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第1章 宇宙(そら)の狼
*7*
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身体の奥深くまで犯される。
「ヒァッ…………ん……ああぁぁぁ……ッ」
大きく開かされた脚が、ウルフの腕に担ぎ上げられた。
腰がグッと突きこまれる。
貫かれる痛みに四肢を強張らせ、カシスは息を呑む。
優しさなど欠片もなかった。
絡みつく内襞を強引にかきわけ潜りこんだ昂ぶりが、深い場所を抉るような動きで最奥まで突き進む。ズルリと引き抜かれた瞬間に、背がゾクゾクと粟立った。
「あ?…………ふぁ……ん」
繰り返される律動のうち、得体の知れない感覚がカシスを纏い包み込んだ。
痛みを凌駕して余りある絶頂への予感。
身体中の神経を嬲りつくされるような、凄まじい悦楽の波。
深く貫かれるたび感じる痛みは、先端までを引き抜かれるゾクリとした痺れに快感へと取って代わる。
「く……あ……、あああぁぁぁ―――ッ」
大きく全身を揺さぶられ、カシスは耐え切れずに背を仰け反らせた。
雄を引き込むように締めつける内襞の感触に、ウルフがからかいを持って含み笑う。
「なるほど、キツイ方が好みらしいな。こんなにされて感じるのか?」
深く最奥まで穿ったままで、ゆるりと腰をグラインドさせる。
「イヤァ!……んん…………あああぁぁ……ッ」
とたんに感じきって濡れた悲鳴が、カシスの口を突いて洩れ出た。
身の裡で暴れ狂う絶頂感に苛まれ、全身が灼けるように熱く蕩けてしまいそうだ。
「……カシス」
ウルフが耳許に囁きを落とす。そんな微かな刺激にすら、カシスの身体はピクピクと震え戦慄いた。
ウルフの声は残酷なまでに甘く響く。
「堪らなくイイんだろう?」
「……願い…………も……許し…………」
「身体で覚えろ。これが初めての男の味だぜ」
カシスの哀願など聞こえてもいないのか、不敵に笑んだままウルフはグイと腰を押し進めた。
「くぅ……ッ、……ああぁぁぁぁ―――!」
感じるポイントを巧みに突かれ、我を忘れてカシスは喘ぐ。
リズミカルな動きに最後の理性が溶かされていく。
もうなにも考えられなかった。
全身を支配する男の気配に陶然として酔いしれる。
「あ……あう……ッ、ああぁぁ……ッ」
昇りつめるのは呆気ない。カシスの正気を奪い取ろうとするかのように、ウルフは容赦なく腰を進めていく。
「抱かれることにもすぐに慣れる。―――忘れるな、お前は俺の奴隷だ」
「ヤァ……ッ、……ああ……ッ…………ああああぁぁぁ―――ッ!」
散々に嬲られた身体は瞬く間に高みへ押し上げられ、欲望の飛沫を飛び散らせていた。
* … * … * … * …* … * … *
先に達したカシスにきつく締めつけられ、遅れてウルフも耐えていたものを解き放った。
己の放ったものでヌルッと滑る中から、本来の姿に戻った半身を引き抜く。
カシスの内股を流れる白濁した雫と滲む血の赤に、ゾクンと奇妙な興奮を覚える。
不思議なほどに満たされた思いがあった。
未だ激しい情交から冷めやらず、ピクピクと痙攣を繰り返す幼い身体。この未成熟な少年を手にしたのだという、ひどく捻じ曲がった優越感がウルフの裡に込みあげる。
ウルフはベッドから降り立った。
脱ぎ捨ててあった服を手早く身に着ける。
ベルトのバックルを締めたところで、呻きとも似た小さな声に気づき動きを止めた。
「……してやる」
「…………」
「殺してやる」
半ば放心した様子のまま、カシスが呟いている。ろくに動くこともできないのか、打ち捨てられ弛緩した手足にそれでも必死に力をこめようと足掻いているのがわかる。
「……やってみな」
ウルフはことさらに冷めた声で言い捨てた。素肌の上から上半身にジャケットを羽織る。
「俺が生きてる限りお前に自由はない。やれるもんなら、やってみろよ」
「いつか絶対に殺してやる」
「―――せいぜい頑張るこった」
ウルフはチラリと目を向けた。
ベッドの上でカシスは手足をギュッと縮めて、小さく丸まっている。嗚咽を洩らすまいと噛み締めた唇から、血が滲んでいた。
感情を表には出さぬ目で一瞥をくれただけで、ウルフは踵を返す。
後はもう振り返ることもせず、ウルフは部屋を出て行った。
「ヒァッ…………ん……ああぁぁぁ……ッ」
大きく開かされた脚が、ウルフの腕に担ぎ上げられた。
腰がグッと突きこまれる。
貫かれる痛みに四肢を強張らせ、カシスは息を呑む。
優しさなど欠片もなかった。
絡みつく内襞を強引にかきわけ潜りこんだ昂ぶりが、深い場所を抉るような動きで最奥まで突き進む。ズルリと引き抜かれた瞬間に、背がゾクゾクと粟立った。
「あ?…………ふぁ……ん」
繰り返される律動のうち、得体の知れない感覚がカシスを纏い包み込んだ。
痛みを凌駕して余りある絶頂への予感。
身体中の神経を嬲りつくされるような、凄まじい悦楽の波。
深く貫かれるたび感じる痛みは、先端までを引き抜かれるゾクリとした痺れに快感へと取って代わる。
「く……あ……、あああぁぁぁ―――ッ」
大きく全身を揺さぶられ、カシスは耐え切れずに背を仰け反らせた。
雄を引き込むように締めつける内襞の感触に、ウルフがからかいを持って含み笑う。
「なるほど、キツイ方が好みらしいな。こんなにされて感じるのか?」
深く最奥まで穿ったままで、ゆるりと腰をグラインドさせる。
「イヤァ!……んん…………あああぁぁ……ッ」
とたんに感じきって濡れた悲鳴が、カシスの口を突いて洩れ出た。
身の裡で暴れ狂う絶頂感に苛まれ、全身が灼けるように熱く蕩けてしまいそうだ。
「……カシス」
ウルフが耳許に囁きを落とす。そんな微かな刺激にすら、カシスの身体はピクピクと震え戦慄いた。
ウルフの声は残酷なまでに甘く響く。
「堪らなくイイんだろう?」
「……願い…………も……許し…………」
「身体で覚えろ。これが初めての男の味だぜ」
カシスの哀願など聞こえてもいないのか、不敵に笑んだままウルフはグイと腰を押し進めた。
「くぅ……ッ、……ああぁぁぁぁ―――!」
感じるポイントを巧みに突かれ、我を忘れてカシスは喘ぐ。
リズミカルな動きに最後の理性が溶かされていく。
もうなにも考えられなかった。
全身を支配する男の気配に陶然として酔いしれる。
「あ……あう……ッ、ああぁぁ……ッ」
昇りつめるのは呆気ない。カシスの正気を奪い取ろうとするかのように、ウルフは容赦なく腰を進めていく。
「抱かれることにもすぐに慣れる。―――忘れるな、お前は俺の奴隷だ」
「ヤァ……ッ、……ああ……ッ…………ああああぁぁぁ―――ッ!」
散々に嬲られた身体は瞬く間に高みへ押し上げられ、欲望の飛沫を飛び散らせていた。
* … * … * … * …* … * … *
先に達したカシスにきつく締めつけられ、遅れてウルフも耐えていたものを解き放った。
己の放ったものでヌルッと滑る中から、本来の姿に戻った半身を引き抜く。
カシスの内股を流れる白濁した雫と滲む血の赤に、ゾクンと奇妙な興奮を覚える。
不思議なほどに満たされた思いがあった。
未だ激しい情交から冷めやらず、ピクピクと痙攣を繰り返す幼い身体。この未成熟な少年を手にしたのだという、ひどく捻じ曲がった優越感がウルフの裡に込みあげる。
ウルフはベッドから降り立った。
脱ぎ捨ててあった服を手早く身に着ける。
ベルトのバックルを締めたところで、呻きとも似た小さな声に気づき動きを止めた。
「……してやる」
「…………」
「殺してやる」
半ば放心した様子のまま、カシスが呟いている。ろくに動くこともできないのか、打ち捨てられ弛緩した手足にそれでも必死に力をこめようと足掻いているのがわかる。
「……やってみな」
ウルフはことさらに冷めた声で言い捨てた。素肌の上から上半身にジャケットを羽織る。
「俺が生きてる限りお前に自由はない。やれるもんなら、やってみろよ」
「いつか絶対に殺してやる」
「―――せいぜい頑張るこった」
ウルフはチラリと目を向けた。
ベッドの上でカシスは手足をギュッと縮めて、小さく丸まっている。嗚咽を洩らすまいと噛み締めた唇から、血が滲んでいた。
感情を表には出さぬ目で一瞥をくれただけで、ウルフは踵を返す。
後はもう振り返ることもせず、ウルフは部屋を出て行った。
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