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偶然?必然?
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喉の渇きで目を覚まし、いつも就寝前に枕の側に水のペットボトルを置いてあるので、そう思って手を伸ばす。しかし、当たるのは壁でありあり指がコツっと音立てるだけだ。その手さえほとんどシーツの上を滑るように動かす。それが最大限の私が出せる力だ。それほどに体がだるく、学生時代のマラソン大会の後よりひどい筋肉痛で体が動かない。
「うっ、痛い。水がない。」
私はいつものように水が置いていないどころか壁に指をぶつけたことを悔しく思い指を引いて体が重いためにまた目をつぶるが、喉の渇きが強く残ってしまったためにまた瞼を上げる。すると、見覚えがあるようなないような空間が目の前に広がっており一瞬考えたところで昨夜の出来事を思い出す。煌に引っ張られてホテルまで連れられてきて、彼にハジメテを奪われたのだ。その時に出した自分の声を思い出して寝たまま悶えてしまう。
「恥ずかしい。なんで、あんな声が出たの!?」
顔を手で覆ってベッドに頭をぶつける。ベッドが高級なようでスプリングの性能が良くて頭の跳ね方は大きい方だと思うけれど全く痛くない。痛みで過去のことをきれいさっぱり忘れられると思ったけれど、それも甘い考えだったようだ。今後のことを考えながら、さすがに起きることが最優先事項だと思い起き上がる。そんな簡単な行動なのだけど今は全く簡単ではない。少し体を動かすだけで体から悲鳴が聞こえる初体験をしたほどだ。それでも、なんとかゆっくりと起き上がると体の痛みが和らいだような気になる。
「人間、痛みに慣れるもんだね。」
痛い、と腰を抑えながらも一気にベッドから立ち上がると立ち上がったベッドのシーツに赤いものが付いていたので羞恥心を隠すように布団をその上に優しくかけておく。小説で読んだことはあるけれど実際に見たのは初めてだったが、読んだ通りの感情が沸き上がって不思議に思うが、それを考えるよりもまずはここから煌がいない間に出ることを優先させる。立てたのだから服を着せてくれたのか外出しても支障がない恰好であるため後は外に出るだけなのだが、その道のりが遠い。
一歩、一歩がゾウが歩くような速さでしか足が出ない。筋肉痛で股間の機能が鈍いからだろう。それだけでなく、足もどことなく震えておりあまり力が入らないようだ。
あと、もう少し。
部屋の扉の取っ手に手を伸ばしたところで外側からガチャと音をさせて開いていく。開いたのは家主である煌であり、彼は私を見るとニコッと笑みを浮かべる。
「おはよう。伊月さん。起きたんだね、良かった。何か食べる?それとも飲む?」
彼は私に近づいてくると質問をするばかりだ。しかし、それらに答えるほどに私には余裕がない。体の痛みと心の驚きによるものだ。
「ま、待って!ちょっと待って!!」
「どうかした?」
慌てふためく私に彼はただ首をかしげる。
キョトンとしていて私が何に驚いているのかわからないようだが、彼の言葉で突っかからない人がいるなら私の方が見てみたい。
「なんで、私の名前を知っているの!?」
「なんでって。以前、教えてくれたよ。」
確かに彼に私の名前、都築伊月の苗字は教えたと記憶しているが、下の名前は全く触れてもいないはずだ。
「いや、私は教えていない。」
「確かに、伊月さんからは苗字しか教えられていないかもね。でも、以前、教えてくれたよ。」
「以前?えっと、あの日?」
初めての飲酒で酩酊状態だったため何を口にしたのか1ミリも覚えていないけれど、その時しか煌に自分の名前を言う機会はない。それ以外は全て記憶があるからその自信だけはある。
「覚えていないとは思ったけれど本当に覚えていないのか?」
「酔っていたから覚えているわけがない。あの日は私にとっては消え去りたい事実なの。」
私は頭を抱える。あの日のことを思い出すたびに会社の人だったからと安易にお酒が出るお店に行くことが間違っていたのだ。その時の後悔からここ最近は会社の人から誘われてもそういう会には参加しても色々と理由をつけてすぐに帰ることにしていた。そのおかげか、早く帰宅することができてスマホで好きなアニメを見ることができる。プロジェクトの準備段階であり多忙だったので参加しなくても許されることが多かったことも嬉しい誤算だ。
「いや、そのことじゃないんだけどね。」
最近のことを思い出しているとクスクスと笑われ彼の言葉に引っ掛かる。
「あの日以外に煌君に名前を名乗ったことはないと思うけど。」
「そうだね。確かにあの日からなら名乗ったことはないよ。」
彼の同意に安心するけれど、その言葉には何かが隠されているように感じて彼をじっと見てしまう。彼はそれを受け止めていたのだが私の腕を取り立ち上がる。それに困惑していると彼に引っ張られるままに連れられたのは元いたベッドではなく部屋から出たソファだ。そのソファもまた柔らかくいい感じに反発がある。
「話が長くなりそうだから。」
彼は私の隣に座り、テーブルに置いてあったぶどうが乗っている皿を前に持って来る。さすが高級ホテルだと、高そうなぶどうに目がいく。
ギュルル
美味しそうな見た目と匂いにお腹が反応する。昨夜はそれほど食べなかったことを思い出して手を伸ばすも、彼によって遠ざけられてしまう。食べて良いのかと思ったが、そういうことではないようで残念に思う。
「食べさせてあげる。」
しかし、彼は手で皮をむいたぶどうを私の口元に持って来る。また、思わせぶりな行動かと思ったが今度は少し口を開いただけで入れてくれる。甘みと酸味がちょうど良いぐらいで果肉も多い。
「美味しい。」
「良かった。伊月さんはぶどう好きだもんね。」
「え?なんで知ってるの?」
教えていないことをさも当然のように言う彼に恐怖がよぎるが、それでも目の前の欲には負けて次から次へと口に入れてしまう。
気づけば一房分のぶどうを完食してしまい、お腹は十分に満たされる。そうすると、心も安定するので、状況を把握する。そして、前回の比ではないことをしてしまい、隣でニコニコしている男は不気味でしかなく手が震えている。
「伊月さんが忘れていてもいいよ。俺が覚えていれば。」
彼が向ける目を本当に一瞬だけしか見ていないのに、まっすぐに見られずすぐに顔をそらしてしまう。こちらが悪いと言われているような後ろめたさに似た感情を抱かせる。彼の声から責めているようには感じないけれど、少し残念だと思っているようだ。しかし、私の本能が彼の話にこれ以上突っ込むことを盛大に拒否しているのは事実であり、この場から早く去ることを決める。彼が名前を知っている理由は過去のことがあるらしいが、私には知ったことではなく、あの日のことではなかったので酩酊状態でも名前を言わなかった自分を褒めてしまう。
「どうでもいい。私はもう帰る。さようなら。」
「わかったよ。これ、伊月さんの荷物だよ。気を付けてね。」
立ち上がる私にカバンを渡してくる。彼なりに気が済んだようで私は安堵しカバンを持って足早に部屋を出る。
「またね。」
扉を閉める瞬間、彼からの不吉な声に背筋がなでられたような気がするが、それを追い払うようにして走りだす。
ホテルから出るとすでに明るく澄んだ陽気が漂っている。ホテルの前にはタクシーが何台も止まっており宿泊客を出迎えている。それを傍目で見ながら最寄り駅に向かう。
家について安心し、カバンを放り投げてベッドに横になる。ホテルにあったベッドとは雲泥の柔らかさとスプリングだけど何年も使用しているこのベッドが私にはちょうどいい。
「湊君ーー!」
何日も顔を見ていなかったような気がするほどにスマホに映った湊君を見ていつもより愛おしさが溢れてくる。たくさんのバレンタインデーチョコを受け取りながら、ちゃんと全てのチョコを食べて感謝を述べている。時には顔を赤らめながらも爽やかな笑顔で言う姿が女子たちの心を鷲掴みにしているのだ。かくいう私もその一人。
彼の笑顔に癒されていると煌の話を思い出す。
「あいつ、最初から私を知ってて酩酊状態になっているところを拾ったってこと?それって偶然?それとも・・・。」
そこまで思考したがすぐに止める。これ以上は嫌な予感しかしないからだ。それに、今後彼と会うことがないようにすればいいだけの話であり、20歳の彼と会わないようにすることなど私には造作もないことだ。土日は買い物以外は家から出ずに、会社からの帰宅も誰から何に誘われてもさりげなく断ることに決める。
「この際、若干のキャリアウーマン像は崩れてもいい!とりあえず、私の平穏な生活の為に!がんばるよ、湊君!」
画面に映るちょうどヒロインの頭をポンポンしている湊君に宣言する。
「うっ、痛い。水がない。」
私はいつものように水が置いていないどころか壁に指をぶつけたことを悔しく思い指を引いて体が重いためにまた目をつぶるが、喉の渇きが強く残ってしまったためにまた瞼を上げる。すると、見覚えがあるようなないような空間が目の前に広がっており一瞬考えたところで昨夜の出来事を思い出す。煌に引っ張られてホテルまで連れられてきて、彼にハジメテを奪われたのだ。その時に出した自分の声を思い出して寝たまま悶えてしまう。
「恥ずかしい。なんで、あんな声が出たの!?」
顔を手で覆ってベッドに頭をぶつける。ベッドが高級なようでスプリングの性能が良くて頭の跳ね方は大きい方だと思うけれど全く痛くない。痛みで過去のことをきれいさっぱり忘れられると思ったけれど、それも甘い考えだったようだ。今後のことを考えながら、さすがに起きることが最優先事項だと思い起き上がる。そんな簡単な行動なのだけど今は全く簡単ではない。少し体を動かすだけで体から悲鳴が聞こえる初体験をしたほどだ。それでも、なんとかゆっくりと起き上がると体の痛みが和らいだような気になる。
「人間、痛みに慣れるもんだね。」
痛い、と腰を抑えながらも一気にベッドから立ち上がると立ち上がったベッドのシーツに赤いものが付いていたので羞恥心を隠すように布団をその上に優しくかけておく。小説で読んだことはあるけれど実際に見たのは初めてだったが、読んだ通りの感情が沸き上がって不思議に思うが、それを考えるよりもまずはここから煌がいない間に出ることを優先させる。立てたのだから服を着せてくれたのか外出しても支障がない恰好であるため後は外に出るだけなのだが、その道のりが遠い。
一歩、一歩がゾウが歩くような速さでしか足が出ない。筋肉痛で股間の機能が鈍いからだろう。それだけでなく、足もどことなく震えておりあまり力が入らないようだ。
あと、もう少し。
部屋の扉の取っ手に手を伸ばしたところで外側からガチャと音をさせて開いていく。開いたのは家主である煌であり、彼は私を見るとニコッと笑みを浮かべる。
「おはよう。伊月さん。起きたんだね、良かった。何か食べる?それとも飲む?」
彼は私に近づいてくると質問をするばかりだ。しかし、それらに答えるほどに私には余裕がない。体の痛みと心の驚きによるものだ。
「ま、待って!ちょっと待って!!」
「どうかした?」
慌てふためく私に彼はただ首をかしげる。
キョトンとしていて私が何に驚いているのかわからないようだが、彼の言葉で突っかからない人がいるなら私の方が見てみたい。
「なんで、私の名前を知っているの!?」
「なんでって。以前、教えてくれたよ。」
確かに彼に私の名前、都築伊月の苗字は教えたと記憶しているが、下の名前は全く触れてもいないはずだ。
「いや、私は教えていない。」
「確かに、伊月さんからは苗字しか教えられていないかもね。でも、以前、教えてくれたよ。」
「以前?えっと、あの日?」
初めての飲酒で酩酊状態だったため何を口にしたのか1ミリも覚えていないけれど、その時しか煌に自分の名前を言う機会はない。それ以外は全て記憶があるからその自信だけはある。
「覚えていないとは思ったけれど本当に覚えていないのか?」
「酔っていたから覚えているわけがない。あの日は私にとっては消え去りたい事実なの。」
私は頭を抱える。あの日のことを思い出すたびに会社の人だったからと安易にお酒が出るお店に行くことが間違っていたのだ。その時の後悔からここ最近は会社の人から誘われてもそういう会には参加しても色々と理由をつけてすぐに帰ることにしていた。そのおかげか、早く帰宅することができてスマホで好きなアニメを見ることができる。プロジェクトの準備段階であり多忙だったので参加しなくても許されることが多かったことも嬉しい誤算だ。
「いや、そのことじゃないんだけどね。」
最近のことを思い出しているとクスクスと笑われ彼の言葉に引っ掛かる。
「あの日以外に煌君に名前を名乗ったことはないと思うけど。」
「そうだね。確かにあの日からなら名乗ったことはないよ。」
彼の同意に安心するけれど、その言葉には何かが隠されているように感じて彼をじっと見てしまう。彼はそれを受け止めていたのだが私の腕を取り立ち上がる。それに困惑していると彼に引っ張られるままに連れられたのは元いたベッドではなく部屋から出たソファだ。そのソファもまた柔らかくいい感じに反発がある。
「話が長くなりそうだから。」
彼は私の隣に座り、テーブルに置いてあったぶどうが乗っている皿を前に持って来る。さすが高級ホテルだと、高そうなぶどうに目がいく。
ギュルル
美味しそうな見た目と匂いにお腹が反応する。昨夜はそれほど食べなかったことを思い出して手を伸ばすも、彼によって遠ざけられてしまう。食べて良いのかと思ったが、そういうことではないようで残念に思う。
「食べさせてあげる。」
しかし、彼は手で皮をむいたぶどうを私の口元に持って来る。また、思わせぶりな行動かと思ったが今度は少し口を開いただけで入れてくれる。甘みと酸味がちょうど良いぐらいで果肉も多い。
「美味しい。」
「良かった。伊月さんはぶどう好きだもんね。」
「え?なんで知ってるの?」
教えていないことをさも当然のように言う彼に恐怖がよぎるが、それでも目の前の欲には負けて次から次へと口に入れてしまう。
気づけば一房分のぶどうを完食してしまい、お腹は十分に満たされる。そうすると、心も安定するので、状況を把握する。そして、前回の比ではないことをしてしまい、隣でニコニコしている男は不気味でしかなく手が震えている。
「伊月さんが忘れていてもいいよ。俺が覚えていれば。」
彼が向ける目を本当に一瞬だけしか見ていないのに、まっすぐに見られずすぐに顔をそらしてしまう。こちらが悪いと言われているような後ろめたさに似た感情を抱かせる。彼の声から責めているようには感じないけれど、少し残念だと思っているようだ。しかし、私の本能が彼の話にこれ以上突っ込むことを盛大に拒否しているのは事実であり、この場から早く去ることを決める。彼が名前を知っている理由は過去のことがあるらしいが、私には知ったことではなく、あの日のことではなかったので酩酊状態でも名前を言わなかった自分を褒めてしまう。
「どうでもいい。私はもう帰る。さようなら。」
「わかったよ。これ、伊月さんの荷物だよ。気を付けてね。」
立ち上がる私にカバンを渡してくる。彼なりに気が済んだようで私は安堵しカバンを持って足早に部屋を出る。
「またね。」
扉を閉める瞬間、彼からの不吉な声に背筋がなでられたような気がするが、それを追い払うようにして走りだす。
ホテルから出るとすでに明るく澄んだ陽気が漂っている。ホテルの前にはタクシーが何台も止まっており宿泊客を出迎えている。それを傍目で見ながら最寄り駅に向かう。
家について安心し、カバンを放り投げてベッドに横になる。ホテルにあったベッドとは雲泥の柔らかさとスプリングだけど何年も使用しているこのベッドが私にはちょうどいい。
「湊君ーー!」
何日も顔を見ていなかったような気がするほどにスマホに映った湊君を見ていつもより愛おしさが溢れてくる。たくさんのバレンタインデーチョコを受け取りながら、ちゃんと全てのチョコを食べて感謝を述べている。時には顔を赤らめながらも爽やかな笑顔で言う姿が女子たちの心を鷲掴みにしているのだ。かくいう私もその一人。
彼の笑顔に癒されていると煌の話を思い出す。
「あいつ、最初から私を知ってて酩酊状態になっているところを拾ったってこと?それって偶然?それとも・・・。」
そこまで思考したがすぐに止める。これ以上は嫌な予感しかしないからだ。それに、今後彼と会うことがないようにすればいいだけの話であり、20歳の彼と会わないようにすることなど私には造作もないことだ。土日は買い物以外は家から出ずに、会社からの帰宅も誰から何に誘われてもさりげなく断ることに決める。
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