16歳。青春真っ盛りの僕は隠居生活を始めた。

原子

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1日目 お金が足りないことに気づく。

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「あ、お金足りない。」
僕は隠居生活を決めたあと、家に戻ってから気づいた。お金がない。結構貯めてははずなんだが。もう親にもらうか…。親に電話する。
「もしもし?お母さん?」
『あ、どうしたの?』
「隠居生活をしようと思ったんだけどさ、お金足りなくてさ…」
『そんなことなら私たちが出すわよ。』
「え、マジで?ありがとうございます。」
『そのかわり、近況報告を週に一回はすること。』
なんだその程度でお金がもらえるんだ。
『あと、私が使い古したパソコンで良ければあげるわ。』
僕の親はプログラマーなのでめっちゃパソコンを使う。だから大体使い古しって言ってもまだまだ健在のハイスペックゲーミングPCなのだ。
「もう買い換えるの?確か半年前に変えたばっかりだよね?」
『いいのよ。あと月20万でいいわよね?』
そんなにくれるのか。親は結構お金持ってたはずだが、こんなにお金を子供にあげていいのだろうか。まあ好意は素直に受け取っておこう。
「あ、ありがとうございます!」
『いいのよ、まあ明日見に行くわね。』
「わかった。じゃあまた明日。」
『はーい。また明日ね。』
ガチャ。電話を切る。隠居といってもなにをするかは決まってない。ただ、お金を自分で稼げるようにはなりたいなぁ。
「退学届出さないとなぁ…まあ明日お母さんと書きに行くか。」
とりあえずスマホで自分の色々なアカウントを作った。気づけばもう12時。お母さんどうせ早くくるんだよな。徹夜でプログラム書くくせに。いつ寝てんだよ。マジで。
「ふぁぁ。ま、とりあえず寝るか。」
と俺は布団に入った。

「あんた。起きなさい。」
と亭主のように起こされた僕は、目の前にいるお母さんとデカいパソコンと、モニター、キーボード、マウスにびっくりして完全に目が覚めた。
「どうしたのこんな早くに。」
「あんたのために急いでパソコン持ってきたのよ。」
「あ、ありがとうございます。」
「じゃあ設置しとくね。」
「あ、そうそう退学届出しに行こ。」
「あ、そうよね。隠キャだもんね。」
「隠キャじゃなくて隠居。」
「あはは。ふざけただけよ。じゃあ行こうか。」
「はい。行きますか。」
と、僕はしゃべりながら着替えて、制服に着替えて、日曜日に学校に登校した。
「どうしたんだい?急に学校に来て。今日は日曜日だよ。」
と、先生が言ってきた。暴力事件のことは言わないんだな。
「今日は退学届を書きにきましたの。」
僕の代わりにお母さんが答える。一気に先生に顔が青ざめた。
「た、退学って、暴力事件のことですか?」
「それ以外になにがあるんですか?」
と僕は答える。
「ま、まあいいやこちらへどうぞ。」
「わかりました。」
と、僕たちは校長室に入れられる。
「これが退学届です。ハンコはお持ちですか?」
「もちろんです」
僕たちは退学届を書き始めた。

「ふう、やっと終わった。」
僕たちはあのあと、退学届を書いてから、暴力事件のことについてかなり丁寧に謝られた。そして、誰にも言わないように口止めされた。お金はもらえなかったが。
帰りの途中でお母さんは帰ってしまった。僕もだいぶ疲弊している。今日は朝昼晩ご飯全部抜きだがまあ我慢して寝よう…
「おやすみなさい」
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