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5章 復讐は我にあり
5-44 ほげぇぇっと、叫びたくなるものもいる
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‥‥‥貴族の家には、何かしらのものがあったりする。
完全に清く過ごせる家というのは実はそうそうなく、何かと黒い秘密を持っていたりとするところが多い。
そして公爵家も例にもれず、ここの家の場合は呪いの品々が眠っていたことのようだが…‥‥
バシィン!!
「‥‥‥触れる前に、砕け散ったんだけど」
「ふむ‥‥‥ドラゴンとしての血もあったのだろう?それがはじく原因ではないか?」
「でも、母さんの形見のものは砕ける事も無かったんだけどな?」
「あの子、馬鹿みたいに力が強かったものね…‥‥呪いを簡単に破壊しかねないから、そう言えば丁寧に扱っていたわね」
悲しいかな、これはこれである意味母さんでもある青薔薇姫の残した形見のようなものなのに、触れただけでいくつかの呪いの品が砕けてしまった。
これはドラゴンとしての血がなせる業なのか、はたまたは母さんの集めた呪いの方が貧弱なのが多かっただけなのか、あるいは単純に俺自身の耐性が高いだけだったのか‥‥‥わからないだろう。
「というか、ここにおいてあるもの、もしかして全滅か?」
「そうなるかもな‥‥‥となるとここにあるのは駄目だろう」
祖父曰く、この部屋に置いてあるのはまだ弱い呪いの品々らしい。
流石に強い呪いの品ほど管理をしっかりしないと危ないので、別の場所にもまだあるのだとか。
「そう考えると、どれだけ残しているんだよ母さん‥‥‥」
「そこそこあるな」
「そうねぇ。他のもダメだったら、一番危ないものが置いてあるところへ向かいましょうか」
「…‥‥ある程度可能性も考えてましたが、本気で何をしでかしているのでしょうか、ここの神」
「分からないでしょウ。そもそも、人じゃない存在の思考は人に理解できまセン」
「それ、私たち全員にいえる事なのですガ」
「「「‥‥‥」」」
ゼナが呆れたように言ったことだったが、その場の全員が黙り込む。
何も言えないというか、これが人の振り見て我が振り直せという事なのか‥‥‥そう思うも、治す気はない。
「それにしても、公爵領地に何でこの結界を施したのでしょうカ?これでは、血縁者以外入れないのデス」
「この先に、色々とヤヴァイものを詰め込んでいるのは分かるのですガ」
「私達では、入れないですよネ」
悲しいかな。色々とできるものたちが集まっているのだが、自分たち以上の存在が作り上げてしまった者に対して中々手が出せない。
この先に放置できないものが多く保管されていることが分かっているのに、何もできていないのだ。
だからこそ、他に見ないほど集まっているのだが、苦戦しているのである。
「こうなると、ゼナ、貴女のご主人様にお願いするしかないですネ」
「目的は分かっていマス。その為、結果としてここにたどり着くのは目に見えているでしょウ」
「そうですガ…‥‥メイドたるもの、主の身に危険が迫りそうな現場に行けそうにないのは心苦しいデス」
ゼナとしては、できればここにフィーを行かせたくはない。
ここに来た目的は分かっているのだが、ここで得た情報からして向うのはできれば避けたほうが良い。
「あ、でも自分メイド魔剣なら、ご主人様の呼びかけで入れるのでハ?」
「無理ですネ。相当ガチガチのものデス」
「やった人、絶対にわかって強力なものにしてますネ」
「何ですト!?」
ふと、希望が見えた瞬間に盛大に叩き潰され、ゼナは驚きの声を上げる。
そうこうしているうちに、いつの間にかあらかた見終えたのかフィーの接近を彼女は感じ取った。
「ああ、できればご主人様には向かってほしくないような、でも望むのであれば行かせたほうが良いような‥‥‥どうしたらいいのでしょうカ」
悩ましい所だが、メイドとしての自分で考えるならば、主のしたい事を優先させるべきだろう。
だが、そうでない自分としては‥‥‥何かなりそうならば、側にいてあげたい。
「どうしたものかとなんでこうも、悩まされるのでしょうカ‥‥‥」
「「「‥‥‥」」」
そのゼナの様子を見て、彼女の姉妹たちは顔を見合わせる。
自分達は魔剣ではないとはいえ、根本的な部分は同じ存在。
それなのに、メイドとしての優先もあるはずなのにそうでない想いによって迷いが生じているゼナの様子に疑問を覚えたのである。
いや、疑問を覚えるべきものなのだろうか。これはむしろ、自分たち以上に成長しているというべきなのかもしれない。
そしてついでに言うのであれば…‥‥彼女は彼女のなりの答えが、実は見えてきかけているのではないだろうか。
(‥‥‥少々報告からも気になって、実は少しだけ大げさにしましたガ)
(それでも、表れるものが変わってますネ)
(これはこれで、良いデータになるのではないでしょうカ?)
とにもかくにも、やって来るフィーをその場へ向かわせてしまうことに関しては、どうにもならない事。
ならばここで大人しく待つしかないのかとゼナは思いつつ、他の姉妹たちは着々と動き始めるのであった‥‥‥
完全に清く過ごせる家というのは実はそうそうなく、何かと黒い秘密を持っていたりとするところが多い。
そして公爵家も例にもれず、ここの家の場合は呪いの品々が眠っていたことのようだが…‥‥
バシィン!!
「‥‥‥触れる前に、砕け散ったんだけど」
「ふむ‥‥‥ドラゴンとしての血もあったのだろう?それがはじく原因ではないか?」
「でも、母さんの形見のものは砕ける事も無かったんだけどな?」
「あの子、馬鹿みたいに力が強かったものね…‥‥呪いを簡単に破壊しかねないから、そう言えば丁寧に扱っていたわね」
悲しいかな、これはこれである意味母さんでもある青薔薇姫の残した形見のようなものなのに、触れただけでいくつかの呪いの品が砕けてしまった。
これはドラゴンとしての血がなせる業なのか、はたまたは母さんの集めた呪いの方が貧弱なのが多かっただけなのか、あるいは単純に俺自身の耐性が高いだけだったのか‥‥‥わからないだろう。
「というか、ここにおいてあるもの、もしかして全滅か?」
「そうなるかもな‥‥‥となるとここにあるのは駄目だろう」
祖父曰く、この部屋に置いてあるのはまだ弱い呪いの品々らしい。
流石に強い呪いの品ほど管理をしっかりしないと危ないので、別の場所にもまだあるのだとか。
「そう考えると、どれだけ残しているんだよ母さん‥‥‥」
「そこそこあるな」
「そうねぇ。他のもダメだったら、一番危ないものが置いてあるところへ向かいましょうか」
「…‥‥ある程度可能性も考えてましたが、本気で何をしでかしているのでしょうか、ここの神」
「分からないでしょウ。そもそも、人じゃない存在の思考は人に理解できまセン」
「それ、私たち全員にいえる事なのですガ」
「「「‥‥‥」」」
ゼナが呆れたように言ったことだったが、その場の全員が黙り込む。
何も言えないというか、これが人の振り見て我が振り直せという事なのか‥‥‥そう思うも、治す気はない。
「それにしても、公爵領地に何でこの結界を施したのでしょうカ?これでは、血縁者以外入れないのデス」
「この先に、色々とヤヴァイものを詰め込んでいるのは分かるのですガ」
「私達では、入れないですよネ」
悲しいかな。色々とできるものたちが集まっているのだが、自分たち以上の存在が作り上げてしまった者に対して中々手が出せない。
この先に放置できないものが多く保管されていることが分かっているのに、何もできていないのだ。
だからこそ、他に見ないほど集まっているのだが、苦戦しているのである。
「こうなると、ゼナ、貴女のご主人様にお願いするしかないですネ」
「目的は分かっていマス。その為、結果としてここにたどり着くのは目に見えているでしょウ」
「そうですガ…‥‥メイドたるもの、主の身に危険が迫りそうな現場に行けそうにないのは心苦しいデス」
ゼナとしては、できればここにフィーを行かせたくはない。
ここに来た目的は分かっているのだが、ここで得た情報からして向うのはできれば避けたほうが良い。
「あ、でも自分メイド魔剣なら、ご主人様の呼びかけで入れるのでハ?」
「無理ですネ。相当ガチガチのものデス」
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「何ですト!?」
ふと、希望が見えた瞬間に盛大に叩き潰され、ゼナは驚きの声を上げる。
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悩ましい所だが、メイドとしての自分で考えるならば、主のしたい事を優先させるべきだろう。
だが、そうでない自分としては‥‥‥何かなりそうならば、側にいてあげたい。
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それなのに、メイドとしての優先もあるはずなのにそうでない想いによって迷いが生じているゼナの様子に疑問を覚えたのである。
いや、疑問を覚えるべきものなのだろうか。これはむしろ、自分たち以上に成長しているというべきなのかもしれない。
そしてついでに言うのであれば…‥‥彼女は彼女のなりの答えが、実は見えてきかけているのではないだろうか。
(‥‥‥少々報告からも気になって、実は少しだけ大げさにしましたガ)
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