16歳。青春真っ盛りの僕は隠居生活を始めた。

原子

文字の大きさ
4 / 4

3日目 ダメ元で株をやってみる。

しおりを挟む
「本当に何しようかなぁ。」
僕は思わず寝ぼけた頭でそう言ってしまった。そしたら
「株っ!」
と、お母さんが部屋、というか砦に突っ込んできた。「コキ」って音が骨からしたぞ。一応僕は病人なんだから気をつけてくれよ。
「し、締め切りは?」
と、半ば潰されながら僕は聞いた。
「昨日の夜から今日の朝にかけて終わらせた。」
とサラッと超人的なことを言う。1日で終わる物なのかよ。まあどうでもいいけどね。
「そ、それはいいとして、何しに来たの?」
「儲け話よ。」
「え、儲かるの?」
「儲かるかどうかはあなた次第!」
お母さんはどこかのテレビ番組の売り文句のようなことを言って1枚の紙を出す。
その紙には『株で儲けよう!!』とだけ書いてあった。そのためだけに印刷したのかよ。逆にすげえな。
「え、それだけのために印刷したの?」
「もちろん!」
アホなのか?我が親に言うのはあまり良くないと思うけどマジでこれが、社内でトップクラスの仕事量のキャリアウーマンなのか?
「儲け方を教えてください。」
「任せなさーい。」
と言ってお母さんがやっと砦という名の布団から降りてくれた。あー重かった。
「まず安くて最近上がりかけてる株を買います。いつか値上がりしたら儲かる。」
うん。端的すぎて分からん。ただ、要するに安いところを買っとけば爆死しても損がないし、上がればラッキーってことか。
「なんかわかった気がする…」
「さすがじゃない!」
「うん。テンション高すぎない?」
「株よ!株!」
株がどうしたんだよ。
「株はアドレナリンを出すのよ!」
「麻薬かよ…」
「まあやってみなさい。私は締め切り間近だから帰るわね。」
終わったんじゃなかったのかよ。まあ静かになるからいいか。
「じゃあ、また今度。」
「また明日ね!」
明日も来るのかよ。騒がしくなるな…
「ま、また明日。」
て、お母さんが部屋を出たあと僕は少し悩んだ。
「株か…儲かるかどうかは別としてやってみるか。」
と、パソコンを開き、株価を統計するアプリを開く。
株価が低い会社は…と。おっと?こことかいいんじゃないか?A社か。150円、先日が140円、その前が126円だって?それはなかなかいいのか?とりあえず買ってみるか一株だけ…と思ったけどまあ勢いが大事だ10株くらい買うか。
「…決断に1時間もかけるなよ。」
つい、つぶやいてしまった。まあ思い切って買ったと言っても1500円だからね。たいしたことないね。
そういえばご飯とかってもうそろそろなくなってきたよな…僕は家出たくないしネットで買うか…最近は便利になったものだ。
「とりあえず『サトウのごはん』を一箱とレトルトとか缶詰とかを適量…」
こんな生活でいいのだろうか?おっと株価が更新されたようだ。
「おっ!157円だって⁉︎」
おっとついつい声に出してしまった。けどこの1時間で7円はでかい。10株で70円…やっぱり微妙だな。けど明日が楽しみだな。
っていうかまた昼ごはん抜きかよ。もう3時じゃないか。7時には寝たいからあと4時間でもう一社分株を買うか。どれどれ…
 B社 490円
 C社 3045円   これは論外だな
 D社 320円
おっと、D社はいいんじゃないか?320円で先日、先々日と上がってるしこれ買うか…10株。
ま、とりあえず寝ながら株価見つつご飯食べるか…
「おやすみなさい。」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

側妃契約は満了しました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。  そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ

天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。 彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。 「お前はもういらない」 ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。 だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。 ――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。 一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。 生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!? 彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。 そして、レインはまだ知らない。 夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、 「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」 「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」 と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。 そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。 理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。 王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー! HOT男性49位(2025年9月3日0時47分) →37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

処理中です...