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5章 復讐は我にあり
5-91 貴重な休みは、浪費される
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休みというのは、案外無駄に過ごすことがある。
一日中ゴロゴロしたいと思っているとあっという間に時間が過ぎ、それだけで終わってしまうこともある。
あれもしたい、これもしたいとやるべきことはあるはずなのに、気が付けば時間を浪費してしまい、その休みは潰れてしまうのだが‥‥‥
「全身包帯ぐるぐる巻きで、1日固定されて潰されるとはなぁ」
「それでも治癒力を考えればマシな方ですヨ。あの爆発で火傷程度で済んでいたのが良かったのデス」
「ガス状のモンスターによって攻撃されて、これなのは良かった方なのだろうか?」
「そうなのデスそうなのデス」
少々記憶があやふやな部分もあるが、それでも無事でいることは喜ばしい事なのかもしれない。
常人であれば還らぬ人になっていた可能性もあったが、ドラゴンの血を引いているのもあってか爆発関係に耐性があったのだろう。
そのおかげで助かったのは良いのだが‥‥‥それよりも気になることが一つ。
「ところでゼナ。お前見た目変わってないか?なんかいつものメイドの姿を人形みたいに緩くした感じになっているんだが」
「新モード『ゆるゆるメイド』デス。エネルギーロスを極限まで抑え、ゆったりと作業をしたい時になることが出来るのデス」
なんというか、ゼナをゆる~~~くぬいぐるみにしたような造形で、そのまま実物大まで拡大した感じの姿になっているようだ。
というか、彼女の代わりにそのままぬいぐるみを使っているのではないかと疑いたくもなるのだが、本人による自己申告なので特に問いただす必要もないだろう。
そもそも偽物だとしても、こんなぬいぐるみを動かしてしまう技術にツッコむのも面倒だからね。あ、でもこう羊とかモフモフした巨大なぬいぐるみをうごかしたら、乗ったら気持ちが良いかもしれない。
「まぁ、気にする必要もないか‥1日だけ無駄に過ぎる日があっても良いか…」
「そうデスそうデス」
いつもよりも緩めな回答を聞きつつ、俺はゆったりと過ごすのであった‥‥‥
フィーがベッドに横になっている一方で、別の場所で本物のゼナは少し離れた場所で人工的に作り上げた滝のもとにて滝行を行っていた。
多少は頭が冷えているようで、前のように打たれる前に水が蒸発するということはなく、まともに水を被り全身を冷やしていく。
「なかなか厳しいですガ、これはスッキリしますネ」
「それになぜ、わたくしたちが巻き込まれるのかしら?」
「修行にはなるので、問題はないとは思いますけれどね」
その横では、巻き添えようにかつ半ば無理矢理誘われたように滝行を受けさせられているルルシアとペルシャの二人もいた。
なお、ペルシャの方は本来魔剣士として王国の別の場所で活動する身だが、少しだけ休みを貰う形にもなっていたりするのである。
「‥‥‥巻き添えにというか、攫って来たというカ。お二人に、ここに来てもらったのには理由がありマス」
「先にその理由を教えて欲しかったですわね」
「すみません…ご主人様の方に、ちょっとだけ記憶改竄を行った勢いでそのままやったので抜けていたのデス」
「相変わらずとんでもない事をやっているようだね」
メイド魔剣としてそんなことをしでかして良いのかとツッコミたくなるような空気もであるが、それと同時にまた別の空気の話を持っていることを読み取り、ツッコミを彼女達は避ける。
そして話を待ち…滝に打たれてだいぶ楽になって来たのか、ゼナは口を開いた。
「理由としては、二人に相談したいことがあるのデス」
「相談?」
「珍しいですわね」
「ええ、ご主人様の婚約者でもある二人にしか話せないのですガ‥良いでしょうカ」
ゼナは真剣な表情になり、二人に向き直る。
その目の奥にある決意のような、それでいてまだ迷っているような思いを見て、彼女達は話を聞くことにした。
相談事の内容としては、ある意味ありふれた女の子としての悩みのようなものだったのだろう。
だがしかし、メイド魔剣という立場上本当にどうするべきか、線引きしづらい部分が生じたゆえに起きたことのようであり、少し複雑になっていたようだ。
話をし終え、ふぅっと息を吐くゼナ。
そして話を聞き終え‥‥ルルシアとペルシャは、少し生暖かい目をゼナに向ける。
「そうですの‥‥ふふ、ゼナさんも魔剣とは言え、ちょっと人っぽいところが見えて良かったですわね」
「人じゃないけど、私達と同じようなものだというのもあると分かって、安心したかもな」
「‥‥‥そうですカネ。というカ、大丈夫なものでしたカ?」
「問題ないですわよ。フィーの立場を見ても、やっても問題ないですわ」
「しいて言うのならば、魔剣に関して調べるところが動きそうなものもあるが…大した問題でもあるまい」
「重々しく切り出す必要性ハ?」
「「無いと思う」」
「‥‥‥」
無事な回答を得られたようだが、それでもどこか複雑な気分になるゼナであった‥‥‥
「あら?そう言えばフィーのもとを離れていていいのですの?」
「問題ないのデス。代役として密かに作っていた『特大ゼナ人形』を置いておきまシタ。試作品ですガ、他の地域にある孤児院などに小さなものも含めて寄付する予定もあるのデス」
「別件で何か問題が生じかねない気がするのだが、気のせいだろうか?」
一日中ゴロゴロしたいと思っているとあっという間に時間が過ぎ、それだけで終わってしまうこともある。
あれもしたい、これもしたいとやるべきことはあるはずなのに、気が付けば時間を浪費してしまい、その休みは潰れてしまうのだが‥‥‥
「全身包帯ぐるぐる巻きで、1日固定されて潰されるとはなぁ」
「それでも治癒力を考えればマシな方ですヨ。あの爆発で火傷程度で済んでいたのが良かったのデス」
「ガス状のモンスターによって攻撃されて、これなのは良かった方なのだろうか?」
「そうなのデスそうなのデス」
少々記憶があやふやな部分もあるが、それでも無事でいることは喜ばしい事なのかもしれない。
常人であれば還らぬ人になっていた可能性もあったが、ドラゴンの血を引いているのもあってか爆発関係に耐性があったのだろう。
そのおかげで助かったのは良いのだが‥‥‥それよりも気になることが一つ。
「ところでゼナ。お前見た目変わってないか?なんかいつものメイドの姿を人形みたいに緩くした感じになっているんだが」
「新モード『ゆるゆるメイド』デス。エネルギーロスを極限まで抑え、ゆったりと作業をしたい時になることが出来るのデス」
なんというか、ゼナをゆる~~~くぬいぐるみにしたような造形で、そのまま実物大まで拡大した感じの姿になっているようだ。
というか、彼女の代わりにそのままぬいぐるみを使っているのではないかと疑いたくもなるのだが、本人による自己申告なので特に問いただす必要もないだろう。
そもそも偽物だとしても、こんなぬいぐるみを動かしてしまう技術にツッコむのも面倒だからね。あ、でもこう羊とかモフモフした巨大なぬいぐるみをうごかしたら、乗ったら気持ちが良いかもしれない。
「まぁ、気にする必要もないか‥1日だけ無駄に過ぎる日があっても良いか…」
「そうデスそうデス」
いつもよりも緩めな回答を聞きつつ、俺はゆったりと過ごすのであった‥‥‥
フィーがベッドに横になっている一方で、別の場所で本物のゼナは少し離れた場所で人工的に作り上げた滝のもとにて滝行を行っていた。
多少は頭が冷えているようで、前のように打たれる前に水が蒸発するということはなく、まともに水を被り全身を冷やしていく。
「なかなか厳しいですガ、これはスッキリしますネ」
「それになぜ、わたくしたちが巻き込まれるのかしら?」
「修行にはなるので、問題はないとは思いますけれどね」
その横では、巻き添えようにかつ半ば無理矢理誘われたように滝行を受けさせられているルルシアとペルシャの二人もいた。
なお、ペルシャの方は本来魔剣士として王国の別の場所で活動する身だが、少しだけ休みを貰う形にもなっていたりするのである。
「‥‥‥巻き添えにというか、攫って来たというカ。お二人に、ここに来てもらったのには理由がありマス」
「先にその理由を教えて欲しかったですわね」
「すみません…ご主人様の方に、ちょっとだけ記憶改竄を行った勢いでそのままやったので抜けていたのデス」
「相変わらずとんでもない事をやっているようだね」
メイド魔剣としてそんなことをしでかして良いのかとツッコミたくなるような空気もであるが、それと同時にまた別の空気の話を持っていることを読み取り、ツッコミを彼女達は避ける。
そして話を待ち…滝に打たれてだいぶ楽になって来たのか、ゼナは口を開いた。
「理由としては、二人に相談したいことがあるのデス」
「相談?」
「珍しいですわね」
「ええ、ご主人様の婚約者でもある二人にしか話せないのですガ‥良いでしょうカ」
ゼナは真剣な表情になり、二人に向き直る。
その目の奥にある決意のような、それでいてまだ迷っているような思いを見て、彼女達は話を聞くことにした。
相談事の内容としては、ある意味ありふれた女の子としての悩みのようなものだったのだろう。
だがしかし、メイド魔剣という立場上本当にどうするべきか、線引きしづらい部分が生じたゆえに起きたことのようであり、少し複雑になっていたようだ。
話をし終え、ふぅっと息を吐くゼナ。
そして話を聞き終え‥‥ルルシアとペルシャは、少し生暖かい目をゼナに向ける。
「そうですの‥‥ふふ、ゼナさんも魔剣とは言え、ちょっと人っぽいところが見えて良かったですわね」
「人じゃないけど、私達と同じようなものだというのもあると分かって、安心したかもな」
「‥‥‥そうですカネ。というカ、大丈夫なものでしたカ?」
「問題ないですわよ。フィーの立場を見ても、やっても問題ないですわ」
「しいて言うのならば、魔剣に関して調べるところが動きそうなものもあるが…大した問題でもあるまい」
「重々しく切り出す必要性ハ?」
「「無いと思う」」
「‥‥‥」
無事な回答を得られたようだが、それでもどこか複雑な気分になるゼナであった‥‥‥
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