199 / 204
7章 終わりまで、ずっと
7-6 逃げられないように、一つ一つ
しおりを挟む
「ば、馬鹿な…我々の切り札が、こうもあっさりと…!?」
…自分たちの作り出した、最終決戦用に用意していた切り札『神化竜薬』。
使用された材料によって予想されていた効果は、神々すらも打ち倒せるような強大な力を持つ存在になることであったはずだが、それは今、目の前で見事に神々ですらないものたちによって葬られてしまった。
いや、違う。ギリギリ命を奪われてはいないのだが、先ほどまで巨大な竜の化け物に近い姿だったはずのものが、あっという間に全身針だらけの人肉へと成り果てた程度だ、
それでも、自分たちにとっての切り札がすぐに葬られてしまった光景を見て、破神布組織の幹部の一人であったゲドゥンは驚愕する。
どうするか、このままここにいたところで、残るのは身の破滅のみしかないだろう。
神々を打ち倒し、その座を得るために集った組織の幹部であるが、この状況がいかに自分たちにとって不利なのか嫌なほどわからされる。
そもそもの話、他にも用意していた数々のものも、攻められてすぐに動かそうとしたらいつの間にか対策されていたのかどれもこれも役にたつことはなく、どうしようもない状況なのはわかるだろう。
そして今、目の前で倒された切り札を前にして、やれることは一つだけだった。
この状況で、やることがない?そんなことはない。
この状況になったとしても、どうにかこうにか助かる手段はあるのだ。
それはどこの世界でも共通というか、可能性がかなり乏しくもあるが0ではない方法が一つだけ、存在しているのである。
ちゃくちゃくと切り札が倒れた後に起きた土煙も晴れ、その中をゆったりと進んでくる竜の存在に対して、この手は聞くかどうかも怪しいが…もう、これしかないのだ。
ほかの者たちが狼狽える中、ゲドゥンは一歩また一歩と踏み出し、駆け出し始める。
何かやる手立てがあるのかと、その行動に気が付いたものたちが目を輝かせ、細い希望にすがり始める。
そのままなりふり構わず駆け抜け、この襲撃をしてきた竜の姿が見えたところで…最後の手を、ゲドゥンはとった。
急停止し、ぶつかることがない様に適切な距離を取り、その場で飛び跳ねて地面に着地する前に体制を変え、自身の膝と手のひらと額が地面にこれでもかというほど擦りつくような姿勢になり、そのままびたんっと音が鳴りつつも変えることなく姿を見せる。
「ほかの奴らの命や重要機密など全部吐き出しますから、どうにか命だけはおたすけぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「「「…」」」
完璧に整えた姿とともに出てきた言葉に、周囲は一瞬何をやっているのかとあっけにとられる。
敵味方関係なく、ゲドゥンが繰り出した姿が予想だにできなかったというか、この状況になってまでもやったのかよというツッコミも入れられるだろう。
そう、その最後にやれる手段とは……見事な土下座で、全力で命乞いをすることであった。
「「「自分だけ助かるために土下座とか、本気の馬鹿かあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
「…ダイナミック土下座をしてくるとは、さすがに予想外だったんだけど」
攻撃を一旦停止させ、生き残りを確認するために前に出てきたのだが、目の前で起きたダイナミックジャンピング土下座の様にフィーは驚かされていた。
まさか、こんな組織の中にいた人で、明らかにどう考えても助かりそうにもない状況において、こんな土下座をしてくるような奴がいるとはだれが予想できただろうか。
攻められて、窮地に追い詰められたが故の命乞いであるのでまだ理解は示せるのだが…本気でやってくる奴がいると思わなかったのである。
というか、基本的に倫理感がぶっ飛んだ研究が多かった組織相手だから、常識がぶっ飛んだ相手がいてもおかしくはないのかもしれない。
しかし、敵の総大将ともいうべきような相手の目の前で、こんな躍動感あふれまくる自己中心的な土下座を繰り出してくるとは、これはこれで勇気ある行動なのかもしれない。
まぁ、やり方としては愚策としか言いようがない。そもそもこの状況で他を盛大に裏切り、自分だけ助かろうという魂胆をここまで出しまくるのもダメな奴だろう。
「というわけで、適当に見つけた別の幹部、ドルバルだったか。君に聞きたいけどいいかな?」
「あの、なぜ名前を…」
「攻めるところは事前に調べておく必要があったからな。誰がどういう人物なのか既に分かっているんだよ」
正直言って、数多くいた構成員を一人一人覚えるのはきつかったので、組織の情報をしっかりと持っていそうな幹部を狙って覚えることにしていた。
その中で、土下座男の後方でツッコミを入れていた者たちの中に、この幹部がいたのが目に見えたので、選んで話してもらおうと思ったのである。
ダイナミック土下座男の処遇?…ひとまず、盛大に降伏してきた相手だったが、身辺調査で既にどうしようもない人だというのはわかっているので、他の必要ない人たちと一旦同じ場所に拘束することにしたよ。
ただ、その空間は俺の許可がなければ出られない場所だから、何か道具を持っていないか調べたうえで、何人かは手足が少々自由にしたからなぁ…放置している間に、仲間を売って助かろうとしていたものの末路がどうなるのかわかりやすいものだろう。
なお、この目の前の選んだ幹部のものは、まだ多少大丈夫な類でもある。
やっていることは完全にアウトだが…幹部の座の中でもまともな方面にいただけあって、しっかりと組織を作り上げたものに関しての情報を持っていた。
事前に調査をしても、なかなか得にくかった組織の創始者。
神々を打ち倒しその座に就くとかいうたいそうな野望を抱いている組織を作り上げた黒幕だが、そんなことをしでかそうとしている割には、やっていることがどうにも小物くさい印象があったのに、なぜか情報が得にくかったけれども…これで、正誤性が取れればいいところか。
嘘を吐かないように気を付けつつ、吐かせてみれば…ある程度、はっきりした。
「神々を打ち倒すとか言っておきながら…組織の創始者自身が、それに連なる者だったか。違うな、末端で神というのも怪しいようなものなのに、そこからさらに堕ちた存在だったか」
大層すぎる野望というか、明らかなオーバーテクノロジーというようなものからも怪しいとは思っていたが、神に該当していたものであればおかしくはないだろう。
ただ、その格は神にはあらず、そこから何らかの理由で堕ちたもの…堕神というべきか、神でないならば単純にこの組織を作り上げた大愚者とでもいうべきだろうか。
ようやくつかめたその情報から、黒幕の居場所に関しても一緒に引き上げることができていくのであった…
「これだけ攻めて、姿が見えないのは気になっていたが…逃亡を先に行おうとしていたか」
…まぁ、逃げられないようにしているが、神のような力を持つ相手ならば万能ではない。
しかし、そんな可能性も考慮して…こっちも相手がヤバい神とかそういうのに対してのちょうどいい対策を練っていなかったわけじゃないんだよなぁ…
…自分たちの作り出した、最終決戦用に用意していた切り札『神化竜薬』。
使用された材料によって予想されていた効果は、神々すらも打ち倒せるような強大な力を持つ存在になることであったはずだが、それは今、目の前で見事に神々ですらないものたちによって葬られてしまった。
いや、違う。ギリギリ命を奪われてはいないのだが、先ほどまで巨大な竜の化け物に近い姿だったはずのものが、あっという間に全身針だらけの人肉へと成り果てた程度だ、
それでも、自分たちにとっての切り札がすぐに葬られてしまった光景を見て、破神布組織の幹部の一人であったゲドゥンは驚愕する。
どうするか、このままここにいたところで、残るのは身の破滅のみしかないだろう。
神々を打ち倒し、その座を得るために集った組織の幹部であるが、この状況がいかに自分たちにとって不利なのか嫌なほどわからされる。
そもそもの話、他にも用意していた数々のものも、攻められてすぐに動かそうとしたらいつの間にか対策されていたのかどれもこれも役にたつことはなく、どうしようもない状況なのはわかるだろう。
そして今、目の前で倒された切り札を前にして、やれることは一つだけだった。
この状況で、やることがない?そんなことはない。
この状況になったとしても、どうにかこうにか助かる手段はあるのだ。
それはどこの世界でも共通というか、可能性がかなり乏しくもあるが0ではない方法が一つだけ、存在しているのである。
ちゃくちゃくと切り札が倒れた後に起きた土煙も晴れ、その中をゆったりと進んでくる竜の存在に対して、この手は聞くかどうかも怪しいが…もう、これしかないのだ。
ほかの者たちが狼狽える中、ゲドゥンは一歩また一歩と踏み出し、駆け出し始める。
何かやる手立てがあるのかと、その行動に気が付いたものたちが目を輝かせ、細い希望にすがり始める。
そのままなりふり構わず駆け抜け、この襲撃をしてきた竜の姿が見えたところで…最後の手を、ゲドゥンはとった。
急停止し、ぶつかることがない様に適切な距離を取り、その場で飛び跳ねて地面に着地する前に体制を変え、自身の膝と手のひらと額が地面にこれでもかというほど擦りつくような姿勢になり、そのままびたんっと音が鳴りつつも変えることなく姿を見せる。
「ほかの奴らの命や重要機密など全部吐き出しますから、どうにか命だけはおたすけぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「「「…」」」
完璧に整えた姿とともに出てきた言葉に、周囲は一瞬何をやっているのかとあっけにとられる。
敵味方関係なく、ゲドゥンが繰り出した姿が予想だにできなかったというか、この状況になってまでもやったのかよというツッコミも入れられるだろう。
そう、その最後にやれる手段とは……見事な土下座で、全力で命乞いをすることであった。
「「「自分だけ助かるために土下座とか、本気の馬鹿かあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
「…ダイナミック土下座をしてくるとは、さすがに予想外だったんだけど」
攻撃を一旦停止させ、生き残りを確認するために前に出てきたのだが、目の前で起きたダイナミックジャンピング土下座の様にフィーは驚かされていた。
まさか、こんな組織の中にいた人で、明らかにどう考えても助かりそうにもない状況において、こんな土下座をしてくるような奴がいるとはだれが予想できただろうか。
攻められて、窮地に追い詰められたが故の命乞いであるのでまだ理解は示せるのだが…本気でやってくる奴がいると思わなかったのである。
というか、基本的に倫理感がぶっ飛んだ研究が多かった組織相手だから、常識がぶっ飛んだ相手がいてもおかしくはないのかもしれない。
しかし、敵の総大将ともいうべきような相手の目の前で、こんな躍動感あふれまくる自己中心的な土下座を繰り出してくるとは、これはこれで勇気ある行動なのかもしれない。
まぁ、やり方としては愚策としか言いようがない。そもそもこの状況で他を盛大に裏切り、自分だけ助かろうという魂胆をここまで出しまくるのもダメな奴だろう。
「というわけで、適当に見つけた別の幹部、ドルバルだったか。君に聞きたいけどいいかな?」
「あの、なぜ名前を…」
「攻めるところは事前に調べておく必要があったからな。誰がどういう人物なのか既に分かっているんだよ」
正直言って、数多くいた構成員を一人一人覚えるのはきつかったので、組織の情報をしっかりと持っていそうな幹部を狙って覚えることにしていた。
その中で、土下座男の後方でツッコミを入れていた者たちの中に、この幹部がいたのが目に見えたので、選んで話してもらおうと思ったのである。
ダイナミック土下座男の処遇?…ひとまず、盛大に降伏してきた相手だったが、身辺調査で既にどうしようもない人だというのはわかっているので、他の必要ない人たちと一旦同じ場所に拘束することにしたよ。
ただ、その空間は俺の許可がなければ出られない場所だから、何か道具を持っていないか調べたうえで、何人かは手足が少々自由にしたからなぁ…放置している間に、仲間を売って助かろうとしていたものの末路がどうなるのかわかりやすいものだろう。
なお、この目の前の選んだ幹部のものは、まだ多少大丈夫な類でもある。
やっていることは完全にアウトだが…幹部の座の中でもまともな方面にいただけあって、しっかりと組織を作り上げたものに関しての情報を持っていた。
事前に調査をしても、なかなか得にくかった組織の創始者。
神々を打ち倒しその座に就くとかいうたいそうな野望を抱いている組織を作り上げた黒幕だが、そんなことをしでかそうとしている割には、やっていることがどうにも小物くさい印象があったのに、なぜか情報が得にくかったけれども…これで、正誤性が取れればいいところか。
嘘を吐かないように気を付けつつ、吐かせてみれば…ある程度、はっきりした。
「神々を打ち倒すとか言っておきながら…組織の創始者自身が、それに連なる者だったか。違うな、末端で神というのも怪しいようなものなのに、そこからさらに堕ちた存在だったか」
大層すぎる野望というか、明らかなオーバーテクノロジーというようなものからも怪しいとは思っていたが、神に該当していたものであればおかしくはないだろう。
ただ、その格は神にはあらず、そこから何らかの理由で堕ちたもの…堕神というべきか、神でないならば単純にこの組織を作り上げた大愚者とでもいうべきだろうか。
ようやくつかめたその情報から、黒幕の居場所に関しても一緒に引き上げることができていくのであった…
「これだけ攻めて、姿が見えないのは気になっていたが…逃亡を先に行おうとしていたか」
…まぁ、逃げられないようにしているが、神のような力を持つ相手ならば万能ではない。
しかし、そんな可能性も考慮して…こっちも相手がヤバい神とかそういうのに対してのちょうどいい対策を練っていなかったわけじゃないんだよなぁ…
0
あなたにおすすめの小説
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
神眼のカードマスター 〜パーティーを追放されてから人生の大逆転が始まった件。今さら戻って来いと言われてももう遅い〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「いいかい? 君と僕じゃ最初から住む世界が違うんだよ。これからは惨めな人生を送って一生後悔しながら過ごすんだね」
Fランク冒険者のアルディンは領主の息子であるザネリにそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
父親から譲り受けた大切なカードも奪われ、アルディンは失意のどん底に。
しばらくは冒険者稼業をやめて田舎でのんびり暮らそうと街を離れることにしたアルディンは、その道中、メイド姉妹が賊に襲われている光景を目撃する。
彼女たちを救い出す最中、突如として【神眼】が覚醒してしまう。
それはこのカード世界における掟すらもぶち壊してしまうほどの才能だった。
無事にメイド姉妹を助けたアルディンは、大きな屋敷で彼女たちと一緒に楽しく暮らすようになる。
【神眼】を使って楽々とカードを集めてまわり、召喚獣の万能スライムとも仲良くなって、やがて天災級ドラゴンを討伐するまでに成長し、アルディンはどんどん強くなっていく。
一方その頃、ザネリのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
ダンジョン攻略も思うようにいかなくなり、ザネリはそこでようやくアルディンの重要さに気づく。
なんとか引き戻したいザネリは、アルディンにパーティーへ戻って来るように頼み込むのだったが……。
これは、かつてFランク冒険者だった青年が、チート能力を駆使してカード無双で成り上がり、やがて神話級改変者〈ルールブレイカー〉と呼ばれるようになるまでの人生逆転譚である。
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる