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5章 復讐は我にあり
5-48 人外でも、被害者は多かった
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‥‥‥呪いの溢れるこの場所で、俺は今とあるものと対峙していた。
多くの呪具たちが道を開け、その先にいた人物。
いや、人ではないようで、何やら玉座に黒い靄が人型になって腰を掛けているようにしか見えなかったが‥‥‥どうやら、ここの呪具たちにとっての王らしい。
【‥‥‥呼ぶのであれば、呪王だ。呪いから生まれ、呪いそのものであり、呪われし運命を背負いしであるからな】
「つまり、呪いそのものだと?」
【そういうことだ‥‥‥そしてそちらは、ドラゴンの姿をしているようだが‥‥‥ふむ、やはり感じるな。あの女神の野郎の気配をな‥‥‥!!】
ゴゴゴっと音が聞こえてきそうなほど、黒い靄のような姿なのに顔をゆがめた呪王。
女神というのは誰なのかと思ったが、この話ぶりやそもそもここを作り上げる様な人とすれば、青薔薇姫しかいないとすぐに思い当たった。
‥‥‥そう言えば、青薔薇姫伝説とやらが何やら話の中にあって、災厄の王だとか災害の女神、狂気の女王だとかも言っている人たちがいるって聞いたな。母さん、あなたは人ではない呪いそのものに対しても、何かをしでかしているのだろうか。
とにもかくにもすぐに冷静になったようで、なおかつ相手に争う意思がないようなので、そのまま話し合いの場が設けられた。
周囲が呪具に囲まれている状況でもあるが、今のところ彼らの呪いが俺に聞く様子はない。
そして話し合いの場でもあるし、せっかく相手が呪いの王であるならばという事で、ここに至った経緯をせっかくだから説明することになった。幸い、話せばわかるような相手のようでもある。
【‥‥‥なるほど、弱体化できるような呪いを所望か】
「ああ、できれば母さんが俺に使っていたというコレと同じぐらいのか、あるいはそれ以上のものはないだろうか」
取り出したのは、以前ボロボロになりつつも、修復を終えて形だけは元通りになった母さんの形見のネックレス。
とはいえただのネックレスではなく、どうやらかなり強い力を封じる呪具だったようだが、力はすでに失われている状態だ。
【あの女神が使っていたものか…‥‥ふむ、既に失われたとはいえ、相当強力なものがかかっていたようだな】
呪王というだけあって、既に失われた呪いであっても何がかかっていたのかすぐに理解できたらしい。
しばし考えこむようなそぶりを見せたが‥‥‥残念そうな表情になった。
【駄目だな。これ以上の強力な呪具はここに存在しない。その手の類は、あの女神が全部回収していったのだ】
「回収していたという事は、残されている可能性は?」
【それ以外が無いのであれば、全て駄目になっていると言っていいだろう。あの女神は力が非常に強すぎるがゆえに、本当にバキバキめきめきと壊しまくったからなぁ…‥‥】
はぁぁぁぁっとすごく重い息を吐く呪王。黒い靄のような姿なのに、本気で疲れ切った人の様な様子を見せており、どれほどの心労を煩わされる羽目になったのか理解させられる。
【それともう言うが、あったとしても無駄だろう、女神の子よ。お前の身体はもうとうの前に、呪いを受け付けぬ】
「え?」
【話を聞いたが、これが壊れるまでの十数年はずっと所持をしていたのだろう?そのドラゴンの力の影響も相まって、じっくり強力な呪いと過ごしたがゆえに無効化しているのだ】
呪王の見立てとして、どうやら俺自身にはすでに呪いはほとんど意味をなさないらしい。
強力な呪いをずっと浴びていたせいで耐性がどんどんついていたうえに、母さん自身に呪いが効きにくかったことの遺伝や、ドラゴンとしての素の耐性の高さも混ざって、呪いにかかることもないようだ。
【そもそも弱体化の呪い自体も、簡単に表すのならば川の流れを無理やりせき止める様なものだが、お前の場合はその川自体が激流を越えている。いくら作ったとしても、あっと言う間に砕け散るだろう】
「つまり、不可能と?」
【そういうことだ。呪いそものである我々からしてみれば唯一の天敵というべき存在に昇華‥‥‥いや、望まぬ身でなったのだろうし、偶然の産物で無効化されるようになっているからな】
ここまで来たというのに、呪いそのものに呪いがかからないと言われてしまうとは‥‥‥骨折り損のくたびれ儲けである。
呪いがかからないことは良い事でもあるかもしれないが、弱体化できないのは残念である。
「じゃ地道に力加減を覚えるしかないのか…‥‥はぁぁ、やっぱり楽してできることはないんだな」
【楽して得られるものは、そんな大したことではないことが多い。だからこそ、真面目にやる手段があるのならば、それを使った方がよっぽど有意義であろう】
呪王にそう言われ、俺は弱体化の呪いを諦める。
こうなると本当に真面目にやるしかないのだろう。まぁ、日常生活に支障がない程度の加減を出来るようになれば、強い力は魔獣討伐に十分役に立つし、前向きに考えるしかないな。
「わかった、そうするよ。ここまで来て騒がせてすまなかった」
【いやいや、久し振りにこの場に客人が来てくれたことは、こちらとしてもいい刺激になった。ここに集められた呪い同士が争い、より凶悪なものになろうとしているだけの場所に、無効化されてもかけられそうな相手を見つけられたことで、ある程度新鮮な空気を得られたからな】
ここで騒ぎになっていたようだが、ずっと何の変哲もない場所だったようで、これはこれでよかったらしい。
ついでに母さんはもうすでに亡くなっていることを伝えてみると、呪王は驚いたようなそぶりを見せた。
【あの女神がなぁ‥‥‥人の身を持ちながら、爆薬が仕掛けられたところを大爆発を引き起こしながら悠然と歩き、天を切り裂き海を割り大地を砕き、呪いが来ても弾き飛ばすどころか滅し、あまたの大魔獣を薙ぎ払い‥‥‥そんな快進撃を見せたやつが、いなくなるとは。命というのは分からぬものだ】
「ちなみに聞きますけど、それ誇張しているわけじゃないですよね?」
【これでもまだ過小表現だ。呪王ではあるが、語彙力が優れている言語の王よりも負けているからな】
本当に何をしでかしていたのだろうか、母さん。
更に聞いて見たところ、隠されたやばい話しの数々もあるらしい。
【そのせいで、あちこちから痕跡消しもあったらしいが‥‥‥まぁ、ここに居ついてからは、聞かぬようになった。あの女神の唯一やってくれたことは、安住の地を作ってくれたことだろう】
あの地面の無い浮いた空間の球体の数々は、母さんが残した遺産であり、そこには普通に生きるのが難しい者たちが過ごした世界が広がっているらしい。
連れてきたのはいいけれども、自分がいなくなった後困ることが無いように作り上げたそうだが‥‥‥どういう技術を持っていたのやら。なんかゼナの持つ技術に似ている点があるとは思うが、詳しい事は不明だし、知らないほうが幸せなのかもしれない。
とにもかくにも、これ以上ここにいるのも意味がないようなので、帰らせてもらうことにした。
道中でいくつかの呪具を破壊してしまったが、それはそれで問題もなく、間引けたことで少しスッキリしているとも言われた。
「それでは、そろそろ帰ります。失礼いたしました」
【ああ、そうか。また何か、呪いに関して知りたいことでもあれば来るがよい。争い、高め合う合間のいい気分転換になるからな】
放置しておいたらドンドン呪いが強くなりそうなのは不味そうだが、ここから出る気もないらしい。
人の欲望に利用され、呪いを振りまくようなことも飽きているらしく、ゆったりと過ごすようだ。
【そうだ。せっかくここまで来て何も収穫が無いというのも寂しかろう。…‥‥ふむ、これも持っていくがよい】
パンっと呪王が手を叩くと、周囲にいた呪具たちが動き、何か黒い球を一つ手渡してきた。
「これは?」
【呪いが効かない身のようだが、周囲はそうでもなさそうだからな。それは我々の呪いが空気中に放出され、自然と集まって固まった呪いの玉‥‥‥『黒色玉』とでも、安易に名付けている。この状態でも呪いを吸い集まっているようだが、呪われたものがあった際にこれを近づければ、呪いのみを吸引してくれるだろう。なくなったわけではないから、貯まるたびにここに来るがよい】
どうやら効かない体質だとしても、周囲がそうではないことを気にかけてくれるようだ。
お土産がわりにもらうことにして、俺はその場を去り、帰路につくのであった…‥‥‥
【それと先に言うが、お前から感じる気配に、とあるメイドのものも感じ取れるが…‥‥あれは呪いではないから、どうにもならないことを告げておこう。狙われたのであれば、諦めろ】
「そんなはっきりと言われるほど?」
【その通りだ。誰であれ、その系譜は嫌というほど知っているからな…‥‥】
‥‥‥ゼナの事を示しているのか、あるいは彼女の縁者を示しているのか。母さんの事をいう事と同じぐらいの重みで、伝えられるのであった。
多くの呪具たちが道を開け、その先にいた人物。
いや、人ではないようで、何やら玉座に黒い靄が人型になって腰を掛けているようにしか見えなかったが‥‥‥どうやら、ここの呪具たちにとっての王らしい。
【‥‥‥呼ぶのであれば、呪王だ。呪いから生まれ、呪いそのものであり、呪われし運命を背負いしであるからな】
「つまり、呪いそのものだと?」
【そういうことだ‥‥‥そしてそちらは、ドラゴンの姿をしているようだが‥‥‥ふむ、やはり感じるな。あの女神の野郎の気配をな‥‥‥!!】
ゴゴゴっと音が聞こえてきそうなほど、黒い靄のような姿なのに顔をゆがめた呪王。
女神というのは誰なのかと思ったが、この話ぶりやそもそもここを作り上げる様な人とすれば、青薔薇姫しかいないとすぐに思い当たった。
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とにもかくにもすぐに冷静になったようで、なおかつ相手に争う意思がないようなので、そのまま話し合いの場が設けられた。
周囲が呪具に囲まれている状況でもあるが、今のところ彼らの呪いが俺に聞く様子はない。
そして話し合いの場でもあるし、せっかく相手が呪いの王であるならばという事で、ここに至った経緯をせっかくだから説明することになった。幸い、話せばわかるような相手のようでもある。
【‥‥‥なるほど、弱体化できるような呪いを所望か】
「ああ、できれば母さんが俺に使っていたというコレと同じぐらいのか、あるいはそれ以上のものはないだろうか」
取り出したのは、以前ボロボロになりつつも、修復を終えて形だけは元通りになった母さんの形見のネックレス。
とはいえただのネックレスではなく、どうやらかなり強い力を封じる呪具だったようだが、力はすでに失われている状態だ。
【あの女神が使っていたものか…‥‥ふむ、既に失われたとはいえ、相当強力なものがかかっていたようだな】
呪王というだけあって、既に失われた呪いであっても何がかかっていたのかすぐに理解できたらしい。
しばし考えこむようなそぶりを見せたが‥‥‥残念そうな表情になった。
【駄目だな。これ以上の強力な呪具はここに存在しない。その手の類は、あの女神が全部回収していったのだ】
「回収していたという事は、残されている可能性は?」
【それ以外が無いのであれば、全て駄目になっていると言っていいだろう。あの女神は力が非常に強すぎるがゆえに、本当にバキバキめきめきと壊しまくったからなぁ…‥‥】
はぁぁぁぁっとすごく重い息を吐く呪王。黒い靄のような姿なのに、本気で疲れ切った人の様な様子を見せており、どれほどの心労を煩わされる羽目になったのか理解させられる。
【それともう言うが、あったとしても無駄だろう、女神の子よ。お前の身体はもうとうの前に、呪いを受け付けぬ】
「え?」
【話を聞いたが、これが壊れるまでの十数年はずっと所持をしていたのだろう?そのドラゴンの力の影響も相まって、じっくり強力な呪いと過ごしたがゆえに無効化しているのだ】
呪王の見立てとして、どうやら俺自身にはすでに呪いはほとんど意味をなさないらしい。
強力な呪いをずっと浴びていたせいで耐性がどんどんついていたうえに、母さん自身に呪いが効きにくかったことの遺伝や、ドラゴンとしての素の耐性の高さも混ざって、呪いにかかることもないようだ。
【そもそも弱体化の呪い自体も、簡単に表すのならば川の流れを無理やりせき止める様なものだが、お前の場合はその川自体が激流を越えている。いくら作ったとしても、あっと言う間に砕け散るだろう】
「つまり、不可能と?」
【そういうことだ。呪いそものである我々からしてみれば唯一の天敵というべき存在に昇華‥‥‥いや、望まぬ身でなったのだろうし、偶然の産物で無効化されるようになっているからな】
ここまで来たというのに、呪いそのものに呪いがかからないと言われてしまうとは‥‥‥骨折り損のくたびれ儲けである。
呪いがかからないことは良い事でもあるかもしれないが、弱体化できないのは残念である。
「じゃ地道に力加減を覚えるしかないのか…‥‥はぁぁ、やっぱり楽してできることはないんだな」
【楽して得られるものは、そんな大したことではないことが多い。だからこそ、真面目にやる手段があるのならば、それを使った方がよっぽど有意義であろう】
呪王にそう言われ、俺は弱体化の呪いを諦める。
こうなると本当に真面目にやるしかないのだろう。まぁ、日常生活に支障がない程度の加減を出来るようになれば、強い力は魔獣討伐に十分役に立つし、前向きに考えるしかないな。
「わかった、そうするよ。ここまで来て騒がせてすまなかった」
【いやいや、久し振りにこの場に客人が来てくれたことは、こちらとしてもいい刺激になった。ここに集められた呪い同士が争い、より凶悪なものになろうとしているだけの場所に、無効化されてもかけられそうな相手を見つけられたことで、ある程度新鮮な空気を得られたからな】
ここで騒ぎになっていたようだが、ずっと何の変哲もない場所だったようで、これはこれでよかったらしい。
ついでに母さんはもうすでに亡くなっていることを伝えてみると、呪王は驚いたようなそぶりを見せた。
【あの女神がなぁ‥‥‥人の身を持ちながら、爆薬が仕掛けられたところを大爆発を引き起こしながら悠然と歩き、天を切り裂き海を割り大地を砕き、呪いが来ても弾き飛ばすどころか滅し、あまたの大魔獣を薙ぎ払い‥‥‥そんな快進撃を見せたやつが、いなくなるとは。命というのは分からぬものだ】
「ちなみに聞きますけど、それ誇張しているわけじゃないですよね?」
【これでもまだ過小表現だ。呪王ではあるが、語彙力が優れている言語の王よりも負けているからな】
本当に何をしでかしていたのだろうか、母さん。
更に聞いて見たところ、隠されたやばい話しの数々もあるらしい。
【そのせいで、あちこちから痕跡消しもあったらしいが‥‥‥まぁ、ここに居ついてからは、聞かぬようになった。あの女神の唯一やってくれたことは、安住の地を作ってくれたことだろう】
あの地面の無い浮いた空間の球体の数々は、母さんが残した遺産であり、そこには普通に生きるのが難しい者たちが過ごした世界が広がっているらしい。
連れてきたのはいいけれども、自分がいなくなった後困ることが無いように作り上げたそうだが‥‥‥どういう技術を持っていたのやら。なんかゼナの持つ技術に似ている点があるとは思うが、詳しい事は不明だし、知らないほうが幸せなのかもしれない。
とにもかくにも、これ以上ここにいるのも意味がないようなので、帰らせてもらうことにした。
道中でいくつかの呪具を破壊してしまったが、それはそれで問題もなく、間引けたことで少しスッキリしているとも言われた。
「それでは、そろそろ帰ります。失礼いたしました」
【ああ、そうか。また何か、呪いに関して知りたいことでもあれば来るがよい。争い、高め合う合間のいい気分転換になるからな】
放置しておいたらドンドン呪いが強くなりそうなのは不味そうだが、ここから出る気もないらしい。
人の欲望に利用され、呪いを振りまくようなことも飽きているらしく、ゆったりと過ごすようだ。
【そうだ。せっかくここまで来て何も収穫が無いというのも寂しかろう。…‥‥ふむ、これも持っていくがよい】
パンっと呪王が手を叩くと、周囲にいた呪具たちが動き、何か黒い球を一つ手渡してきた。
「これは?」
【呪いが効かない身のようだが、周囲はそうでもなさそうだからな。それは我々の呪いが空気中に放出され、自然と集まって固まった呪いの玉‥‥‥『黒色玉』とでも、安易に名付けている。この状態でも呪いを吸い集まっているようだが、呪われたものがあった際にこれを近づければ、呪いのみを吸引してくれるだろう。なくなったわけではないから、貯まるたびにここに来るがよい】
どうやら効かない体質だとしても、周囲がそうではないことを気にかけてくれるようだ。
お土産がわりにもらうことにして、俺はその場を去り、帰路につくのであった…‥‥‥
【それと先に言うが、お前から感じる気配に、とあるメイドのものも感じ取れるが…‥‥あれは呪いではないから、どうにもならないことを告げておこう。狙われたのであれば、諦めろ】
「そんなはっきりと言われるほど?」
【その通りだ。誰であれ、その系譜は嫌というほど知っているからな…‥‥】
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