野獣に餌付けしてしまったらしい

ハル

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激しい夜

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 煌に引っ張られてきたのは最初に彼の隣で目が覚めた高級ホテルであり、受付で会話をせずにあの日にいた部屋にそのまま向かいカードキーで中に入る。定宿なのか、彼が何も手続きせずにすでにキーを持っていることに驚く。こんな部屋に私の給料では1カ月も宿泊すれば破綻することは分かる。

「何をそんなにのんきなの?」

 彼は部屋に入るなり私を壁に押し付けて唇を合わせてくる。その慣れたしぐさに彼の先ほどの発言は疑わしさを増す。それに、こんな人が確かにお洒落なお店だったが会費を考えるにそれほど高価なお店ではない場所に居たことが意外だ。

「もう、もう、ちょっとしつこい。」
「しつこくしているんだよ。」

 嫌だと言っても、煌は何度も角度を変えては私の口を塞いでいく。それと同時に彼の手が私の服の中に下から入って来ることに気づいたが、彼に最初から両手を掴まれているので全く反抗できない。体格が細いのに煌の力は私のそれを圧倒している。
 彼の力に圧倒されているところで彼の手が胸にたどり着き、優しく大きさを確かめるにサラサラと触っている。それにこそばゆく感じて体をひねらせる。それが彼の何かに火をつけたようで彼はグッと私の服を脱がせにかかり最終的には胸が空気と触れ合っている。彼に見られている感覚がありさらに体を横向けにしようとしたが顔を背けることができても体は完全に体の支配下にある。

「は、恥ずかしい。」

 目じりがじっと熱くあり、泣き言のように言葉でる。
 煌は一瞬だけフッと笑ったかと思うと胸が急激に熱くなる。

「ひゃっ!何!?」

 急な変化に小さな悲鳴のような、今まで自分が聞いたことがないような声が出る。それを出したのが自分だと思うと恥ずかしさが一気に上がる。

「都築、いや、伊月いつきさんはかわいいな。それにきれいなんて卑怯だな。」

 彼は嬉しそうに言う。
 この時、教えていないはずの自分の名前を呼ばれていることに気づかないほどに、私は彼が指で胸の乳首を挟んでいて、もう一方が舐められていることに混乱している。急な変化にはやっぱりついて行けない。

「ちょ、急すぎ。いや・・・・もうっ止めて。」
「まだ、始まったばかりだよ。それに、硬くなってきたから伊月さんの体は喜んでいるんだよ。」

 指は強くしたり弱くしたりして力加減をしながら刺激をし、口では下で円を描くように転がしたり歯で挟んだりしている。その感覚に終始翻弄されるばかりか、体の中で熱が確かに彼に触られている場所に集まっているのだけど、それ以外にも下腹部辺りにも集まり始めていて、穿いているズボンや下着が邪魔に思えるほどだ。空調完備されいているホテルの室内でも暑さで体からじんわりと汗が出ている。
 それを見抜いたかのように煌がズボンに手をかけて脱がせる。それも自然のようにサラッと脱がせるので驚く。彼の手の動きには迷いがない。私が穿いているズボンなんて男物と変わりない作りなので問題ないのだろう。そんなどうでもいいことを考えていると彼の手は股の間に触れてくる。自分でさえも体を洗うときにタオルを使用するデリケートな場所に誰も触れたことがないような場所に異物が入って来る。気持ち悪いと思うのに、それを欲していたのか力が抜けていく感覚に陥る。人の力が抜けるのはリラックスしている時だと以前誰かが話していた。

 あれは誰だっただろうか。

 現実逃避をしていたのはその一瞬であり、それを許さないとばかりに煌が手を動かす。片手は胸で強い刺激を多く与えてもう片方の手は女性の大事な芽を押しながら、その下の穴の中に指を入れる。中で指を入れる時に壁とこすれ、その刺激でさらに下腹部に感じる熱さが強くなる。

「ねぇ、怖い。もう、止めて。」
「怖くない。伊月さん、あなたは気持ち良いんだよ。それが気持ち良いってことなんだよ。それに、これからが本番なんだからバテないでね。」

 彼が耳元でささやいたかと思うともっと中に指が進んでくる。それも先ほどのようにこちらを伺うようなものはなく、一気にさして何かを探るように指先部分を少しだけ動かすだけだ。その動かした時に走る痛みのような感覚に体に電撃が走る。脳までそれは伝わり、その前にはすでに体が緊張を強めたり弱めたりを繰り返し、反射のような活動を体が実装している。予期せぬものを受けすぎて体が対応不能になりすでに対応ができず、なんでも試しているようにさえ感じる。
 指が中に入っていることで中からクチュクチュという音が聞こえる。それにフッと煌が笑うと指をさらに奥にそして本数を増やして圧迫感があるのと同時に、一瞬その指が壁をかいた瞬間、背中をそり体が浮き上がる。それにより、彼はそこばかり刺激を強めで与え続けるので私はもう叫ぶしかない。

「うぁ、も、止めて!」

 何度叫んでも止めない。彼に対して私は初めて恐怖を覚える。彼が一体何を考えているのかわからない。
 そして、彼は指を中から取り出す。それに心底安心する。

 しかし、彼が急に私の足を持ったかと思うと、その安堵が無駄になるほどのこれまで与えられなかった衝撃が走る。今まで感じたことがない圧迫感に息が詰まる。指を何本入れても感じないほどの太さが私のお腹をえぐっているようだ。それが奥へと進むと途中で何かを破られたように思えた。何があったのだと思ったが、そんなことを気にするまでもなく彼は腰を強く私に押し付けて来て奥へと進んだ。それが止まったのは本当にこれ以上入ることはないと思うほどの最奥に当たる部分だ。

「もう、入らない。」
「俺ももうこれ以上は無理だよ。」

 彼は笑って私に覆いかぶさって来て体重をかける。涼しい顔をしている彼は私と同じように息を乱し、体が冬に感じるパソコンが発している熱のような熱さを持っている。背中が部屋の壁についていることでその熱さはさらに強く感じるのだろう。

「さて、動くよ。」

 休憩が終わったと言わんばかりに彼は本当に力いっぱい動きだす。その衝撃にすでにこれまでの大きな変化により蓄えられた緊張の糸が切れてしまう。そのあとの記憶は残らないのだろうとこの時確信できるほどに脳はすでに働いておらず、反射のように彼の動きに合わせるように体が動かされるだけだ。脊椎反射がこんな時に起こることを私は初めて知った。
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