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5章 復讐は我にあり
5-17 技術力に見合うモノ、確実に得られたか?
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‥‥‥つい留学当日となり、俺たちはミルガンド帝国のダーインスレイヴ学園のある帝都ミルガンド周辺にまで馬車に乗車していた。
王国の王都同様に、帝国の帝都も魔獣対策のためか周囲を城壁に囲まれているらしいという話は、事前に聞いていた。
だがしかし、実際に間近で見てみると…‥‥
「ガッチガチに、固めてあるというか、城壁ってレベル超えてないかな?どちらかと言えば、要塞都市と言った方がしっくりくるかもしれない」
「全部が鋼鉄という訳ではなく、しっかりとした合金製のようデス。これは中々の耐久性がありそうですネ」
遠方から見ればちょっと日光を反射しているなと思っていたが、接近してみるとかなり頑強そうな金属の壁で覆われている。
東西南北に出入りするための門もきちんと備え付けられているのだが、こちらも王国以上の大きさと分厚さを持つ強靭な大門となっており、門番たちの警備も厳重である。
しいてこの頑強な守りの中で気になる事とすれば、ガチガチに固めてある守りにも関わらず、よく見ると門や壁の一部が、後から継ぎ足されたような痕跡があるのだが‥‥‥過去に何かに攻め込まれたことでもあるのだろうか?まぁ、ミルガンド帝国は昔軍事面でかなり攻めていた国だと言うし、そうそう帝国の帝都まで責められることも無いとは思うけれどな。
とにもかくにも馬車は進み、特に問題もなく門を通過して帝都内に入ってみると、こちらはこちらで外観以上の光景が広がっていた。
道は舗装されて固められつつ、ところに自然を忘れないようにするためか街路樹が点在している。
城壁で周囲が囲われているために薄暗くなりそうだが、その町の中心上空には大きな光る玉のようなものが輝き、感覚的に日光と大差のない明かりだ。
それでいて、道行く人々には笑顔もあり、あちこちで暗い雰囲気というものを感じることはない。
「そしてあそこが帝都のダーインスレイヴ学園なんだろうけれど‥‥‥でっかい剣のような建物だなぁ」
独創的なというか、そのまま大きな剣があったので都合よく改造して学園にしましたと言う様な、学園が見えてきたようだ。
真っ黒な外壁ながらあちこちに窓が備え付けられており、外の大門とは間違う学園独自の門も見えてきた。
完全竜化したドラゴンの状態ならば、あの学園を引っこ抜いて扱えそうだなと思いつつ、馬車はゆっくりと近づいていくのであった…‥‥
「でもそんなことする気もないかな」
「ご主人様の竜化の場合、私が竜魔剣モードになればいいだけの話ですしネ」
「あれが、フィーの乗っている馬車ですわね。本当にここに留学するのですわね‥‥‥」
門が開き、馬車が入って来た光景を見ながら学園の一室にて、ルルシアは眺めていた。
先日、皇族としての特権‥‥‥ではなく、学園に在するならばできるだけためになるようにと動いている中で、今年度の留学生の情報をつかみ、その中にフィーの名前を見つけた。
その為、本当に来るのかなと思っていたのだが、やってきたところを見ると留学の話は本当だったようである。
「それにしても、各学年一人づつほど他国からの留学生が来るけれども、中々凄い確率なのかしら?」
古今東西、大小様々な国々が存在しており、なおかつその国の中から狙った人物がここに来る確立と言うのは低いもの。
なおかつそれが知り合いを狙うのであれば、更にぐんっと狙いにくくなるだろう。
「それにしても、先日の村での救援からそこそこ日が経ちつつ、早い再会なのは面白いですわね」
あの時は自分はまだ治療されたばかりの状態で力を出せなかったが、今ではもうすっかり回復しており、鍛練を積んでより強くなっているはずである。
そしてここに来てくれた以上、剣を交えてしっかりとお互い正々堂々と戦って見たい気持ちも沸き上がる。
「まぁ、ちょっとばかりやらかす輩も出るでしょうし‥‥‥その前に牽制として、挑ませてもらうことにしましょう」
面倒事になる前に、自分と対戦してもらって彼の力を手っ取り早く見てもらった方が、後々の面倒ごとを消すことができるかもしれない。
ルルシア自身、この学園の中では相当の実力者であることを自負しており、自身と戦闘してもらう事が出来ればフィーの実力を見せやすいのである。
「ふふふ、楽しみだわ」
にっこりと学園内での面倒事を潰す計画を立てつつ、剣を交わす時を想像して楽しみになるルルシア。
とは言え、その根底にはまだ彼女自身が自覚しきっていない気持ちがある事には気が付かず、意気揚々と準備をする。
そしてその光景を帯刀されている魔剣リガールドはモノを言えない身なのでツッコミを出来ないことを残念に思っていたりするのであった‥‥‥‥
―――――
※特別意訳とある魔剣の独り言。
本日も、姫様は美しい。
楽しみにしている様子を見ると、本当はこちらも喜び、実力を見せるべきなのだろう。
でもちょっと待ってほしい、姫様。意気揚々と戦う気満々なのはいいのですが、村で見たドラゴンの姿の彼の戦闘光景を見た後だと、あれと戦うのは正直勘弁してください。
いや本当に、ドラゴンにならなくても相当の実力者の打ち合いになると、結構きついんですガ!!
―――――
…‥‥その言葉は、聞こえないのであった。
王国の王都同様に、帝国の帝都も魔獣対策のためか周囲を城壁に囲まれているらしいという話は、事前に聞いていた。
だがしかし、実際に間近で見てみると…‥‥
「ガッチガチに、固めてあるというか、城壁ってレベル超えてないかな?どちらかと言えば、要塞都市と言った方がしっくりくるかもしれない」
「全部が鋼鉄という訳ではなく、しっかりとした合金製のようデス。これは中々の耐久性がありそうですネ」
遠方から見ればちょっと日光を反射しているなと思っていたが、接近してみるとかなり頑強そうな金属の壁で覆われている。
東西南北に出入りするための門もきちんと備え付けられているのだが、こちらも王国以上の大きさと分厚さを持つ強靭な大門となっており、門番たちの警備も厳重である。
しいてこの頑強な守りの中で気になる事とすれば、ガチガチに固めてある守りにも関わらず、よく見ると門や壁の一部が、後から継ぎ足されたような痕跡があるのだが‥‥‥過去に何かに攻め込まれたことでもあるのだろうか?まぁ、ミルガンド帝国は昔軍事面でかなり攻めていた国だと言うし、そうそう帝国の帝都まで責められることも無いとは思うけれどな。
とにもかくにも馬車は進み、特に問題もなく門を通過して帝都内に入ってみると、こちらはこちらで外観以上の光景が広がっていた。
道は舗装されて固められつつ、ところに自然を忘れないようにするためか街路樹が点在している。
城壁で周囲が囲われているために薄暗くなりそうだが、その町の中心上空には大きな光る玉のようなものが輝き、感覚的に日光と大差のない明かりだ。
それでいて、道行く人々には笑顔もあり、あちこちで暗い雰囲気というものを感じることはない。
「そしてあそこが帝都のダーインスレイヴ学園なんだろうけれど‥‥‥でっかい剣のような建物だなぁ」
独創的なというか、そのまま大きな剣があったので都合よく改造して学園にしましたと言う様な、学園が見えてきたようだ。
真っ黒な外壁ながらあちこちに窓が備え付けられており、外の大門とは間違う学園独自の門も見えてきた。
完全竜化したドラゴンの状態ならば、あの学園を引っこ抜いて扱えそうだなと思いつつ、馬車はゆっくりと近づいていくのであった…‥‥
「でもそんなことする気もないかな」
「ご主人様の竜化の場合、私が竜魔剣モードになればいいだけの話ですしネ」
「あれが、フィーの乗っている馬車ですわね。本当にここに留学するのですわね‥‥‥」
門が開き、馬車が入って来た光景を見ながら学園の一室にて、ルルシアは眺めていた。
先日、皇族としての特権‥‥‥ではなく、学園に在するならばできるだけためになるようにと動いている中で、今年度の留学生の情報をつかみ、その中にフィーの名前を見つけた。
その為、本当に来るのかなと思っていたのだが、やってきたところを見ると留学の話は本当だったようである。
「それにしても、各学年一人づつほど他国からの留学生が来るけれども、中々凄い確率なのかしら?」
古今東西、大小様々な国々が存在しており、なおかつその国の中から狙った人物がここに来る確立と言うのは低いもの。
なおかつそれが知り合いを狙うのであれば、更にぐんっと狙いにくくなるだろう。
「それにしても、先日の村での救援からそこそこ日が経ちつつ、早い再会なのは面白いですわね」
あの時は自分はまだ治療されたばかりの状態で力を出せなかったが、今ではもうすっかり回復しており、鍛練を積んでより強くなっているはずである。
そしてここに来てくれた以上、剣を交えてしっかりとお互い正々堂々と戦って見たい気持ちも沸き上がる。
「まぁ、ちょっとばかりやらかす輩も出るでしょうし‥‥‥その前に牽制として、挑ませてもらうことにしましょう」
面倒事になる前に、自分と対戦してもらって彼の力を手っ取り早く見てもらった方が、後々の面倒ごとを消すことができるかもしれない。
ルルシア自身、この学園の中では相当の実力者であることを自負しており、自身と戦闘してもらう事が出来ればフィーの実力を見せやすいのである。
「ふふふ、楽しみだわ」
にっこりと学園内での面倒事を潰す計画を立てつつ、剣を交わす時を想像して楽しみになるルルシア。
とは言え、その根底にはまだ彼女自身が自覚しきっていない気持ちがある事には気が付かず、意気揚々と準備をする。
そしてその光景を帯刀されている魔剣リガールドはモノを言えない身なのでツッコミを出来ないことを残念に思っていたりするのであった‥‥‥‥
―――――
※特別意訳とある魔剣の独り言。
本日も、姫様は美しい。
楽しみにしている様子を見ると、本当はこちらも喜び、実力を見せるべきなのだろう。
でもちょっと待ってほしい、姫様。意気揚々と戦う気満々なのはいいのですが、村で見たドラゴンの姿の彼の戦闘光景を見た後だと、あれと戦うのは正直勘弁してください。
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―――――
…‥‥その言葉は、聞こえないのであった。
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