流れる星、どうかお願い

ハル

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食事会

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“三人増えるから悪いけど三人分追加で用意してもらっていいか?”

 流星がお昼寝から起きて夕飯の買い物に行くことに上機嫌になり、彼と手をつないでスーパーに向かう道中、要から届いたこのメッセージに結弦は純粋に驚くが、三人という数に彼が以前のように友人たちと飲むんだろうと納得する。

“いいよ。ちょうど買い物に来ているから。でも、お客様が来るなら僕と流星は先に食べておくよ。流星が眠れなくなるからあまり騒がないで欲しいけど。”

 だから、そう返信したのに彼からの返事は想定したものに程遠い。

“いや、一緒に食べよう。お前が言っていた大石は真のことで間違いない。あいつが自分の妻を調べて発覚したんだ。あいつの子供と流星は保育園で遊んでいるらしい。ただ、その妻がお前の事情を知っているのは腑に落ちない。結弦には悪いがその理由を探る手伝いをして欲しい。表向きは流星のお見舞いに来るっていうことにしている。帰りに一緒に連れて行く。”

「ええ!?」
 結弦はまたも意外な返答に声をあげてしまう。驚愕の事実とともに難易度が高いスパイの真似事を明日の天気を話すように求められてしまい結弦は困惑する。

「ゆーちゃ、あぶない!」

 そこで、流星の大声に足が止まる。流星に注意を受けるほど前方不注意だったようでもう少しで電柱に当たるところであり、彼にお礼を言うと嬉しそうにしている。
「ゆーちゃん、ぼくがまもりゅよ!」
 舌足らずにヒーローのような言葉を使う流星がとても頼もしい。それだけでなく微笑ましいと思っているが結弦の中は混乱状態だ。なぜ、という疑問と、そんなことできないって、という不安が彼の中で渦巻いている。しかし、立ち止まっていても次には行けないので、とりあえず、要には了承の返事をして、結弦はすき焼きの材料を六人分購入する。
「奮発しちゃったんだけど。」
 初めて会うことになった大石一家との普通とは別の緊張の糸が張られる夕食だというのに、結弦は何を思ったのか自分でもわからないほどに高級なお肉を買ってしまっていたことに気付いた。
「もう食べるしかない!」
「おおー!」
 何もわからないだろうに流星は結弦に同意の声をあげて手を突き上げている。

 夕食を作り終えた頃にドアが開く音がして流星が走って行く。彼は最近現れた父親である要を好いており早く帰宅した時には走って出迎えている。しかし、今日はお客様と一緒のはずなので、それは失礼かと思って結弦が止めようとしたが間に合わずに一目散に玄関に行ってしまう。
「だれ?」
 追いついた結弦の耳に困惑する流星の声が聞こえる。現状を確認すると、要に抱っこされた流星が背中越しに見えた大石と目が合って固まってしまっている。大石も要によく似た流星を見て、おおー、なんて驚いた声をあげている。流星は人見知り発動中であり要の服を強く掴んで彼の体を盾にしている。
「流星、パパの友達だ。挨拶は?」
「こんにちぁ・・・・ともだち?」
「そうだ、ほら、葵君もいるだろ?」
 後ろを振り向いた要がしゃがみこんで流星と同い年だと聞いたが流星より小さい体格の男の子を見せてあげると、流星は急に暴れるので要は下ろしてあげる。流星が友達を見つけたからかと結弦は思ったが、要から離れて玄関のところで両手を広げて仁王立ちになるので結弦は驚いてしまう。通らせない、という意思表示をする流星に大人側は困惑する一方でその子供は俯いてしまう。
「おにしゃん!わるいおにしゃんはでてけ!」
 流星は必死に叫んでいる。それに結弦は息を飲む。
 誰もが動けない中で、現状を何とか飲み込んだ結弦はどうしたものか、と思いながら流星と話をする。彼が興奮状態なのでせめて落ち着かせようとする。
「流星、どうして葵君は鬼さんなの?」
「ぼくにいやなことを言った!」
 流星は率直なことを言う。結弦はそれが大石の妻に影響されている可能性が大きいことを知っているが、子供である流星にそこまで理解するのは難しい。それに、たとえ理解できたとしても一度嫌な記憶がある相手に対して拒否反応が出るのは当然だと結弦は思う。頭の理解と心の理解は別なのだから。
「流星は葵君に嫌なことを言われて悲しかったんだね。それでも、鬼だなんて言ってはいけないよ、彼にはちゃんと葵君っていう名前があるんだから。そんな風に呼んでしまったら葵君が流星から離れてしまうかもしれないし、それでさらに流星は悲しい思いをするかもしれないよ。」
「かなしくないよ?だって、ともだちちがう。」
 流星の友達否定発言に場が固まる。流星は落ち着いたからいいものの、結弦としてはこの発言は予想もしていない。それにしても、保育園の園長や要からよく遊んでいるという話を聞いていたのに、流星は葵をそういう関係と認識していないことに結弦は疑問を抱いてしまう。そして当然ながら、今の言葉を聞いた葵がとうとう大声をあげて泣き出してしまう。しかし、我が子が大泣きしてしまったのに、母親で大石の妻だろう小柄な女性は慰める為の行動をせずにただそこに立ち尽くしている。何も動けない大人三人は役に立たない、なんとも混沌とした状況だ。
「えっと、でも、同じ保育園に通っていて遊んでいるんだよね?」
 要や園長から聞いた話を結弦は確認すると流星はすぐに首を左右に振る。
「ううん、遊んでいないよ。」
「でも、お話したことはあるよね?」
「?おはなししたことないよ。むこうはいつもともだちのちかくにいりゅけど。しょれなのにゆーちゃんをわるくいった。わるいこ!おにしゃん!」
「そっか。」
 また怒りがぶり返してきたのか、流星がまた興奮している。結弦は収拾のつかない状況に頭をひねる。このままではいつまでたっても食事に移行できない。いつまでも客人である大石一家を玄関に留まらせることも彼には忍びない。
「流星は葵君と友達じゃない。でも、これから仲良くなるかもしれないのに、最初から鬼だと言って流星が葵君を嫌うのは良くない。葵君は僕たちのことを知らないからそんなことを言ったのかもしれないよ。葵君に流星のことを話して、葵君が流星に自分のことを話したことで仲良くなれるかもしれない。絵本で読んであげたうさぎさんときつねさんのようにね。」
「うさぎさんときつねさん。なかわるい。でも、なかよし。」
「そうだね。」
 ハッとしたように顔を上げる流星の頭を結弦は笑みを浮かべて優しく撫でる。
 そうして、流星はゆっくりと葵の方に振り返って胸を張って向き合う。彼の視線に気づいた葵は大号泣から少し落ち着いたが涙一杯に溜めたままだ。
「ぼくはおまえにきずつけられた。おまえのせいでぼくのゆーちゃんがはなれていくんじゃないかってかなしかった。だから、おまえがあやまって。おまえがわるいんだから。」
 なんとも高圧的な態度の流星だが、彼に話しかけられたことが嬉しかったのか葵は笑みを浮かべて歩み寄ってくる。ただ、流星はその分下がるので二人の距離は全く変わらない。
「ごめんなしゃい。もうしましぇん。」
 二人の仲が解決したのかわからないが、とりあえず、落ち着きを取り戻した状況に胸をなでおろした結弦は全員をダイニングに案内する。その間に、要からバックと上着を受け取り、大石達にはハンガーを渡して彼らが準備をして座っている間に受け取ったそれらは片づける。
「すき焼きなんですが、大丈夫ですか?」
 結弦が大石に尋ねると彼はほほ笑む。笑った顔が葵に似ているが、彼はこんな風に笑う人だったのか、と結弦は記憶の中で一度もそんな顔を見たことがないし、彼と話したことすら記憶にない。
「大丈夫だ。二人ともたぶん好きな食べ物だから。」
「では、準備しますね。」
「ゆーちゃん、ぼくがはこぶ。」
 お手伝いをやる気の流星だが、残念ながら準備は終わっている。後はすき焼きをテーブルにセットすれば完成だ。熱い小鍋なので彼には危険なので手伝いを頼むわけにはいかない。
「流星は自分のコップとお皿を準備してね。」
 だから、代わりのことを頼んだが、流星はニコニコとしながら自分のお気に入り食器たちを持ってテーブルに向かう。いつも自分で用意をしたがるので結弦が先に彼の分をテーブルセットすることはない。
「偉いな。流星は自分で食器を並べるのか。」
「パパ、ぼくはもうしゃんしゃいなんだから。」
「そうか。そうだな。」
 要は感心して流星の頭を撫でている。それに流星は嬉しそうに笑みを浮かべて撫でてくれる手に自分の小さな手を添えている。いつものことだが、それは彼なりに何かを確かめようとしているのだろう、と結弦は思っている。
「すき焼き持って行きますから席に着いてください。」
 結弦は一人前に盛った小鍋たちを大きなお盆に載せて持って行き、一人一人の鍋敷きの上に置いて行く。鍋が鉄製なのでそれなりに保温性があり冷めることはない。
「鍋に触れないでくださいね。熱くなっていますから。」
「ああ、わかった。流星、パパが皿に入れようか?」
「パパ、いい。ゆーちゃん、いれて。」
 流星はあっさりと要を振る。それに要は相当ショックだったのか落ち込んでいるのか固まっている。結弦はそれが可哀そうに思えて流星を促す。
「パパは流星の嫌いな物だけ入れるような意地悪はしないよ。でも、流星が何を好きかパパはまだまだ知らないからね。パパに入れてもらう時は好きな物と嫌いな物をパパに教えてあげて。そうしたら、パパはきっと流星の好きなものをたくさん入れてくれるよ。」
 結弦の言葉に納得したのか、流星はゆっくりと要の方に向き直り皿を渡す。
「パパ、ぼくははっぱすきじゃない。きのこしゅき、おにくもしゅき。」
「わかった。それじゃあ、流星にはお肉ときのこを入れる。」
 立ち直った要は皿を受け取って野菜を入れないようにしていたので、結弦は「要」と声をかけると彼は野菜を少しだけ入れて他はきのこと肉を盛っている。それでも、他から見れば甘やかしと捉えられるかもしれないが、結弦としては子供の間は多少の好き嫌いはあっていいと思う。流星の好きな物だけを出さないようにしているのは、彼には食べようとしてほしい、と結弦は思っているからだ。それにしても、やはり流星と接する要を見ていると、彼が普通の父親に見えて結弦は微笑ましく思えてしまう。その光景を同じように見ていた大石は驚いた反応をしていたので、結弦が最初に要に抱いた印象に差はないのだろう。
「あおい、きのこきらい。はっぱとおにくはしゅき。」
 葵も話に入ろうとしているが、結弦は相槌をうっても肝心の流星が無反応ですき焼きに夢中になっている。ちぐはぐな二人の関係は微妙な空気が流れているが、それでも嬉しそうにしている葵を見ると結弦は安心する。二人がこれからどんな関係になるのかはわからないがこれが一つのきっかけになって欲しい、と彼は思う。
「流星君のお母さんは本当に料理が上手ですね。」
 子供たちに目が行っていて突然、箸を置いた大石の妻が話しかけてくるので結弦は驚く。彼女に料理を振舞った覚えもなければ、保育園関係者にそんな覚えは一切ないのでそんな話を振られると思っていない。それに、彼女の言葉には棘があるのは確かだが、そんな小さなことを気にしない結弦はお礼を言っておく。
「そんな風に言っていただいてありがとうございます。すき焼き用お肉を奮発したおかげかと思いますけど。」
「謙遜しなくていいですよ。末緒ちゃんに聞いているんですから。」
「・・・・。」
 美緒、彼女から聞き覚えのある名前が出てきた瞬間、結弦は口もとや目元がピリピリする。彼女が結弦の過去を知っていた理由は結弦が結びつけた名前と同一であれば単純なものであり、スパイの真似事をせずに済んだことに安堵するよりも聞きたくない名前に結弦の心はざわつく。彼女には情報提供者がいた話であれば筋が通るのだからその名前が出るのはある意味自然だろう。
「まさか、ここまで口が軽い人だとは思わなかったな。」
 大石は苦笑して妻を見ている。そんな彼に要はため息を吐いて呆れた顔をして、この場に当事者がいるにも関わらず声は落とさずに言う。それに結弦はちょっとハラハラとしてしまう。
「真、お前にとってはしょうがない事情から結婚したってことを改めて知ったな。」
「父からの命令だからな。お前も知っての通り、俺たちが夫婦なのは書面上の話だから相手のことを知る機会もあまりないんだよ。社交にはそれなりに関わっていた人だったからこんなに口が軽いとは思わなかったんだ。」
 あっけらかんと言う大石に結弦は驚くが要は呆れて半目になっている。
 "書面上の結婚"というのは、いわゆる偽装結婚の意味であり、番を持ってしまったアルファがそれまで関係を持っていた、婚約者や妻、夫、そういう立場の相手を彼らの体裁に立場上傷をつけられない場合に、当事者のアルファが誰か身代わりに書面上の結婚をさせることだ。そして、その誰かに指名されるのはたいていの場合、兄弟や従兄弟といった血縁者だ。つまり、大石がその対象となったということは葵が大石と血縁関係はあるが、彼の子供ではないのと同義になる。
「いつまで父親の言いなりなんだ?お前のキャリアであれば、そろそろ離れてもいいんじゃないか?」
「あの人も必死だったからか、大盤振る舞いだったんだ。だから、今回は俺に最大限の利があったから従っただけだよ。」
 要は呆れたように続けると大石は肩をすくめて冷静に返す。しかし、子供たちの前で話すには相応しくないと結弦は思わず要たちをじっと見ていると、それに気づいたのか、要も大石もそれ以上何も言うことはない。
 それと同時に大石が彼の妻は怒りを抑えられなくなったのか、テーブルを叩いて立ち上がるが二人のアルファから睨まれて立ち向かうことができなくなり、力なく椅子に座って俯きながらテーブルの上に置いてある彼女の拳には力が入っている。書面上の結婚をしなければならないほど別れると体裁が悪い相手はたいてい家柄が良い人ばかりだから彼女もきっとそうなのだろう。先ほどの話し方や身についているもの、それに彼女の纏う雰囲気が改めて結弦が一瞬確認しただけだがそのことを物語っている。だから、彼女が本郷と面識があることも頷ける。
 要と大石へ怒りを向けられない俯きがちの大石の妻から睨まれた結弦は、彼女にそんな態度を取られる理由にだいたいの予想がついたものの、それよりも放置されている子供たちの食事の手伝いを優先する。それにしても、流星も葵もきれいに食べる子なので手伝いといってもそれほど大変ではない。
「本田じゃないな、羽水結弦さん、今回は彼女が君にご迷惑をおかけして申し訳なく思っている。こちらでできる最大限の償いはしようと思うが、色々とこちらにも訳があって葵を転園はさせられないんだ。そこだけは本当に申し訳なく思っている。」
 大石は口をナプキンで拭って結弦に向き直り頭を下げて謝罪する。それには、結弦は驚き流星と葵も手が止まってしまっている。急に大人の一人がそんな行動に出れば、子供たちは何事だと不安に駆られるだろう。
「大石さん、頭をあげてください。僕はそんなに気にしていません。僕に関しては何を言われても良いです。それぐらいの過去ではありますから。でも、流星に対しては彼の心を傷つけてことに対してだけは謝罪してください。あなたたち夫婦に対して僕が求めるのはそれだけです。」
 ここで大石だけでなく彼の妻もまとめて"夫婦"と称することで彼らをそうだと結弦が認識していることを示した上で、結弦の本心を語る。本当に結弦にとって自分よりも流星の方が大切であり、彼の心に対して攻撃をしたことは許せなかった。そんな結弦の発言に大石も彼の妻も目を丸くしている。
 "書類上の結婚”で結ばれた二人は決して夫婦とは称されず、赤の他人と同義で扱われ、それは一般的な常識になっている。なぜなら、いつ関係が解消されて別の人とそういう関係が結ばれ直すかわからないからだ。つまり、アルファではない方はそのアルファの一族の籠の鳥なのだ。
「もちろんだ。流星君、本当に悲しませてしまい、そして、辛い思いをさせてしまってすまない。今後は私が二人にそんなことをあなたに絶対にさせません。」
 手を止めていた流星が彼に頭を下げる大石を見ている。そして、持っていたフォークをテーブルの上に置いて腰に両手を当てて言い放つ。
「ゆるしゅ!くるしゅうない!しょうじんしぇえ!」
 どこのセリフだ、と結弦は苦笑する。時代劇を一緒に見ていた記憶はあるが、そんなピンポイントなところを覚えているとは思っていなかったので驚いてしまうが、彼の口の周りはすき焼きで汚れていて、そのちぐはぐさに大石と要の雰囲気が一気に和む。そして、意外にも大石はノリが良いのかさらに頭を下げて
「ははぁ!」
 と頭を下げて返事をする。
 それに満足した流星が再び食べ始め、それにつられて葵も食べ始める。
 とりあえず、流星も葵もご機嫌になり、デザートとして用意していたプリンまで食べてお腹いっぱいになったらしく、どちらもうつらうつらと眠そうにしている。大石と要に許可をもらってから流星と葵を結弦は抱き上げ流星の部屋に連れて行きベッドに並べて寝かせる。彼らの寝顔は天使のようであり、どちらの頬も撫でると柔らかくて温かい。
「おやすみ、二人とも。」
 葵の体が痩せているように見えることが結弦は気掛かりではあるが、それを意見できるほど結弦には度胸がない。流星と葵の頭をそっと撫でてあげる。彼らを起こさないように結弦はそっと部屋から出る。
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