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日常
第792話 ハンバーガー
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寒い休みの日は、ぬくぬくと家で過ごすに限る。
しっかり温まったこたつにもぐりこみ、近くには山積みの漫画。最近届いたDVDを再生しつつ、テーブルの上にはゲーム機まで。
「はあ、極楽極楽」
漫画を読みつつ、時々テレビに目を向ける。あ、そういえば……
「よいしょ、っと」
おお、寒い。こたつから出ただけですうっと冷える。
しかし、今日のために買ってきたジュースとお菓子は、今日開けたい。コーラとポップコーン。すごくワクワクする組み合わせである。
「いただきます」
ポップコーンは塩味。サクサクと食感がよく、ちょっと濃い目の塩味がいい。ポップコーンって、ついつい食べ過ぎちゃうよなあ。無心で食べてしまう。
そこにシュワッとコーラ。甘い炭酸は濃い塩気に合う。
コーラとポップコーン、それと漫画。
「ふんふーん……」
つい鼻歌が出てしまうというものだ。
この漫画、絵が丁寧で、コミカルなところもあって、ついつい何度も読んでしまう。
それに、この漫画に出てくる料理のおいしそうなこと。
ハンバーガーなんてもう、肉汁が今にも滴り落ちそうで、香りも湯気も感じられる。肉のやわらかさとか香ばしさもよく分かるし、パンもふかふかで、野菜はみずみずしく……
しかもこれ、ファストフード店のとは違う。手作りのやつなんだよなあ。
「……食いたいな」
しかし、うちに材料はない。買いに行くしかないが、外は寒い。でも食べたい。うーん……。
「よしっ」
買いに行こう。
っと、何を買えばいいのか確認しないと……
「まずはひき肉……」
花丸スーパーの精肉コーナーはとても寒い。牛肉、豚肉、鶏肉と様々あるが、今日は牛ひき肉を買う。どれくらい作っておけばいいだろうか。あ、そうだ、晩ごはんの分まで作っておくか。だったら、ソースはデミグラスだ。
缶に入ったデミグラスソース。久しぶりに買うなあ。よし、あとは野菜だな。
まずはレタス、それとトマト。せっかくだからフライドポテトも食べたいなあ。じゃがいもを買おう。
そうだ、パンも買わないと。ハンバーガー用のパンがあったはずだ。漫画じゃあ、パンから手作りだったが、ま、そこはいずれ再現しよう。ソースもいろいろ作ってみたいもんだなあ。
ふふ、今日の昼ご飯は、きっとコーラに合うぞ。
寒い外から帰って来て、少しだけ温まったらさっそく調理を開始する。
まずは玉ねぎをみじん切りにする。これをあめ色になるまで炒めて、粗熱を取る。肉に混ぜる分だ。牛ひき肉をボウルに移し、卵、パン粉、豆乳、炒めた玉ねぎ、塩こしょう……他の香辛料は入れない。
買っても使いきれる自信がないんだよなあ。一度本格的なのを作ってみたいもんだが。
「う~、冷たい」
生肉ってどうしてこう冷たいんだ。感触が独特で、ちょっとおもしろいけど。
何とかしっかり混ぜたら、整形していく。真ん中をへこませて、っと。
油を広げて温めたフライパンでいったん焼いたら、デミグラスソースで煮込んでいく。そもそも味付けがされているものを買ったからこのままでよし。
煮込んでいる間にポテトを揚げる。うちで揚げるポテトはちょっと太めで食べ応えがあるのだ。
野菜を洗ってしっかり水気を切る。それと、パンを少しだけオーブンで焼く。
「よし、そろそろ……」
ハンバーグがいい感じかな。
よーし、さっそく盛り付けだ。まずはパンにハンバーグをのせる、ソースは少し多めに……うわあ、豪華だなあ。そこにレタスとトマト。シンプルだが、これが食べたかった。それとポテトを添える。
うーん……もう一個作っちゃおう。そうだ、確か冷蔵庫にチーズがあったはず。
「よしよし」
もう一個はチーズバーガーにしよう。溶けるチーズをハンバーグにのせて、レンジでチン。おお、いい感じに溶けてる。
それをさっきと同じ感じでパンにはさむ。
とても豪華なことになってしまった。ポテトには何をつけよう。ケチャップとマヨネーズかな。
飲み物にはコーラを。
「さ、食べよう食べよう」
こたつにもぐりこみ、DVDを再生する。
「わふっ」
「うめずはこっちな」
すり寄ってきたうめずには、ちょっと立派なおやつを。
「いただきます」
さ、まずはチーズがトロトロのうちにチーズバーガーを食べる。
表面がパリっとしたパンにみずみずしいレタスとトマト、そして肉。ジュワッと肉汁溢れ、デミグラスソースは甘く香ばしく、それに沿うようにまとわりつくチーズの風味。柔らかくとろとろなチーズは、デミグラスソースに合う。
パンにもソースがしっかり染みて、ジュワジュワしている。
「ん~……うまぁ」
口いっぱいにデミグラスソ―スと肉の味が広がる、この幸せたるや。
ちょっとポテトを食べる。サクサク、ほくほくでいくらでも食べられそうだ。塩気もあって、ケチャップをつけると酸味が程よい。マヨネーズはまろやかだ。
デミグラスソースにつけてもうまい。これで一品の料理になる。チーズがかかるとよりうまい。
さて、今度はチーズがない方を。
うん、うん、こっちもうまい。チーズの風味がない分、肉の味がよく分かる。野菜と合わさるとどうしてこんなにおいしいんだろう。
フワフワ、ふかふかのパンに、がっつりハンバーグ。ご飯とハンバーグというのもいいが、パンもやっぱりいいもんだ。あ、思いついた。ポテトも挟んで食べてみよう。おお、ソースを吸っていく。
さく、かりっとしたポテトは、別々に食べてもいいがハンバーガーに挟んでもうまい。ほくほくしたこの食感がよく合うなあ。
そして、コーラ。濃い味のハンバーガーにシュワシュワと甘く爽やかなコーラ。たまらないなあ。
「はあ、うまい」
食べたいと思ったものを食べたい時に食べられる。シンプルだけどありがたく幸せなことだ。
次は何を食べようかなあ。
「ごちそうさまでした」
しっかり温まったこたつにもぐりこみ、近くには山積みの漫画。最近届いたDVDを再生しつつ、テーブルの上にはゲーム機まで。
「はあ、極楽極楽」
漫画を読みつつ、時々テレビに目を向ける。あ、そういえば……
「よいしょ、っと」
おお、寒い。こたつから出ただけですうっと冷える。
しかし、今日のために買ってきたジュースとお菓子は、今日開けたい。コーラとポップコーン。すごくワクワクする組み合わせである。
「いただきます」
ポップコーンは塩味。サクサクと食感がよく、ちょっと濃い目の塩味がいい。ポップコーンって、ついつい食べ過ぎちゃうよなあ。無心で食べてしまう。
そこにシュワッとコーラ。甘い炭酸は濃い塩気に合う。
コーラとポップコーン、それと漫画。
「ふんふーん……」
つい鼻歌が出てしまうというものだ。
この漫画、絵が丁寧で、コミカルなところもあって、ついつい何度も読んでしまう。
それに、この漫画に出てくる料理のおいしそうなこと。
ハンバーガーなんてもう、肉汁が今にも滴り落ちそうで、香りも湯気も感じられる。肉のやわらかさとか香ばしさもよく分かるし、パンもふかふかで、野菜はみずみずしく……
しかもこれ、ファストフード店のとは違う。手作りのやつなんだよなあ。
「……食いたいな」
しかし、うちに材料はない。買いに行くしかないが、外は寒い。でも食べたい。うーん……。
「よしっ」
買いに行こう。
っと、何を買えばいいのか確認しないと……
「まずはひき肉……」
花丸スーパーの精肉コーナーはとても寒い。牛肉、豚肉、鶏肉と様々あるが、今日は牛ひき肉を買う。どれくらい作っておけばいいだろうか。あ、そうだ、晩ごはんの分まで作っておくか。だったら、ソースはデミグラスだ。
缶に入ったデミグラスソース。久しぶりに買うなあ。よし、あとは野菜だな。
まずはレタス、それとトマト。せっかくだからフライドポテトも食べたいなあ。じゃがいもを買おう。
そうだ、パンも買わないと。ハンバーガー用のパンがあったはずだ。漫画じゃあ、パンから手作りだったが、ま、そこはいずれ再現しよう。ソースもいろいろ作ってみたいもんだなあ。
ふふ、今日の昼ご飯は、きっとコーラに合うぞ。
寒い外から帰って来て、少しだけ温まったらさっそく調理を開始する。
まずは玉ねぎをみじん切りにする。これをあめ色になるまで炒めて、粗熱を取る。肉に混ぜる分だ。牛ひき肉をボウルに移し、卵、パン粉、豆乳、炒めた玉ねぎ、塩こしょう……他の香辛料は入れない。
買っても使いきれる自信がないんだよなあ。一度本格的なのを作ってみたいもんだが。
「う~、冷たい」
生肉ってどうしてこう冷たいんだ。感触が独特で、ちょっとおもしろいけど。
何とかしっかり混ぜたら、整形していく。真ん中をへこませて、っと。
油を広げて温めたフライパンでいったん焼いたら、デミグラスソースで煮込んでいく。そもそも味付けがされているものを買ったからこのままでよし。
煮込んでいる間にポテトを揚げる。うちで揚げるポテトはちょっと太めで食べ応えがあるのだ。
野菜を洗ってしっかり水気を切る。それと、パンを少しだけオーブンで焼く。
「よし、そろそろ……」
ハンバーグがいい感じかな。
よーし、さっそく盛り付けだ。まずはパンにハンバーグをのせる、ソースは少し多めに……うわあ、豪華だなあ。そこにレタスとトマト。シンプルだが、これが食べたかった。それとポテトを添える。
うーん……もう一個作っちゃおう。そうだ、確か冷蔵庫にチーズがあったはず。
「よしよし」
もう一個はチーズバーガーにしよう。溶けるチーズをハンバーグにのせて、レンジでチン。おお、いい感じに溶けてる。
それをさっきと同じ感じでパンにはさむ。
とても豪華なことになってしまった。ポテトには何をつけよう。ケチャップとマヨネーズかな。
飲み物にはコーラを。
「さ、食べよう食べよう」
こたつにもぐりこみ、DVDを再生する。
「わふっ」
「うめずはこっちな」
すり寄ってきたうめずには、ちょっと立派なおやつを。
「いただきます」
さ、まずはチーズがトロトロのうちにチーズバーガーを食べる。
表面がパリっとしたパンにみずみずしいレタスとトマト、そして肉。ジュワッと肉汁溢れ、デミグラスソースは甘く香ばしく、それに沿うようにまとわりつくチーズの風味。柔らかくとろとろなチーズは、デミグラスソースに合う。
パンにもソースがしっかり染みて、ジュワジュワしている。
「ん~……うまぁ」
口いっぱいにデミグラスソ―スと肉の味が広がる、この幸せたるや。
ちょっとポテトを食べる。サクサク、ほくほくでいくらでも食べられそうだ。塩気もあって、ケチャップをつけると酸味が程よい。マヨネーズはまろやかだ。
デミグラスソースにつけてもうまい。これで一品の料理になる。チーズがかかるとよりうまい。
さて、今度はチーズがない方を。
うん、うん、こっちもうまい。チーズの風味がない分、肉の味がよく分かる。野菜と合わさるとどうしてこんなにおいしいんだろう。
フワフワ、ふかふかのパンに、がっつりハンバーグ。ご飯とハンバーグというのもいいが、パンもやっぱりいいもんだ。あ、思いついた。ポテトも挟んで食べてみよう。おお、ソースを吸っていく。
さく、かりっとしたポテトは、別々に食べてもいいがハンバーガーに挟んでもうまい。ほくほくしたこの食感がよく合うなあ。
そして、コーラ。濃い味のハンバーガーにシュワシュワと甘く爽やかなコーラ。たまらないなあ。
「はあ、うまい」
食べたいと思ったものを食べたい時に食べられる。シンプルだけどありがたく幸せなことだ。
次は何を食べようかなあ。
「ごちそうさまでした」
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