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6章 悪意と善意、トラブルメーカーと苦労人
6-6 それは小さな、異変であっても
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魔獣の発生に関して、未だにわかっていないところもある。
そもそも、魔剣士のもつ魔剣でなければ屠れないこともあり、どのぐらいの量で、どのタイミングで出るのかなど、直接常人が出向くには厳しい所もあるため、詳しい部分に関して研究が進みにくいのもあるのだろう。
だがしかし、それでもある程度の発生した日付や数を記録していけば、多少はその異変に気が付くこともあるのだ。
「‥‥‥どう考えても、やはり不自然ですネ」
「ん?何かあったのか、ゼナ」
久し振りの生徒会の仕事として、学園にいない間の会計やその他お金の流れに関して財務の方で行う処理作業を確認し、卒業旅行時に使用される積立金などもどのぐらいなのかとみている時に、ゼナがそう口にしたので俺は気になって問いかけた。
計算処理作業は彼女の方が上だが、頼りきりにはせずに、見直しをしてもらっていたりしたのだが、その合間に何やら別の書類を手にして見ており、彼女の表情が少しだけ険しいものになったのが気になったのである。
「今、学園の方で魔剣士の学生たちが授業の一環や先日のやらかし、学園卒業して正規の魔剣士として活動している方々による、ここ数カ月間の魔獣の討伐数に関して見ていたのデス。ほら、結構前に国同士の戦争のこともあり、魔剣士が出て利用されていたこともありましたので、魔獣の急な増加に関してもデータがあるかなと思っていたのデス」
「そう言えば、そんな戦争があったな」
医療大国と占星国の戦争…結構前にあったが、その元凶たちの狙いが俺たちの方に用があったようで、嫌だった印象を持っている。
その戦争時に、戦ごとに出すと不味い魔剣士が狩りだされていたという話もあった。
魔剣士は確かに力のある魔剣を有しており、並の兵士たちには強大な相手となるだろう。
だがしかし、人同士の争いごとに介入してその力が振るわれた際に、退寮に魔獣が出てきてしまうという話もあるのだ。
まぁ、その原因は以前ゼナに話を聞いていたので、何故なのかはわかるのだが…今頃になって、そのデータに何かあったのだろうか。
「確かに、増加は確認されていマス。通常の出現数に比べて2~100倍ぐらい、もっとヤバいのだとさらに大群出来た事例も報告されてますネ」
「普通にヤバすぎる奴じゃん」
「とは言え、戦争に出たらそんなものがでるということは予測されていたので、国ごとに準備がしっかりなされており、大きな被害は多少防げたようデス…ちょっと滅びたところもありマス」
流石に全部、カバーしきることはできないし、国ごとに魔剣士の人数や質も差があるので、対応しきれないこともある。
それでも、国同士で連携しないといけないことは分かっているので、お互いに合同で魔獣討伐を行ったりして、足りない部分を可能な限り補い合い、犠牲を減らすことが出来たそうだ。
しかしながら、その魔獣の件に関して、何やらおかしい部分があったらしい。
「国ごとの魔獣討伐数、発生件数、その目撃数などのデータを照合していたのですガ‥‥一国だけ、妙にデータとしておかしな変動をしているのデス」
「どこの国だ?」
「ファルン神聖国ですネ」
去年だったか、そこからの交換留学生も来ていた時もあったので聞き覚えのある国名が出てきた。
レードン王国のラドールやミルガンド帝国のカイゼルなどとは話すこともあったが、そこの留学生のヘラとかは関わることが無かったが、それでも国に関して学ぶことはやっているので、忘れてはいない。
というか、公爵家関係者でもあり王族・皇族の婚約者もいることで、貴族界隈に関しての勉強も入って来たんだよなぁ‥‥魔剣士として出るとはいえ、それでも多少は付き合いを考えて学ばざるを得ない。
そんなことはさておき、今は彼女の話の方に耳を傾けるべきだろう。
「いくつかの発生件数や、目撃数に関しては異状ないのデス。けれども、討伐数に関しておかしいんですよネ」
「どれどれ…ふむ、一見するとおかしくなさそうに見えるけど、この赤い数字は」
「私の方で独自に調べた数字デス。公式で出されているのがこちらですが、そこそこの数がごまかされているのデス」
公式発表された数に関して、ゼナはしっかりと裏を取るために探っていたらしい。
いつぞやかの組織の件も合って、少々疑い深く探るようにしていたらしく、その結果今回のこの発見をしたようだ。
見れば、確かに発表された数字よりも討伐数の方が少ない…でも、誤差だと思えるようなほどの量となっており、気が付きにくい部分がある。
「魔獣討伐は、残すと大変ですからネ。基本的にしっかり確認する必要があるのデス」
「生きとし生けるもの、全部滅してくる相手だからこそ、逃した時が怖いからな」
「そうデス。それなのになぜか、数が合わないのは…戦闘中に数えていられないがゆえの数え間違いなどもあるかもしれないのですガ、それでも不自然なんですよネ」
とは言え、魔獣の討伐数がごまかされていたという事は、残っている固体がいるという話だが、残して何か利があるのだろうか。
「いくつか捕えて、何かしらの実験をしているのか…その可能性は、大いにありますネ」
「考えられるのは、魔獣を利用した何かだよなぁ…制御とか、改造とか」
似たような事例としては、一応いくつか遭遇している。
今帝国にいるフィリアに関しても、元々は俺の細胞と魔獣の色々なものを利用しているらしいし、それよりも前の狂竜戦士の例もあるし、無いとは言い切れない事例があり過ぎるのが怖い所だ。
もしかすると破神布とかいうやつらがまた暗躍しているのか、それとは別物か‥‥細かい部分は、今のところは不明だろう。
「そう考えると、恐ろしい話だが…今のところ、動けないか」
何か大きなものも小さなもののやらかされていない今、すぐに動くことはできないだろう。
ドラゴンの力や常識外れどころか常識がどこかの世界へ旅立っているようなメイド魔剣がいても、あくまでもまだ生徒の身である以上、自ら動くことはできない。
とは言え、やりようはあるのだ。自分で出来ない事ならば、大人たちに任せることなどが。
「ゼナ、その報告を教員、もしくはより上の方に連絡してくれ。場合によっては、国王陛下や皇帝のほうにも流す必要があるだろう」
「了解デス」
こういう時に、婚約者に王族などに連ねる人がいると、国の最高権力者に対して話を出しやすい。
その間に入るようなところで、関係している何者かに遭遇する可能性もあるのであれば、その過程をすっ飛ばして一番上に通達して、それとなく警戒をしてもらうのだ。
権力の乱用にも思えるが…うん、まぁ、そんなものは特に持っているわけではなく、一応婚約者の身内という事で、話が出せる程度。
後はもう、動ける大人たちで動いてもらうしかないが、しっかりとぬかりなく警戒を続けようと思うのであった…
「‥‥こうしてみると、もしかすると何か細工をされている可能性も考えられそうですネ」
「何かあるか?」
「先日の、勝手に出ていた生徒たちが遭遇した魔獣の件デス。あそこまで都合よく遭遇したことも、もしかするというのも考えられますし、疑うべきものは疑うべきでしょウ」
「それもそうか‥‥怪しいものがあれば、すぐに報告を頼む」
そもそも、魔剣士のもつ魔剣でなければ屠れないこともあり、どのぐらいの量で、どのタイミングで出るのかなど、直接常人が出向くには厳しい所もあるため、詳しい部分に関して研究が進みにくいのもあるのだろう。
だがしかし、それでもある程度の発生した日付や数を記録していけば、多少はその異変に気が付くこともあるのだ。
「‥‥‥どう考えても、やはり不自然ですネ」
「ん?何かあったのか、ゼナ」
久し振りの生徒会の仕事として、学園にいない間の会計やその他お金の流れに関して財務の方で行う処理作業を確認し、卒業旅行時に使用される積立金などもどのぐらいなのかとみている時に、ゼナがそう口にしたので俺は気になって問いかけた。
計算処理作業は彼女の方が上だが、頼りきりにはせずに、見直しをしてもらっていたりしたのだが、その合間に何やら別の書類を手にして見ており、彼女の表情が少しだけ険しいものになったのが気になったのである。
「今、学園の方で魔剣士の学生たちが授業の一環や先日のやらかし、学園卒業して正規の魔剣士として活動している方々による、ここ数カ月間の魔獣の討伐数に関して見ていたのデス。ほら、結構前に国同士の戦争のこともあり、魔剣士が出て利用されていたこともありましたので、魔獣の急な増加に関してもデータがあるかなと思っていたのデス」
「そう言えば、そんな戦争があったな」
医療大国と占星国の戦争…結構前にあったが、その元凶たちの狙いが俺たちの方に用があったようで、嫌だった印象を持っている。
その戦争時に、戦ごとに出すと不味い魔剣士が狩りだされていたという話もあった。
魔剣士は確かに力のある魔剣を有しており、並の兵士たちには強大な相手となるだろう。
だがしかし、人同士の争いごとに介入してその力が振るわれた際に、退寮に魔獣が出てきてしまうという話もあるのだ。
まぁ、その原因は以前ゼナに話を聞いていたので、何故なのかはわかるのだが…今頃になって、そのデータに何かあったのだろうか。
「確かに、増加は確認されていマス。通常の出現数に比べて2~100倍ぐらい、もっとヤバいのだとさらに大群出来た事例も報告されてますネ」
「普通にヤバすぎる奴じゃん」
「とは言え、戦争に出たらそんなものがでるということは予測されていたので、国ごとに準備がしっかりなされており、大きな被害は多少防げたようデス…ちょっと滅びたところもありマス」
流石に全部、カバーしきることはできないし、国ごとに魔剣士の人数や質も差があるので、対応しきれないこともある。
それでも、国同士で連携しないといけないことは分かっているので、お互いに合同で魔獣討伐を行ったりして、足りない部分を可能な限り補い合い、犠牲を減らすことが出来たそうだ。
しかしながら、その魔獣の件に関して、何やらおかしい部分があったらしい。
「国ごとの魔獣討伐数、発生件数、その目撃数などのデータを照合していたのですガ‥‥一国だけ、妙にデータとしておかしな変動をしているのデス」
「どこの国だ?」
「ファルン神聖国ですネ」
去年だったか、そこからの交換留学生も来ていた時もあったので聞き覚えのある国名が出てきた。
レードン王国のラドールやミルガンド帝国のカイゼルなどとは話すこともあったが、そこの留学生のヘラとかは関わることが無かったが、それでも国に関して学ぶことはやっているので、忘れてはいない。
というか、公爵家関係者でもあり王族・皇族の婚約者もいることで、貴族界隈に関しての勉強も入って来たんだよなぁ‥‥魔剣士として出るとはいえ、それでも多少は付き合いを考えて学ばざるを得ない。
そんなことはさておき、今は彼女の話の方に耳を傾けるべきだろう。
「いくつかの発生件数や、目撃数に関しては異状ないのデス。けれども、討伐数に関しておかしいんですよネ」
「どれどれ…ふむ、一見するとおかしくなさそうに見えるけど、この赤い数字は」
「私の方で独自に調べた数字デス。公式で出されているのがこちらですが、そこそこの数がごまかされているのデス」
公式発表された数に関して、ゼナはしっかりと裏を取るために探っていたらしい。
いつぞやかの組織の件も合って、少々疑い深く探るようにしていたらしく、その結果今回のこの発見をしたようだ。
見れば、確かに発表された数字よりも討伐数の方が少ない…でも、誤差だと思えるようなほどの量となっており、気が付きにくい部分がある。
「魔獣討伐は、残すと大変ですからネ。基本的にしっかり確認する必要があるのデス」
「生きとし生けるもの、全部滅してくる相手だからこそ、逃した時が怖いからな」
「そうデス。それなのになぜか、数が合わないのは…戦闘中に数えていられないがゆえの数え間違いなどもあるかもしれないのですガ、それでも不自然なんですよネ」
とは言え、魔獣の討伐数がごまかされていたという事は、残っている固体がいるという話だが、残して何か利があるのだろうか。
「いくつか捕えて、何かしらの実験をしているのか…その可能性は、大いにありますネ」
「考えられるのは、魔獣を利用した何かだよなぁ…制御とか、改造とか」
似たような事例としては、一応いくつか遭遇している。
今帝国にいるフィリアに関しても、元々は俺の細胞と魔獣の色々なものを利用しているらしいし、それよりも前の狂竜戦士の例もあるし、無いとは言い切れない事例があり過ぎるのが怖い所だ。
もしかすると破神布とかいうやつらがまた暗躍しているのか、それとは別物か‥‥細かい部分は、今のところは不明だろう。
「そう考えると、恐ろしい話だが…今のところ、動けないか」
何か大きなものも小さなもののやらかされていない今、すぐに動くことはできないだろう。
ドラゴンの力や常識外れどころか常識がどこかの世界へ旅立っているようなメイド魔剣がいても、あくまでもまだ生徒の身である以上、自ら動くことはできない。
とは言え、やりようはあるのだ。自分で出来ない事ならば、大人たちに任せることなどが。
「ゼナ、その報告を教員、もしくはより上の方に連絡してくれ。場合によっては、国王陛下や皇帝のほうにも流す必要があるだろう」
「了解デス」
こういう時に、婚約者に王族などに連ねる人がいると、国の最高権力者に対して話を出しやすい。
その間に入るようなところで、関係している何者かに遭遇する可能性もあるのであれば、その過程をすっ飛ばして一番上に通達して、それとなく警戒をしてもらうのだ。
権力の乱用にも思えるが…うん、まぁ、そんなものは特に持っているわけではなく、一応婚約者の身内という事で、話が出せる程度。
後はもう、動ける大人たちで動いてもらうしかないが、しっかりとぬかりなく警戒を続けようと思うのであった…
「‥‥こうしてみると、もしかすると何か細工をされている可能性も考えられそうですネ」
「何かあるか?」
「先日の、勝手に出ていた生徒たちが遭遇した魔獣の件デス。あそこまで都合よく遭遇したことも、もしかするというのも考えられますし、疑うべきものは疑うべきでしょウ」
「それもそうか‥‥怪しいものがあれば、すぐに報告を頼む」
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