこかの邪神だとか、蠢く光の玉だとか、幻覚でも見てると疑いたくなるような怪物だとか、もっとすさまじいものを色々とみせられていたから、慣れてしまったのかもしれない」
本当に何をやっていたのだろうか、俺の母よ。
色々ツッコミどころができつつも、到着までの間俺たちは青薔薇姫もとい母に就いての話を、その親であった祖父から聞かされるのであった‥‥‥‥
「…‥‥何と言うか、祖父も苦労していたんですね。何かこう、他人事ではないという実感がわいてきました」
「わかるのか?」
「ええ、俺の方もこっちの魔剣が…‥‥」
「いや、いわずとも何かもう分かったぞ。どちらかと言えばお前は父親寄りなのかもしれないが‥‥‥色々引き寄せる力は我が娘のものなのかもしれない。それでも、娘ほどの豪胆さはなく、苦労しているのが‥‥‥その気持ちが、心底分かるぞ…‥祖父と言わずとも、気軽にお爺ちゃんと読んでも構わんから、その胸の内を出して良いのだ‥‥‥」
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