織田戦国伝

ソータ

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ついに国外へ

第拾参章 桶狭間の戦い

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駿河、遠江、三河を治める今川義元が軍備を整え、上洛に向け進軍を開始
既に織田方だった沓掛城、大高城、鳴海城は今川方に寝返り織田方も対策を練るが効果はあまり見られなかった。
その中でも緒川城、刈谷城の水野氏は織田につくことを決め臣従した
信長は籠城はせず打って出た

「申し上げます」
「うむ、苦しゅうない」
「近くの村の農民に休憩するのはどこが良いかと聞いたところ桶狭間が良いとのことにございます」
「うむ、では桶狭間で小休止としようかの」
「はっ」

今川義元本隊は桶狭間に陣を張り休憩を挟んだ
しかし既に信長はすぐそこまで迫っていた
「雨だのぉ」
「暫くは止まぬでしょうな」
「この勢いでは止むまで進軍は無理かと存じます」
「わかっておる、皆もゆるりと休むように伝えよ」
「はっ」

「あれが今川本陣...」
「臆するな、全力で突き進め、続けぇ!」
信長が先陣を切り家臣団も後に続く

「なんの騒ぎじゃ?」
「恐らくは足軽が喧嘩しておるのやもしれませぬ」
「そうか、止めて参れ」
「も、申し上げます!」
「なんじゃ慌てて外の騒ぎか」
「はっ!」
「そんなに激しい喧嘩なのか?」
「喧嘩などではございませぬ!織田にございます!」
「な!?」
「織田信長にございます!」

「義元以外の首には目も暮れるな!目指すは義元の首ただ一つ!」
「織田信長ぁ!」
朝比奈泰朝が出てくる
「うぬのような小者に構っておる暇はないぞ」
「立派になられたな」
泰朝は初陣の時との顔つきの違いに少し驚いた
「俺と同じ道を辿ればうぬも変わろうぞ」
「御免こうむるな、参る!」
「暇は無いと申すに!」
「やらせぬ!殿!先にお行き為され!」
利家が割り込んでくる
「又左、任せるぞ、油断するな」
「承知仕った!うりゃあ!」
「くっ...なんじゃお主!」
「織田信長が家臣!前田又左衛門利家!お主は!」
「今川義元が家臣、朝比奈左京亮泰朝」
「お主が朝比奈泰朝か!」
「信長殿との勝負邪魔だでしたこと許さぬぞ」
「殿をお守りしただけの事じゃ!」
利家は泰朝と対峙足止めを食らう

義元本陣
「義元様!お逃げ下さい!がぁっ」
「ひっ...!」
「今川義元とお見受けした!」
「何じゃ貴様!」
「織田信長が家臣!毛利新介秀高!」
「殿!お逃げくだされ!ここは某にお任せを!」
松井宗信が間に割って入る
「ぬぅん!」
直後宗信の胴体が真っ二つに切断される
「織田信長が家臣、柴田権六勝家、今川義元公が首貰い受ける」
「ひぃ!」
「松井殿...」
「な、な、何をしておる!この者らを討ち取れ!」
「は、はっ!」
井伊谷城主、井伊直盛
「行け!新介!」
「はっ!」
秀高が義元に突撃し義元は太刀を抜き応戦する
井伊直盛も義元を助けようとするが勝家に邪魔され義元に近づけない
「殿ぉ!」
「直盛!」
「ほう、お主が井伊信濃守か」
「だからなんじゃ!」
「手柄とする!」
「ぬっ!」
勝家の太刀がいきなり重くなる
「先程の一撃でまだ手を抜いたと申すか!」
「いやぁ、全力であった...が、手柄首と聞けば自然と力が漲って参るのだ...」
「ぐぁぁぁぁあああああ!なぁおぉもりぃ!」
「くっ....義元様ぁ...」
「往生致せぇ!義元ぉぉぉあああああ!」
「うっ.....」
「信濃守!こっちを見よ!お主の相手は儂ぞ!」
チラッと義元の方を見ると毛利新介が義元を討ち取ってとどめを刺すとこであった
「ここまでよ....」
「なに!?」
「ぐぁぁぁぁあああああ!」
「うっ!?」
勝家が後ろに押し返される
「柴田権六と申したな!」
「あぁ!」
「....この戦ここまでよ....」
「ここまで....」
「柴田様...」
「義元様はそこの若造に討ち取られた...
儂は敵将2人に囲まれておる...逃げ場などない...」
「信濃守...」
「手柄とせよ...」
「....」
勝家が無言のまま近づき直盛は首を差し出すと
勝家の太刀が直盛の首を切り裂く
「新介!」
「はっ!」
「勝鬨じゃ」
「今川義元が首!討ち取ったぞぉ!」

「殿!」
「やりおったわ」
信長はニヤッと笑い勝利を喜んだ
「そんな....義元様....」
泰朝は膝から崩れ落ち嘆いた

尾張国大高城
「申し上げます、織田方緒川城より、殿の叔父と名乗る者が...」
「退かぬか」
「なっ!まだお許しが出ておらぬ!」
「叔父上...」
「立派になったでは無いか...竹千代」
「今は松平元康にござる」
「そうであったな、元康よ」
「はぁ」
「戦は終わり、義元は死んだぞ」
「何!?義元様が討死じゃと!?」
緒川城の水野元信が自ら大高城に入っていた松平元康に今川軍敗戦の報を伝えた
「すぐに物見を出し桶狭間へ行かせよ!」
「はっ!」
その後帰ってきた物見からの知らせは
今川義元を始め、松井、井伊など重臣が尽く討死しているとの知らせだった
「恐らく、信長様はすぐにここも攻めてくるぞ
そうなれば儂や刈谷の信近も甥であるお主を攻めねばならぬ、こればかりは主命ゆえ抗えぬ」
「その通りじゃ...今ここにいるのは危険じゃ、直ちに岡崎へ戻る!支度せい!」
元康は直ぐに支度を整え三河へ戻って行った
信長はその後沓掛城を攻め近藤景春を討ち取った

今川軍もタダでは終わらず岡部元信が鳴海城で徹底抗戦
信長との交渉の末義元の首と引き換えに開城、
戻る途中にある刈谷城を攻め落城させ城主、水野信近が討死、最後まで抵抗を続けた
これを聞いた緒川城、水野信元はすぐに兵を出し刈谷城を奪還、更には重原城も奪い織田家に献上した
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